グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>分離不安がひどくなっていませんか?

台風が過ぎ去って安心すると共に秋が深まっていきます。

涼しくなるこの季節にみられる傾向があります。

夏の暑さにばててリードを引かなくなっていた犬が再び散歩中に引っ張り始める、

暑さで吠える気力を失っていた犬が、涼しくなって吠えるようになるなど、

季節と共に行動が復活してくることがあります。

秋に見られる犬の他の行動としては、飼い主にまとわりつく分離不安行動が強くなることです。


犬の分離不安とは、飼い主が犬から離れると落ち着かなくななどのストレス行動をする状態にあることです。

夏の終わりころになると少し軽減されていた犬の不安行動が強くなっていることがあります。

トレーニングで改善を図ろうと環境整備をしているのに、なぜよくならないのだろうと不安になる飼い主もいます。

夏場の犬の環境に関わる問題としては、暑さでエアコン生活となりほとんど室内からでなくなることです。

人の生活の同じようにエアコンの効いている部屋から車へ、そしてスーパーから車から部屋へと暑い屋外空間で活動することがほとんどなくなります。

犬はもっとひどくほとんど室内から出されなくなっています。

庭のないマンションになると軟禁ではないかと思うほど室内にいます。

さらに暑さで散歩がままならなくなり散歩に行く回数も減ってしまう、もしくはほとんど行っていない場合もあるでしょう。

分離不安はこうした人の臭いの中に閉塞的にされる状態で進行します。

病気の状態としては進行、犬の状態としては悪化というところです。

夏場も気をつけて環境を整えるためにできることをしなければいけないのですが、そう簡単ではありません。

犬は人の都合で飼われるペットという存在ですから、人の環境に適応できなければ犬の方が排除されてしまうことの方が多いです。

結局そうなると、ストレス行動のパターンとして睡眠を続けてしまう脱力タイプの性質が生き残ることになります。

犬のサイズが小さくなって、人も少し鈍感になってしまい犬のストレス行動には気づかないことがほとんどですから、気づかれないまま犬たちの精神は死んでいくのかもしれません。

