グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<お知らせ>家庭訪問アフタークラス料金変更のお知らせ【2024年11月1日より】

アフタークラスの以下クラスを対象に料金変更をさせていただきます。

□アフタークラス・家庭訪問トレーニングクラス 10回 1回は60分

有効期限6ヶ月 66,000円(税込・交通費駐車料金は地域により別途)

□アフタークラス・家庭訪問トレーニングクラス 4回 1回は60分

有効期限3ヶ月 33,000円(税込・交通費駐車料は地域により別途)

□アフタークラス・家庭訪問カウンセリングクラス 1回60分 8,800円(税込・交通費駐車料金は地域により別途)

ご利用者様には大変恐縮いたしますが、ご事情をお察しいただきご了承下さい。

今後も安心してご利用いただける、かつ質の高いクラスをご提供できるよう努力して参ります。

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想像を巡らせても犬のことを全て知ることはできないが、それでもやっぱり知りたい犬という動物のこと。

犬を理解するためにたくさんの時間を費やして勉強をしたとしても、犬の考えていること、犬が行っていること、犬に起きていることを全て知ることはできません。

先日ある本を読みました。

ローレンツ先生の翻訳者でもいらっしゃる理学博士の日高敏隆先生の著作。

「動物と人間の世界認識~イリュージョンなしに世界は見えない~(筑摩書房)」です。

日高先生の一般の方向けの本であるろうとは思うのですが、その内容は非常に深くここで私が説明しきれるような内容ではありません。

その上で、受け取ったことを簡易に述べるなら、ヒトも含めてそれぞれの動物たちの見ている世界は違うということを科学的にとあり上げたものです。

例えば、ドイツの学者「ユスクキュル」の環世界の紹介もあり、動物が見ている世界はわたしたちが見ている世界とは違うということの科学的な説明が書かれています。

私たちヒトと犬の場合でも、入ってくる情報の感知する部分が人は視覚重視、犬は嗅覚重視という風に違っています。

私たちの視覚で見ているのと同じなことを犬が見ているわけではありません。

同時に、犬が山の中で嗅いでいるたくさんのにおいを、ヒトの方はほとんど嗅ぐこごができません。

今流行しているアニメの鬼滅の刃の炭治郎くらいの動物的嗅覚があれば、犬が嗅いでいるものと同じ量を感知できるかもしれません。

このように感受する器官が異なるということとは別の世界を分ける理由があります。

それは、興味と関心の向け方が違うということです。

ヒトにとってどうでもいい環境が犬にとっては興味や関心となりますが、逆に犬が気にする地面の臭いにおいの物体は、ヒトにとってはどうでもいいものでしかありません。

入ってくる情報が違い、興味のある世界も違う、こうなるとイヌとヒトというのはかなり違いのある動物だということになってしまいます。

それだけ違いのある犬という動物についてすべてを理解することはできないのですが、想像を働かせることで見えてくるものがあるというのが日高先生のこの本の中でいうところの「イリュージョン」ではないかなと思います。

この犬はこのときにこのような動きをしたのはこういう情報を受け取ったからではないか…という風に想像を巡らせていくしかなく、そこには答えはありません。

しかし、想像は時として動物に対する擬人化に発展してしまいます。

特に人の生活の中でいっしょに活動し、犬が自分にとっての子供に値するくらいの近い関係になってくると、犬にとって自分はお母さんやお父さんであり、親として十分に理解したいという気持ちが犬の擬人化を強めてしまいます。

人の感情の満足のため犬を飼っていることは否定できませんので、ある程度の擬人化は仕方のないことだと思います。

しかし、最終的には犬は動物であり人とは違う世界をもっていること、私たちが知ろうとしてもわからないことはたくさんあるのだということを謙虚に受けとめることも犬と暮らす上で必要な姿勢です。

