グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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明日は自然療法セミナーです

明日はペットのための自然療法セミナーです。

予定では9月2日でしたが、台風のため延期になりました。

お申込み済みの方は、無事に会場まで起こしください。


「ペットのための自然療法セミナー」は福岡県自然療法研究会に所属する獣医師の先生方による講演会です。
今回、チャリティセミナーということで開催されます。
収益金は、熊本被災ペット支援ネットワークを通して、熊本地震で被災した飼い主さんとペットために役立たせます。
収支報告は同ネットワークブログ上で後日行います。

普段は一般飼い主のために講演をされる機会の少ない先生方が、
犬や猫の自然療法についてよくご存知ない方にもご理解いただけるように
とてもわかりやすく構成された内容になっています。

また同時開催として、チャリティバザー、ヤクトさんの手作り鹿肉ジャーキーも販売されます。

わたしも一参加者として、とても楽しみにしています。

学びの時間を得られる喜びを、共感できればと思います。

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熊本被災ペット支援ネットワーク
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熊本県動物管理センターの報道

熊本県動物管理センターの件でお知らせします。

明日のテレビ「アサデス」で、熊本県動物管理センターから、福岡市動物愛護センターへ
移動してきた犬たちのことが報道されることになりました。

放送予定時間は朝7時50分のようです。

熊本動物管理センターの方にも、テレビ局の取材が入ったそうなので
あわせて、施設の様子なども報道されるかもしれません。

テレビを視聴できる方は、ぜひご覧になってください。



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熊本被災ペット支援ネットワーク
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ペットのための自然療法セミナー延期します!

「ペットのための自然療法セミナー」が延期になりました。
台風接近による悪天候による変更です。

福岡に接近中の台風で被害を受けられた方にお見舞い申し上げます。

セミナーの開催日程は以下のとおりに変更されました。

2016年10月2日(日曜日)
時間 13時~15時 受付12時30分
場所 福岡動物海洋専門学校
講師の先生や題目などには変更はありません。

受講を申し込みされた方には、延期についてのご連絡をメールもしくは電話で行っています。
各自、変更案内をご確認ください。


とても楽しみにしていたので延期は残念ですが、気を取り直して準備を続けていきます。

台風の被害が拡大しませんように。皆様も週末は大事をとってお過ごしください。




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チャリティ犬語セミナー<チラシできあがりました>

チャリティ犬語セミナー(10月23日日曜日、西南学院大学コミュニティーセンターで開催)のチラシができあがりました。

ハガキチラシ犬語
月下虫音の大田こぞうさんがデザインしたハガキタイプのチラシです。
切手部分には、グッドボーイハートの犬の横顔マークもいれてもらいました。

ハガキになっているので、お友達に声をかけたい人にも使っていただけます。
もちろん、チラシなのでタダで手に入ります。

今日からチラシを設置していただけそうなお店や病院を回りはじめました。
チラシ配りは体力を使いますが、新しい出会いをいただける機会でもあるし
懐かしく再会を果たせる喜びをいただける機会でもあり、どちらにしても
みなさんのご好意には、ありがたいばかりです。

来週の半ばには、天神のLOVE FMの棚にも設置していただけそうです。
設置後は大田こぞうさんからアナウンスがあると思います。こちらもお楽しみに。

それで、どのようなセミナーかということですが
一部は犬のコミュニケーションのセミナーです。犬の行動から学ぶ犬のコミュニケーション。
犬の行動学を学ぶステップを用いて、みなさんといっしょに考えたり予測したりします。
行動学といっても決して難しいセミナーではありません。

犬を理解したいという姿勢さえあれば大丈夫です。
犬好きでなくても構いません。むしろ大歓迎です。
犬と一定の距離のある方のほうが、犬のコミュニケーションを読めたりするのが
とても面白いのです。

二部では大田さんと、里山と犬、土着の犬、について、大幅に道をそれることを
覚悟の対談式セミナーです。

質疑応答コーナーもあります。感想を述べていただくだけでもOKのコーナーです。

グッドボーイハートは、「犬・人・自然」をテーマに活動しているドッグスクールです。
犬のしつけやトレーニングは、犬を理解する手段です。
困ってる犬の問題が解決すると、問題行動はなくなっていきます。不思議ですね。

大田こぞうさんはずっと「生き物」をテーマにラジオで語りかけてくれています。

そんなグッドボーイハートと大田こぞうさんが一緒になって爆発するもの。
そんなミックスを楽しんでください。

犬と暮らしていない方にも来ていただきたいので、チラシハガキを置いてくださるお店があれば
ぜひ声をかけてください。




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チャリティ犬語セミナー開催!2016.10.23

チャリティ犬語セミナーを開催します!