犬に分離不安行動を引き起こしてしまうような環境は人という動物にとってもメリットはないはずなのですが、人という動物の不思議は計り知れません。

とりあえず、自分にはまだ動物としての感性があると思っている方は少しだけ環境を考えてみられると良いと思います。

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<お知らせ>夏休みの山間学校の受付始まっています

夏休みが始まりました。

犬は暑いのはやっぱり苦手です。

夏は冷所で少しでも休息させたいと「夏休みのお預かり」ご予約が入っています。

来週から8月末にかけて、いろいろと犬ちゃんたちが出たり入ったりするので七山にいる時間が長くなりそうです。

お仕事への出張をかねて前後もあわせてお預かりとか、夏休みの帰省をかけてやはり前後に少し余裕をもってのお預かりというのもあります。

犬を大切にしてくださるグッドボーイハートの生徒さんたちだからこそ、暑い夏に連れまわすのは犬にとっては難しいこともよくわかってくださっているのでしょう。

七山は夕方少し西日が強まるだけで、朝晩の冷えくあいは下界(すみません福岡のことです)とは比較になりません。

まさに七山は雲の上にあがる上界なのです。


お預かりクラスを始めたのは、私がオポと暮らしていたときに犬の預かり先に苦労したためです。

結局いつもスタッフやらに泊まりに来てもらって勉強会へ出席していました。

だからオポが他界したあとは、飼い主さんが安心して預けられる場としてグッドボーイハート七山校を使いたいという思いがありました。

その安心な預かり場のグッドボーイハートの預かりは、その後さらにバージョンアップした預かりクラスとなって現在も成長中です。

ここまで犬のことを学んできたのに、まだまだ犬の観察や変化に興味のある自分が不思議でならないのですが、これは個性なのでしょうか。


個性は変わることがなく使いようよっては不便なこともあるし、さらに人様に迷惑をかけるとなると問題です。

だから自分はこの面倒な凝り性の個性を仕事として犬のことに使い果たすようにしています。

生徒さん方にとっては細かい、しつこい、面倒くさいと感じられることもあるとは思いますが、ある程度はスルーしていただき活用していただければうれしく存じます。

夏休みの山間学校ですが、できるだけ一対一で向き合う時間を作りたいので重なりが少なくなるようにとは思っています。

ご予約をご希望の方、お早目にご連絡ください。

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<日々のこと>暮らすことを考えるようになったのは…

生徒さんたちと七山の尾歩山を歩くたびに昔のことを思い出します。

七山の森が成長してきたこの12年間のこと、七山になぜ引っ越すようになったのかをお話すること、オポという犬と山で暮らして感じたことや教えられたこと。

オポや七山に来てくれる犬たちの行動を観察したり考えるうちに、犬の動物的な本質について少しずつ解けるように理解できるようになりました。

そのことはグッドボーイハートを七山に移転させて得られた大切な宝物です。

同時に博多での忙しい生活の中では考えることのなかったのが「暮らす」ということです。

いっしょに暮している犬に申し訳ないとは思いながらもたくさんいただける仕事の機会を逃したくないという欲求も高くて、博多では常にあわただしく働いていました。

オポの体調不良で七山で時間を過ごすようになり犬という動物について深く学ぶ機会を得ながらも同時に考えたのが暮らすことでした。

ただ働いていることだけが暮らすことだと思っていたのですが、オポとの暮らしを大切にする中で、誰とどこでどのようにして過ごして生きていくのかを考えるようになりました。

それが暮らすことだと気づいたのはもう少し後になってからです。

それは自分の年齢に応じた変化だったのかもしれません。

犬は人よりも圧倒的に時間の流れが速いわけですから、子犬だったオポは私の年齢を追い越していきます。

追い越されながらも私も10年という歳月をオポと過ごしながら年を重ねてきたわけです。

オポと死別して福岡と唐津を行ったり来たりしながら再び忙しく働く生活になった今、ふたたび自分の暮らしについて考える機会も失ってはいません。

七山で何ができるんだろう、私は誰とどこでどのようにして過ごす時間を一番大切にしたいのだろうか、そんなことを考える時間を失わないでいられるのはオポが教えてくれた大切なことです。

思いめぐらすうちにやってみたいと思っていたことをいくつかコトバにしてみました。

自分にチャンスがあるときには手助けというのは身近にあるもので次第にそんなことが集まってきます。

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これははちみつです。近隣に住む同級生のご家族が養蜂をやっているのでいただきました。

私から養蜂にチャンレジしたいと相談したところ「こんな風に取れますよ」と持ってきてくださったのです。

お味はいうまでもありません。

素人の私でもサポートしてくださるということで心強いことでした。

こんなに身近に相談できる人がいるだけでも、私は本当にラッキーなのです。

本当に自分に必要なこと、本当に自分が望む真理に近付く道は、遅かれ早かれいつか開かれるような気がします。

ここから一気に妄想モードですが、たくさんのはちみつがとれたらグッドボーイハートブランドで生徒さんにお分けしたいと思っています。

その日がそう遠くないことを願ってみなさんお待ちくださいませ。

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<クラス>お預かりクラスは飼い主さんにとっての学びの機会

今週末もお預かりクラスの犬ちゃんたちといろいろと楽しく過ごしていました。

梅雨入り前にしては涼しく雨も降らず最高に良いお天気に恵まれ本当にラッキーでした。

飼い主の仕事、旅行や冠婚葬祭などの用事によるお預かりのときには天候がどうであれ仕方のないことですが、今回もまた勉強のためにとお預かりクラスをご利用いただいている犬ちゃんもいます。

せっかくならできるだけ時間を有効に使いたいと思って雨模様を心配していましたが助かりました。

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グッドボーイハートの犬のお預かりは、犬のトレーニングやしつけをしてお返しするようなクラスではありません。

