グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ・こてつちゃん編>6歳からのトレーニングに挑むこてつちゃんと飼い主さん、6歳でも遅くありません!

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。

今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。

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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。

小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。

外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。

それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。

ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。

夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。

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何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。

そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。

日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。

そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。

こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。

こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。

続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。

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トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。

あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。

基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。

わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。

まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。

毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。

こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。

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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。

はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。

こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。

こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。

また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。

犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。

こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。

飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。

もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。

こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。

たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。

犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。

こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。

海辺こてつ

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<犬のしつけ方>犬の穴掘りにはどんな意味があるの?

グッドボーイハート七山で預かりクラスをしているときのことです。

預かり犬ちゃんたちに連続で庭に穴堀りをされて悲鳴を上げたことになりました。

特にビックリした方は、大型犬が少し目を離している間に巨大な穴を掘っていたことです。

ほんの数分だけだったのですが、長さ1メートル、そして水道管が露出していました。

水道管を破損されかっただけでも有難い話ではありますが、土が柔らかいので特大サイズになったのでしょう。

あとは小さいちゃんたちの軍団なので、掘った穴のサイズも幅、深さともに10センチ程度のものです。

それでも歩いているときに足がはまってしまうこともあるので、歩くときには注意する必要があります。

しかも、数頭預かりをしているときには同じ穴をいっしょに掘っている姿をよくみかけます。

土を掘る動作をすると犬がよってきていっしょに掘ろうとするので、穴掘りは共同作業のひとつとして身に付いているからでしょう。


では、そもそもなぜ犬は穴を掘るのかということです。

犬という動物の習性を考えればある程度のパターンでは推測ができます。

最も大切な穴掘り作業は、巣穴を作る際の穴掘りです。

犬によってもサイズは様々ですが、自分の体のサイズくらいの穴は掘ることができます。

出産時につくるのがメインにはなりますが、その他隠れる場所を必要としているときや冬の寒さや夏の暑さから逃れる方法としても巣穴は快適な空間のようです。


穴掘りの活用法の二つ目は、食べ物を隠しておく場所として使うことです。

巣穴があればその中に隠すという方法もあるでしょうが、巣穴なしで活動をしている場所では穴を掘って食べ物をいれそしてまたその上に土をかぶせていきます。

鼻で土をかぶせるような動作はタオルケットや毛布でもよくみまれます。

室内ではこのような方法でジャーキーは犬用のガムを隠していることがあります。


犬の穴掘りの目的としては上記の二つがメインになります。

その必要がない場合に穴掘りをすることもあります。

子犬の時代にはこうした作業の練習をくり返しますので、無駄な穴堀りをよくします。

野生のイヌ科動物の子犬も穴掘りの練習のような動作をすることがあります。

こうして身に付いた穴掘りが実践で役立つということでしょう。

家庭犬の場合には、もともとすることのない子犬時代がずっと継続するために、することがなくて穴掘りをして時間をつぶしていることもあります。

ただ、家庭犬の場合には隠れる場所を必要として床を掘ったり、ソファを掘ったりする行動をすることもありますので、そのような犬がストレスで生じている行動については注視してあげてほしいのです。

穴掘りをしていると飼い主の注目をあびたり、とめようとよってくることから飼い主を呼び戻す行動となることもあります。

この辺になると、飼い主の行動のパターンに基づく学習行動になりますので、犬本来のものとは少し離れてきます。


そして最後に、この穴掘り行動がずっと継続してくり返し行われる場合には、ストレス行動となっていることもあります。

穴掘り行動は同じ動作をくり返す行動です。

こうした同じ動作をくり返す行動を常同行動といいますが、その文字のとおおり同じ行動をくり返すという意味です。

穴掘り行動は常同行動として変化してしまう可能性のある行動なのです。


行動は単発ではなくその状況や前後の流れなどから意味を汲み取っていきましょう。

犬は遊び行動をしているのか、それともメッセージなのかストレス行動なのか。

じっくり観察すればその行動の意味がわかります。

行動の意味を理解できたら、次に飼い主としてやるべきことが決まってきます。

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<犬のしつけ方>できるのか?犬のしつけ方に関するメディアリテラシー

