グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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九州北部豪雨朝倉地区のペット支援についてご協力のお願い

九州北部豪雨で被災されているご家庭のペットたちの保護についてのご協力のお願いです。

グッドボーイハートで共に学ぶ機会のあった方が朝倉の動物愛護協議会のメンバーであり、現在被災地区でのペット相談などの支援活動を開始されました。

災害時の支援先については身近で信頼のおける方にというのが基本姿勢です。

今回は先の知人らが支援団体を急遽立ち上げましたので、こちらを支援させていただきます。

団体名 朝倉ペット緊急支援ネットワーク
代表 松崎博美

現在の状況を確認したところ、以下のような状態だそうです。

犬たちは親戚知人に預けられていたり、一時的に放し飼いにされており家に通われるときに世話などを受けているということです。
持参した支援物資などは現在のところ必要がなく、ペットに関する苦情も相談もないとのことでした。

猫の方はほとんどが外飼いだったようで、今のところ避難所には連れてこられていないようです。

犬猫のペットが一時的に放し飼いで給餌を続けられると、不妊手術の追いついていない地域では動物の数が増える傾向があります。

被災地区の方々が生活を取り戻されるまで、相談窓口として対応し定期的な訪問も行うということでした。

グッドボーイハートとしては移動費などの資金援助が最適な援助だと判断しましたので、支援金の募金を受け付けします。

朝倉ペット支援ネットワークの口座が立ち上がりましたので、そちらに直接送金希望の方には送金先を連絡いたしますのでご連絡ください。

7月30日まで募金を行い、グッドボーイハートで集めた募金はまとめて送金いたします。

犬猫のことで支援先を求めていたけどまだ見つかっていないという方などご協力はあくまで個人のご意志ですので、お声かけください。

朝倉地区の被災された皆様は、お互いに協力しあって復興に向けて動き出されているようです。
地域の力の強さを感じます。地域の力の強さは犬や猫など地域の動物たちにも伝染しているでしょう。
一日も早く生活を取り戻されますようお祈り申し上げます。

リロ1

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熊本県動物管理センターの支援活動について

熊本地震以来、熊本で被災した犬猫とその飼い主さんたちを支援するために発起した熊本被災ペット支援ネットワークの活動は今年の3月末をもって終了し会を解散いたしますのでお知らせいたします。
バザー用品の受付は2月末を持って終了させていただきます。
長きに渡りご支援をいただいた皆様、ありがとうございました。

今日は支援を続けてきた熊本県動物管理センターの状況についてお知らせすると共に、みなさんに考えていただきたいという主旨で現在私が知りえていることと個人の意見も述べさせていただきます。

熊本県内の被災ペットの状況はまだ継続しているようです。被災ペットといっても飼い主のいない犬猫ではなく、飼い主さんが住居の立替や転居により、一時的に預かりを委託していたり飼い主さんと同伴して一時施設に住んでいる犬猫のことです。熊本県が窓口となって対応に当たられています。

熊本被災ペット支援ネットワークの会は、当初被災ペットの支援活動として立ち上がったのですが、多くの活動は熊本県動物管理センターに収容が続く犬猫支援のための活動でした。みなさんからいただいた資金のほとんどが同施設で活動をしているボランティア団体フィリアに物資支援として提供いたしました。詳細は毎月はじめに同ネットワークの会のブログで公開している収支報告でご確認ください。

熊本県動物管理センターに収容されている犬猫のうち昨年10月までに収容されたものについては被災犬猫として扱われています。実際には、猫はほとんどが子猫のときの収容され、犬も飼い主が被災したことによりはぐれた犬というわけではありません。熊本県の10箇所にある保健所に持ち込まれたり捕獲された犬たちのうち、保健所で引き取りがなかった、新しい飼い主を見つけることができなった、収容スペースがない、譲渡対象とされなかった犬猫たちです。

昨年春から譲渡会の開催や動物管理センターからの直接譲渡を始める予定で計画を進められていたようです。その矢先の4月14日に熊本地震に見舞われ、通常業務として行っていた殺処分を停止し、収容数は増え大変な混乱に陥ったというわけです。熊本県動物管理センターには収容施設が整っておらず、屋外に犬舎を設けたり猫舎用のプレハブを立てたりすることにも大変時間がかかっていました。地震の被災によって人の生活のために資金や人手をとられ、動物の方にはなかなか目が向けられなかったことと、他の地域に比べて犬猫の再譲渡や処分を減らすためのシステムがなく活動も遅れていたと感じざるを得ません。

同施設で12月末までに収容した被災犬猫たちは、来月3月を持って被災動物としての扱いを終了し、通常の収容されている犬猫と同じ扱いになります。どういうことかというと、どの動物管理施設でも各行政(県の場合には県行政)の決めた基準を元に、新しい飼い主を見つける譲渡対象動物とされた犬猫には譲渡先を見つける活動をする、譲渡対象とみなされたなかった動物については殺処分ということになります。

