福岡では暖かい日が続きますが、山の方は日々北風が厳しくなっています。
それでもやっと昆虫たちが静まったこの季節は、貴重なシーズンです。
老犬くんでクラスを受講中の飼い主さんから、七山訪問したいという希望を受けました。
老犬の移動にはかなりの負担がかかります。
同時に、老犬でもより良い環境に接することを求めている犬がいることも事実です。
老犬にとっても負担なく、飼い主さんと老犬の時間が必要以上に拘束されないように
かなり考えたのですが、やはり最後は直感でした。
このコは七山に来れるような気がする、なぜかそんな気がしたのです。
老犬になってヒーリングやドッグホームセラピスト講座やカウンセリングのクラスをご利用いただいていますが、1才未満のときに家庭訪問トレーニングでお世話させていただいた犬くんです。
小さいころを知っているので、老犬になって行動がほとんどなくなっているのですが、
やはり多くのことを受け取ることができるのは不思議です。
それで、このベストシーズンにはじめての七山訪問になりました。
ご家族全員で、犬との時間のために協力しあって心配しながらもワイワイと
楽しく過ごしていただけました。
草の上に座ったり立ったりしたのは何年ぶりかとのことです。
土のにおいを嗅いだり、空気の臭いを嗅いだりしています。
自然の臭いに脳がちゃんと反応してくれているようです。
普段は部屋の一部でたっては座りの行動になるのですが、
行動もいつもとは違っていました。
本当に不思議ですが少しの支えしかしていないのに、
どんどんと移動していきます。
家族も犬もリフレッシュして無事に帰宅されました。
すべての老犬に同じ体験ができるわけではありませんが、
犬の能力の限界を人が決めすぎないようにしなければいけません。
もちろん、犬に無理をさせないことは何よりも大切です。
そのためには、どんなときにも犬の表情や行動からのメッセージを見逃さないことです。
これからも最大限のサポートをしながら、明るい老犬介護をお手伝いできればと思います。