犬を飼った飼い主のほとんどが何か1冊は「犬のしつけ方の本」を持っているようです。

犬の吠えるや咬みつくなどの困った問題のご相談に関する最初のクラス、カウンセリングクラスのときに、飼い主さんが持ち出して来て「この本に書いてあったのでやってみたんですけど…」という流れになりがちなのです。

愛犬のしつけ方、ほめてしつける犬のしつけ、全犬種対応しつけマニュアル、犬のトレーニングとしつけなど、こんな感じの書籍名で数え切れないほどの本が出版されているだけでなく、インターネットで検索すれば読みきれない情報を手に入れることが可能です。

その莫大な情報の中から、今目の前にいる自分の犬についてどのようなしつけの方法があっているのか、具体的に何をしてよくて何をしてはいけないのかを判断していくことははっきり申し上げて難しいことなのです。

本の中に書いてあるある方法が、たまたま自分の犬にあって効果があることもあるでしょうし、実際には効果があったように思えることでも別の問題に転化してしまっただけになっていることもあります。

人に聞いたこと、ネットで調べたこと、本に書いてあることを鵜呑みにすることは、結果が得られないだけでなく犬の不信感を増してしまうという悪影響が出ることもあるのです。

熱心が裏目に出てしまい、ある方法を試したけど効果がなかったので次は別の方法を試してみるなどとこの手あの手を使ってしまうと、犬はあなたのことを理解できなくなるばかりでなく飼い主の行動の予測が不可能になるためにパニックを起こすという最悪の状態を引き起こすことになります。

動物はある程度単純な学習を重ねることでその行動が成り立っているともいえます。
難しいとされる犬のコミュニケーションも、一定の環境内で犬と犬がコミュニケーションを交わしているのを見ると、単純化されたわかりやすいものなのです。

犬は犬としてのコミュニケーションや習性を持ち、そして相手の行動を予測して反応を示そうとする学習が働きます。

こうした予測行動が不可能となったときに、犬を含む動物はパニック行動を起こすようになります。その中に激しい攻撃性行動も含まれることがあります。

情報を整理して自分にとって必要なものは何か、どれが正しい情報なのかを判断するメディアリテラシーを、犬のしつけ方に関して一般の方が行っていくのはあまりにも過酷な作業になります。

トレーニングに支払う代金がもったいないからとここに多くの時間を使ってしまうと、結局は時間だけを浪費することになるだけでなく、犬はどんどん年をとっていきます。

犬のしつけ本を差し出され「ここに書いてあることって正しいですか?」という質問を受けたときに、この部分はある程度信用のおける内容ですがこの部分は抜粋になっていて不明確な情報です、などといった質疑応答をするだけでもますます混乱するばかりでしょう。

こうしてブログで情報提供をしている自分でも、以前に書いた文章を読んだときに説明が曖昧だと思う部分や、もう少し違った捉え方ができると感じることがたくさんあるのです。

ブログを読んでいただけることには本当に感謝しています。そしてできたらリアルタイムで、今現在知りえることをみなさんとお話ししたいのです。あなたの犬について、あなたの犬の行動について、そして犬という生き物について、今起きていることをいっしょに考えたいのです。

そしてまたメディアで取り上げられる犬の番組を見て、自分にとっての真実とは何かを探して下さい。

私もきっと今でも、自分にとっての犬の真実を探し続けているのです。だからメディアの情報を鵜呑みにはしません。
批判的になりたいのではなく、むしろ厳しく受け取ることで自分を引き締めたいと思います。

きいろおもちゃ


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<犬のしつけ方>犬に食べさせてはいけないのはどんな食べ物ですか?