殺処分という言葉を聞いただけで胸が痛くなる方もいらっしゃると思います。ですが、この現在の状況を理解しなければ、自分たちにできること必要とされること、改善されるべきことを考えることもできません。ですから、一方的にこうしたシステムを避難するだけでなく現実をきちんと見ていただきたいのです。

昨日の熊本日日新聞に熊本県動物管理センターで殺処分が再開されている内容の記事が掲載されました。数字については実際に記者の方が行政に確認された上でのことですから信憑性のあるものです。以下がその記事です。

<熊本日日新聞2017年2月11日朝刊掲載>
熊本県、犬の殺処分再開 昨年12月、「収容能力超える」 
 熊本県が熊本地震後に保護した犬について、病気などで譲渡が難しい個体に限り、見送っていた殺処分を昨年12月中旬に再開したことが10日、分かりました。保護・収容している県動物管理センター(熊本市東区)や県内10保健所の収容能力を超えたため、「やむを得ない」としています。
 県によると、10日までに犬計67匹を麻酔薬で安楽死。それでも同日現在、犬121匹、猫58匹を保護。通常の収容数である犬約10匹、猫約35匹を大きく上回っています。
 猫の殺処分は見送っているます、子猫の保護が増える春の繁殖期を前に「猫も殺処分を再開せざるを得ない状況になるかもしれない」としています。
 県は地震後、保護した犬や猫を「被災ペット」と位置付け、ボランティア団体などと連携しながら飼い主を探したり、新しい飼い主へ譲ったりしてきました。
 昨年末時点では、保護した犬861匹のうち710匹、猫1163匹のうち718匹を返還・譲渡。同年12月に策定した県政運営の基本方針「熊本復旧・復興4カ年戦略」でも「犬猫の殺処分ゼロを目指す」としていました。
一方、熊本市の市動物愛護センター(同市東区)は昨年4月から今年1月末までに、犬・猫計586匹を保護し、531匹を返還・譲渡。9日現在、計77匹を保護しています。これまで病気の治る見込みのない猫に限って16匹を安楽死させたといいます。=11日朝刊24面、太路秀紀、中尾有希記者
<ココまで>

まず、頭数についてですが、熊本地震が起きたことがきっかけで犬猫の収容頭数が増えているわけではありません。
平成27年度熊本県の犬の収容頭数は1518頭、うち殺処分数は267頭です。昨年は4月14日の地震直前まで殺処分を行っていましたのでその数が殺処分数に入っています。記事にもある被災後に変換譲渡されている数の中には、他の県や市、ボランティア団体や個人への譲渡が入っています。たくさんの支援の手を集めて数字だけでみても、非常に多くの犬猫が譲渡されていることがわかります。

実際、熊本県は一昨年の平成26年にはは昨年の倍近い数の合計で3830頭の犬猫を収容し975頭を新しい飼い主へ譲渡、2524頭を殺処分しています。地震の起きる前の年の方が収容数も非常に多かったという事実があります。

被災により支援の手が集まったにも関わらず、なぜ現在でも収容頭数が上がっていくのでしょうか。この数は被災した飼い主のいる犬猫ではなく、生活の中で飼えなくなり放棄される老犬、子犬、成犬たち、猫についてはほとんどが子猫です。熊本県という地域が、飼えない犬猫を減らすための活動が追いついていないという現実に眼を向ける必要があります。

処分された犬猫は、人が飼うことが難しい人に慣れない野犬、攻撃性を示す動物が主な対象となります。先日の山口千津子先生の動物福祉セミナーの講演の中にもありましたが、収容頭数を過剰に超えて動物を収容することは、動物にストレスを与え精神的な苦痛を与えながら生きながらえさせることになります。特に犬は多数で集まることが苦手な動物です。猫のようにケイジに入れられて大人しくしているということはありません。ケイジはさらにストレスになることもあります。収容時にストレスがかかると動物の行動状態は悪くなり性質にも影響を与えます。そうすると新しい飼い主を探すことも難しい、収容管理する職員にも負担がかかりストレスが上昇する。結果、犬猫が適切に新しい家庭に戻ることは難しくなるという悪循環を生み出します。

犬の場合には大半が成犬や老犬です。中には大人しくどうして捨てられたのだろうという犬もいます。理由はさだかではありませんが、子犬のときは可愛かったけど飽きた、引越すから、いうことを聞かない、吠えるなどの問題行動もそのひとつであることは間違いありません。

上記の熊本の新聞にあるとおり、今回の殺処分は麻酔による安楽死とのことです。最後は負担をかけさせたくないという動物の世話をされてこられた方々の熱意による行為です。麻酔による安楽死は人の手によって行われます。実際に業務としてどの地域でも行ってくださる獣医師の方々は、大変な精神的な負担を受けながら仕事を従事してくださっています。本当に大変な職務であると思います。

犬を飼う方は、犬を飼うということがとても難しいことであるということを事前に知った上で犬を迎えてください。
すごく犬のことを大切にしていた風だった飼い主さんでも、いきなり犬を手放してしまうことがあります。「自分は大丈夫」は危険な考えです。逆に本当に自分は犬が飼えるだろうかと悩むくらいでちょうどいいと思います。

