グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬を観察する力をアップさせると何が変わるのか?

生徒さんからこんな質問を受けました。

「犬が尾を横に振っているときと、尾を立てに降っているときがあるんですけど、
それってどう違うんですか?」

詳しく話しを聴いていくと、こんな風でした。

尾を横に倒して横に振っているときと、
尾を少し立て、半分から先を横に振っているときがあるとのこと。

それがどのように違うのかが知りたいということだったのです。


それで、その2種類の尾の振り方は、それぞれに犬が何をしているときにするのかをお尋ねしました。

尾を横に振っているのは、オヤツを食べるときだけどいつもではない。
尾を少し立てて、半分から先を横に振っているのは、お庭に出ているとき。

さて、みなさんはこの尾の振り方、どのように違うと思いますか?



ここでお話ししたい大切なことは、
飼い主さんが犬のことをよく観察しているな、ということです。

継続してレッスンを受講してくださっていると、
飼い主さんの観察眼が上がってくるのがわかります。

このような犬の行動や表情の違いを、過去には見ることはできなかったでしょう。

犬の見方が変わったのは、犬への思いと接し方、考え方に変化があったからです。


犬を観察する力を得られるようになったことで、
犬の何が変わるのでしょうか?

犬を理解しようとする姿勢や行動が犬に与える影響ははかりしれません。

実際にその犬くんは、とても変化していっているのです。

飼い主さんの方は、犬くんの少しの変化をも喜んでいるのも伝わってきます。

飼い主さんと犬がいっしょに成長して、分かち合えることが増える、うれしいことですね。


冒頭の尾の振り方の質問について、飼い主さんにはお答えしました。

これからは自分で考えられるように、また変化を続けられていくことでしょう。


答えを出す前に、まずちゃんと観れること。

犬を観察することは、犬を知り飼い主である自分を知る大切な機会です。

dav

Posted in 犬のこと

<犬のしつけ方>犬の変化は飼い主の変化から始まる:自分を客観的に見ることのできる飼い主は変化が早い

ある生徒さんの家庭訪問とレーニングクラスで、こんな言葉をいただきました。

「先日、先生のブログを読んでとても反省したんです。」

その生徒さんが読んだブログというのはこの記事でした。

<犬のしつけ方>知らないから理解したい犬のこと、「うちの犬は●●が好き」で終わらせないために

というのも、ちょうど似たような発言が出てきたからです。


たとえば、ハーネスを外すと犬がハーネスにすぐに咬みついてくるのを見て
「ハーネスが好きなんです。」というようなコメントが出ました。

ハーネスに咬みついているからハーネスが好き?

首輪に咬みついてくるから首輪が好き?

リードに咬みついてくるからリードが好き?


こうした見方はごまかしになっていないだろうかということを、
先のブログ記事に書かせていただいたのです。


生徒さんのこういう気づきを教えていただけることは、とてもうれしいことです。

なぜなら、今まで自分が言ったり考えたり、犬にしたりすることは、
それが正しいとどこかで思っているから成立しているわけです。

もし、考えが違っているのではないかと思うのなら、
「ハーネスを外すと犬がハーネスに咬みついてくるのは、なぜだろう?」
と考えるようになるでしょう。

それがそうならないのは、何故?を増やしたくないからなのです。


ところが、飼い主が自分の行動や考え方を客観的に見ることができると、
その思い込みから外れることができます。

ハーネスを外すと犬がハーネス犬がハーネスに咬みついてくる…

犬はハーネスが好きだから咬みつくの?