ブログのネタの多くはトレーニングやヒーリングのクラスのときに飼い主からいただく質問で成り立っています。

ひとりの飼い主さんが疑問と感じられることは、多くの飼い主さんが疑問に感じておられること。

できるだけ日常の疑問にお答えすることで、グッドボーイハートのブログがちょっとだけ犬との暮らしに役立てば幸いです。

今回のある飼い主さんの質問は犬の食事に関することでした。

「先生、犬に食べさせてはいけないのはどんな食べ物ですか?」


多くの飼い主が知っている犬に食べさせてはいけないものはこんなものでしょうか。

たとえば玉ねぎ、これはとても有名ですが犬の中には玉ねぎを食べたことで血液が破壊されてしまう急性の状態に陥る場合があり、非常に危険だとして玉ねぎを与えないようにといわれています。

犬の方も生の玉ねぎを差し出されて食べることはほとんどないくらい好みではないようです。

ですが玉ねぎ中毒は玉ねぎのエキスもダメということで、味噌汁に入っている玉ねぎすら危険だとされています。

ところが、昭和の犬たちは玉ねぎをよく食べていました。

私達世代(昭和ということで)では、犬には残飯を与えることは普通のことでしたので、犬が玉ねぎ入りの食事を食べていたことを知っている方も多いでしょう。

ちなみに、うちの柴犬やスピッツミックス犬も玉ねぎエキスたっぷりのすき焼きの残りやハンバーグのかけらは大好物でした。

そんな事実もあるのですがといっても生徒さんには勧められないので玉ねぎ、ネギ類は犬が好まないので与えないで下さいとお願いしています。

他にも、子供が好まないものを犬は食べられません。

香辛料とか消化の悪いものや咀嚼が大変必要な硬いオカキや大豆製品などです。

大豆などはそのまま便の中にでてきてしまいます。種子と同じ扱いになっているようです。


人もあまり得意ではないがなんとか食べられるという油に火を通したもの、たとえば天ぷらも反応が高いです。

これは油が酸化したものを受け付けないということですが、本来なら人間も受け付けません。

ちなみに私は有名なてんぷら店のてんぷらを食べた場合でも、消化不良によって震えが止まらなくなったこともあります。

犬レベルで酸化した油に弱いタイプなので、犬の状態がよくわかります。

天ぷらを食べた犬の中にも強く反応した犬がいます。

人間のサイズからすると1個の天ぷらがずい分と油を含んでいますので、犬の消化器官は追いつかないこともありますので危険です。

あえて危険をおかす必要もありませんから、揚げ物の天ぷらと、天ぷらかまぼこなども避けた方が無難です。


果物の中にも食べられないものがあるのですが、こちらは個体差が激しいです。

犬によって好んで食べるとか、食べない、食べても嘔吐すると分かれています。

たとえば、みかん、いちご、りんご、バナナ、柿。キュウイなどありますが、ほかにもあるでしょう。

くだものは人でも好き嫌いが激しいのではないでしょうか。

くだものは酵素が強いためものによっては十分に発酵(つまり腐敗)していなければ犬が消化しきれない場合もあります。

チャレンジして食べた犬も嘔吐したものは次に与えたときに警戒をするようになります。

犬の自然な条件付け学習反応です。

一度胃が拒否してしまうとなかなか受け付けない、これで自分の身を守っているわけです。


しかし本来なら、学習せずとも食べられるものと食べられないものを区別できるのが犬なはずです。

動物にとっての基本的かつ重大な情報なのですが、親犬に教えられなくとも食べられるものと食べられないものを知っています。

そのため、犬は山の中できのこ類を口にすることはありません。

本当にまれに、きのこ類を食べようとする犬がいますが、遺伝的な情報がかなり混乱を生じている結果なのでしょう。もちろん純血種犬です。


ここで、ある生徒犬くんに実際に起きたエピソードをご紹介しましょう。

その犬くんは海外で生産されている大手のよくみかけるしかも高価なドライフードを食べていました。

数年前に血液検査で数値が不安定となり、療法食としてのドライフードをすすめられたのがきっかけだったようです。

ところがトレーニングクラスを開始されるようになってから食事に関心を持たれるようになり、身近で手に入る食材を使って犬にゴハンを手作りでつくって与えるようにされました。