私たちひとりひとりが考えるべきことは、飼い主は自分の犬猫を動物福祉の視点から見ても十分に満足がいくように犬猫に成長と発達の機会を与えて生きる機会を提供できているかということです。その上で、繁殖については本能を満たすことはできません。人が飼う動物はすべて生殖数の抑制をかける必要があります。不妊去勢手術はそれだけが目的ではありませんが、屋外に出て行く猫に関してはどこで子猫を生むかもわかりません。餌を与えるなら不妊手術は餌を与えた方の責任で行ってほしいものです。

犬の飼い主さんにお願いしたいことは、もし自分が死んでしまい犬が残されてしまっても、犬の行動は安定しており、吠えやかみつきや無駄ほえなどがなく、他の人や犬に吠えたりすることもない、精神的に健康な犬でだれもが飼いたいと思ってくれる犬なのかどうかを考えてほしいということです。

国内の犬猫の殺処分数は各行政や地域のみなさんの努力により、確実に減っています。犬猫の殺処分数は一昨年の10万匹からさらにおち昨年は9万匹まで減少しています。これに反してペット販売業者の申請によるペットの販売数は一年前より10万頭増えているという記事も先日新聞で公開されていました。この数字が信憑性のあるものならば、日本はいずれ純血種の国となり雑種犬は希少種になるのかもしれません。いずれにしても、犬猫の未来はひとりひとりが望んだとおりになるのでしょう。


追記2017年2月17日:熊本県動物管理センターでの被災動物扱いの期間が間違っていました。正しくは4月14日以降に2016年10月までに収容された動物が対象となります。訂正してお詫びいたします。

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犬猫の殺処分ゼロを真剣に考える

福岡市で開催される「動物福祉の視点から、犬猫の殺処分ゼロを考える」セミナーまで、残すところ一週間となりました。日本動物福祉協会の山口千津子先生を講師として迎え、この問題をみんなで真剣に考える機会を得たいという思いから企画したセミナーです。
セミナーは現在満席でキャンセル待ちとして受け付けている状態です。行政、業者、ボランティア、そして一般の方と、多くの方がこの問題を考えたいと思ってくださっているということを知り、心強くなりました。

ここ数日見た犬猫の殺処分問題に関する二つのニュースの一部をここでご紹介します。犬猫に関するマスメディアの報道の内容については疑問を感じることも多く、すべてをうのみにすることはできません。その中で、ひとつでも何かを知ったり調べたいと思うきっかけになるのであれば、そうした情報は有効に活用していくべきだとも思います。この二つのニュースは今までの殺処分の取扱いとは少し異なる内容を発信しているものでした。

ひとつは1月18日にTBSニュースで映像配信された神奈川県の猫の保護活動に関する報道です。題名は<犬・猫「殺処分ゼロ」裏側で…ボランティア団体「対応は限界」>とあります。

ニュースの要旨は以下のとおりです。
神奈川県の動物保護センターで猫の譲渡会が行われている。猫を引き取る方へのインタビューもあり、ここまでは今までの動物を保護することの情報提供のように思われます。ニュースの主題はここからです。

同施設にある殺処分機はしばらく使われていない。なぜなら、神奈川県は犬は3年、猫は2年、殺処分を行っていない。神奈川県知事は、このまま殺処分ゼロを継続するといういわゆる「殺処分ゼロ宣言」を行っている。

その実態について譲渡会を主催するうちのひとつの猫のボランティア団体代表がコメント、「預かりは200匹にのぼりもう限界かな?」という。
預かりには多くの資金がかかり、特に病気の猫の場合には多額の医療費も必要。代表のコメントでは「殺処分がいつ始まるかと…」という不安の言葉が乗せられています。
実際のニュースはこちらです。
TBSニュース「犬・猫の殺処分ゼロの裏側で…」

このニュースの受け取り方は様々です。
事実として言えるのは、殺処分ゼロを宣言する県行政が多数あり、実際に犬猫の殺処分ゼロを実現している中で、犬猫の保護ボランティアに出される頭数が異常な数になっていることです。行政は数字の結果だけを残し、それ以外に必要なことを怠っているのではないかと思われる事態です。そしてその「殺処分ゼロ」という数字の達成だけを歓迎しているのは誰なのでしょうか。

犬と猫を比較すると、動物の習性の違いにより猫の方が多頭飼育にいたりやすいため、殺処分ゼロをかかげる行政がボランティアに譲渡する猫の数を調整しない限り、ボランティア団体の猫の飼育数は増えるばかりです。またその先に、一般の方の猫の多頭飼育が増えているという現実もあります。猫の多頭飼育が問題かどうかは、「動物の福祉」についてひとりひとりが考え、表面に流されない意見を持っていただきたいのです。

