グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>春の陽気あふれる太陽と共に成長する犬たち

本来の春休みが始まり、自粛していた子どもたちも大人たちも太陽の下に走り出しているようです。

週末の連休は唐津方面もドライブの車が押し寄せ、新型コロナウイルスは人の陽気で後退して欲しいものです。

旅行がキャンセルになった飼い主さんから「せっかく山で過ごす機会だったから」と大切な犬ちゃんをお預かりしたので、ご期待に応えるべく七山学校で満喫して過ごしました。

プライベートトレッキングクラスにご参加の犬ちゃんといっしょにトレッキングクラスで先輩になっていただきました。

小さい頃からの過ごし慣れた七山の空気は、小さな犬ちゃんの脳にどのような変化を起こしているのか、知ることができるのはその行動や表情からのみです。

お預かりクラス初日で見られたストレス行動は翌日にはなくなり、表情も体の動かし方も変化していくのを見るのは観察していて楽しいものです。

次に考えるのはこうした機会が日常生活の中でどのような形であれば訪れるのかということです。

連想から妄想から仮想にいたるまであらゆる可能性を考えては現実と照らし合わせています。

必要なのは自然あふれる環境と犬、そして飼い主さん。

できることは限られていても、やってみるのとやらないのでは大きな違いです。

犬たちとの限られた時間をひとつでも楽しいものにしていただくために、発想転換をこれからも続けます。

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<犬のこと>どうやって可愛がったらいいのかわからなくなった飼い主さんたちに伝えたいこと

トレーニングにはいろいろな方向性や仕組みがありますが、グッドボーイハートで一貫してお伝えしていることがあります。

それは「犬は犬であるということ」を忘れないで欲しいということです。

当たり前すぎることなのですが、これが当たり前になっていないから人と犬との間にいろいろと行き違いがあるのです。

犬は犬のことを犬だと思っています。当たり前なんですが本当にそうです。

さらに当然のことですが、犬は犬のコミュニケーションで会話します。

だからタロウという犬に花子という犬が飛びついていけば、タロウは当然逃げるか構えるか、もしくはガルルと威嚇するなどして自分を守るでしょう。

花子に飛びつかれたタロウは「わたしが好きなのね、お利口さんね」といって抱きしめたりはしないのです。

でも花子に飛びつかれた人間の飼い主は「私が好きなのね。」といってコミュニケーションが始まります。

犬のとびつく行動は興奮している状態なので、上手に交わしてくださいねとお伝えすると、こんどは飼い主側が「どのように接していいかわからない」といいます。

犬が落ち着いてるのであれば、ただいま、と声をかえていいし、おりこうさんねと微笑みかけても全然構いません。

犬たちが留守番のあとなどにとても興奮してしまうのは、やはりひとりぼっちで、もしくは多頭で、もしくは閉じこもりがちの生活の中で何か不安な部分があるからなのです。

ひとりで生活空間から出ることができない、ひとりではゴハンも食べられない、ひとりでは逃げることもできない、そんな生活をしている犬がいつもストレスフリーであると考えることはあまりにも楽天的です。

人と犬の関係がある程度落ち着くまでは、犬が興奮しているときにいきなり抱きしめたり抱きあげたりほおずりしたりはしないので欲しいのです。

かれら犬がいつでも「落ち着いて人と接する」ことができるようになるまで、それほど時間はかからないはずです。

といいたいところですが、最近は繁殖犬の経験値が低いことが影響してか、人に興奮しやすい犬が増えてきました。

親犬もまたその親犬も犬舎で人とは隔離されて生活しており、人のことをあまり理解していません。

人と暮らしてきた経験も社会的な活動もほとんどもたない繁殖犬が多いのです。

そんな繁殖犬から生まれた子犬たちに人との暮らしを学ぶのに急がせるのはフェアではないと感じます。

ですがトレーニングでいろいろとお伝えするには時間制限もあります。

できるだけ長く細くトレーニングを続けていただき、犬の成長や変化をゆっくりと見守ってほしいのですが、人は何かと急ぐものです。

グッドボーイハートというドッグスクールは、どちらかというとじっくりとゆっくりとお付き合い下さる方に向いています。

犬と共に飼い主としても成長したいと思われる方にはもってこいのドッグスクールです。

犬のことを学びはじめて30年以上になりますが、この私でもまだまだ毎日が学びの日々です。

犬の学びは私たち人間についての学びでもあることが面白いところです。

犬について人についてまだまだじっくりと学びます。

きっとボケるまでそうしているかなと最近思うようになりました。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>他の犬に吠えたり人に失禁する犬の行動は家庭でつくられています