いやいやそんなことないよね。

ハーネス、食べられないしね。


という風に自己分析が進んでいくからです。


飼い主さんが「反省」といっているのは、大きな前進です。

それだけ飼い主が自分の考えや行動に慎重になっているということです。

その根底には、今以上に犬のことを本心から理解したいと願っているからです。


その飼い主側の思い、不思議ですが犬に確実に伝わっていきます。

伝わると犬の行動は少しずつ変化していきます。

一気にではありませんが、何かが変わり始めていくのです。

犬と飼い主さんの生活に寄り添っていて、一番ワクワクする時です。


犬のしつけ方の間違いは、犬だけを変えようとすることです。

自分たちはルールを守らない、自分の好きなように接するし自分を優先する、
そんな飼い主とより良い関係を結べる犬がいるでしょうか。

人はルールを守らなければ、犬を罰で押さえつけるしかありません。

そんな、もはや対処法ともいえないしつけ方の情報が溢れています。

犬は飼い主の変化に敏感なのです。

今目の前で犬がやっていることを理解するには、
人側の謙虚な姿勢も必要だということです。

犬たちはただ環境に対して素直に反応しているのです。

その素直さに向き合って、犬が間違っていると決め付けないで、
まず、犬の必要性に気づいていっしょに変化していきましょう。

dav

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<犬のしつけ方>犬の正常な食欲を見分けるにはどうしたらいいのか?健全な食欲は健康な犬を育てること

犬のしつけ方といっても、オスワリやフセを教えているだけではありません。

生活の中で必要な最低限のルールを合図として教えることは大切なことです。

でも、もっと大切なのは、犬が健康に発達・成長する環境を整えることです。


犬のしつけ方相談の中には、食事に関することが比較的多いのです。

どのような食べ物を与えればいいのか、
どのように食べさせればいいのか、といった疑問にもお答えします。

でも、犬の食事についてもっと注目してほしいことがあるのです。

それが今回テーマにした「正常な食欲」です。


食事をあまり食べないという相談も少なくありません。

犬といえばガツガツと食べるという印象を持たれるかもしれませんが、
最近は、食事を選り好みしたり、食べ飽きてしまったり、
お皿では食べないという食の問題を抱えている犬もいるのです。

逆にガツガツ食べるため食欲があるように見えて、
実際には異常に食に執着する犬もいます。

ドッグフードや犬用の食事を食べないのはわかりやすいですが、
よく食べているのが執着行動だというのは、見ただけではわかりにくいでしょう。

執着行動というのはどの動物にも起こりうるストレス性行動です。

人は犬よりも執着行動は多いですが、その行動を隠す抑制術も備えています。

犬の場合には率直に執着行動を示してくれるので、よりわかりやすいだけです。

犬が特別に不安定だというわけではありません。

ただ、犬の健康的な欲求と執着行動は見分けてあげてほしいのです。

これは、犬の状態が少し不安定ですよということを、
飼い主には理解していただきたいからです。

また、食が不安定で食べたり食べなかったりすること、
これは当然のことながら、その犬の精神的状態が不安定であることを示しています。

見方によっては犬が食べないことはワガママ行動であるように見えます。

人が与えたゴハンを犬が食べないというのは、人にとっては衝撃的なことです。

実際に、ゴハンを食べないときにお皿を口でひっくり返す行動を見ると、
ちゃぶ台をひっくり返しているように見えてしまいます。

そのワガママ行動も、犬の欲求が不安定になることを伝える行動です。


犬の食事については、何をどのくらい与えたらいいのかという
食育に偏りすぎているように感じます。

栄養の数値に振り回される必要もありません。

正しい知識を持つ事とこだわりすぎることには違いがあります。

食育とは、栄養素を与えて動物を育てることではないと思うのです。

犬の心がきちんと育てば、犬は健康的に食べ物を食べてくれます。

犬の心の育て方はありません。

あるのは犬の心が育つ環境と関係性です。


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<お預かりクラス>犬の脳は子犬期に響かせること、子犬たちが自然環境で学ぶ社会化学習について

11月という季節には、ヒトという動物も活動期に入っていくようです。

夏の間は動くの辛いなと思っていた感覚とは明らかに違います。

秋の山のお手入れもよく進み、山育ても楽しいものです。
山ではきれいな紅葉も日々落ち葉へと変わっていきます。


この季節に、お泊まりに来てくれる犬さんたちが増えています。

グッドボーイハート生徒さん限定のお預かりクラスです。

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グッドボーイハート七山校に来られたことのない生徒さんの犬ちゃんも預かりしています。