犬の現在の状態や性質の柱の要素をできるだけ把握していくためのクラスです。

犬は良い方向に行動を変化させることもあるし、環境によっては不安定な方向に変化することもあります。

短い時間ではなかなかわからないのですが、3日お預かりをしていると少し見えてきます。

犬の行動に影響を与えているものが外の環境によるものなのか内面の要因によるものなのかの推測を立てることができます。

お預かりが回を重ねていくと預かるたびに犬の行動は変化しますし、預かりのタイミングや預かっている他の犬との相性によっても行動は変わります。

犬の本質(本性)を見極めていくためにはお預かり時に把握した行動のパターンと日々の行動のパターンを比較検討することがもっと大事な作業です。

そのため、お預かりクラスが終わったあとは訪問レッスンで飼い主さんに対する報告だけでなく日々の行動についての新たな質問をたくさんさせていただきます。

飼い主さんとしては質問に答えていただくことで、犬の行動を見る力がアップして犬への理解につながります。

また飼い主が不在のときに起きる行動は飼い主自身が知らない犬の姿です。

こちらについては詳細にお伝えして犬の一面として理解していただきます。

お預かりクラスは犬だけが学ぶクラスではなく、むしろ飼い主が学ぶクラスです。

グッドボーイハートのクラスはどのクラスも飼い主が学ぶクラスとして作られています。

犬のこと、どのように接すればいいのか、どのように伝えたらいいのか、そしてどのように受け取ったらいいのか、そんなことを学ぶのがドッグスクール「グッドボーイハート」のクラスです。

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<受講生のコトバ>犬を触るだけがコミュニケーションではない事をはじめて知りました

受講生のコトバは、グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいた受講体験の感想です。

今回は2頭のチワワちゃんと生活する飼い主さんからいただきました。

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うちには2頭のチワワがいます。

上はお兄ちゃん犬のゆず、下は妹のあんじゅです。

ふたりは兄弟関係ではなく、ゆずを迎えて1年を過ぎたころにあんじゅを迎えました。

20190423230646ゆずあんしゅ

グッドボーイハートの訪問トレーニングクラスを受講しようと思ったのは、お兄ちゃんのゆずの問題行動でした。

ゆずはとにかく自分が嫌だと思うことをされるとすぐに噛みついていました。

例えばつめきり、脚の裏毛をカットすること、ブラッシングなどのお手入れは、噛みついてなかなかさせてくれませんでした。

また、寝ているときに触ったり、ゆずが寝ているときに自分が動いたときにも噛みつかれることがありました。

普段はひざの上に乗ってきたのですが、ひざから降ろそうとして抱き上げようとしても噛みつかれます。

そんな状態がひどくなり、家族全員が触ろうとすると噛みつくようになりました。

さらに、お客さんが来たときも噛みついていくので、お客さんを呼ぶこともなくなりました。

散歩中にはリードをひっぱり、人や他の犬にあうとすごく吠えます。

それで人や他の犬がいる時間をさけて散歩に出るようになってしましました。

散歩中は外では排泄ができず、家ではものすごくトイレをする回数が多くなりました。

吠えるのは散歩中でだけでなく、室内や庭でもすごく吠えていました。

下のあんじゅの方はかみつきなどはなかったのですが、トイレが不安定でよく室内で失敗していました。

ネットで犬のしつけ方を検索していろんな方法を試してみたのですが、あまりよくならずどうしていいのかわからなくなっていまいました。

それでこちらの学校に相談をしたのです。

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家庭訪問トレーニングを受講して、次々に部屋とお庭の環境を犬が安心して過ごせるように整えていきました。

使っていたサークルはすぐに捨てて、クレートやベッドを準備しました。

お庭で遊んだり排泄できるように柵を整備したりと今までとは違う環境になりました。

一番は犬に対する接し方を変えたことで、少しずつ変化が見られました。

犬をずっと触って抱っこしたり一緒に寝たくて犬を飼い始めたのですが、そのことが犬のスペースを侵してストレスを与えていたと知ってとてもショックでした。

先生から「触らないでください」と言われたときはビックりしました。

というのも、犬を触ることが犬とのコミュニケーションだと思っていたし、犬を触りたくて飼ったので触らずにいることがとてもつらかったです。

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ゆずは来客のときに自分のスペースにいることができるようになりました。

室内でのマーキングはなくなり、散歩中にも排泄ができるようになってリードの引っ張りもほとんどなくなりました。

散歩中には人にはほとんど吠えなくなりました。

庭に出ているときにも吠え続けて止まらなかったのが、声をかけて止めることができるようになりました。

すぐに触る癖をなくしたので噛みつきはなくなりました。

ブラッシングは今練習中で、気持ちよくさせてくれることもあります。

噛みつかれるのではないかとこちらも警戒してしまうので、お互いの信頼関係をこれからもっと高めていきたいです。

あんじゅはお庭と散歩中に排泄できるようになりました。

20190423230705あんじゅ
一番びっくりしたのは、仲良くあそんでいるとおもっていたゆずとあんじゅがあまり仲良しではなかったことです。

部屋の中を走り回っているのが遊びだと思っていたのです。

あんじゅはゆずに遠慮するように生活していたようで、居場所がなくていつも動いている状態であることを説明されました。

20190423230624ゆずあんじゅ
最初はゆずの噛みつきと吠えでトレーニングの相談をしたのですが、犬の行動や社会性を学ぶようになって知らないことが多くて驚きました。

