グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>なぜうちの犬だけが吠えるのかと悩む飼い主さんへ

犬の問題行動のいろいろとある中でも、吠える行動は周囲への迷惑行為です。

飼い主としてはなんとしてでも止めさせたい犬の行動でしょう。

特に吠える状況が散歩中となると、近所で吠える犬として有名になってしまい、吠える犬=しつけができていない犬となって肩身の狭い思いをすることになります。

犬が吠えることを気にして散歩に出なくなったり、人目をはばかるように夜中に散歩に出るということもあるかもしれません。

そんな散歩中の犬の吠える行動に悩める飼い主さんたちの多くから言われる言葉、それは「なぜうちの犬だけが吠えるのか」という不満の声です。

散歩中の吠える行動はいろんな要因によって起こりますが、やはりその多くは自宅での飼い主の甘やかしや不安を助長する接し方が強く影響しています。

飼い主との関係性の中で生まれる行動なので、ドッグトレーナーである私がリードを持つと吠えなくなることが結構あります。

犬は危機的な状況で吠えているというよりも、相手が自分よりも強い犬であるということを認識しつつ騒いでいるだけのことも多いのです。

強いリーダーシップがあれば不安は解消されるので吠える必要がないのですが、飼い主が犬への甘え行動を見せていると自分よりも弱い存在として犬は騒ぎたてます。

そのため飼い主の犬への接し方を改善しなければ、この吠えは解決しません。

たとえば犬と添い寝するとか、犬を抱き上げる抱っことか、犬をいつも見るとか、よくなでるといった行動は犬への甘え行動となり犬からすると頼りない存在となります。

もしくはこんな接し方が犬の分離不安状態を生み出し、犬は過剰に防衛する行動をするため吠えがパニック吠えとなり収まりがききません。

接し方を変えることがルールとして導入される飼い主の中には、同じように接している犬でも吠えない犬がいるのはなぜだろうという疑問が生まれます。

疑問を抱くことはおかしくありません。

ですが吠えないというだけで犬がリラックスして社会的にストレスなく生活しているとは限らないのです。

同じように甘やかされて育った犬でも、散歩中に他の犬に吠えないということはいくらでもあります。

他の犬を無視する、他の犬を見ないふりをする、他の犬がきても後ずさるなど、うまく立ち回る犬たちもいます。

犬の行動を判断する段階で、人にとっての迷惑かどうかで図るというのはとても堅実は方法です。

人からみて迷惑行為だと思う吠えやマーキングや噛みつきは、犬にとっても不利益な行動なのでぜひ改善をしてあげたいものです。

ただ、人にとって迷惑ではないが犬にとっては不利益だという行動も多々あります。

それは犬のストレス行動という形で現れます。

これらの犬たちは外側への主張が小さいため、メッセージは内側に表現されることがあります。

体の不調であったり、精神を病むことであったり、性質がゆがむことであったりといろいろです。

お人形のようなガラスの目をしている犬たちをみるたびに心が苦しくなります。

むしろ吠えている犬は人にとってわかりやすく、自分たちが落ち着かない環境にいることを伝えていると考えるとありがたい存在なのです。

教えてくれてありがとう、知らせてくれてありがとうと思います。

そこから犬たちの環境や関係性を変えることは、犬にとってもひとつの変化というストレスになることは言うまでもありません。

でもその先に落ち着ける環境が待っているのは間違いないのです。

ただ変化の過程で、犬だけを押さえつけるのは犬の反発をかいます。

変えるべくは犬ではなく、犬周辺の環境と飼い主という自分であることを決して忘れないでいただきたいのです。

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<犬のこと>犬の健康と安心を願うならまずは床素材から

グッドボーイハートでトレーニングやヒーリングを受けてくださる生徒さんたちは、たくさん犬のことを考えられているのでいつも頭の下がる思いです。

犬のためにこうしてほしい、ああしてほしいと自分なりにいろいろとお願いしたいことがあるのですが、犬を飼う環境もそれぞれですし必要以上の口出しもできません。