犬たちにとっては初めての場所で、初めての飼い主さんのいない時間です。

特に経験値の低い子犬はテンションが高く上がりすぎてしまい、
抑えをきかせるのには、預かる側も辛抱と体力が必要です。

それでも七山校で犬と過ごすのは、大切な理由があります。

子犬のころに自然環境に接する機会を得ることは、
動物にとって何よりも大切なことだからです。


動物の脳には自然に応える部分があります。

動物としての感性が高い方が、自然の空気を嗅いで気持ちがいいと感じるでしょう。

犬は人よりもこの感性は高く、その脳は自然の環境と響きあいます。

特に子犬のころはこのセンサーは抜群であるのは、
人の子供が感性が高いのと同じ理由であるでしょう。

幼犬期に豊かな草や土に触れ、空気の臭いを嗅いで土の上を走って、
という経験は子犬の脳の発達にとって大切な経験なのです。

都心で育った自分に置き換えても、思い出すのは草のある空き地で遊んだことや、
幼いころに一度だけ行った、尾瀬の川で過ごしたことなのです。

子犬のお預かりには、馴れと落ち着きに時間も必要です。

それでも、子犬の発達を考えるとやはりこの環境で過ごしてほしいのです。

そして、いつか飼い主さんといっしょに山歩きできるようになったらいいねと、
勝手に子犬たちと会話を膨らませて楽しんでいます。

dav


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<犬のしつけ方>知らないから理解したい犬のこと、「うちの犬は●●が好き」で終わらせないために

犬という動物の習性やについての理解には基本学習で乗り越えられます。

でも、一頭一頭が行う行動の意味や理由を理解することは簡単ではありません。

なぜなら、犬はすべて性質(性格)が違っている上に、
生活している環境もそれぞれに違いがあるからです。

犬を飼っている飼い主もみな違い、犬にすることもそれぞれです。

育ってきた環境もそれぞれですし、もっといろいろと違います。

どのようなに繁殖されたのか、
どのような場所で生まれたのか、
どのような親犬に育てられたのか、
どのような場で育ったのか、
いつ飼い主の元にやってきたのか、
そして飼い主がどのように育てたのか、

こうした遺伝や経験のいろんなことが犬の現在の行動に影響を与えています。

同じような状況におかれても2頭の犬が同じ行動をするとは限りません。


犬と接しながら犬の行動や状態について知ろうと思うとき、
「この行動は一体どういう意味を持つのだろう、何を表現しているのだろう」と
考えに行き詰ることもあります。

その行動に影響を与えていると思わしき状況をたくさん集めたり、
他の犬の行動を観察したりしてその真意に迫ります。

その行動の意味を理解するのにとても時間がかかってしまうこともあります。

ですがわからないときにこそ、結論を急がないようにします。

不明な行動は「保管ボックス」にいれて、観察を続けることにします。

もしくは「~かもしれない」という推測をたてておいておきます。


犬が別の行動をすることを知ったときに、犬の性質を今以上に理解したときに、
この推測が確信に変わることもあるし、別の結論にいたることもあります。

この保管ボックスにたくさんの「?」が入ることで、
つながりが生まれ、そこから犬の行動を解き明かす鍵がみつかります。


飼い主が犬のことを話すときに「うちの犬は●●が好きなんです。」ということがあります。

よく聞かれる会話です。

「うちの犬は、柵に手をかけるのが好きなんです。」
「うちの犬は、リードを咬むのが好きなんです。」
「うちの犬は、クレートの上に乗るのが好きなんです。」
「うちの犬は、抱っこが好きなんです。」
「うちの犬は、手を咬むのが好きなんです。」
「うちの犬は、タオルをかじるのが好きなんです。」