グッドボーイハートのゼミナールクラス「犬語セミナー」が、はじめてグッドボーイハートを飛び出します。
今回はLOVEFMの「月下虫音(げっかちゅうね)」のDJ大田こぞうさんといっしょに漕ぎ出すことになりました。

いぬ犬セミ
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チャリティ犬語セミナー開催!!  2016.10.23(日)

オレのコトバを聴いてくれ!

大田こぞう        ×    GoodBoyHeart
LOVEFM「月下虫音」担当      ドッグスクール(代表 宮武佐千子)

一部:犬の日常生活の映像を見ながら犬のコミュニケーションについて学ぶビデオセミナー。見過ごしがちな犬の些細な行動から、その瞬間の犬の気持ちや状態を知ろう!

二部ではかつて里山で暮らしていた土着の犬の仕事やその環境を紹介し、現代の犬と比較しながらその違いや変化について考える対談式セミナー。『月下虫音』で紹介しきれなかった『M スペ』の続きの話も!

・日時 2016年10月23日(日) 11時~14時(受付10時30分~)
・場所 西南コミュニティセンター
福岡市早良区西新6ー2ー92 西南学院大学内(※駐車場無)

・参加費 3000円(当日払)
・申込み goodboyheart7☆gmail.comまでメールでお申し込み下さい
↑☆を@マークに変えて使ってください。
(※定員になり次第締め切り)
・主催 大田こぞう×GoodBoyHeart(代表 宮武佐千子)
・連絡先 GoodBoyHeart TEL092-409-0749
・後援 LOVE FM

*このチャリティセミナーの収益金は公的な動物保護施設の犬や猫のために活用します。
収支報告はGoodBoyheartブログ内で行います。
https://www.goodboyheart.com/blog/

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犬語セミナーは犬を同伴せずに人が学ぶ「犬の行動学セミナー」です。
犬の行動学というと少し難しい印象を受けられるかもしれませんが、犬と暮らしている人ならみんなが感じている「犬はどう思っているんだろう。」「犬は何をしたいんだろう。」ということを、ただ単純に行動としてみていく勉強会です。

グッドボーイハートの犬語セミナーでは、日常の犬の行動やグッドボーイハートのクラス中の犬の行動など、いろいろなビデオを題材として使用しています。少人数でのディスカッション形式なので、少し複雑なコミュニケーションの読み解くことに楽しみがあります。

今回の「チャリティ犬語セミんー」は、犬語セミナーをはじめて受けられる方が多くなることと、大人数の方を対象とした形式になることから、いつもの犬語セミナーとは少し違った内容になります。
参加者ひとりひとりが自分で考える姿勢を大切にしながら、犬語の世界にふれていただけるようなセミナーになるよう、大田さんといろいろと作戦会議を重ねているところです。

二部では、月下虫音にわたしが出演させていただいたときに紹介した「里山での犬の暮らし」にふれながら
犬の習性と人と犬の暮らしについて、さらに深くを大田さんとはなします。

ラジオ放送では着地が不安定な話しになりがちですが、今回はみなさんと対面でお話できる機会なので今からとても楽しみにしています。

セミナーには犬を飼っていない方にも、ぜひ来ていただきたいのです。
犬は人の生活の中でもっとも身近な動物です。イノシシを見たことがない人は多くても犬を見たことのない人はいないでしょう。
人は自分の身近な動物がどのように変化してきたのかを知ることで、人という生き物の生き方やこれからを考えるきっかけになるからです。