ふたつ目は1月19日にヤフーニュースで配信されたサイト発信の記事の中にありました。この記事の一文を抜粋します。

ココから

●「殺処分ゼロ」追い求めるだけでは問題は解決しない

ペットを取り巻く問題として、たびたびクローズアップされてきた殺処分の問題だが、以前と比べその数は大きく減少している。環境省の調査結果では、1974年に約120万匹だった犬猫の殺処分の数は、2015年には、約8万3000匹まで減少している。

これに加えて、2013年に改正動物愛護法が施行され、自治体は、ペットショップなどの「犬猫等販売業者」からの引き取りを拒むことができるようになった。安易に自治体に持ち込むことを防ぎ、殺処分の数を減らす狙いがあった。その結果、「殺処分ゼロ」を達成する自治体も出てきた。

ところが、行政がペット業者からの引き取りを拒むようになった結果、売れ残ったペットを有料で引き取り劣悪な環境で飼育する「引き取り屋」と呼ばれるビジネスが活発化し、問題視されるようになった。

ココまで

「引き取り屋」などという名前がつけられているのが事実かどうかはわかりませんが、終生飼育が原則の犬・猫の飼育の背景で、さまざまな事情で犬猫を飼育することができなくなった飼い主から動物を有料で引き取り、終生飼いますというビジネスが存在していることは事実です。老犬の世話ができなくなり老犬ホームに犬を預けてしまうことも、見方や考え方によっては、「飼えなくなったから業者が引き取って終生飼育する」という、上記と似たような形態になる可能性もあります。

すべての引き取り業者がずさんな飼い方をしているわけではなく、中にはほんの数頭を愛情をこめて最後まで飼ってくださるような家庭的な預かりを実現されているところも存在するのかもしれません。実際には、具体的にそのような理想的な形をビジネスという形では見たことがないので、あくまでそうあってほしいという気持ちでいるところです。家に飼われるということと、施設に収容されるということは、まったく別のものとしてとらえる必要があります。外側は一軒家のようにしていても、室内にはケイジやクレートがならび、その中に収容されるのであれば、それは家庭での飼育とはいえません。

犬と猫では、動物としての習性もことなり、人が飼うようになった歴史も、人が管理するようになった過程もすべてに違いがあります。そのため、この問題をまとめて扱うことは不可能ですが、唯一、動物の福祉という立場にたって考えることは、犬についても猫についてもできることです。犬という動物の立場にたって考える、猫という動物の立場にたってかんがえる。動物福祉という考え方も、それぞれの環境は立場に応じて考えていかなければいきつく道はありません。

飼い主として犬を飼っている方は、犬の立場にたって考えることが必要です。
甘やかしや人側に立ちすぎた可愛がりや愛情の注ぎ方が、犬という動物を犬ではなくものにしてしまうこともあります。犬という動物として成長する機会を奪われることが、動物が生きていく上でどのくらい苦しいことなのかを考えることもできます。
こうしたことも動物福祉という考え方です。動物福祉は数ではありません。雑種の日本の野良犬らしい犬を飼育できる方が少なくなってきました。環境が整わない、接し方がむずかしい、愛玩犬にむかないと理由はさまざまでしょうが、日本の土壌が育てた日本雑種の犬たちはそのうち絶滅危惧種になるでしょう。そして、珍種として動物園に展示されるようになるのではないかと思っています。オオカミの最後の数頭が生き残っていれば、同じ運命をたどったことでしょう。

殺処分ゼロの問題は、数の問題ではありません。殺されるのがかわいそうなら、魂を抜かれたまま生きることはもっとかわいそうなことです。

わたしたちのまわりには、犬猫の問題ばかりでなく、考えなければいけない問題は山のようにあります。それぞれに関心をもって自ら考えることに参加したいと思います。そして、特に自分が得意として、真実をみることができる世界については、そのことについて話す機会も持ち続けたいと思います。

犬猫の殺処分ゼロの問題。犬の動物福祉の問題をいっしょに学び、いっしょに考えましょう。

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動物愛護の意見交換会

昨日、佐賀県の動物愛護の意見交換会に出席させていただきました。
当初メンバーではなかったのですが、佐賀県庁の職員よりお声がけいただいた事がきっかけで参加させていただくことを決めました。

佐賀県の動物愛護をとりまく民間のボランティアと行政の関わりについて、佐賀県行政の考えやボランティアや動物愛護推進員への意見を求めるという形で行われました。
内容については、行政の役割、動物愛護推進員の役割が整理整頓されていてとてもわかりやすいセミナーで大変勉強になりました。

動物愛護推進員という言葉やその役割について、みなさんはご存じないかもしれません。
実はこれは法律の中に定められたもので、一般のみなさんにとってなじみがなくても、法律なので力のあるお約束事ですので、ここで紹介させていただきます。

「動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)における「動物愛護推進員」という項目の中に示されます。法律なのでそのまま記述します。