まず最初に変化したのは体型です。

ぽっちゃりボッテリしていた犬くんのウエストが細くなって肉もしまってうらやましい限りでした。

さらにビックリするお話しを聞くことができました。

その犬くんは今まで食べていたオヤツを吐き出すようになり、全く食べられなくなったとのことでした。

いずれもペットショップで普通に販売されている犬用のオヤツでいくつかの添加物が入っているような記述のあるものでした。

それほど安くはないもので日持ちのするものを選ばれていたのでしょうが、そうしたオヤツを犬くんの体が受け付けなくなったのです。

オヤツも野菜や芋やくだものに変えられて、ヤクトさんのジャーキーも使っていただきました。

もちろん犬くんは喜んで食べてくれていました。

それよりももっとうれしいのは、犬の選択にあわせて飼い主さんが食べ物を変えられ、そして犬くんの感性がよみがえってきたことです。

本当に食べられるものを食べ、食べられないものは食べないというのが犬のルールですが、犬は自分では食べ物を得られないので、ついつい欲張って食べてしまいます。

本当は本人の口に合わないものを食べてしまうこともありますが、そういうときには体や行動などにメッセージとして現れてくるものです。

冒頭の質問に対する答えは、食べられると食べられないを人が決めるのではなく犬の体がその感性を取り戻すこと、です。



オポは生の大根とカブが大好きでした。

食の消化力は人も様々、犬も様々。

みなさんのうちの犬ちゃんたちの体が喜ぶ食を見つけてください。

はな3

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<犬のこと>犬との出会い、これって運命なのかそれとも使命なのかと悩む方へ

犬のしつけ方教室に通ったり、犬のトレーニングスクールご相談される方の中には、そもそもの問題「なぜ、自分は犬を飼ってしまったんだろう…」という大きな柱にぶつかることがあるかもしれません。

犬との思い描いた暮らしが夢のまた夢のような気がする日々。

帰宅すると犬が排泄まみれになっている、犬があちこちでするトイレの始末におわれる日々。

かわいいと差し出した手に噛み付いてくる、洋服にまで甘噛みされるがこれがまた相当痛い。

日々家具が破壊されていく、楽しみにしていた散歩に出たら歩かないとかすごく引っ張るなどなど。

犬を飼いはじめて増えた犬に関する悩みが自分の中で大きくなればなるほど、自分と犬との出会いは一体なんだったのだろうと悩む方も少なくないと思います。

こんなに忙しいのになんで犬を飼ってしまったんだろう。

犬を飼うなど自分の人生の中にはなかったはずなのにどうしてこの犬が今ここにいるのだろう。

ついには、この犬を迎えたのは何か自分に対する試練に違いないのだと思い始めます。

犬の生年月日で相性占いをしたり、姓名判断をした経験のある方も案外多いのでご安心ください。


出会いの関係性というのは不思議なものです。

出会って盛り上がり最高に気分の良いときには、占う必要もなく相手は出会うべくして出会った運命の者であると決め付けられます。

ところが、関係が上手くいかなくなった途端、私達は本当に相性がいいのだろうかと疑い深くなり占いにその答えを求めてしまうこともあります。

たかが犬との出会いかもしれませんが、毎日の生活が大きく変わる大問題なだけに、この問題を隅に追いやることもできません。


占いの結果がどうであれ、あなたの犬とあなたは出会う必要があって出会ったのだということだけは事実ではないでしょうか?