家庭内での行動が少し落ち着いてから七山のトレッキングクラスに参加しました。

はじめは山についたときもとても興奮していましたが、山を歩いているゆずとあんじゅは気持ちよさそうにしています。

次第にリードで制限しなくてもわたしといっしょに山歩きができるようになりました。

そして今では他の犬やその飼い主さんといっしょに山歩きをしています。

山を歩きはじめると他の犬や人に吠えたり怖がったりすることもなく、これほど変化するのかと驚きました。

まだまだ前進したり後退したりを繰り返していますが、根気強く犬といっしょにがんばっていけたらと思っています。

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犬の行動や習性を理解しその習性を生かして暮らしていけるようにすることが、犬が安心して生活していけるということです。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんの飼い主さんはクレートやベッドやお庭の整備など環境改善にすばやく対応されていました。

これこそがまさに犬に協力的な態度であって、犬たちの安心を獲得する態度です。

その飼い主さんの気持ちが伝わるようにご自宅での行動は変わっていきました。

郊外に住むゆずちゃんとあんじゅちゃんには自然環境がたくさんあったのですが、グッドボーイハートの仲間たちとの集団行動で学ぶために山歩きにも参加しています。

他の犬との社会的な態度に自信を持たせるために、お預かりクラスにも来てくれました。

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犬を触らないでくださいと言われることはつらいことかもしれません。

それは犬が安心してリラックスして人と接触するコミュニケーションを受け入れるようになってから可能になる行為なのです。

犬との関係を作る前に触ったり抱っこしたり抱きしめたりする行為は犬を不安定にさせてしまうのです。

それは生物学的に犬という動物のコミュニケーションという習性のルールに違反した行為だからです。

人は接触性の高い動物で触ることがコミュニケーションだと思っていますし、むしろあたたかくて柔らかいものを触ることで自分を落ち着かせようとします。

犬をペットとして迎える方の多くが、あたたかく柔らかいものを触っていたいという人側の欲求からはじまっていますが、それは真に犬の信頼を得るコミュニケーションにはなりません。

本当の愛は可愛がりではなく「理解」することです。

本当の信頼関係が生まれるとやさしく触れたときに感じる犬の尊さを実感できます。

ゆずちゃんとあんじゅちゃんと飼い主さんの関係の発展がこれからもとても楽しみです。




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<犬のこと>犬の爪について知っておいてほしいこと

前回のブログで、お勧めしたい犬の爪きり道具についてご紹介しました。

ブログ記事
<おすすめのアイテム>犬の爪切りは道具で決まる!犬の爪切りはできるだけ自宅ケアをしたいものです

たかが犬の爪くらいのことで何か知る必要があるかと思われるかもしれません。

犬の爪のことを知っていても知らなくても、犬の生活はたいして変わらないのかもしれないのですが、ただ単純に犬のことに関心を持ってほしいということで「犬のつめ」情報を追加します。


最初に、犬の爪について比較的多い「犬の狼爪」についてお話します。

犬の狼爪とは犬の前脚の親指にあたる爪のことです。

他の4つの指が地面に着地しているのに対し狼肢といわれる指は地面についていないため、この指はいったい何のためにあるのだろうかと不思議に思うことでしょう。

先日はある生徒さんから「犬の狼爪は切った方がいいのでしょうか?」と質問されました。

このような質問を受けることはあまりなかったのですが、どうやらネットで「犬の狼肢を切る」ということを推進しているコメントや行為があるようです。

この犬の指は何のために使われているのだろう?という疑問に対して正確な答えを出すまでもなく、何のための使われているのだろう?という疑問が不要なものとして処分されているのは驚くべき行為で人として残念でなりません。