分からないことが多すぎて難しく落ち込むこともあるかもしれませんが、何でもわかった気でいて思い込みすぎるよりは良いと思います。

どんなに学んでもどんなに付き合ってもまだまだ分からないことばかり。

こんなに夢中になれる犬という動物と出会えたことをありがたいと思います。

今は犬飼いではな山羊飼いとなりました。

犬と山羊の関係もまたいろいろと学びが深いです。

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オポハウスリニューアル・足跡マークで一歩ずつ前進

七山の山の学校オポハウスの屋根のリフォームが終了しました。

屋根の面積は広いので綺麗な緑色が復活して、古いオポハウスがまあまあな感じに見えます。

そして、屋根には犬の足跡マークをつけました。

屋根を上って向こう側に歩いていくような感じにしてもらいました。

リフォーム中のオポハウス



完成はこちらです。

オポハウスにパウマーク



当初は横に歩いていくようなデザインにと思ったのですが、予算の都合でこんな風になりました。

空まで歩いていったオポの足跡みたいでいいかなと、十分に満足しています。

ペンキ屋さんありがとうございました。

そして山側にあがって後ろからオポハウスをみるとこんな感じです。

オポハウスの屋根にロゴ



オポのローマ字表記はopoとなりますが、デザイン的に英語ではいつもOPPOと書くようにしていたのでロゴマークとしてこちらで。

OPPOHOUSEとそのままなのですが、こちらはダンナくん(※私の主人のこと)のお気に入りです。

ダンナくんの店の名前が“オポ”なので、彼としては愛着のあるデザインになったみたいです。

それに、家の屋根に絵や文字をいれるなど、普通のご家庭ではなかなかできないことですからね。

 

足跡マークには一歩一歩前進の意味を込めました。

上に上に、前進していく。

飼い主の私はオポの足跡をトラッキングしながら犬のことを学び、さらに生きることにつていてもたくさん学んできました。

グッドボーイハートの生徒さんたちが、自分のパートナーの犬と共に成長していかれることを応援するのがグッドボーイハートのお役目です。

犬のとの暮らしはとても楽しい。

人にとっても、犬にとっても、ですね。

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犬たちの長い夏休みの預かりクラスが終わります。

今年はずいぶんと長く夏の間に七山に滞在することになりました。

いろんな犬たちがトレッキングクラスや預かりクラスを利用して学びに来てくれたからです。

この長い七山夏休み合宿クラスも明日で一旦終了します。

暑い暑いといいながらも、エアコンをつけなくても過ごせるような環境です。

土の上や冷たい風のとおる樹木の下で、ずいぶんと長い時間を犬たちと共に過ごしました。

お預かり回数が増えていくたびに落ち着いて過ごせるようになった犬もいます。

お預かり回数が少ないために落ち着くのに数日を要する犬もいます。

預かり犬の出入りが増えて、関係性や空間も変わってしまいます。

難しいことはたくさんあるけれど、結局最後はこの七山の自然の環境に助けられながら、何か気分の良い時間を犬たちが感じてくれればと思っていました。

どんな経験や学習も、情緒が伴わなければ学びにならないのではないかと思うのですが、私の尊敬する神経学の先生の本にも同じようなことが書かれていました。

自分たちの経験学習の中には、楽しかったとか、心地よかったとか、気持ちよかったとか、ワクワクしたとか、何かの情緒が伴ってこそ自分にとって価値のあるものとして記憶されます。

人では学校の勉強や数学の数式を解くことですら、解ったときのワクワク感があるからこそ学ぶことが楽しいと感じられるはずなのです。

自然の中にはこうしたワクワクした学びがたくさんあるということは、犬の様子を見ていればわかることですが、それが犬のしつけと何の関連性があるのかと尋ねられることがあります。

すでにしつけが終わっている犬が、遊びの場所として自然を必要としているという前後関係があると思われているとしたらそれは違います。

 