これだけたくさんの人と犬がいて、共に家族としてひとつ屋根の下に暮らすことになったというのは、学びがどのようなものであれ必然的な出会いとしか思えません。

この出会いはとても大切で有難いものだったと思えるのは、きっと犬と暮らし始めたずっとあとになってやってくるものです。

そのときにはもう犬は自分のそばにはいないかもしれませんが、犬と暮らした日々だけは飼い主さんの心に刻まれることでしょう。

そう、今悩んでいる犬のとびつきも、甘噛みも、イタズラも、排泄の失敗も、飼い主であるみなさんが真剣に犬に向き合う限りは、確実に良い方向へと変化していきます。

良い方向というのは、人にとって都合の良い方向ではありません。

まず犬にとってできるだけ良い道であり、人にとってもさほどストレスのかからない方法であることを望みます。

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<クラス>紅葉の山で、犬と歩くトレッキングクラス

10月が過ぎ七山の尾歩山(おぽさん)も一気に紅葉してきました。

朝夕の寒さを肌で感じるようになり、この地区では灯油や薪の準備に追われているようです。

もちろんグッドボーイハート七山校も、同じように蓄えた薪を室内に運び込み寒い夜の暖とりに使っています。

色づき始めた山は視覚の情報に左右されやすい人間にとっては、この季節の楽しみです。

あの大変だった夏が終わり、過酷な冬を迎える前の、ほっとひとときの時間を犬と共に山を歩くことができるなんて最高です。

今回のトレッキングクラスでは生徒さんのおひとりが足元不調ということで、ピンチヒッターで犬のリードを持って山を歩くことになりました。

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まだ幼く興奮しやすい犬を落ち着かせながら歩くのは大変なことです。

ゆっくりと歩く犬を見ると「どうやったらあんなにゆっくりと歩けるようになるんですか?」と聞かれることがあります。

ゆっくりと歩く犬と共にいる飼い主さんはみなさん、それがどのようにしてできるようになったのかは記憶になりことと思います。

というのも、このトレッキングでの歩きですが、号令をかけたり犬に合図を送ったりせずに、自然に身についてくるものだからです。

トレッキングクラスのお約束はとにかく自分がバランスよく歩くこと、ただそれだけです。

そして、若い犬は必ず自分よりも後ろを歩くようにうまく誘導していくこと、これにも言葉は不要です。

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庭では興奮の激しい犬同志も、山に入ってしまうと不思議と落ち着きを取り戻していきます。

さっきまでの興奮はどこへというほどに、静かに山の地面を踏みしめながら歩くのです。

そしてこの季節、北風から吹く特別な情報を鼻でキャッチする楽しみは犬だけのものです。

どの犬も北側に高くその得意な鼻を持ち上げ、風に乗ってやってくるたくさんの臭いという情報をキャッチしています。

私達のように紅葉にうっとりすることのない犬も、北風の臭いにはうっとりしているように見えてしまいます。

たぶん、冬は犬が一番元気な季節です。

特別小さな犬にはお洋服が必要になるかもしれませんが、お家にこもりっきりにならず12月くらいまでは元気に山歩きをして欲しいものです。

とりあえず、毎日が大切な季節です。

紅葉

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<犬のしつけ方>犬のしつけは精神論ではないけど「応援する力」は本当の力になる

先日グッドボーイハート七山校で福岡の都心のマンションに生活する犬たちを同時にお預かりする機会を得ました。

2頭の犬は年齢もいっしょで1才未満という若さです。さらに、犬種も性別も同じです。違うのは多少体型に大小の差があるということとです。

見た目は同じように見える2頭の犬ですが、親の性質、繁殖は幼少期の環境、新しい飼い主として暮らした日々の環境や経験が違うため、その行動や内面には外からは見にくい大きな違いがありました。

特に違ったのは、他の犬に対するコミュニケーション力です。いわゆる他の犬に対する社会的行動です。社会化という過程を通して学習していくコミュニケーション力には違いがありました。

