今日のニュースで「ロシアが軍用イルカを復活」の一文に目がとまりました。
イルカだけでなく、過去の戦争で様々な哺乳動物が訓練され
軍用として使われていた事実があります。
犬は軍用犬として使われていました。
「使われていた」という言葉通り、こうした動物は使役動物といいます。
使役動物の定義は曖昧になりがちですが、
人が作業のために使われる動物
人が作業をすることを教えて使う動物
といったところでしょうか。
「作業」の目的は軍用から荷物運び、福祉事業に入る盲導犬なども使役動物に含まれます。
どの目的が良いもので、どれが悪いものだという区別はできません。
人がいないと生存が成り立たない状態では、動物は依存性を高めます。
特に使役動物になりうる動物たちは人と同様に共感性が高く、
飼育や訓練を行う人の感情に敏感になります。
そのため、育て親になる人が喜べば作業の意欲は増していきます。
動物の側はとても純粋でシンプルな動物としての社会性や感情を動かされています。
だからこそ、動物を使いたい側の人間は、動物以上に社会的な存在であることを
求められている気がします。
伴侶動物、つまりペットといわれる人が飼っている犬は使役犬ではありません。
それでも、私たちは何かの希望や目的があって彼らを近くに呼んだのではないでしょうか。
対等であるということは、どこまでも難しいことです。
それでも、一歩ずつそちらに進んでいきたいという希望だけは持ち続けています。