これらの行動は、本当に犬がその行動を好きなのでしょうか。

犬の行動の意味がよくわからないときにこの「好き」ワードが使われているような気がするのです。

犬がよくやることを「好き」だといってしまえば、もうその先を考える必要もありません。


これはとてももったいないことだと思います。

犬と人は異なる種の動物です。

お互いに知らない部分があることが楽しく、理解しながら近づけることがうれしいのです。

犬と関わる仕事をしている自分でも、まだ知らないことはたくさんあります。

だからこそ、もっと知りたいし理解したいと思う探求心が終わらないのです。

犬が困っているなら協力したいと思います。

犬が何かを必要としているならできる限り提供したいと思います。


そのためにはまず、犬を理解することから始まります。

犬の不思議行動や犬が好きだと思っている行動を、もう一度見直してみましょう。

関係性はいつまでも続きます。

どんなに長くいっしょにいる犬でも、その関係性はずっと変化していきます。

一気に近付かずゆっくりと少しずつ、いつか心から分かり合える日を目指して。

カレン11月

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<犬のしつけ方>犬のトイレの失敗はそのうちに良くなると期待しないで。犬のトイレのしつけは自律的行動を引き出すことから始まる大切な社会化学習です。

犬のしつけやトレーニングで最も多い相談は、排泄の失敗かもしれません。

随分前のことになりますが、アメリカのドッグトレーナーの講演の中で、
犬の保護施設の事情についての話を聞きました。

彼女が情報を得た民間の保護施設での犬の引き取り希望ランキングがありました。
引き取り希望理由の一番にあげられたのが「犬の排泄の失敗」でした。

アメリカといえば日本とは生活環境が異なります。

ニューヨークなどの特殊な都市空間を除くと、
子供が生活するような郊外の住宅は室内も広く庭も広いのです。

日本のように、マンションの一室や庭もほとんどないような家ではありません。

そんな環境の良いところなのに、犬が排泄の失敗をしなければいけないという事実にまず驚きます。

そして、排泄の失敗くらいのことで犬を放棄するということにも驚かれるかもしれません。


ところが、この犬の排泄の失敗ですがとても奥の深いものなのです。


犬の排泄のしつけは、よく猫と比較されます。

多くの猫は室内飼育では特定の場所に排泄をするようになります。
ただし、猫の場合にも不妊手術(オスメス共に)をすることが前提でのしつけです。
不妊手術をしていない猫は、やはり室内マーキングをしてしまうことが多いからです。

性的なマーキングをのぞくと猫は室内を汚したりはしません。

なぜなら動物には本能的に自分の生活空間を汚染しないという習性があるからです。

これは衛生的な側面から来ている本能で、病気の感染を広げないようにするためです。


もちろん犬にも同じように、生活空間を汚染しないという習性があります。

犬が生活空間と認識している場所(空間)では、犬は排泄をしません。

でも、犬の方は猫よりも、室内での排泄の失敗は多く見られています。

それだけに、犬のしつけの相談にトイレトレーニングは少なくありません。


これはなぜなのかを考えていただきたいのです。

この部分が猫と犬の大きな違いであるのと同時に、
犬としての動物の特徴を表現する行動でもあるからです。

そのため、犬の排泄の失敗はそれだけにはとどまりません。

犬で不適切な排泄を行っている犬は、他にも必ず問題を抱えています。

他の行動をみていくといくつもの犬の落ち着かない行動やストレス性行動を見ることができます。

中には、咬みつきや吠えるという攻撃性行動に発展していることもあるのです。


室内では排泄をしないのでトイレのしつけが成功しているように見える犬でも、
散歩中はおもらし状態でしか排泄をできない犬も多く見られます。

そのためか最近はマナーベルトやオムツをつけて散歩をしている犬が増えているのでしょう。

アメリカでトイレの失敗が犬を手放す理由の一番にあがったのは、
不適切な排泄をする犬が他にも行動的問題を抱えていたということで納得できることです。

犬の排泄の失敗はそのうち良くはなりません。

子犬のころにはそのうちに良くなるのではと放置してしまい、
もう生後6ヶ月を過ぎていないでしょうか?