犬にとって飼い主が学んでほしいこととは、「飼い主の言うことをきくお利口さんの犬になること」でしょう。

「飼い主の言うことをきく犬」であれば、犬を飼うことで人の生活が脅かされることもないし、安全であるからです。

お互いの安心できて豊かな生活のために、犬の生活環境を整えて犬にしつけをちゃんとする。犬に飼い主という群れがあることを教えてあげるためにです。

犬の立場からみれば、従う価値のある飼い主との暮らしであれば、犬は安心感を得て安定した生活を送れます。

ただ、人の言うことに従う犬になるためには、しなやかに発達した脳が必要になります。

その脳の発達は、囲われた室内やコンクリートの上だけではなかなか難しいのです。

拘束された狭い室内では犬の中にワクワクを生む素材がありません。

食べ物を見せれば犬はワクワクすると勘違いされているようですが、食べ物を使ってしつけをすることに偏りが生じると、犬は何かに執着することを覚えてしまうだけです。

オスワリ、フセは上手にできるでしょうが、空間の中で人や他の犬と自然と関わる社会性を身に着けることは食べ物で教えることができません。

合宿期間中にできるだけいろんな体験ができるようにと、オポ広場に柵を作ってみたり、草刈りしたり、トレッキングにつれていったり、工夫を凝らしました。

犬たちのワクワクの情緒とともに経験したことが学習となることを願いつつ。

この経験を活かして、次は飼い主さんとまた日常生活+アルファの楽しい生活を送っていってほしいです。

まだ預かり経験がなく、訪問レッスンを続けていらっしゃる皆さんも、ぜひいつかこのびっくりする山奥までお越しになって何かを体感してください。

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「盲導犬を通して見えた犬との関わり方セミナー」から学ぶこと

7月に七山で開催した友人の現役の盲導犬訓練士、水谷先生による「盲導犬を通して見えた犬との関わり方セミナー」にはたくさんの方にご参加いただきました。

日程が合わないなどでご参加できなかった方のために、ほんの少しですがセミナーの一部としてまとめをいたしましたのでこちらにご紹介します。

たくさんあるセミナーの内容の中でも、受講生のみなさんが「へー」とか「はー」となった部分を強調してお伝えいたします。

まとめこちらから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 盲導犬の繁殖について

歴史的な流れの中で、20年くらい前から計画的な繁殖をするようになった。

現在では人工授精や凍結精液を活用して、世界各国の盲導犬事業を行う団体と協力しながらより可能性の高い繁殖を目指している。

2 品種改良により世代毎に、遺伝的により良い犬の繁殖を目指している。

大体7世代繁殖すると良い質が安定する。

3 遺伝と環境

今ではどちらも大切と言われている。

むしろ環境によって変化する要素の方が高い。

4 遺伝でできること

健康面では遺伝的な疾患となるものを排除する。

性格的なことも遺伝が影響はするが、環境によって変化する。

5 盲導犬の繁殖に求められることは?

落ち着き、作業に対する意欲、体の感受性、環境に対する健全な態度(社会性)

6 盲導犬の育成~パピーウォーカーに渡すまで

トイレトレーニング すぐに覚える

室内環境に様々な工夫を凝らし、立体空間で遊ばせるようにしている。

(特に頭上のものに注意を払えるような遊び道具も準備)

7 パピーウォーカー

2ケ月から1歳までの期間、定期的に講習会を行って指導している。

様々な環境に適応できるように犬と外出してもらっている。

8 盲導犬の育成と訓練

大体1年から2年くらいの訓練を行う。

基本訓練とハーネスをつけた誘導訓練。

基本訓練=服従訓練は2週間で完了するが、その後も毎日10分程度の服従訓練を行う

。服従訓練は盲導犬になってからも毎日盲導犬ユーザー(視覚障碍者が行っている。)

盲導犬になれるのは3割くらい。

盲導犬になれなかったキャリア犬(キャリアチェンジと呼ばれる)はパピーウォーカーの元に戻るか、一般の家庭に家庭犬として迎えられる。

9 盲導犬を視覚障碍者に渡すための共同訓練

期間は約1ケ月、一緒に宿泊施設に合宿して犬との関わり方を学ぶ。

大切なのは犬との正しい関係性。正しい扱い方(ほめることと叱ること)