特に室内装備のこととなると人側の過ごし方の快と不快にもつながります。

・犬はつるつるした床が苦手

空間を整えるうえで一番大切だけどなかなか難しいのが床面の整備です。

今ではほとんどのお部屋が掃除がしやすいフローリングやコーティングされた床面になっています。

広さによってはクイックルワイパーのようなもので掃除すれば済む手頃な広さの部屋も多くなっています。

ルンバなどの自動の掃除機を使う場合にも凹凸のない床面が好まれます。

ですがこのつるつるした床が犬はにとっては大の苦痛となります。

犬は爪を立てるようにして地面に立ち上がりまた歩くのです。

床面は地面のように安定しているけれど爪の食い込みの余裕のあるものが最適です。

フローリングやビニールシートの床ではなかなかそうはいきません。

つるつるとした床面ですべりながら歩いている犬を見ると心が痛くなってしまいます。

・整備された床面に感動

ところが、こちらから提案するまでもなく床面にきれいにじゅうたんを敷いてあるご家庭もあります。

そのじゅうたんを見たときに、この方は犬の立場になって考えることができる方なのだと感動してしまいます。

そして、これから犬のことを学ばれていると今以上に犬の気持ちになってコミュニケーションがとれるようになり犬をサポートされることもわかるのでとてもうれしい気持ちになります。

じゅうたんをきちんと敷いている飼い主さんに「じゅうたんは犬のために敷かれたのですね。」とお尋ねするとみなさんそうだといわれます。

前の犬が老犬になって滑っているのを見て敷いたのですが、子犬のころから敷いてあげればよかったと今でも思っているというお話も聞いたことがあります。

犬たちは自分から「滑るからなんとかしてほしい」ということはできません。

でもよく見ているとつるつるした床で用心しながら歩いている犬たちがたくさんいます。

滑る床は相当の負担がかかると思ってください。

私たちだったらスケートリンクのような氷の上に生活しているようなものです。

足腰が悪くなるのも当然なのです。

お写真ははじめからじゅうたんを敷いていらしたご家庭で撮影しました。

本当に完璧に敷いてあるのですが、部分的に変えることもできるじゅうたんだということで感動ものでした。

かなりお値段は高いものらしいんのですが、犬との生活は10年は続きますのでぜひ早いうちに整備してあげてください。

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<おすすめのアイテム>国産レザーのベルト式首輪

犬の洋服にはいろいろとこだわるのに案外犬の首輪の品質は高いと言えません。

ペットショップで販売している犬用首輪の多くが、かわいらしいと見栄えを中心としたものが多いからでしょうか。

よく見かける犬たちが付けている首輪は、かわいいけどおすすめはできない犬用の首輪ばかりです。

首輪は犬にとっては一番長い時間身に着けているもので、犬の安全にも影響するようなものなので安全かつストレスのないものを選んであげたいものです。


・どのような首輪を選ぶのか

首輪の選び方ですが室内用と散歩用、あと激しく遊びをする場合には遊び用に分けて選ばれると良いでしょう。

室内では比較的緩みのあるバックル式で布製のものをおすすめします。

プレミアカラーも緩みができやすいのでおすすめですが、多頭飼育の場合にはお勧めしません。

散歩用はある程度の重量と強度があるものをお勧めします。

今回お勧めするレザーのベルト式首輪は散歩用におすすめしたいものです。

ベルト式なので抜けることがなく、リードの引きがあっても犬への負担が軽減されます。

犬と犬で激しく遊ぶ場合には、バックル式の室内用の軽量のものをお勧めします。

万が一トラブルになってもすぐに取り外せるのが利点です。


・おすすめしたいレザーの首輪はこれ

今回散歩用としてお勧めしたいのは、国産のレザーのベルト式首輪です。

瀬川製作所という日本の皮製作所でつくっています。

品質はジャパンメイド。手に取っていただければわかります。

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きれいになめした皮なので使うほど柔らかくなり当たり心地も良くなります。

