グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<Jのこと>犬の家族を迎えました。

オポハウスに新しい家族として犬を迎えました。

ブラックのラブラドールレトリバーの雄犬、年齢は1歳8ケ月です。

名前はジェイド(Jade)といいます。

愛称はJ(ジェイ)です。

2月3日にJを迎えるために茨城県ひたちなか市に向かいました。

向かった先は「いばらき盲導犬協会」です。


Jは同協会で盲導犬としての訓練を受けていた犬です。

今回キャリアチェンジ犬となり、家庭犬として迎えることになりました。

キャリアチェンジ犬とは、盲導犬育成に至るまでの「繫殖、育成、訓練」の過程の中で、盲導犬としての適性がないと評価された犬です。

盲導犬としての適性がないというのは、身体的な問題、性質的な問題として盲導犬としての仕事が向いていないということです。

性質の評価は様々な段階で盲導犬育成施設が作った適正評価テストに基づいて行われています。

私が盲導犬育成に携わっていた時代には施設によって異なった基準を持っていましたが、現在では全国の盲導犬協会が作る団体で共通のテストが使われているとのことでした。

Jは訓練を受けていましたが最終的に性質的に盲導犬としての性質がないと評価されたため家庭犬にキャリアチェンジすることになりました。

キャリアチェンジのケースとしては、盲導犬から災害救助犬、盲導犬から介護犬となる場合もあります。

Jの引き取りには私とダンナくんのふたりで向かいました。

キャリアチェンジ犬を引き取るにあたっての説明を受けて手続きをした後に施設見学をしました。

事務所、犬舎、視覚障がい者と訓練を行う共同訓練室などを見せていただきました。

使役犬の施設は、盲導犬、警察犬、介助犬、災害救助犬、セラピー犬とたくさんありますが、その中でも盲導犬育成施設は特に整備されています。

ダンナくんは使役犬の育成施設を知らないので今回は勉強を兼ねています。ダンナくんはとても関心を持って見学していました。

オポハウスでも当たり前のことですが、複数の犬が収容されている施設でも全く犬の吠え声はありません。

施設に部外者が入ることで犬はとても緊張しますが、管理者(ここでは指導員)がきちんと管理していれば吠えることはありません。一言でもワンと犬が吠えれば「ノー」という管理者の声が響きます。

グッドボーイハートでも同じことをしていますが、それは盲導犬でも家庭犬でも同じことだからです。

普段はペットショップやホテル、トリミングショップなどでワンワンと犬が吠えている場しか知らないダンナくんにこの光景が当たり前であることを知って欲しかったので、今回は良い機会となりました。

写真は最後に排泄場に出る前のJとダンナくんです。


Jを受け取りハスラーにのってオポハウスへの道1279キロを走りました。

当初は途中で一泊しようかいうプランもあったのですが、Jを早くオポハウスで落ち着かせたいという気持ちが高まり、宿泊なしで戻りました。

しかし、ふたりとも中年+アルファの年齢なので途中で休憩をとりつつオポハウスに到着したのは4日の夜明けになりました。

運転はダンナくんが引き受けてくれたため、帰宅後は私がJのお世話を担当しました。


オポハウスに到着したばかりのJです。

途中から吹雪いていたので想像はしていましたが、オポハウスは真っ白の雪景色で凍えそうな寒さです。


はじめてオポ広場に入ったJです。

Jのいろんな行動から思いや感じることがあり、頭の中にメモを取るように記録しています。

今私が感じていることが間違っているのか間違っていないのかはまた時間がたってわかることです。

自分の犬なので自分が最も観察できる立場にあります。

犬と暮らす楽しみはたくさんありますが、犬を理解することが最も楽しい時間です。


MYベッドにはじめて顔を落としたJ、これから始まる生活がお互いにとって楽しく豊かな時間となるように努めます。

今回、Jを家庭犬として迎えることになりましたが、オポハウスは家庭犬の育成場となるドッグスクールです。

初代のオポは家庭犬の育成のために先生を超えて最後には教官として犬たちの育成に携わっていましたので、生徒さんのJへの期待も高まっています。

しかし、Jにはそのようなタフな仕事は向いていません。

そもそも、他の犬を抑えて頂点に達するような犬は盲導犬として最初から向いていないため繁殖の段階ではじかれています。

オポも海外の盲導犬育成施設が繁殖した犬ですが、オポは子犬のときから家庭犬として引き取ったので盲導犬には適さないタイプの犬でした。

どのような犬にも“適性”というのがありJは家庭犬向きの性質ですから犬の教育はいたしません。

みなさんにとっては私の犬育てを初めて身近で見られると期待も大きいことと思います。

犬育てにとても慎重ですから、犬との対面にも時間をいただくことになると思いますがそのあたりもご理解いただきながら今後もお付き合いください。


“Jお迎えプロジェクト”で留守番となった山羊のアールとゼットは山羊部のトシちゃんがお世話をしてくれました。

途中連絡ではトシちゃんがゼットに「先生は帰って来ないよ。」というとゼットがメエーといいながら首を横に振ったとのことでした。

トシちゃんも山羊と対話ができるようになったようで頼もしいです。

Jを通して学んだことをこれからもブログでお知らせしていきます。

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