10 まとめ

遺伝的に良いものを作り出しても、のちの環境や育て方によって大きく変わる。

犬は人が正しく接すれば、人の望む行動をとることができるようになる。

犬にはグレーはない、黒か白。はっきりと伝えること。

犬は群れを形成する動物。ルールを伝えることが犬のストレス軽減につながる。

・・・・・・・・・・・・・・

ここまでです。

以前このブログでセミナー受講の感想をご紹介しました。

「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」セミナーを受講して(感想まとめ)

この感想の中にあるように、犬の性質に与える環境の影響、飼い主の接し方、犬は群れの動物であること、ルールを伝えること、白か黒という伝え方…などが、飼い主として犬と暮らす受講生の皆さんの心に響いたようですね。

盲導犬はあくまで、盲導犬としての適性を目指して繁殖から育成までをコーディネートされている種です。

みなさんと暮らす犬たちは、盲導犬ではなく家庭犬。

ところが、家庭犬として人と暮らす適性を目指して繁殖されていない状態で一般の家庭に販売されていることも多くなっています。

また、保護犬を家庭犬として引き受けた場合、時には今まで人と遠い距離を保ちながらゴミや置きエサで育てられた犬たちの子犬として産まれた犬である場合もあります。

むしろ盲導犬候補犬のパピーよりもずっと難しい犬たちをみなさんは育てられているのです。

だからこそ、大切なのは「環境」です。

生れてしまったものはもう遺伝的に変化させることはできません。

でも「環境」は飼い主によって変化させることが可能です。

みなさん技法を知りたがりますが、一番大切なのは「時間」と「空間」です。

どちらもなければ何もできません。

盲導犬の基本訓練(服従訓練)が1回10分程度、一日1回と言われて「わー」となりましたが、これは人と暮らしが普通に成り立っていることが前提の、誘導訓練に入るまえのウォーミングアップなのです。

リードを引っ張る、物音に吠える、飼い主に飛びつく、首輪を掴めない、飼い主にかみつく、クレートに入れない、などといった問題を抱えている犬が、10分の服従訓練だけで安定した行動をできるようになることはありません。

現在の日本では家庭犬の育成とは大変なことなのです。

プロフェッショナル家庭犬飼い主になるためにできることをまずはやっていきましょう。


 

 

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オポ広場に柵を設置完了!柵ができると犬の管理は前よりも大変になるのです。

オポ広場全体を囲う柵を設置しました。

私ひとりでは到底できない作業でしたが、お手伝いに来て下さった生徒さんたちと一日かけて完成しました。


今まで広場に柵をつけなかったのには理由がありました。

ここに引っ越してきたとき(2007年のこと)、犬の逃走を防止することを考えて山の敷地千坪全体を緑の網で囲ったことがあります。

今考えるとその作業も相当大変だったと記憶しています。

ですが、山歩きをしているとき、この柵になんの意味があるのだろうと考えるようになり、同時に自然の中に存在する人工的な柵に違和感を感じるようになりました。

それで1年たって始めに半分以上を撤去し、その後すぐにすべての山にはった柵を撤去しました。

柵がなかったらもし犬が逃走したらどうする?

そうならないように教えることの方がずっと大切なことだと信じて、犬と飼い主との関係性さえあれば犬は逃走しないと、そのことを学ぶことの方がずっと重要だと認識したのです。

それ以来、柵を作りませんでした。

 

