グッドボーイハートの「ドッグ・タッチクラス」を「ドッグホームセラピスト講座ドッグタッチ基礎編」にバージョンアップさせています。
このドッグホームセラピスト講座は、老犬の飼い主さんにお薦めしたいクラスです。
足腰の動きが少しずつ不自由になりつつある老犬や、
すでに寝たきりになっている老犬の飼い主さんにもおすすめします。
ドッグタッチという名前や手当てという言葉をきくと、とても技能的なものと思われがちです。
もちろんタッチの方法として、基本のマナーというのがありますので、
この編については技能的だといえないこともありません。
それだけではなく、この手当て講座の進んでいく過程には、
犬とのつながりを深めていくという、一番大切な関係性というのが含まれています。
手当てというとやってあげたいとか、やってあげるという姿勢や気持ちに偏り勝ちです。
でも、犬はとても正直なのです。
老犬であっても、さわり方によっては元気なとき以上に反発してしまいます。
いっしょに生活するご家族の状態の映し鏡のようになっている犬の場合には、
いつもは大人しいように見えるのに、反応を強く出すときもあります。
たまっているものが吹き出してしまうのかもしれません。
ドッグタッチ中に起こるどんな犬の反応も、大切なメッセージなので
謙虚にすべて受け取っていきます。
老犬の介護というと、なんとなく言葉がしっくりきません。
お世話が目的で飼い主さんは犬と共にいるわけではないからです。
犬が年をとって、飼い主がそばにいることを必要としてくれているなら、
それに応じながら対話の仕方を変えていくという自然のことのように思えます。
老犬介護といわれる言い方よりも、老犬に寄り添うという姿です。
ドッグホームセラピスト講座は、老犬に寄り添う時間を大切にする方には
きっと喜んでいただけるクラスです。
もちろん、犬が老犬でなくても、大歓迎です。
触れ合うというのは、ただ犬を触るのではないことを、
時間をかけて知っていただけるでしょう。
ドッグタッチ基礎編を終了された方には、いくつかのアフタークラスを準備しています。
そのひとつには、最初に学んだ基礎編を重ねながらコミュニケーションを深め
手当てを実践していくというクラスもあります。
老犬の場合には、老犬の状態にあわせてお世話の工夫や対応について
飼い主さんといっしょに考えながら、より良い環境を整えていきます。
みなさん忙しく時間のないことは承知していますが、
犬の時間の流れは人の7倍の速度です。
寄り添える時間も人の時間にしてしまえば、あっという間のわずかな時間なのです。
老犬と寄り添う生活のお手伝い、今後もいろいろと楽しくさせていただきます。