11月という季節には、ヒトという動物も活動期に入っていくようです。
夏の間は動くの辛いなと思っていた感覚とは明らかに違います。
秋の山のお手入れもよく進み、山育ても楽しいものです。
山ではきれいな紅葉も日々落ち葉へと変わっていきます。
この季節に、お泊まりに来てくれる犬さんたちが増えています。
グッドボーイハート生徒さん限定のお預かりクラスです。
グッドボーイハート七山校に来られたことのない生徒さんの犬ちゃんも預かりしています。
犬たちにとっては初めての場所で、初めての飼い主さんのいない時間です。
特に経験値の低い子犬はテンションが高く上がりすぎてしまい、
抑えをきかせるのには、預かる側も辛抱と体力が必要です。
それでも七山校で犬と過ごすのは、大切な理由があります。
子犬のころに自然環境に接する機会を得ることは、
動物にとって何よりも大切なことだからです。
動物の脳には自然に応える部分があります。
動物としての感性が高い方が、自然の空気を嗅いで気持ちがいいと感じるでしょう。
犬は人よりもこの感性は高く、その脳は自然の環境と響きあいます。
特に子犬のころはこのセンサーは抜群であるのは、
人の子供が感性が高いのと同じ理由であるでしょう。
幼犬期に豊かな草や土に触れ、空気の臭いを嗅いで土の上を走って、
という経験は子犬の脳の発達にとって大切な経験なのです。
都心で育った自分に置き換えても、思い出すのは草のある空き地で遊んだことや、
幼いころに一度だけ行った、尾瀬の川で過ごしたことなのです。
子犬のお預かりには、馴れと落ち着きに時間も必要です。
それでも、子犬の発達を考えるとやはりこの環境で過ごしてほしいのです。
そして、いつか飼い主さんといっしょに山歩きできるようになったらいいねと、
勝手に子犬たちと会話を膨らませて楽しんでいます。