この経緯があって、オポ広場に柵を作ることに抵抗がありました。

ところが昨年の冬に今度は山側から入ってきたイノシシにオポ広場の法面を壊されてしまい、かなりの痛手を受けました。

イノシシ対策のために山側にはイノシシ用の取り去った柵を再度つける必要に迫られました。

山側にはイノシシ用の柵をつけることを決めた、では道路側はどうすると考えました。

広場を柵で囲めば、ロングリードをつけなくても犬をリードから解放して遊ばせることができます。

ただそれは山歩きとは違うのです。

山歩きはテリトリーを持たずに移動する行為。

広場はテリトリーを持った状態でその中でどう行動させるか、テリトリーから出ないことを守り切れるか、という行為。

全く違う環境の中で学ぶべきことがあるのです。

広場に柵を作ったら、以前よりも犬の管理が楽になるのかというと全く逆です。

どんなに長いリードであって、犬はつながれていれば自分の行動が制限されていることを知ります。

ところが、リードがないとなると人の管理から逃れる=逃走しようとする行動が生まれます。

柵があって犬が逃げられない状態であっても、犬に自由行動を与えるなら犬が常に管理者の合図(コマンド)に従える状態を作るために練習を繰り返す必要があります。

犬に逃げる選択をさせない、ということですが、広場的なテリトリーでは移動のテリトリーよりも逃げる可能性が高まります。

オポ広場が柵に囲われた結果、預かり犬のうちのできる犬からフリーにするように練習しています。

もちろん、呼び戻しが完璧でない犬がほとんどです。

できないことが繰り返されないように、定期的に呼び戻してつないで、またフリーにする。

この練習の繰り返しになり、結果として以前よりもやることが増えました。

ですが、広場を柵で囲んだことで、生徒さんにも安心して練習する機会を持ってもらえるようにはなりました。

プライベートクラスのときには、ぜひ練習場としてご利用下さい。

またせっかくの自然の景観が崩れるのが嫌だったのですが、アドバイスしていただいた柵を設置したために道路側は網が張ってあるのがほとんど気になりません。

犬たちものびのびと活動していますので設置して良かったです。

みなで練習しましょう。

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犬を落ち着かせる“”ツボ”は人と共通の身体の部位●●です。

サッカーのブラジル選手に学ぶ、喧嘩を仲裁する方法とは

サッカーのワールドカップの試合、ブラジル対日本の試合を訪問レッスン中に子供たちが観戦していました。

ブラジルの選手たちの様子がネットニュースでも上がっているのを見ましたが、私が食いついたのはブラジル選手たちのある写真です。

それは練習中にチーム内で喧嘩が始まったというニュースの写真でした。

こちらがそのニュース記事です。

リンク→ブラジル 練習中に“大ゲンカ” 日本戦先発濃厚のネイマールが仲裁、本気度の表れか?