第三十八条 都道府県知事等は、地域における犬、猫等の動物の愛護の推進に熱意と識見を有する者のうちから、動物愛護推進員を委嘱することができる。
2 動物愛護推進員は、次に掲げる活動を行う。
一、犬、猫等の動物の愛護と適正な飼養の重要性について住民の理解を深めること。
二 住民に対し、その求めに応じて、犬、猫等の動物がみだりに繁殖することを防止するための生殖を不能にする手術その他の措置に関する必要な助言をすること。
三 犬、猫等の動物の所有者等に対し、その求めに応じて、これらの動物に適正な飼養を受ける機会を与えるために譲渡のあっせんその他の必要な支援をすること。
四 犬、猫等の動物の愛護と適正な飼養の推進のために国又は都道府県等が行う施策に必要な協力をすること。
五 災害時において、国または都道府県等が行う犬、猫等の動物の避難、保護等に関する施策に必要な協力をすること。

ここまでででその一部です。
法律の言葉ではとてもわかりにくいですね。
誤解を招かない程度で、少し分かりやすく説明します。

まず最初ですが、都道府県がそれぞれに動物愛護推進員をある方に委嘱することができますよ。ということです。委嘱、つまり愛護推進員としての仕事を無償でお任せする人と協関係を結ぶことが可能ですよ、ということで、必ず愛護推進員をおかなければいけないというものではありません。
しかし、県単位ではほとんどの行政がこの制度を取り入れていると思います。

一のところ、愛護と適正な飼養についての理解を求める、つまり動物の愛護と適正な飼養について啓発してくださいね、という意味ですね。ではなにか愛護で適正な飼養かというのは、この法律の中にやんわりと書かれています、その法律の範囲内で啓発してくださいね、ということであって「私はこうやって飼ったらうまくいったからそうするといいですよ。」というようなアドバイスをしてくださいということではありません。

二のところ、動物たちがどんどん子犬子猫を産んでしまいその動物を殺処分することがないように、不妊去勢手術について啓発しましょうということです。不妊手術以外にも繁殖を防止する方法があるのでこのような言い方になったのかもしれません。

三のところ、これは犬猫が適正に飼育できなくなったら、別の適正に飼育できる方を飼い主が捜すためのアドバイスや支援をしてあげてくださいね、ということです。

四では、国が定めた動物愛護と適正な飼養のために行う催事を含めるもろもろの事に対して協力してください、ですね。

五では、同じく災害時にも決まりごとがありますので、避難保護について国が定める事を啓発し、協力してくださいねということです。

で、結局何がいいたいのかというと、動物愛護推進員は、国が動物の愛護及び管理について決めたことを国民のみなさんにわかりやすく伝える啓発活動を行うための活動員です。

法律や県ごとに定められる条例というものは、大変わかりにくく伝わりにくいものです。
災害が起きたときには犬と猫を同伴して非難してくださいという同伴避難ですら、知っている方はわずかでしょう。それよりも前に「もちろん置いていけませんから連れていきます。」という気持ちはみなさん持っているとは思いますが、国からのメッセージというのは伝わりにくいという現状があります。
「市政だよりに掲載されていますよ。」というと、そこは見てませんといわれるのでなるほどなと思いました。私も市政だよりの気になるところだけを見るだけですし、福岡県や佐賀県からのメッセージとなると、自分から必要を感じないとえられないものです。

ドッグインストラクターであるわたしも、動物取扱業者として国の定めることを啓発する義務を負っています。動物取扱業を営むものは様々な形で、国が定めていることを飼い主さんに伝えるのがその仕事の責務になっているのです。
ですから動物愛護推進員になる必要はありません。
むしろ、動物愛護推進員とは、わたし達のような動物に関わる仕事をしていない一般の方々から選出し
啓発の幅を広げていくために必要な仕事ではないかと認識しています。

現在では、動物取扱業者が愛護推進員をかねるかたちが多くなってしまい、これでは裾野が広がっていかず、本来の推進員の目的が果たせないのではないかと思うのです。

でも、これからですね。
動物愛護推進員は名前だけはあるものの、その育成に関して各県によって力の入れ方が様々だと思うのです。こうした役割は行政との窓口や協力関係をつくるミーティングの場があることによってつくりあげられるものです。動物愛護推進員の仕事は啓発と決まっています。でしたらその啓発活動を県と協力してどのように行っていくのか、この部分がかけていたからこそ、つい専門家に声をかけてしまい推進員を任せる結果になったのではないでしょうか。
国の法律にのっとって、その啓発について自主的に考え積極的に行動できる方はたくさんいらっしゃるでしょう。この仕事は飼い主に指導やアドバイスを与えるものではありません。専門家である必要はなく、むしろ専門家でない方がこの役割について活躍されることを願っています。



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セミナー開催「動物福祉の視点から犬猫の殺処分ゼロを考える」

動物福祉のスペシャリスト「山口千津子先生」講演の勉強会がこの福岡で開催されます。動物福祉という考え方がやっと国内でも少しずつ浸透しつつあります。以下がセミナー開催の案内です。

***************

動物福祉の視点から犬猫の殺処分「0(ゼロ)」を考える

「動物福祉」という言葉を知っていますか?
「動物愛護」と「動物福祉」の違いについて考えたことがありますか?
このセミナーは、日本動物福祉協会の山口千津子先生を講師にお迎えして、
動物福祉の基本概念とその実践の方法について学ぶことで、犬と猫の生活の質(QOL)を高めるための基本姿勢を身に付けることを目的としています。
また、平成28年4月に起きた熊本地震によって混乱を生じた動物保護施設の実例をもとに、動物福祉の視点から犬猫の殺処分の問題についても考える機会としたいと思います。犬猫の保護活動に携わるボランティア、行政、動物取扱業者の皆様には、実際の保護活動の場で活かせるヒントを得ることができます。
一般の飼い主の方、動物と暮らしていない方にも、ぜひ聴いていただきたいセミナーです。
たくさんのご参加をお待ちしています!

