子供たちの犬を見て思ったり発言したりすることは、大人としてドキッとすることよくあります。
先日グッドボーイハートのトレッキングクラスに犬と共に参加してくれた子供たちが、純血種の犬をみてこういいました。
「あれ?尾っぽが短い?なんで?」
子供たちの知っている犬の姿は尾が長く、巻いている尾だったり、長く垂れた尾だったりするのです。
「これね、人間が犬の尾っぽを切っちゃったから短くなったのよ。」というと、
「なんで???かわいそう。。。。。」と黙り込んでしまいました。
尾を切ることがかわいそうという当たり前の反応と、それを自分たちの仲間である人が行ったという罪悪感を感じるからでしょう。
子供たちに対して、大人が犬にこんなことをしてごめんねと誤らなければなりません。
ところが、大人になると逆の反応になります。
「このプードルはなんで尾が長いんですか?」という質問を受けることもあります。
プードルは生まれたときに尾を切断されること、切断されていないプードルの尾は長いこと、尾を切断するのはそれがプードルであると人が決めたからという説明を加えることになります。
だから、自分たちと一緒に家族として暮らしている犬が尾を切断されたことを知らない飼い主はたくさんいます。
純血種の中の断尾という尾を切る行為を強いられている種類の犬たちは、尾を切断しないと売れないようですね。
なぜなら、大人の方が尾が短いのがその純血種でかわいいと思い込んでいるからです。
たとえば、尾の長いものはプードルではなく欠陥商品であると思ってしまうのです。
子供のころに感じた「なんで尾を切る必要があるの?」という純粋に動物に興味をもつ気持ちを、人は何才ころになくしてしまうのでしょうか?
子供のこうした感性を生かすためには、やはり大人がやりすぎを訂正する必要があります。
動物にやりすぎたこと、今からでもいいので「ごめんなさい」といって誤って道を変えることはまだできないのでしょうか。
切ってしまった尾はもう戻りません。
だったら、これから尾を切られようとしている犬たちがそうならないためにできることをするしかありません。
自分のできることは、あなたの飼っている犬は尾を切られていますよとお伝えすること、そしてブログを通してその行為と目的をお伝えすることです。
犬の尾が短いのは、決して可愛くはない、なぜなら子供たちでさえそう見るのです。
尾は犬という動物にとって必要であることは言うまでもありません。