写真の転載ができなかったのでニュース全体を転用させていただきました。

数名の選手がもみ合うように一枚の写真に写っています。

記事にあるとおり、練習が真剣化して喧嘩となり、ネイマール選手が仲裁に入っているという状態の写真です。

写真を一見してみたところ、ネイマール選手が仲裁に入っているとわかるのは、全体的な印象というわけではないのは報道記事ですから当たり前のことです。

写真では、ネイマール選手は興奮してもみ合いになている選手のある身体の一部に手を乗せていることがわかります。

首の後ろ当たりに手を乗せています。

ネイマール選手は興奮している選手を落ち着かせるための方法として首の後ろ部分に手を置いています。

もう少しいうなら、ただ触っているために置いているというよりも、少し強く圧をかけておいているのだと想像します。

なぜなら、犬の同じ場所を抑えることで犬を落ち着かせることができるからです。

犬の首の後ろの部位にアクセスすると落ち着きを取り戻す

人間の身体的な部位としてはいろんな表現がある場所ですが、犬については犬の「襟(えり)」と説明しています。

犬の首の後ろの襟部分を持つことで犬を落ち着かせることができます。

あえて襟(えり)といっているのは、襟はカラーともいいます。

首輪のことを英語ではカラーといいます。

首だと英語ではネックですが、首輪ではカラーです。

首というよりもむしろ襟といった方が首輪の用途を示しているはずなのです。

だから、犬を落ち着かせる身体の部位は襟(えり)です。

犬の襟部をもってキープする、同じことを首輪の後ろをしっかりと持つことで実現することができます。

犬を落ち着かせる方法としてレッスンの中でも取り入れています。

犬を落ち着かせるカラーを持つ方法もすぐに試さない方が良い理由

ここまで読まれて、犬の首の後ろのえり部分に手を当てると犬が落ち着けるのか、そう思って早速やろうと思うならちょっと待って下さい。

もし今あなたの犬が飼い主や人に対してかみついてくるような状態になっていたとしたら、犬のえり部分を掴もうとしたら間違いなく反撃をくらってしまいます。

犬にとって、いやすべての動物にとって、首の後ろの部位を掴まれるというのは圧倒的に相手が自分よりも優位であるということの証拠です。

全く逆のことをいうと、喧嘩や対立の関係がある場合でも、相手の襟部に対して攻撃をしかけるという方法もあるからです。

次の写真を見て下さい。

これはクラスの中で対面の練習をしているときに撮影したものです。


写真では、ミックス犬が柴犬の首の後ろの部位に自分の顎を乗せるという行動をしています。

注※ オンリードをつけて犬同士を対面させるには一定のルールが必要です。写真はクラス中に規則的に対面をさせています。日常ではリードがついているときの知らない犬との対面は避けましょう。

ミックスのオス犬は、同年齢に近いオスの柴犬に対して、牽制的に自分の強さをアピールする行動をしています。

柴犬の方も相手が近づいてきたのに対して応戦しようとする構えを見せたため、ミックスが先に首の後ろをとった形になりました。

このあとミックス犬の方から離れていきます。

完全に喧嘩を売るなら牙をあてることができるこの状況で、顎だけを当てて牽制をする。

同じ首の後ろにアクセスするといっても、これは落ち着かせ行動でないことはわかりますね。

犬の襟に対して落ち着かせを発揮するために必要なこととは

では、どうやったらネイマール選手のやったように首の後部に手を置いて落ち着かせを図ることができるのでしょうか?

落ち着けと言われている選手の立場にたって考えれば答えは簡単です。

自分の首に手を当てている人が、自分にとって尊敬すべき人であり自分よりも力があると認めた場合には、落ち着かせのコミュニケーションを受け取ることができるということです。

同じことを自分よりも弱く年齢も低い選手がやったとしても効果がないばかりか、喧嘩がエキサイトしてしまいます。

犬を落ち着かせたいと思うなら、落ち着かせ行動をする前にまず犬に対して自分の強さを伝えることの方が重要なのです。

それは、犬を叱ったりほめたりすることでも、食べ物を与えることでも、犬をたたくことでもありません。

犬に向き合って練習し、犬とともに毎日散歩にしっかりと出て朝活、夕活をして、今日も一日お疲れ様でしたと言い合えるような活力ある生活をすることが大切です。

良い上司や先輩がいれば安心して活動できる、それが犬の群れとしての安定した行動を引き出すコツです。

サッカーの試合を見る時間的余裕はありませんでしたが、サッカーを見る機会のない私でもこの写真のネイマール選手の落ち着かせ行動をみただけで、この選手がすばらしい選手であることを知ることができました。

犬と人は異なる動物ですがコミュニケーションの方法はいろんなところで似ていることもあるので不思議です。

グッドボーイハートにもネイマール選手が生まれるといいな



 

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グループトレッキングクラス&犬語セミナーを開催しました!

紅葉が終わりふわふわの落ち葉の絨毯の上を犬たちと歩くトレッキングクラスを開催しました。

なんども顔を合わせてリラックスしてきたのと、犬語セミナーで飼い主さん同士が語り合う時間を持たれたことでクラスにも程よい余裕が生まれてきました。


休憩場所での写真です。

歩きが進むたびに犬の表情が緩やかになっていくのがわかります。






若い犬、熟年の犬、それぞれの飼い主とそれぞれの犬の生きる時間。

どこでどうやって過ごすのか、犬はそれも飼い主次第です。

 

午後からは犬語セミナーを開催しました。

今回は対面のときに撮影したビデオです。

飼い主さん自身も動画に登場するのでドキドキされた方もいらっしゃったことでしょう。

すべての学びは今日からの犬との関係作りのためです。

笑いを学びに変えて一歩ずつ前進ですね。

12月19日オポの日トレッキングクラスはまだ参加を募集しています。

お気軽にお声かけ下さい。


 

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質の良い犬の散歩を目指すためのはるちゃんの「犬の散歩マップ」