だったら今すぐに、犬のしつけ方や犬のことについて相談をしてください。

犬にも大切な一生という時間があります。

排泄の臭いにまみれて暮らしたくないのは犬の方も同じなのです。

飼い主さんにはどうか、より良い選択をしていただきたいです。

月オモチャ1




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<犬のしつけ方>犬の落ち着ける場所クレートはクレートカバーで決める!クレートカバーが作れない方にも朗報あります

先日久しぶりにイケアに出かけました。

グッドボーイハート七山校の部屋を仕切るカーテンの生地のためです。
数年前にとりあえずつけておいた薄い敷物が化学繊維なので、ずっと気になっていました。

良さそうな布地がスーパーセールになっていので、生地を手に入れることができました。

普段なら、生地を購入してからカーテンになるまでにさらに数ヶ月を要するところですが、
今回はなぜか、ミシンを持ち出してサクサクと、すでにカーテンが仕上がっています。

こうした手作り品の製作にとりかかるのは、適当にしか作らない自分でも億劫なものです。


多忙な中がんばって完成させた手作り品を披露してくれた生徒さんがいました。

作ったものはクレートカバー、大型犬なので大作ですね。

クレートカバー

実は、この犬くんはクレートトレーニング中なのです。
車にソフトクレートを設置してその中に待機して移動する練習もしています。

ソフトクレートにカバー代わりの布を十分にかぶせても、
犬くんはときどきクレートをカリカリとして落ち着かなくなってしまいます。

カバーを作りましょうね~という話は随分前に出ているのですが、
サイズも大きく時間も必要なので完成までに時間がかかってしまったようです。
自分も苦手なので、状況はお察しします。

ところが今回、やっとクレートカバーが完成したのです。

車の中にクレートカバーをつけたソフトクレートを乗せて、
七山校にプライベートトレッキングクラスに来てくれました。

到着して車を見ると、クレート内には犬くんが静かに待機していました。

「カバーをちゃんと作って使ったら、とても落ち着いているんです!
ビックリしました!!!」

と本当にビックリした様子で喜ばれていました。

犬が安心できる環境を整えられて、犬もちゃんと応じてくれるとき、
こんなとき「ヤッター!」と思いますよね。


実はカバーは一部だけ処理を残した状態にはなっていましたが、
それでもクレートカバーの効果は発揮されたようです。

すべての犬が単にカバーだけで落ち着けるわけではありません。

他にも、犬の落ち着かせのために犬が必要とすることを
飼い主さんが少しずつ身につけていったことが基盤になっています。

逆に、クレートカバーをつけていなくても騒がないからうちは大丈夫という方。
あなたの犬は本当に自分のスペースを守れているでしょうか。

不安を感じても犬はすぐに騒いだり吠えたりするわけではありません。

犬によっては表現が乏しく、全く別の状況下で落ち着かなくなることもあります。

移動や住居空間を出た場所でのクレートの扱いには十分に配慮してほしいのです。

布でも良さそうなものだけど、やはりカバーは作ってあげたいですね。


手作りは無理無理!という飼い主さんにも助っ人がいます。

現在、グッドボーイハート生のクレートカバーをオーダーしてくれる方が2名います。


おひとりはグッドボーイハートで一緒に仕事をしてくれていた方、
そして、現在グッドボーイハートで学ばれている方でこちらは手作り作家さんです。

多少の手数料が必要になりますが、クレートカバーの仕上がりで納得されるでしょう。
おふたりとも犬の気持ちになって考えられる方です。
飼い主さんといっしょに考えてより良いものを作り出して下さいます。