時計でいうとベルトのところがレザーになっている感覚です。

アクティブに動くときには時計はプラスチックのものを使いますが、肌への当たり心地はレザーの方が気持ちが良い、そんな感じでしょうか。

先日ご紹介した瀬川のリードと共にご購入はグッドボーイハートへご連絡ください。

今回首輪をはめて写真を提供してくれた犬ちゃんたちはこちらです。

ご協力ありがとうございました。

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<犬のこと>美人に反応するオス犬の思うこと

・美人を三度見するオス犬

犬のいろんな行動を毎日繰り返し見ていますが、これってどうなの?と思う感情に働きかける行動は特に鮮明に覚えているものです。

その一つが「美人から視線を外さないオス犬」でした。

このオス犬くんですが、美人が通ると突然反応を示してその方向をジーっと見つめているのです。

見たところその美人の顔の部分に焦点があたっているように見えました。

一度ではなく、なんども同じように美人らしき女性に三度見で反応を示します。

この行動を見たのは私だけでなく、このオス犬くんを知る人であればみんなこれに気づくほどあからさまでした。

このオス犬くんですが家庭犬とは少し違う環境にいました。

私が訓練所に勤めていたときのモデル犬として街頭に伏せていることが多かったのです。

しかも繁殖犬としても優秀だったので、訓練所の犬としては珍しく去勢手術をしていないザ・オス犬でした。

性質も安定していてメス犬によりつくような行動は一切ありませんでした。

むしろメス犬たちの方が発情期になるとそのオス犬くんに近付いてアピールする行動をしていました。

そのアプローチに対してもこのオス犬くん、ほとんど無視していたのです。


・臭いこそ真実、それが犬の世界

そのクールなオス犬くんが街頭の美人に反応していたのです。

普段クールな表情が多かったので、美人にロックオンしたそのオス犬くんの表情は格別わかりやすいものでした。

ロックオンした相手が「美人」だと評価されるのは、その辺にいるだれもが「あの人美人よね」と認める美人だったからです。

どうみても街中でかなり目立ちます。

歩き方もスマートで「私を見て」といアピールも満載な感じで自信のある美人さんたちです。

美人とかイケメンとかいうのは人の間ではある程度好みの問題もあります。

オス犬くんの好みの美人に反応しているかとも思ったのですが、犬は視覚的な情報に惑わされることがありません。

臭いこそ真実。それが犬の世界です。

このオス犬くんが反応する美人さんたち、おそらく相当のフェロモンを出しているに違いありません。

フェロモンとはホルモンの臭いということで、女性ホルモンが満載だったらそれがフェロモンという臭いの成分となってその人の周りを囲むわけです。

そのフェロモンに引き付けられて罠にはまってしまうこともあるのは原始的な昆虫の世界でもよくあることです。

美人さんは自分が美人であることを知っていますので、自然とオスを引き付けるためのフェロモンを出すことができるのですね。

・なぜ犬なのに人の美人にだけ反応するのか

まんまとそのフェロモンにひっかかったオス犬くんですが、ではあの発情期に無視されているメス犬ちゃんたちはどんな位置にたっているのかと不思議です。

フェロモン臭は犬も人もある程度は同じものですが、種が異なれば遺伝子を残すこともできないのであって、引き付けられる意味がないからです。

動物は価値のないことも無意味なこともするのだと笑い飛ばすこともできるけれど、もしかしたらもっと深い意味があるのではないかと思いました。