・講師 山口千津子先生 プロフィール
社団法人日本動物福祉協会 特別顧問 獣医師
大阪府立大学農学部獣医学科卒業後、英国やカナダで動物福祉に関する研修を受け、英国RSPCA(王立動物虐待防止協会)インスペクター(動物査察官)の資格を得る。
1981年帰国後、(社)日本動物福祉協会獣医師調査員として国内での動物福祉の推進のために活動。動物福祉についての講演多数。雲仙普賢岳噴火や東日本大震災をはじめとする緊急災害時においては、被災動物救護活動にも携わる。

・日時 2017年1月28日(土)14時~16時(受付13時30分~)
※終了後に質疑応答の時間をとります。

・場所 福岡市立博多市民センター視聴覚室
(福岡市博多区山王1-13-10)

参加無料

・申込み 事前申込が必要です。(定員あり)
お名前、連絡先を明記の上、メールか電話にて以下にお申込みください。
【連絡先】メール kumanimal.gp@gmail.com
電 話 092-409-0749(GoodBoyHeart内)

セミナーチラシのPDFデータはこちからダウンロードしてください。
動物福祉の視点から犬猫の殺処分ゼロを考えるセミナーチラシ

チラシにはセミナー用ブログやフェイスブック情報が掲載されています

セミナー告知用フェイスブックアドレスはこちらからどうぞ。

フェイスブックQRコード
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定員がありますので関心のありそうな方々にこの情報が伝わるように、情報の共有をしていただければと思います。

今この時期に、山口先生を講師に迎えたセミナーで動物福祉について考える機会をいただけることは本当にラッキーなことです。ぜひお早めにお申込ください。
グッドボーイハート生やブログをご覧のみなさまは、グッドボーイハートでも受付をしています。
ご氏名、ご連絡先を添えてこちらのメールにご連絡下さい。→goodboyheart7@gmail.com

たくさんのご参加をお待ちしています。

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チャリティ犬語セミナー収支報告

10月23日に開催したチャリティ犬語セミナー収益金は、以下の3ヶ所の
動物愛護センターへ寄付をいたしました。
収支報告を添えて報告いたします。

収入の部  227,000円

支出の部  会場費 11,250円
      印刷費  8,570円

収益金   207,180円

 寄付   福岡県動物愛護管理センター 70,000円
      →銀行振込による送金

      佐賀県犬猫譲渡センター   69,630円
      →ペットフード購入しアマゾンより直送

      熊本県動物管理センター   67,550円
      →熊本被災ペット支援ネットワークへ寄付後、物資送付

残金    0円

備考 資金支援、物資支援の選別については、各センターの希望に応じた結果です。

このチャリティセミナーを通して、愛護センターに保護されている犬猫に必要な物資や運営費として使っていただくことができました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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@大田こぞうさん作

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Posted in お知らせ, ボランティア

犬のことを理解しよう!チャリティ犬語セミナー終了しました

本日、月下虫音の大田こぞうさんと企画した「チャリティ犬語セミナー」が終了しました。

足元の悪いなかご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

動画から犬の行動を細かくひろっていき、そしてそれを行動種別に分け、
犬の状態の情報を明確にしていくという、簡単そうだけど、実はとても地味で
細かいのだけど、でも奥が深い作業を、参加者のみなさんにやっていただきました。

そして、たくさんの情報をその短い動画の中から拾いあげることができていました。
どれだけ参加者が真剣にその動画を見てくださっていたのかが、伝わってきました。

数分の動画の中に、犬のいろいろな行動が出ていて、犬が行動を通して表現していること、
それは全て伝えたいものではないかもしれなけれど、表現されているということは、
受け取り手を必要としている行動であることは間違いありません。

犬がいかに社会的な動物かを知る機会になっていただけたかとも思いますし、
犬の行動の見方をいつもとは少し変えてみることで、見つけたものもあるのではないでしょうか。

動画を見たときに、こうしたらいいのにとか、どうしたらいいのかしらと考えてしまうのは、
犬の行動を問題として捉えるため、解決の手段を模索してしまうためです。

ここは一番最後のところなのです。
実際に動画を通して行動をひろいあげ、分類別することができたら、その次に必要なのは、
犬が必要としているのかは何かを考えることから始めてください。