犬の狼爪がどのような役割を持っているかについては、以下の過去ブログ記事でコメントしましたのでご覧になってください。

<犬のこと>犬の狼爪

犬という動物が長い歴史をかけて作り上げてきた体を、いとも簡単に変えようとしている人の行動は少し行き過ぎてきていると感じます。


犬の爪は鉤爪といってひっかけるような形の爪になっています。

鳥の爪のようにぐるりと回っていますね。

人の爪は平爪といわれるもので、犬のものとは全く違います。

こうした体の部品の違いは用途の違いによって起こります。

どのような場所でどのように犬が爪を使っていたのかを知ることで、犬の体の使い方や犬が必要としている環境、安心できる環境について知ることもできるのです。

大好きな犬のことだからひとつでも知りたい、そんな気持ちで犬を知ることこそが犬を本当に大切にするということです。

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<お知らせ>2019年1月の犬語セミナー開催のお知らせ

今年最初の犬語セミナー開催のお知らせです。

犬語セミナーは動画を見ながら犬のコミュニケーション、犬の習性などの犬の行動学について学ぶ少人数制のセミナーです。

ゼミタイプのセミナーなので、自ら考え学ぶことで犬に一歩近づけます。


・ 開催詳細

日時 平成31年(2019年)1月27日 日曜日

   12時~14時

   ※ 終了後にプチお茶会ありますのでお時間のある方はご参加ください。

場所 グッドボーイハート七山

参加費 お一人 2500円

スカイプ利用のご参加も可能です。スカイプ通信講座でご参加の方も事前にお申込が必要です。

お申込 メールもしくはお電話でお申込ください。
    はじめての方はグッドボーイハートのホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

犬語セミナーは今年から不定期開催とさせていただきます。
機会のあるときにふるってご参加ください。

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<受講生のコトバ・こてつちゃん編>6歳からのトレーニングに挑むこてつちゃんと飼い主さん、6歳でも遅くありません!

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。

今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。

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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。

小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。

外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。

それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。

ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。

夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。

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何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。

そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。

日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。

そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。

こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。

こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。

続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。

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トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。

あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。

基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。

わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。

まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。

毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。

こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。

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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。

はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。

こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。

こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。

また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。

犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。

こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。

飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。

もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。

こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。

たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。

犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。

こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。

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<クラス>秋はじまりのトレッキングクラス:初めての犬との山歩きはいかがでしたか?

まだ暑さのぶり返す季節ですが、七山では秋風が感じられるようになりました。

この季節に雨が降らなければ絶対に「犬と山歩き」の時間に当てたいところです。

先週末の連休には、たくさんの犬たちと飼い主さんがグッドボーイハート七山校を訪れてくれました。

犬と山を歩く“トレッキングクラス”に参加するためです。

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飼い主さんたちは都会の生活で忙しく、山まで足を運ばれる機会もなかなか得られないようです。

それでも、数ヶ月ぶりに参加した犬くんの行動にも変化が見られていました。

自宅での環境整備のトレーニング、犬への理解をすすめることといった家庭訪問のトレーニングは、犬との山歩きを変化させます。

お預かりクラスを通して自然の環境に親しむことも、犬の脳の発達を支援してくれます。

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トレッキングクラスはプライベートクラスから始まりますが、相性の良さそうな犬がいればお声かけして合同クラスとして開催しています。

あまり数の多いグループクラスは、飼い主同士も関係がすすみリラックスしていないと犬も落ち着きません。

山歩きはほどよい緊張感を保ったグループ行動なので、社会性や協調性といったものを維持できるかは重要なことだからです。

散歩中に他の犬に興奮したり緊張しやすい犬も、トレッキングクラスを通して移動の行為を共に行うことで、社会性を高めていくことができます。

そのグループの中には一定の秩序が必要なのです。

秩序の中に安心感が生まれるもの、それが社会性ではないかと思っています。

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はじめてトレッキングクラスに参加した犬たちもいます。

はじめてのトレッキングクラスのときには、飼い主の方も山の地形を把握していませんのでまずは歩くことで精一杯です。

なんとか無事に歩いて家までたどり着くことが目的なので、トレッキングとしての生み出しの効果はまだありません。

それでも山を歩いている犬の目の輝きがいつもとは違うことに、大抵の飼い主は気付きます。

犬が毎日の生活の中で絶対に見せない輝きを見せてくれます。

犬が山という環境に生きていた時代のことを、犬の血が思い出す瞬間がわずかだけどあるからでしょう。

人の家庭にもらわれるまでに様々な経験によって硬直してしまった子犬の体も和らげてくれます。

犬が好む土や草といってもいろいろあります。

硬い土やアスファルトに囲まれた草では、犬の脳をだますこともできません。

人の生活空間から山まではそんなに遠いでしょうか。

犬が安心して過ごせる山はもうあまりのこっていないのでしょうか。

犬たちの成長の場として、犬から学ぶ人たちの学びの場としてグッドボーイハートの尾歩山は大きな懐で迎えてくれます。

くまごろう

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<犬のこと>犬の回復力は社会化を育てる:リカバリーするという能力を身につけるために

