グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。
今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。
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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。
小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。
外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。
それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。
ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。
夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。
何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。
そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。
日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。
そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。
こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。
こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。
続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。
トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。
あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。
基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。
わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。
まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。
毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。
こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。
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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。
はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。
こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。
こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。
また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。
犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。
こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。
飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。
もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。
こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。
たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。
犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。
犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。
こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。