例えば子犬のころに育ててくれた人や、出産のときに育ててくれた人がすごい美人だったかもしれないと考えることもできます。

性的な関心があるから引き付けられたと考えるだけだと、動物の行動を知る柔軟性に欠けてしまいます。

犬はいろんな臭いを嗅ぎ分けます。

外見だけに惑わされないのが犬の信頼のひとつです。

犬はいつも人の心を見ています。

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<犬のこと>犬がいるといくらでも歩けるという不思議

・犬とならどこまでも

最近は犬の散歩の回数や時間が少なくなっている傾向があります。

一方で、犬との散歩を毎日の日課として楽しんでいる飼い主さんもまだまだ健在なことに救われる思いです。

ある生徒さんから言われたのですがごもっともと思うことがありました。

それは「犬といっしょだといくらでも歩けるんです。」という言葉です。

本当にその通りで、ひとりではとても歩けない道のりを、犬と一緒に歩くと疲れることなく歩いてしまうのです。

同じようなことを今でも何人もの方から伺っています。

犬がいなければこんなに歩くことはありませんでした。

犬がいなければ毎日散歩になんか出ないと思います。

犬がいなければ公園に行くことすらなかったと思う。

犬がいなければ山のぼりなんて絶対に考えられない。

犬といっしょだと出かけることが楽しくなる、犬がいっしょだと歩くことが楽しくなる、そんな不思議をたくさんの方が感じています。

・なぜ犬とならどこまでも歩けるのか

なぜ犬といっしょだと疲れることなく歩くことができるのでしょうか。

科学的にはわかりませんが、おそらく相当のパワーを犬からもらっているのだと感じます。

動物のエネルギーの源とは自然の力です。

犬という動物は人に飼われることで野生動物よりはずっと人に近い動物になりました。

その分自然と少し遠くなったのは否定できません。

人の保護がないと生きていくことができないのですから、自然の中で力強く生きている野生動物とは比較にはなりません。

でも犬はやっぱり、人よりもずっと自然に近い動物なのです。

靴を履かずに歩ける、洋服を着なくても一年中過ごせる。

草木を選んで食べることができる。

土を掘ったり食べたりする。

雨水を飲むもしくは飲みたがるなどですね。

自然からエネルギーを受け取る方法を人よりも知っている犬はつねにエネルギッシュです。

そのエネルギーを少しずつ受け取りながら人は生活しています。

散歩のときには犬のみなぎるエネルギーを直接感じながら歩くことになります。

でもストレスがたまりすぎてしまった犬の散歩は疲れるばかりです。

過剰なエネルギーは行き場を失ってしまいコントロール不能になっているからです。


・散歩は犬とのエネルギーの循環の場

お散歩が多少うまくいっていない場合でも、犬からのエネルギーは受け取り続けるのですが、より良いエネルギーの法則は「循環の法則」です。

エネルギーは一方から他方へ流れてしまうと、いつか枯渇してしまいます。

エネルギーの最大の法則は「循環」させることです。

ぐるぐると回りながら永続的につながっていることですね。

形でいうと八の字を横にした無限大のマークのように、ずーっとつながっている感じです。

散歩中の犬とのエネルギー交換も、犬からもらうだけで満足してしまうと犬の方は消耗していきます。

犬は自然とつながっているのだから、いくらでも自然のエネルギーを受け取り続けるだろうと考えてしまいますが、それでは犬からすると単にエネルギーを吸い取られているだけになってしまいます。