一頭の犬は慎重かつ積極的でありながら自分のスペースを守るためにできる行動や反応をしようと変化し続けている状態で、もう一頭の犬は、消極的で状況から逃げる行動習性を身に付け始めています。

初対面のふたりですが、対面時の反応はある程度予測できます。

一頭の犬は積極的に前進して臭いを嗅いで相手を調べた後は様々な反応で相手の応答を待ちますが、それに対する一頭の犬は小さくなる逃げる避けるをくり返し、狭い場所に隠れたり人の方に逃げ込んだりしようとする行動をします。

積極的な犬の方にイジメや暴力の要素のある接近の仕方であれば介入する必要がありますが、この場面はそうではありませんでした。

一般的な飼い主であれば可哀想と思って抱き上げたり自分のスペースに逃げ込ませて撫でていたり遠ざけたりするかもしれません。

実際見ていると小さくなっている消極的な犬は可哀想にも見えるのですが、生涯そうして逃げ続けていることの方が本当に可哀想なことだと思います。

逃げる犬の方が体格的にも多少負けていることもあったことと、積極的な犬と私の関係性がある程度進んでいることも含めて、過剰はひいきにはならない程度で逃げる犬を応援することにしました。

応援といっても気持ちだけではなく、本当に声を出して応援します。
「●●ちゃんガンバレ!、●●ちゃんガンバレ!」

まさに、あの有名なニッポンオリンピックの水泳競技のアナウンサーのようにひたすら同じエールをかけ続けました。

すると、消極的犬ちゃんの方がチラッと私の方を振り向きながらも体を伸ばして前を向きコミュニケーションに応じようと立ち上がってきました。

「●●ちゃんガンバレ!」というとまたチラっとこちらを見て背筋を伸ばしていきます。

相手の犬ちゃんも良し来たとばかり、コミュニケーションが成立し始めていることで落ち着きを取り戻し始めています。


さて、犬のしつけやトレーニングのベースは、あくまで犬という動物を科学的に捉えて理解する過程をもつべきです。

例えば、犬のしつけ方で紹介されている方法の中には、学習理論から外れた意味のないものもたくさん存在しているからです。

飼い主である自分が今犬に対して行っていることが、どのような仕組みで成り立っているのかとか、現在犬に提供している環境やコミュニケーションは犬という動物の習性に見合っているものなのかという観点も、犬を科学的に捉えることの中に入っています。

かといって、感情を抜きに犬と付き合えといっているのではありません。

わが愛犬のことをかわいい、いとおしいなど大切に思う気持ちがあってこそ犬のことを学びたいという気持ちも高まるものです。

ただ、犬を支える気持ちと行動というのは裏腹であってはいけません。

犬のことを大切に思うからこそ成長の機会を与えて見守る姿勢を自分自身が育てる必要があります。犬を過保護にすることや甘やかすことは決して犬のためにはならず、なっているのは自分のためだけなのです。

厳しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、私達人間の社会にも同じようなことがたくさん起きているわけですから、知らぬ存ぜぬで通すことはできません。

「ただ応援する力」それだけのことですが、立ち上がる小さな犬ちゃんの姿に勇気をもらいました。

みなさんも今身近な誰かを応援していると思います。

本当に相手を思う応援の声は、一方的にかわいがることよりも必要とされているはずです。

飼い主さん、ガンバレ!