毎日の生活であれ仕事であれ、日々何らかの行動や思考をくり返していれば、ときには失敗と思ってしまうことも起きてしまいます。

ああすればよかった、こうすればよかったと少しだけ気持ちを引きずってしまうこともありますが、どんなに考えても過去に戻って自分の行動を変えることはできません。

前向きに考える力や前進する力を失ったようになってしまいます。

犬にも行動と思考がストップしてしまうことがあります。

人のように過去に戻る方法ではなく、犬の場合にはもっとシンプルに今までやっていたことを止めてしまうという単純な変化としておきます。

少しストレスを受けたときに「行動と思考がストップ」してしまうという状態になるのです。

子犬であれば小さな事がストレスの原因になります。

たとえば、小さな階段ののぼりおりをして遊んでいるうちに、階段を踏み外して落ちてしまうことがあります。

子犬は一瞬行動を止めじーっとして動かずほんの10秒くらいですが動かなくなる硬直という状態に入ります。目線は一点を見つめているようにじっとしています。

10秒もたつと再び体を動かし始め、前と同じように遊び始めます。

今おちた階段を怖がっているような様子もありませんし、泣きながら人の方に走ってくるということもありません。

これは子犬の中に回復力が働いた結果の行動の変化です。

階段を落ちるという行為でストレス状態に陥り、一旦は行動と思考を停止させますがすぐに回復して元の自分を取り戻します。

こうした小さな回復が子犬には始終起きており、くり返すうちに回復力がついてきます。

これはまさに社会化の過程であり、こうした行動の積み重ねが犬の環境に対する社会化を発達させていきます。

しかし、前者と同じ状況に至った子犬を、じっとしているときに抱き上げてしまい「大丈夫、怖くないのよ」と摩ったり触ったりしてしまうと、子犬は自力で回復するのを止めてしまいます。

人にも同じことがいえるのかもしれませんが、落ち込んでいるときに周囲の力によってしか回復できない子供は、大人になってからも回復力が弱く落ち込み時間が長くなってしまうかもしれません。

この過程は犬でも同じことです。

成犬になって回復力が低いなと感じられる犬の反応は、少しのストレスでパニックを起こす、吠えるなどの声を出す、飛びあがるなどの興奮行動したり、逃走する傾向がすごく高くなっていきます。

場合によっては攻撃的になりあたりのものに攻撃的な行動をするため、吠える噛み付くなどの行動をしてしまうこともあります。

八つ当たりのように感じる犬のこうした行動も、自力回復の発達が不十分な状態で起きてしまいます。

回復力が育たなかった理由は人の抱き上げ行動だけではありません。

犬の幼少期に長い時間、サークルやケージや室内に閉じ込められた状態となり、そもそも回復が必要な行動をする機会すら与えられていなかった場合です。

これは大変多くなっています。

犬は小さくなりすぎていることや、床面が硬く怪我をしやすくなっていることなどから、子犬が転ぶことすらできなくなっているからです。

子犬は斜面でもよく転びます。ころころと鞠のように転んでしまうこともあります。

しかし子犬はとても柔軟で回復力がスクスクとついてきますので、転ぶたびに強くなっていくのを見ることができます。

子供の頃は失敗するのが当たり前ですから、恥ずかしくもないし、あったとしても大人になると忘れてしまいます。

やんちゃが過ぎると大ケガをすることもあるのでもちろん注意は必要でしょうが、まったく無傷で育ったのであれば、心の回復力をどのように育ててきたのか不安になります。

子犬のときには自力回復が大切な学習になっています。

どこまで放置すればいいのかと悩まれるところではあるでしょうが、とりあえず小さなことは待つという姿勢で見守ってあげてください。

回復力は動物の底力であり、動物の精神的な回復力の高さは、肉体的な回復力にもつながっていると思います。

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