循環の法則にのっとって、犬も人もどちらもエネルギーを循環させるようにすると、犬も消耗せずに力を得ることができます。

どうやったらそれが実現するのかはすごく簡単です。

先日ブログでも紹介しましたが、一体感を感じられるような散歩をできているかどうかです。

もっと簡単に診断したいならビデオにとって客観的に見てみることをおすすめします。

犬がいく通りに従うなら一方通行通行です。

あなたの指示のとおりに犬が動くのならそれも一方通行です。

どちらともなく動く美しさが感じられる散歩なら一体感を持った時間を過ごしているということです。

犬と散歩に行かないもしくは行かないというのが非常識ではなくなった現代で、犬との散歩が楽しいと思えるのは本当にうれしいことです。

その楽しさを少しでも豊かなものにつなげていただければと思います。

そしてその散歩、都会の中からときには遊歩道とか人や犬の少ない林道でぜひトライしてみてください。

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<犬のこと>犬がくるくる回るのは危険な行動です

・犬がくるくる回るのはストレス行動です

最近よく「くるくると回る犬」を見るようになりました。

テレビやネットで犬の面白い行動として取り上げられているのは以前からのことでしたが、映像情報が目につくようになったからかとても気になります。

家庭訪問トレーニングで初めて伺ったお宅で、犬がくるくると回る行動を見ると「回らなくていいんだよ」と本当に思ってしまいます。

実はこれは大変なストレス行動なのです。

犬がくるくる回る行動ですが、犬が喜んでいると誤解されている間は飼い主が犬の行動の問題に気づくことはありません。

とても気になるこの犬の行動ですが、飼い主さんはあまり気にされていないようですが、この不思議な行動をそれぞれに意味付けされています。

犬が意味のない行動をしていると思うからこそ、飼い主側に不思議が生まれるのです。

これを納得させるために、飼い主の脳内では犬のすべての行動に意味が付けられていきます。

インターホンがなってくるくる回っている犬をみて「来客に喜んでいる」と思うようになります。

一旦こうなると犬がくるくる回る行動をみても飼い主の脳の中ではすぐに喜んでいるというデータが入ってくるだけで、飼い主側がストレスをかかえることはありません。


・犬がくるくる回るのを見て気分が悪くなる

ところが私の場合には犬がどのような行動をしていても、まず意味付けせずにクリーンに共感できるように練習しています。

犬をよく観察しさらに共感する癖のようなものがついているので、くるくると回っている犬を見ていると自分も具合が悪くなってしまいます。

そのためくるくる回っている犬の脳が過剰なストレス状態にあると、自分も同じようにその状態に入ってしまうのです。

とても消耗する行動で、あまりにも真剣に見てしまうと一日のうちの体力をほとんど持っていかれるのではないかと思うほどです。

それでつい「くるくる回らなくていいんだよ」と犬に言ってしまうのです。

・飼い主さんにストレス行動について説明する

カウンセリングの時に実際に見た犬の行動については、時間の許す限り飼い主に説明しています。

非常に多くの行動を見ることができるので、説明には時間が足りなくなることもあります。

それでも、今目の前で見ている犬の行動が「ストレス行動」だという説明を受けると、ほとんどの飼い主は納得されます。

しかもこのくるくる回る行動については、単なるストレス行動では済まされない状態になります。

非常に興奮度が高い状態のストレス行動は、脳内に強いストレスを与えています。

ストレスというと精神的な圧力だけだと受け取られることがあるのですが、本当にダメージを受けているのは脳なのです。

ダメージを受け続ける脳が、破損するという状態にいたるまでには何年もの時間を必要とします。

ただ破損してしまったあとではなかなか修復が難しいので、破損をする前に少しでも改善できることがあればやった方がいいのです。

もしみなさんの近くに「くるくる回る」行動をしている犬をみかけたら、笑ってすまさずに大変な問題だととらえて専門家に相談してください。

この場合の専門家とは犬の行動についての専門的な知識を持つという意味です。

犬たちは飼い主さんの手助けをいつも待っています。

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<犬のこと>犬の横跳び遊びは意外に真剣勝負

子犬同士が対面したときによくみられる横跳び。

前かがみになって左右に飛ぶ行動は「遊びを誘う」の意味から「プレイボウ」という名前もついています。

この姿勢からは左右とびだけでなく、前後にもとぶことができるので、常に移動する姿勢をとりたいときにプレイボウの姿勢になるのです。

子犬と子犬はこのプレイボウの恰好をしながらお互いに横に飛びあっています。

遊び行動ではありますが、対立に発展する可能性もある行動です。

ここでいう遊び行動とは、犬にとって無意味な行動をさす「あそび」ではなく、将来必要なことを習得するための「あそび」を指します。

同時に将来のためだけでなく、横跳びをしている時点でも重要なメッセージを発しています。