これからもブログで、犬の行動についていっしょに理解をすすめていけるように書き込んでいきます。
セミナーの予習として活用してください。

このチャリティセミナーの収益は公的な動物保護施設の運営のために使用させていただきます。
現在、大変な状況にある熊本県動物管理センターへの支援も含まれています。

セミナーのご案内はこのブログとは別に、大田こぞうさんデザインのハガキを作成中です。
できあがり次第、動物病院、トリミングショップ、その他置いてくださるお店ならどこにでも設置させていただきます。(※8月26日ころ出来上がり予定)
店舗をお持ちの方で設置にご協力いただける方はぜひご連絡ください。
連絡先メールアドレス→  goodboyheart7☆gmail.com
↑☆を@マークに変えて使ってください。

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チャリティ自然療法セミナーへぜひ!

先日、知人がグッドボーイハート七山校の「オポのすごした場」訪れてくれたとき、蚊かブヨにさされたようです。
それで、知人に「ビワの葉エキス」を手渡しました。

「え?何これ。」と不思議そうにビンをみています。
「え?ビワの葉ですよ。」
その知人も自然環境に生活されているので、ビワの葉エキスはすでに愛用されていると思っていました。
ビワの葉エキスを使っている方なら、この液体の炎症を止める力のすばらしさに感動したことが一度はあるでしょう。

実は、わたしも生活の中に「自然療法」をとりいれています。
ビワの葉エキスはそのひとつです。自然療法というほどおおげさなものではありませんが
確かに自然の力による作用があります。
薬や西洋医学を否定するつもりもなく、もちろん西洋医学の恩恵も受けています。
ただ、自然の力を感じたいという気持ちからです。
自ら試した自然療法は、犬にも用いたこともありますし、犬から学んだ自然療法もありました。


「自然療法」というと、特別なものと思われることもあります。
確かに自然療法は、独自の姿勢を持つもののように感じることもあります。
また、その自然に向き合う姿勢を知りたいと思う気持ちも真実です。

さて、来月9月4日(日)に開催する「ペットのための自然療法セミナー」の申込み期日が近づいています。
このセミナーの開催のきっかけについては、ブログ記事「自然療法セミナー」をご覧ください。

PDFファイルでもご覧いただけます。
ペットのための自然療法セミナーチラシ

申込み期限は8月31日です。
一般の残席はあと10名になりました。(8月8日時点)

現場の獣医師の先生が、一般の方に講演してくださる機会はなかなかありません。
犬や猫と暮らしていて「自然療法」に関心のある方はすでに申込みをされたかもしれません。
今は必要としていない方にも、このセミナーで動物のための自然療法にふれる機会としてご利用ください。

自然療法が動物医療の現場でどのように取り入れられているのか、聞いてみたいなと思いませんか?
病院が近くにないとき、災害がおきてすぐに医療行為を受けることができないとき、自然療法だったら
どのような準備ができるのかなということを、知りたいと思いませんか?

当日は、大分の猟師さんがつくった新鮮「鹿肉ジャーキー」のチャリティ販売
熊本被災の動物たちのためのチャリティバザーを同時開催します。

申込みはこちらのメールにどうぞ。
kumanimal.gp★gmail.com
(★を@に変換してください) 

当日みなさんにお会いできることを楽しみにしています。

暑さと湿度で身体も心もこたえます。
どうぞ、犬も人も養生の日々をお過ごしください。

ルーク4



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熊本に行ってきました。

昨日、熊本県動物管理センターへ行ってきました。
作業のお手伝いと、現地のボランティアさんと直接お話して、自分にできることを見つけることが目的です。

先日このブログでもお伝えしたとおり、近郊の行政機関である福岡県、福岡市、鹿児島県などにそれぞれ数頭の犬が移動になったため、少しは頭数が減り管理が楽になったらいいなと思っていたのですが、すぐに頭数は増えてしまうそうです。各保健所にも多数の犬猫が収容されており、センターの数が少し減るとまたそちらからも入ってくるからです。

犬が約40頭、猫が約60頭で、数名の職員とボランティアで行う世話や管理は大変なものです。
本来、収容できるスペースが十分にある施設ではなく、動物の数を管理するために作られた古い施設なので、スペースも温度管理も、それから職員の人数も、必要な備品も、全てがない中での業務が続いています。