時間がない、ミシンがない方は作っていただくというのもいいと思います。

グッドボーイハート生にはご案内いたしますのでご連絡ください。




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<犬のしつけ方>子犬に使ってはいけないケージをご存知ですか?犬が不安症になるケージとは

はじめて子犬を迎えるときには、いろんなペット用品が必要になります。

子犬の居場所としてケージの購入をすすめられることがあるようです。

飼い主さんのご家庭に訪問トレーニングに伺うと犬の生活環境が一目瞭然です。

犬用のケージを使われていることはよくあります。

この犬用ケージの使い方に、絶対にこれだけはやってほしくないという使い方があります。

いくつかありますが、今日はそのうちの3つだけをご紹介します。


絶対にやって欲しくない犬用ケージの使い方

その1 ケージの下にキャスターをつけて使用すること

その2 ケージの中に床網を設置して使用すること

その3 ケージを積み重ねて使用すること(多頭飼育の場合)


この3つの使用法では、犬の精神が不安定になります。

こうしたケージの使用によって多くの犬が不安症になっていることは危惧すべきことです。


では、なぜいけないのかを考えてみてください。

犬は地面に脚をつけ安定させて生活する動物です。

そのため、犬は地面に脚がつかなくなると四つ足をバタバタとさせます。

これは、犬のナチュラルな反応で自発的に起こる行動です。


むしろ抱き上げて脚の裏がどこかに接触していないのにじっとしている場合の方が状態は不安定です。

大人しいといわれる犬たちですが、地面におろすと不安定行動が多く見られます。


ケージにキャスターをつけたり床網をつけることは、
犬に不安を学習させることになります。

犬は毎日の生活空間で不安を身に付け成長します。

床網では常に脚をバタバタとさせますので、多動になることも多いのです。


キャスターの使用でケイジが微妙に揺れます。

ロックがかかるから大丈夫と思われるかもしれません。

しかし犬にとってはこの微細な揺れは大問題なのです。


ケージを積み上げて使用されているのもよく見かけます。

犬は自分の上部に何か物体がある状態で不安を抱きます。

前者と同じように、毎日の生活で犬は不安を蓄積していくでしょう。


不安は社会的状態であり、犬の社会的行動でもあります。

犬が不安を抱えて生活しているかどうかは、犬の行動観察で明らかになります。


飼い主は不思議に思われるでしょう。

犬にとって不便なものが、なぜ商品として売られているのか?