メッセージとは、ここまではわたしの陣地、だからこっちには入れません、というものです。

横跳びで境界線を引きながら前後とびでジャブをうつ犬たち。

格闘技ではステップを踏むということでしょうが、小さな自分のポジションをキープしているという意味では目的は同じです。

少し大きめのジャブをおみまいしたいときには、前脚を相手にかけてとびつきの状態になったり、体当たりをします。

犬同士は軽くかわしますが、人間はほとんどこのジャブのおみまいを受け続けています。

先日このブログで犬のとびつきはジャブですと説明したところ、ある飼い主さんから「うちの犬のジャブを受け続けています!」とメッセージをいただきました。

横跳びはステップの始まりなので、戦闘モードの始まりでもあります。


ところが、今まであまり犬とコミュニケーションをとろうとしなかった犬が、他の犬の前でステップを踏みはじめると、飼い主さんが大変喜ばれます。

「他の犬の前で遊びを誘うようになったんです。」

いや、遊びといっても「私と遊びましょうよ」というようなやさしい言葉とはちょっと違うのです。

横跳びして追いかけあって、犬たちは自分の小さな領域を守るために横跳びを続けているのです。

犬の横跳び行動、ただの遊び行動ではなく真剣モードだと知ると、逆に犬のことが愛おしくなります。

犬が誰とでも仲良くなる八方美人でなくても、その犬を尊重してください。

誰とでも仲良くなれるような人を私は不思議に思います。

良い人と思われなくてもいい、良い犬と思われなくても犬たちは大丈夫です。

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<クラス>高校生のバイク免許取得解除で思った時代がめぐること

このページから当ブログを読み始めた方は「ドッグスクールのブログなのになぜニュースネタなのか」と不思議に思われるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ犬の話題にはつながります。

今日のニュースネタは「高校生のバイク免許取得が埼玉県で」です。

私自身が50年代のバイク3ない運動「免許取らせない」「買わない」「乗せない」が蔓延している時代にコッソリとバイクの免許を取得したため、関心のある話題です。

法律で16歳以上は自動二輪の免許を取得することができるとあるのに、高校生には免許を取らせないなど、意味のわからないことを子供に押し付けると子供はじめから大人を信用することはできません。

法律で決められている通り、高校生にもバイクの免許を取得する権利は当然あります。
その中で、大人ができることは、どのようにバイクに乗るのが素敵でカッコいいのかと教えてあげることです。

50年代はバイクといえば暴走族。そういう時代だったのでしょうが、はじけていたのは子供ではなく大人たの方です。バブルではじける親の影響を受けている子供のことだけを責めても、子どもたちはちゃんと知っています。

感性の強い青年期の高校生であれば、大人の影響を受けて爆発してコントロール不能に陥手しまう危険性があるからこそ、そのアクセルに制御をかけるブレーキの使い方と、バランスのとり方を教えてあげる存在が必要だったのでしょう。

今大人たちがそれに気づいたのであれば、反省も含めてそれはすばらしいことです。

変えていく大人たちはちょうど50年代に3ない運動で締め付けられた子供たち、つまりわたしたちの年代です。

こうやって時代は巡っていくのですね。(中島みゆきさんみたい)


犬との暮らしについても同じことがいえるのです。

ペットとの暮らしが急増したのはバブル後です。平成に入ってからです。

経済が一気に落ち込んで派手な遊びができなくなった大人たちは、身近で気分を変えてくれる存在としてペットとして犬を飼うようになりました。

外飼いの番犬から室内の小型犬が急増する時代です。

今はその急増した小型犬たちが老犬となるころです。

老犬の旅立ちをみおくって次の犬を家族として新たに迎える家庭もあれば、自分たちの年齢を考えてもう犬は飼わないという選択肢もあります。

ひとつ前の時代に戻ろうとするところを、このペット産業を継続させようとする新しい波が来ると、犬のサイズや形や風貌にもいびつさがみられるようになりました。

犬という動物にとっては少し危険な波なのかもしれません。

この時代、犬という動物とどのように暮らしていきたいのかを自由に考えられる隙間の時代でもあります。波のないなぎのひとときです。

自由選択ができるといえばラッキーですし、選択肢が広がりすぎたという難しい面もあります。

でも初心に戻ってみましょう。

犬との暮らしは家族との暮らし。

犬をどう飼うのかを考えるのであれば、あなたは家族とどのように暮らしていきたいのかと考えると良いです。

安心、安全、楽しく、豊かにといったところでしょうか。

犬がそうやって生きているのであれば、皆さんと犬の暮らしの方向性はぴったりです。

そしてこれからの時代がやって来ます。

昔の良いところを復活させながら、新しい犬との暮らしを模索してほしいです。

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<日々のこと>お盆なので大好きな映画をみて犬のことを考えた