昨日は犬たちの散歩の手伝いを行いました。
熊本もすでに猛暑で、犬たちもグッタリとしているのですが、リードをみせると散歩に出たがり、少しでも歩くと表情や行動が落ち着いてくるので、ほんの少しでも施設の周囲を歩かせてあげたいです。
人数が少ないと時間がかかり、どんどん陽が高くなってくるので、犬も人間も体力を消耗します。
また、収容施設がなく屋外犬舎を設置しての管理状態になっていますので、犬舎をひとつずつきれいに水洗いするボランティアさんの作業量は大変なものです。

熊本被災ペットネットワークの会としては、今後もできる限りの支援をお約束して帰りました。
まずは、9月4日(日)の「自然療法チャリティセミナー」の開催に向けての広報活動に尽力します。

このセミナーの一般参加の定員は50名ですが、それに対し現在30数名の参加者があり、今後も参加者は増えることが予想されます。情報が皆さんにいきわたるように、チラシの設置場所を増やしています。チラシの設置についてご協力くださる店舗や事務所などがあれば、ぜひ下記のアドレスにご連絡ください。
連絡先 GoodBoyHeartメールアドレス info@goodboyheart.com

チャリティという意味だけでなく、セミナーの内容も初心者にもわかりやすく、自然療法が身近でない方にも楽しんでいただけるセミナーになると思います。大切な学びの機会をご利用ください。


シオヤアブのオスだって
(大田こぞうさんに教えてもらいました)
肉食昆虫らしいけどヒトには害はないそうです。でもお近づきにはなりたくないですね。

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動物保護施設

昨日ブログに書いたように、動物保護施設、正式な名前は、動物愛護管理センター、動物愛護センター、動物管理センターという名称の施設が、各県や地域によっては市でも運営されています。

熊本では熊本県と熊本市、福岡では福岡県と福岡市、佐賀県では佐賀県のみですが、佐賀県は三瀬と武雄の2ケ所に施設があります。施設の運営は所轄の県行政や市行政によって行われますが、施設は企業への委託業務になることもあります。いずれにしても、施設の予算や運営方針が各行政による指導のもとに行われているということではどこも同じです。

これらの施設には迷子猫や犬と他のペットたちや飼い主が放棄したり、飼い主不明のペットたちが収容されています。迷子犬猫も一定期間が過ぎると飼い主はいないという扱いになります。

飼い主が不明もしくは不在となった犬猫には、新しい飼い主を見つけるための様々なチャンスが与えられます。施設の主催による「犬猫の譲渡会」や一般への直接譲渡、保護ボランティアへ引き取り一時預かりを経て譲渡されるなどがその主な方法になります。行政の積極的な公報活動やボランティアのみなさんの活動によりここ10年で譲渡活動は活発化しており、その結果犬猫の安楽死(行政のよっては殺処分)の数は年々減少しています。自分達の意識の持ち方や協力体制によりこれだけ変化を促せるものなのかと、その変化には驚きを感じています。

これらの譲渡はという各行政ごとに定められた「適正譲渡」に沿うように行われています。たとえば、新しく飼い主となった人が再び犬猫を放棄することがないように、適切な飼い主に渡すということです。犬猫には種としての特性のほかに個体による行動の特徴がありますので、性質に適した環境に引き取られるようにする適性譲渡する必要があります。

これらの適正譲渡をすすめるためには、譲渡するだけでなく施設に収容される動物の数そのものを減らしていく必要があり、そのためには飼い主の教育も大切です。

収容数を減らす必要があるのは、処分される動物を直接的に減らすことはもとより、収容されている動物の福祉に関わる問題なのです。

これらの収容動物が収容されている状態を直接ご覧になったことがあるでしょうか。地域によっては見学が可能なこともありますので、そのような機会はぜひ大切にしていただきたいと思います。