たとえばですが、非常に距離があって自分を脅かすような存在ではないものに対して、
防衛行動として吠えたり、リードをひっぱって興奮するようなことがある犬に対して、
その犬が必要としているのは何でしょうか。

その必要性をセミナーで聞きたかったという方もいらっしゃったのかもしれません。

ただ、この部分に簡単に触れられないのは、成犬で過去に様々な学習経験をしてきた犬の場合には、
他の行動との関連性を含めて、必要性を定めていく必要があるからです。
ここは、冒頭で見た発達途中の数ヶ月の犬の必要性とは異なる部分も出てきます。

犬に号令によって視線を飼い主に向けさせたり、顔を背けさせたりするトレーニングは、
その必要性を見極めなくても行うことができます。
対処法としてはとても導入しやすく誰でも教えることができるため、他の行動に置き換えるトレーニングは
とても普及しています。吠える行動を早くとめさせるためには有効な手段でもあります。

その飼い主に注目させるトレーニングと、犬の成長と発達の過程での必要性は別です。

必要性がわかれば、「犬の必要性」をどのようにして与えていくのかということを考えます。
いろんなやり方があると思いますが、これにはやはり時間と空間が必要になります。
「間」というのはどんなときにも大切なものであるということです。


犬が行動を通して多くのことを伝達しているということを知っていただく機会になれたのであれば、
今回の犬語セミナーはとても貴重な機会でした。

セミナーの最後に大田こぞうさんがコメントされたように、
動物への理解は人への理解につながっていると、わたしもそのように思います。
動物にとっての必要性は、自分達にとっての必要性ではないかと思うことも多々あります。


自分の思いを受け取ってほしいという気持ちが優先してしまい、相手の思いや状態を受け取れないのであれば、
対等で信頼できる関係性は生まれません。

セミナーでお話できなかったこと、途中までになってしまったことなどをこれからブログにつづっていきます。

チャリティセミナーの資金は、福岡県、佐賀県、熊本県の各県の動物愛護センターへ
資金もしくは物資支援の形で寄付をいたします。
収支報告はブログにアップします。しばらくお待ちください。

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動物愛護管理センターを訪問

福岡市東部動物愛護管理センターを訪問しました。

移動になっている熊本県センターの犬猫のことと、
しばらく施設に伺っていなかったため、動物の施設管理や
譲渡のシステムなどについての現状を知るという目的でした。

以前、他の動物管理施設でお世話になった方が現場にいらしたため、
忙しい中、丁寧に案内していただき説明を受けることができました。

収容された動物は、健康チェックや性質チェックのための必要期間を経た後、
譲渡対象となる犬猫には不妊手術が行われます。
ほぼ100%不妊手術を行っているとのことで、幼少でも可能とのことでした。

健康や性質の状態を経過観察するためには、それぞれに個別に管理する必要があり、
スペースも管理をする人も必要となります。
福岡県と同様に福岡市の施設も、動物を単期間管理して処分する施設だったものを、
長期間収容管理して経過観察とケアを与え再び家庭犬猫として譲渡する施設へと変わったため、
施設の利用については、今ある空間で工夫しながらなされている様子が伺えます。

盲導犬育成施設に勤務していた自分自身の経験から、
施設の構造が、犬の収容管理し観察とケアを与えることについて、
仕事を効率よくまた動物の状態への影響についてもも身に沁みて知っています。

そのため、こうした工夫しながら努力されている職員のみなさんの労力と共に、
動物たちの負担を感じえることもできます。
現在ではボランティアが施設の清掃などの手伝いをしてくださるとのことで
外部からの現場を尊重する協調した力が、この活動の希望のひとつであることも感じました。

収容されている犬は、ミックス犬が多く、子犬はいません。
現在、どの動物愛護センターも同じような状況になっています。
子犬を飼いたいという気持ちは、過去ブログ記事「人になつくきにくい犬」でご紹介したとおりです。
子犬はすぐに貰い手がつくため、施設にとどまるのは成犬ばかりです。

犬は1歳前後になるとエネルギーの上昇とともに興奮行動も多くなります
吠える、とびつく、リードを引っ張るなどです。
攻撃的行動も見られるようになります。

動物は同種間で、こうした社会的行動が見られるのです。
犬の場合は犬に対してです。
犬に吠える、犬をみると近づいていく、犬にとびつく、歯をあてるなどです。

人は同種ではありませんが、テリトリーを共有する同種に近い存在として
社会的行動が向けられる対象となります。

成犬との関係性やコミュニケーションが改善されないと
これらの行動は問題行動として犬との生活を苦しめるものになります。
苦しいのは飼い主だけではありません。
犬も関係を築けない人という動物との暮らしを苦痛に感じます。

子犬を迎えたからといってこの問題が生じないわけではありません。
むしろ、子犬の方がずっとこうした問題を生じる可能性があります。

動物保護施設から成犬を迎えることを喜びとするためには、
犬と関わるために必要な時間と空間の確保をまずしてください。
あとはゆっくりと観察して知るという理解という過程を経ること。
そして、学ぶことも大切なことです。