犬の散歩レッスンは訪問トレーニングクラスの必須項目です。

散歩行動をチェックすれば、犬のいろんなことが見得てきます。

例えば、犬と飼い主の関係、犬の他の犬に対する社会性、人に対する社会性、環境の変化への適応性、犬の発達の過程、犬のストレスのレベルなどと重要なことはすべて散歩行動にみられます。

そのため散歩レッスンには特別に時間をかけます。

実際に散歩に出るまえに「犬がどのような散歩をしているのか」のカウンセリングも行います。

犬のしつけとトレーニングは環境を整備することです。

そういう意味では散歩も同じだからです。

今回は柴犬のはるちゃんのたびたびの散歩レッスンのときに飼い主さんが準備してくれた「犬のお散歩マップ」がとても素敵だったので撮影させていただきました。

子犬のころから数回の散歩行動のチェックと指導を行ってきましたが、より質の高い散歩を目指しているはるちゃんの飼い主さんのご依頼で、数度目の散歩の指導に伺いました。

レッスンのときに準備してあったお散歩マップはこちらです。

はるちゃんのお散歩マップ

はるちゃんのお散歩マップ



散歩の全体像がわかり、排泄に立ち寄っている場所、お気に入りの場所、苦手な場所などはるちゃんの基本的な散歩の状態をよく記録してあります。

地域的に田んぼが多く風の通り抜けのある歩きやすいコースであることもわかりますね。

この散歩マップを見せていただいてはるちゃんの状態をうかがってから散歩の様子を確認しました。

以前よりも格段に散歩行動が安定していました。


散歩中に他の犬と遭遇して興奮するはるちゃんにどのように制御をしていいのか迷っていた飼い主さんも、今では余裕で対応されるようになりはるちゃんも落ち着いてきました。

トレッキングクラスやお預かりクラスで他の犬と接するはるちゃんを見たり、犬語セミナーで犬のコミュニケーションを学ばれたことで、はるちゃんへの理解が進んだことがとても大きな影響だったはずです。

クラスで散歩レッスンとして指導するのはいつも同じことなのですが、飼い主さんの犬への理解が進むほどに犬をリードする姿勢が変わってきます。

自信がついていきてるなと感じられるのです。

飼い主としての落ち着きが犬を落ち着かせていきます。

お散歩マップは現状把握に役立ちます。

ぜひ作ってみてください。

 

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福岡市内の山でトレッキングクラスを開催しました。

秋晴れの気持ちの良い祝日に福岡市内でトレッキングクラスを開催しました。

初心者数名でトレッキングの予定でしたが、ご近所の生徒さんたちにお声をかけると思うし込みをたくさんいただきました。

時々利用させていただくトレッキングコースですが、犬が嫌いな登山者もいらっしゃるので礼儀正しく配慮を持ってトレッキングを行いました。

グッドボーイハートのトレッキングクラス
のぼり道も下り道も数名の登山者の方とすれ違いました。

丁寧にあいさつをすると、道を譲ってくださったりと温かく見守って下さいました。

海外ではよく見られる犬連れのトレッキングも、日本ではまだあまり見慣れない光景です。

少し驚いた感じの登山者の方も笑顔で見守って下さったので安心いたしました。

トレッキングに慣れていない方のためにショートコースを予定していましたが、ついつい欲張ってしまいプラスアルファを歩いてしまいましたが、気持ち良い時間でした。

参加してくれた子供たちは七山の暖炉のためにたくさんの薪を集めてくれました。

お昼休憩をみなさんと取れたらもっと気持ちの良いトレッキングになっただろうなとさらに欲を出し、この冬季中にはあえてのロングコースで挑みたいと思います。

トレッキングが苦手な方に、体力を温存してケガをしないための秘策を二つお伝えします。

秘策1 軽量化

秘策2 リードが軽いこと

この二つをクリアすればトレッキングはただ楽しいだけです。

なんでも美味しい季節ですが一番のごちそうは犬と過ごす自然の中での時間だと信じ込んでいただき、またいっしょにトレッキングいたしましょう。

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