犬にとって良くないものなら、最初から販売しないでほしいという不満もあるでしょう。


世の中の多くは、まだ犬の利便性よりも人側の利便性に立っているのです。

床網は排泄物の処理のため

キャスターは掃除が楽だから

積み上げは場所がないから

そんなところではないでしょうか。


犬のことを理解し犬のよき協力者になるためには、
犬にとっての安心安全を第一に考えて選択をしてください。

安心できる毎日の居場所は、犬にとっても人にとっても大切なものなのです。

dav

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<犬と山>人為的繁殖による飾り毛で不快を得る犬たち

週の初めは唐津や伊万里方面の家庭訪問のトレーニングクラスに出かけます。

合間の時間には、七山校にトレッキングクラスやヒーリングクラスを開催。

さらに、新ドッグホームセラピスト講座を受講する生徒さんと楽しく過ごしていました。


秋の深まりを知らせる庭の梅もどきの木も、真っ赤な実をたくさんつけています。

dav
昨年は実の少なかったユズも今年は豊作のようです。
七山の野菜やさんにも、そろそろユズの実が並ぶことでしょう。


この季節に犬と山歩きをするとき、よく思うことがあります。
秋の気配深まる山では、雑草の種の類や、木々の枯れ葉がたくさん落ちています。

尾歩山は広葉樹の山として生まれ変わりましたが、周囲はほとんどが杉山です。

杉の枯れ枝や枯れ葉は引っ掛かりが多くやっかいなものです。


これらの種子や杉の枯れ葉をたくさんつけてしまう被毛の犬が増えているのです。

飾り毛というフワフワした毛に覆われたぬいぐるみのように改造された犬たちです。

足の裏にも飾り毛が生えていますので、その部分にも種子が絡まりやっかいです。

最終的には、はさみで毛を切り取ってしまうしか対処の方法がありません。


こうした被毛は、自然環境の中では犬を守ってくれません。

本来の犬の毛はとても柔らかいけれど張りがあります。

種子の運搬は野生のイヌ科動物のお役目ではありますが、
種子は犬の体から離れることでその目的を達成します。

犬が体をブルブルっとさせたり、多少動きをとると落ちるようにできています。

人為的に繁殖された犬の飾り毛に種子や枯れ葉がついて不快感を覚える様子を見ると
人がやっていることの矛盾につきあたります。


以前、犬が山を歩くという話をしたときに受けた質問を思い出しました。

その質問とは、種子が皮膚から体の中に入って病気になると聞いたので
山歩きをさせるときには靴が必要なのかというものでした。

実際には、そのような例は聞いたことがありません。

人の皮膚は弱いためとげが刺さったらそれを排除しようとして炎症を起こすことがあります。
原始的に裸足で生活を続けている部族でなければ、裸足のまま歩くことは難しいことです。

もし犬の体が、人のように弱く変化しているなら、それは大変なことです。

事実をよく確認した上で、もし事実ならその犬種の繁殖はもう止めるのが懸命でしょう。


犬は洋服や靴をはかなくても、自然環境の中でなんら不自由なく快適に活動できるように
その身体的な能力や装備を発達させて、遺伝的にイヌ科の犬という動物として遺伝してきました。

人による犬の遺伝の人為的な関与により、こうした身体的機能を一つずつ失いつつあります。

山は犬の里なのです。
山歩きも苦痛になってしまうように犬の繁殖に関与する必要性を理解できません。

しかし、この飾り毛ですが人の方には快を与えてくれるらしいのです。
触ったときにフワフワして気持ちがいいという快を得られること、
見た目がフワフワして可愛らしいという快を得られること。

人は動物を利用する生き物であることは認めなければなりません。

ただその利用については、一定のルールが必要ではないかと思います。

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<クラス>ドッグホームセラピスト講座を開催しました。

ドッグホームセラピスト講座を受講される方が増えていること
とてもうれしく思っています。

ドッグホームセラピスト講座は、プライベートスタイルのクラスです。

犬に「触れる」という行為は、対話の大切な時間です。

まず、触れる行為が対話となるための手順を学び、
次に、触れる行為が対話から手当てと発展していくための要素を学びます。

触れるという行為は愛情表現として当たり前ではないかと思われているので
触ること自体、全く悪いことではないという捉え方もあるようです。


しかし、触れ方による欠点についてはあまり知られていません。

たとえば、触れ方によっては犬の依存性を高めてしまい、
落ち着きを奪ってしまうことがあることは、あまり理解されていません。

これらも、犬の行動や様子を見ていればわかりやすいのですが、
老犬になると行動そのものが減ってきてしまうため、それもわかりにくいものとなります。

常に触っていないと落ち着けない状態になってしまったり、
逆に触ることを極端に嫌がる傾向があることもよく見受けられます。

こうしたことは、家庭内で起こっていて外に連れ出すと案外わかりにくいものです。

一方で家庭内で日常的に起きていることは、習慣として見過ごされることも多くあります。



ドッグホームセラピスト講座は手当てのできる関係性に重点を置いたクラスです。

犬が具合が悪くなくても、犬が年老いていなくても、いつでも受講が可能です。

ドッグホームセラピスト講座は、生活環境を重視しているため
他のクラスと同様に家庭訪問形式で行っています。

長らくグッドボーイハートのお山に親しんでいただいた犬と飼い主さんや、
遠方で訪問できない場合には、七山校での来校形式でも開催しています。

どちらもお気軽にご相談ください。

dav

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