いよいよ次の日曜日はチャリティ犬語セミナーです。
みなさんとの学びのための準備のため、少しだけ走ります。

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※福岡市東部動物愛護管理センターで譲渡されている犬猫の情報は
こちらでご覧いただけます。
わんにゃんよかネット


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犬の管理施設について考える

福岡県動物愛護センターの施設見学にいきました。

10月23日のチャリティ犬語セミナーの収益金を地域の公的な動物保護施設へ
寄付させていただくことになっています。
寄付先として、福岡県、熊本県、佐賀県の施設を予定しています。
熊本県は地震後の混乱が続いており支援が必要な状態であることを確認しています。
福岡県、佐賀県についてはここしばらくの間、現場を訪れていなかったため、
現状を自分の目で見て感じ、みなさんにお伝えするべきことを知るための現場訪問です。

動物愛護センターにはさまざまな業務があります。
施設に入ってくる犬猫の保管
新しい飼い主へ紹介する譲渡対象動物なのかどうかの選別
譲渡対象動物となった動物たちの保管
保管に伴う健康管理と治療
保管に伴う飼養管理
必要な社会化教育
犬猫の譲渡を希望する飼い主への講習会
そして譲渡にまつわる業務
譲渡不対象となった動物の処分など。
他にも現在犬猫を飼育している飼い主への適正飼育教育などがあります。

この中でも特に注目してしまうのは、日々の飼養管理です。
施設に保管されている犬と猫の飼育場所は家庭とは異なります。
いわゆる犬舎、猫舎と呼ばれる場所になります。

動物愛護センターだけでなく、盲導犬育成施設を例とする特定の訓練施設でも
同じように犬舎に犬たちが一定期間収容されます。

集合犬舎での生活は、犬にとっては大変ストレスのかかるものです。
家庭環境と異なりストレスがかかっていることが前提で使用されている犬舎は
その構造と、収容期間を一定に定めるためのルール作りが必要だと思います。

犬のストレスを軽減するための構造やデザインに、どの程度の資金がかけられるのか、
建築のためにどの程度の資金が必要になるのかと考えるとそれは、莫大な資金です。
また資金があっったとしても、犬舎の建築はたくさんの動物を収容しようとする動きにもなります。
そうなると、今度はその犬を管理する人や、管理する能力というまたソフトの部分も必要になります。
ひとつのことを進めるためには、いくつものクリアしなければいけない問題があることを痛感します。

海外の動物のシェルターとよばれる施設が、ドキュメンタリーなどで紹介されることがあります。
個別の犬舎と運動場により、排泄を促しやすくなり、清掃も行き届き温度管理も十分です。
それぞれの犬が適切に譲渡されるようにその性質が十分に出るように接する空間などもあります。
それらの施設は学ぶところの多いものですが、これだけの施設を維持するための人員と資材を考えると
その維持費が継続して得られることには、価値観の違いなのか他に理由があるのか、
そこにいたる道はとても長いもののように思います。

資金がなければ、また人手やシステムが整っていない限りは、
今ある道具のものの中でできることをするしかありません。
工夫と協力と、少しずつでも変化していく個々の力が何よりの底力です。
今日の施設見学では、その底力を感じることができ、とても力をいただきました。

どの仕事も同じですが、動物飼育にも専門知識と経験が必要です。
だれでもできるということでもなく、努力されている方々の力で変化し継続していきます。

まず、自分の足元の中でできることをひとつでも、考えて行動して実現する。

10月のチャリティ犬語セミナーの開催の準備も一歩ずつ進んでいます。

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2000年のGBH七山の山
今とは違う景色です。変わってきたということですね。

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自然療法セミナーが終了しました

熊本被災ペット支援のためのチャリティーセミナーが終了しました。

犬や猫のための自然療法について、福岡自然療法研究会会員の獣医師の先生方より
貴重なお話を聴かせていただく機会を得られました。

自然療法の一般的概論から、自然療法の病院での治療経過など、講演の内容は
初心者にもわかりやすく、関心を引かれるものであったと思います。

聴講されているみなさんも、いろんな気持ちや思いを持ちながら、
熱心にメモをとって学ばれていました。

セミナーの様子はこちらのブログ記事をご覧ください。
自然療法セミナー開催の様子

会場となった福岡動物海洋ECO専門学校は、許可申請を得て会場利用ご協力という形で
支援していただきました。ありがとうございます。

当日会場で配布した「熊本県動物管理センターについて」のチラシは、グッドボーイハートでも
お渡ししています。熊本で起こっていることはわたし達の身近でも起きていることです。
人と暮らす動物のことをいっしょに考える機会をいただければうれしい限りです。

熊本被災ペット支援ネットワークでは、10月10日にリースのセミナーや
手作りリースやハンドメイド品のチャリティバザーの開催を行います。
以下のブログ記事でご確認ください。

http://kumanimal.blog.fc2.com/blog-entry-117.html

バザーの方はご参加自由です。お近くの方はぜひ起こしください。

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