これらの収容施設は建設時は行政が「動物を管理するための施設」として作ったものです。動物を一時管理し数日後に殺処分することを目的に建てられた施設で、動物を一時預かりして譲渡することを目的として作られたわけではありません。そのため、動物愛護施設へと変化するなか、もともとある建物を決められた予算の範囲内で工夫して使うとか、少しずつ改築していくという形でそれに応じたものに変化させていく必要がありますが譲渡活動事体が軌道に乗りはじめたばかりのため、施設の改築までにいたっていないのが現状です。

犬を収容する施設は個別の犬舎が必要です。一頭一頭が異なる部屋を与えられているとイメージしてください。室内犬舎と屋外犬舎がつながっていて、それが運動場へとつながっていくというのが、動物を収容するために作られている施設です。盲導犬育成施設の多くはこのような構造になっています。犬1頭に対する広さは畳2畳分くらいでしょうか。コミュニケーションの時間のために、相性の良い犬が2頭いっしょにいれられることもまれにはあります。

動物愛護施設では、個別犬舎を備えている施設は少なく、個別犬舎があっても屋外用がないため、日中は外につないでおくという対応になります。日に当てるためだけでなく、犬舎は毎日清掃して乾燥させる必要があるからです。
収容頭数が増えるとケイジに収容したり、大きな犬舎の中につないでおくという措置をとられることもあります。もしくは数頭を同じ犬舎の中にいれるということにもなるでしょう。

猫も同様です。猫の場合には高さのあるケイジが必要になりますが、場所がなければ小さなケイジにいれられることにもなるでしょう。

これらの問題は、動物の収容数を減らすということだけでは解決しません。飼い主を待つ犬猫を含め動物を一定期間を収容するのであれば、収容時に動物に負担をかけず動物が安心して滞在できる施設を準備する必要があります。

施設の準備ができない間は、保護ボランティアのみなさんが一時預かりという形で家庭で預かってくださる環境が必要です。一時預かりはすでに動物と暮らしている場合には難しいこともあります。一時預かり先ボランティアへの行政の支援が継続されるようなつながりを持てるようになることを望んでいます。

犬や猫と暮らしその動物を理解しようとつとめ、かわいいという存在をこえて動物を尊重することができる方が増えることが、今起きている問題を解決していくエネルギーになることを信じています。


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熊本県動物管理センターのこと

熊本地震以後「熊本被災ペットネットワーク」のブログをご覧になってくださったり、活動を応援してくださる皆さんに改めてお礼申し上げます。

支援先は限定していませんが、会の活動者とコンタクトがとれ直接的な支援ができるということから、熊本県動物管理センターへの支援活動を中心に続けています。

熊本県動物管理センターは熊本県によって運営されている動物管理施設です。熊本地震後に通常業務が停止し、現在でも混乱を極める中で職員やボランティアのスタッフのみなさんが毎日懸命に業務に努めています。

数日前に、このセンターに収容されている犬のうちの数頭が、福岡県動物愛護センターと福岡市動物愛護管理センターへ移動になりました。これは九州各県や福岡市が、熊本県動物管理センターを支援するために行われたもので、他県からも犬猫の他の施設の移動について協力の意志を表明されていることとのことです。

先日、ブログ記事「動物取扱業者として」に書いたとおり、ここ10年の間に、国の定める法律の内容の変更に伴い、動物行政は「動物管理から動物愛護」へと変化してきました。人が飼育していた犬や猫が飼う人がいなくなったときに殺処分しなければならない状況だったものが、地域行政が主体となって、適正飼育、そして新しい飼い主を見つける適正譲渡という業務を執り行われるようになったものです。

お気づきのとおり、熊本県は「動物管理センター」となっています。熊本県は県の管轄である保健所ごとに新しい飼い主へ犬猫を譲渡する活動が中心となっていて、熊本県動物管理センターは、処分施設から譲渡施設へと移行をしているまさにその最中に今回の地震となり、混乱を極めることになったと感じています。

熊本市動物愛護センターと間違えられることがありますが、こちらはメディアなどでよくとりあげられる施設で、積極的に譲渡活動を行っています。動物愛護協議会を通して寄付金を受け付けるシステムもあったり活動ボランティアもたくさんいて、知人がこちらのボランティアとして活動していますが、地震に伴う支援は熊本市よりも熊本県の方にお願いしたいというはなしをうけて、現在の支援体制に移ったものです。