ももとそら1

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<犬のしつけ方>「犬を運動させる」から「犬と人が共に活動する」という見方へ変わるとき

犬のしつけ方のご相談でよく尋ねられることの中のひとつ、いわゆる「よくある質問」欄の中にたぶんこの質問は入るでしょう。

その質問とは「犬をどのくらい運動させたらいいでしょうか?」というものです。

運動させるという言葉の表現でもわかるように、人側が犬を運動させるという言葉を使うときには、走らせる、歩かせる、遊ばせるというようなイメージをもたれているようです。

たとえば、散歩も犬に必要な運動と思われていますが、犬にとっては少し意味合いが違います。

人からみる運動というと、スポーツクラブで体を鍛えたり動かすようなこともりっぱな運動になるでしょう。

ところが、犬を含むすべての動物が単純にくり返し行動をするだけの体をただ動かすという運動という時間を必要としていません。

野生のイヌ科動物であるオオカミも、来る狩りの日に備えて毎日走りこみの練習をしたり、意味もなく動くことで運動して体がなまらないようにしているということはないのです。

野生動物の場合には、日々の生きるための活動こそ動くべき時であり、その積み重ねこそが体の機能性を発達させたり、維持させたりする結果につながっているだけです。

犬も動物ですから、意味のないくり返し行動は本来はあまり得意ではありません。

ところが犬の場合には、ボールを投げると何ども拾ってくるという行動をします。

そこにコミュニケーションをはさむ余地がなく、単に玩具に集中してしまっているようでしたら、これはすでに運動ではなく執着行動になります。

犬はこうしたくり返し行動で体を痛めてしまうこともあります。

いわゆるドッグスポーツなどがこれにあたります。

こうしたくり返し行動でコミュニケーションをとることよりも、本来犬としてあるべき行動をすることが犬の機能性を高めるというのは当たり前のことです。

その本来あるべき運動はつまり活動です。それも社会的なグループ活動です。

犬が毎日欠かさずやっている散歩ですが、これこそまさに社会的な活動です。

目的はテリトリーをパトロールしながら、環境を散策して環境にどのような異変が起きているのかを把握したり安全を確認したりすることです。

もっと素敵な活動は人といっしょに山を歩きながら自然の中を散策して、移動しながら環境把握を重ねていくことでしょう。

活動というと人も犬といっしょに社会的に行動を共にするということですから、その中には一定のルールや役割が生まれてきます。

どのくらい運動をさせたらいいのかという考え方から、どのくらい共に社会的に活動している時間があるだろうかと考えられるようになると、犬の孤独な時間も減り犬の様々な機能も発達することでしょう。

人といっしょに歩くくらいの山歩きは犬とってはたいしたことではありません。

むしろ活動を通して鍛えられるのは、私達の方になりそうです。


山りんとお姉さん

Posted in 犬のこと

<犬のこと>犬の後ろ脚の運び方がとても気になること

最近の小型犬たちの歩き方を見ていると、どうしても気になってしまうことがあります。

気になる歩き方とは、後ろ脚の運び方です。

犬の前脚と後ろ脚では長さが違います。

前脚はまっすぐな印象で、後ろ脚は曲がっていることをご存知だと思います。

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もともと山がお里の動物ですから、山の斜面を長時間歩くのに発達した体型なのです。