台風で雨風がすごいです。

七山にいるといつか山が崩れて埋もれて死ぬのかなとよく想像します。

以外と岩盤の硬い七山、しかも尾歩山は手入れもしっかり&オポくんに守られていますので今のところは大丈夫です。

お盆だしオポ大丈夫だよね、といつものお願いモードで預かり犬ちゃんたちのお世話をしています。

犬ちゃんたちもさすがにテンションダウン。

涼しさが心地よいのも重ねてまあよく寝ます。


お盆になったからか急に見たくなった映画をみました。

ローマの休日 です。

あのオードリーヘップバーンの素敵な映画です。

もう10回以上見たのでストーリーは頭に入っているのですが、妖精のような彼女と絶対に重ならない自分を重ねたりして(いや重ならない)みます。

世界中でどのくらいの女子が、こんな風になりたいと思ったことでしょうか。

美しく純粋な心を持ち、そして王女。


この映画を見ていてハッとすることがありました。

預かり犬ちゃんたちの扱いになかなかの難しさを感じたことにつながりました。

預かり犬ちゃんたちの中にも「ユアハイネス」といわれながら育った子たちがいます。

ご自宅で「王女さま」と呼ばれて扱われているのに、預かりにきたら隣にも「わたしが王女よ」という子がいる。

とたんに機嫌を損ねてしまいます。

戦って上下を決めたりはしません。

位は初めから決まっているので、自分は争わないのです。

どちらも自分が本当の王女だと信じていますので、相手を無視したり、王女的な態度を崩そうともしません。

結局終わりのない戦争に入ってしまうので、テリトリーを分けながら過ごさせます。

どの王女さまにも素敵な王子さまと巡り合って、楚々とした女性に成長してほしいと願いばかりです。


そういえば、ローマの休日を何度も見たのは、亡き母が大好きだった映画だったからでした。母もオードリーヘップバーンにあこがれていたのですね。夢は娘に受け継がれています。

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<犬のこと>犬の夏バテ必勝法とは

このブログをご覧になってくださっている方々。

多くは福岡・佐賀方面の方のようですが、関西方面や関東方面からもご覧いただいているようです。

また海外でも読んでくださっている方がいらっしゃるようで、お会いしたことはありませんがいつもありがとうございます。

酷暑なのは福岡だけでなく、日本全国いや世界各国で気象の変動が激しいようです。


暑さに弱い犬たちはどうやって過ごしているのだろうと、室内で犬を見るとフローリングと一体化する犬たちの姿ばかりが見受けられます。

室内犬の飼い主さんたちは「外で過ごしている動物はかわいそう」とおっしゃいます。

確かに、囲われたコンクリートの庭に係留されて過ごしている犬たちは、外でも熱中症になってしまいそうです。

田舎の犬たちはどうでしょうか。

土と木々があれば、犬はどうにか寒さをしのぐようです。


もちろん山はそれだけで気温が都心よりも5度くらい低めです。

さらに朝夕の冷え込みがあるので夜はゆっくりと体を休めることができます。

でも日中はやっぱり暑い。

そんな暑い夏を乗り切るために犬たちが自然とやってしまうことがいくつかあります。


そのひとつは「小食を心掛ける」です。

体が弱っているときに一番大切なことですね。

人は弱っているとなぜか余計に食べてしまいますね。

弱っている動物は「食べない」に徹します。

犬の尊敬すべきことはいろいろとあるのですが、食べない必勝法はすごいです。

犬は食べたいという欲求を戦うことなく、食べないを選択できるのです。

すべての犬がというわけではありませんが雑種犬など人が手をくわえていない犬は自己調整機能が高いようです。

小食で体力を回復するのは動物の常とう手段です。

犬は一食くらい食べなくても普通に活動します。

人間も一日絶食するくらいは日常生活に影響を及ぼさないのでしょうが、先にダメージを受けるのは体ではなく心の方です。


食べない犬たちを尊敬します。

食べない犬たちを尊重したいと思います。

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