4月の震災より3ヶ月半を過ぎる中、「自分にできること」を被災者の立場でという気持ちを持ちながら現在まで小さな支援を続けてきました。その中で考えたり学んだりする機会をたくさんいただいことに感謝しています。ボランティア活動は仕事では学べないことを学ぶ機会だと思います。それは情報や知識だけではなく、人とのつながり、自分についてを多く含みます。

今回、地元である福岡県、福岡市、佐賀県の各動物愛護施設も、熊本県からの犬猫の移動という形での具体的な支援がはじまったことに安堵する一方で、各施設でも決して動物の収容数やその状態が安定したものではないことをくり返し考えることになります。
収容施設の動物福祉については、明日つづります。

きみ誰?
ところで君だれ?


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成犬を迎えるための譲渡会

熊本県動物管理センターへボランティア活動に行ってきました。寄贈された中古の犬舎を運搬し、センターの犬たちのお世話を少しだけお手伝いしました。

明後日、同施設内で熊本県が主催になって行われる譲渡会をひかえ、職員やボランティアのみなさんもその準備に忙しい様子でした。熊本のローカルテレビの取材も入り、被災後の動物管理センター内が多少混乱した状態を継続していることを、一般のみなさんにも知っていただくための情報提供も行われているとのことでした。

譲渡犬の中には、生後8週齢くらいの子犬たちも含まれています。動物愛護施設や保健所から犬を譲り受けようとする方々の多くが、成犬よりも子犬を希望されます。子犬の方がなつきやすい、かわいい、愛着がわくというのがその理由のようです。

でも、犬を迎えるには子犬よりも成犬の方がいいという点もあります。
たとえば、子犬には子犬を育てる環境が必要です。昼間は家族が外出してしまい、子犬がひとりになるのは、子犬を育てる環境として不十分です。子供さんに子犬育てを任せることはできません。子犬を育てる環境を整えていないのに子犬を迎えてしまうと、犬の成長と発達に影響を及ぼし、成犬になってから問題行動が起きる可能性があったり、人との接触が難しく、庭につないだまま飼うことになってしまうかもしれません。

その点、成犬は一定の時間であればひとりで留守番することができます。犬の性質も表面化しているため、どのような行動が出やすいのかを予測することも可能です。成犬の習慣化した行動には、好ましいものと、好ましくないものの両方がありますが、それらを事前に知った上で、犬を迎えることができるのです。そのため、自分が犬を迎えようとしている環境に、一番適してる犬を迎えることが可能です。

成犬の場合には、多頭で飼育されている環境では行動を抑えていることがあります。おとなしかったりあまり動かない犬が、一頭になると変わってしまうようになることもありますが、犬が変わったわけではありません。変わったのは環境です。
こうした間違いを防ぐためには、一頭ずつ個別に扱われる状況をつくる必要があります。ケージや犬舎をわける、食事をわける、一対一で接する、一定のテリトリーを与えるなどです。施設内でも可能な限りこれを行うことができますし、保護団体が一時預かりをする間にこうした環境を整えて、十分なケアをされていることもあります。

犬をどのようなところから譲渡するのかによって、成犬の見方は変わってきます。犬を見極める自信のない方は、信頼できる保護団体が預かっている犬や、ボランティアやプロのアドバイスを受けることが可能な環境で、犬との面会を行ってください。

今回の熊本の動物管理施設のボランティアを通して、私も様々なことを学んでいます。地震をきっかけに譲渡が必要な犬が急増したことによって、混乱を生じていることは事実です。ですが、これをどのように解決することが動物たちにとって有益であるのかを考える必要もあります。被災時とはいえ、人が犬を飼うというところから始まったことです。

譲渡のシステムもまた、人が犬を飼うために必要なシステムです。犬と暮らしているすべてのみなさんに知っていただきたいシステムです。これらのシステムはまだこれから整えていく必要があります。すでに犬と暮らしている方も、この譲渡に関するシステム作りに関心をもって参加してください。


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