前脚も後脚も上にあげては下に降ろすという運び方で歩くのが犬の歩き方です。

ところが、最近の犬たちは前脚も後脚もあまり上にあげずに歩いています。

前脚は棒のように前に出るのですが、後脚の方は長くてまっすぐに前には出せないため、横から出すような歩き方になります。

武士の姿で裾の長いハカマを履いて歩く感じです。

右後ろ脚と左後ろ脚を交互に横に出しては前に運ばなければ、裾が長くて歩けません。

犬もそんな歩き方をしているのです。

同じような歩き方を人がするのは、アイススケートでも見ることができます。

足を滑らせながら歩くために、足を横に蹴るようにしてすべるため、左右の足が横に出ています。

脚を上にあげて歩かずに、横に出すようにして歩く犬は、小さいころ滑りやすい床面にいたのかもしれません。

サークルなどに入れられている環境でも、滑りやすい床面になっていることもあります。

また、サークルの中での立ち上がり行動や、飛びあがり行動も脚を湾曲させていきます。

様々な悪影響で後脚は次第に湾曲してきます。

後ろから見るとO脚になってしまうのです。

こうした後脚になってしまった犬は、坂道を歩くのが苦手です。

脚を上に持ち上げなければ、山歩きはできないからです。

山をあまり歩かない人も、山歩きをするといつも使わない筋肉が痛みを生じた経験を持たれた方もいるでしょう。

山歩きのように足を上にあげて歩く行動は、平な地面では必要ありませんから、足の筋肉も一部は使われずに退化してしまうのです。

坂道を歩けずにしゃがんでしまう犬ですが、そのうちにだんだん脚を上に持ち上げて歩けるようになります。

がに股になっている犬の脚がしっかりと上がっているのを見ることは、毎回感動します。

脚の筋力を鍛えて健康な体をつくるには、やっぱり山歩きが一番です。

飼い主さんの筋力作りにもおすすめします!

momo




Posted in クラスのこと, 犬のこと

<クラス>山登りに犬を連れていってもいいんですか?

先日はじめてのトレッキングクラスに参加してくださった飼い主さんと犬くんがいます。

今までは家庭訪問トレーニングクラスで犬の行動や習性について学んでいただきました。

ご家庭での環境作りや接し方の注意や、普段の生活の中で行動の変化を促すトレーニングをすすめます。

そして、家庭環境の整備がある程度すすまれてきたので、そろそろと思い体験のトレッキングクラスをお誘いしたのです。


グッドボーイハートの尾歩山トレッキングに参加される方がよくこんな風にいわれます。

「こんなに山だとは思わなかった。もっと普通かと思っていました。」と。

トレッキングクラスをお誘いしたのですが、普通な感じとはどんな感じなのでしょうか。

自分にとっては長靴でうろつくような庭になっている山が、都会暮らしの方にとっては「こんなに山」と受け取られているギャップがあるのですが、犬の方は大丈夫のようです。

だって、彼らは4つの脚をつかっているうえに、足裏にはパットというゴムもついています。

さらに、左右上下前後にバランスのとれる尾も本来は持っているはずなのです。

そして、低い姿勢で環境を把握できる、犬が最も誇る「鼻」を一番前に突き出しながら歩きます。

あしを出すたびに「気をつけて」と犬に声をかける飼い主さんもいますが、犬からしてみれば「気をつけるのはそっちの方だよ」とバランスの悪い人間の姿に目を覆いたくなっていることだろうと察します。


このはじめての犬との山歩き中に「トレッキングシューズをはいてくればよかった~」とおっしゃったので「えー、山登りされるんですか?どんな山だと思われましたか?」とお尋ねしました。

なんでもご家族で山登りに行くのを趣味にされているとのことでした。

しかも、その山登りですが犬は留守番させていかれるとの事です。

「えー。。。飼い主さんが山で犬が留守番ですか?それはうちにいた犬が聞いたら相当ビックリしますよ。」

ですが実際はよく「犬を山登りに連れていってもいいんですか?」と聞かれることがあります。

山のにおいをつけて飼い主が戻ってくるのに犬だけお留守番とは拷問みたいなものですね。


ごくまれに、保護地区や遺産地区では犬の排泄が環境汚染につながるという理由で許可されていない場合もありますが、それは特殊なケースです。

むしろ、山登りに行くのに犬を連れていかない理由がほとんど思い当らないばかりか、犬の最も大切な仕事は、山歩き中に飼い主が無事に戻って来れる様に飼い主を守ることなのです。

犬が一番やらなくてはいけない仕事を取り上げてしまい、お家の中で何もしなくていいのよといわれても、犬はさびしくやりがいのない毎日を送るしかありません。

犬も冒険していいではありませんか。

いや、むしろ犬は冒険する動物です。

しかも、飼い主といっしょに冒険する動物なのです。

グッドボーイハートのトレッキングクラスが犬との山登りのきっかけになれば、ものすごくうれしいです。

こてつトレッキング


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