犬のトレーニングのご相談でやはり多いのは他の犬に吠えたりとびついていこうとする行動です。
ワンワンと吠える犬もいるし、ガウガウと威嚇するように吠える犬もいます。

ワンワンと吠える犬の飼い主さんは「他の犬と遊びたくて吠えているんです。」と説明されます。
ガウガウと吠える犬の飼い主さんは「他の犬を怖がって吠えているんです。」と説明されます。

どちらの説明も微妙に読み違えており、これをそうでないと説明するのに相当の長い時間が必要になります。

飼い主側で犬の気持ちを読み違えている場合は、そうでないということを言葉で説明しようとしてもなかなか頭の中に入ってきません。

不思議なものですがいったんその犬の気持ちを理解したと思い込んでいる飼い主が、今まで思っていたのとは違うということを知るときにかなりの痛手を受けるからです。

飼い主さんが犬のことをたくさん思っているがあまりの反動なのですが、この痛手を人は無意識のうちに回避しようとするのでしょう。

そうはいっても犬の他の犬や人に対する吠えなどの社会的な行動は、ほとんどが飼い主の接し方や環境作りを強く変化させなければ変わらないのです。

飼い主の日常的な接し方や環境を変えるためには、飼い主の見方や考え方という根本のところを解決していかなければ本当の犬の変化は起こせません。

そのひとつの方法にはなるのですが、犬を1週間ほどお預かりしてその行動の変化を飼い主に見ていただくことがあります。

このケースでのお預かりクラスでは犬が潜在的にもっている変化(成長)幅を知ることや、今の行動の根の深さをはかったりトラウマ度合いを見たりします。

接し方や環境を整えたとしても犬の行動に変化が訪れるのには最低でも数日は必要です。

警戒心の高い犬ですと4日ほどかかることもあります。

お預かり料金ができるだけ低くなるように考えながらお預かりをしながら行動の変化を待ち、そして犬が苦手とされる他の犬や人との接触を段階を経ながら行います。

結果普段では見られない犬の行動がひきだせることが多く、それをビデオ撮影したものを飼い主に見ていただきます。

どうしてこのような行動の変化が起きたのか、それは普段の自分たちのつくっている環境や接し方にあるのだという自覚を持っていただくことで飼い主側の変化を起こさせるのがこのトレーニングクラスのの目的です。

短期間での預かり中に犬の行動の変化が少ない場合でも数回の預かりクラスを続けていただくと必ずどこかで変化が起きます。

そのためには莫大な時間を必要とするのでお預かりクラスの料金ではとても見合わないほどの労力を必要とするのですが、ほとんどは自分の勉強だと思いありがたくさせていただいています。

犬のトレーニングで本当に大切なことは犬を正しく理解することと、犬のもっている潜在する可能性を見つけ出すこと、そして最後にはその可能性が開けるようにするために飼い主ができることを探すことです。

結果として見出されることはとても単純なことの方が多く、難しい技術やテクニックはほぼ不要のものです。

そのことは本来の犬と人の関係性に気づかせてくれるものではありますが、ある程度の時間と空間が必要だということは間違いありません。

物質に囲まれた生活をするようにはなったけど、人が失ってしまったのは時間と空間です。

そのことが犬たちを苦しめているのであれば、少しずつ取り戻していくのも犬の真からのメッセージのような気がします。

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<犬のこと>犬の往復横跳びジャンプ行動は陣取り遊びであることがよくあります。

犬が他の犬に対して、また人に対して左右に横跳びする往復とびの状態を繰り返すのを見たことがあると思います。

前脚を地面につけるように低く保つ姿勢は「プレイボウ」=(あそびのお辞儀)を名付けられて有名になりました。

この名前が付けられた理由は、犬が遊び最中にこの姿勢を繰り返すことがたくさんあるからです。

人の世界の遊びというと何の意味もないとか時間つぶしのようにとられてしまうこともあるかもしれませんが、犬の習性で身に着けた遊びとは犬が現時点でもしくは生涯にわたり必要なことが優先的に行われています。

犬がするこの横跳びジャンプも単に遊ぼうと誘っているわけではありません。

犬の人に対する行動は対する人が上手く返していかなければコミュニケーションは独特のものになってしまいます。

例えば犬が人の前で横跳びをしたときにおやつを与えることを繰り返せば、犬は人の前で横跳びをしておやつを引き出すでしょう。

また犬が人の前で横跳びをしたときにボールを持ってきて遊び相手をすれば、犬は人とボール遊びをするために同じように人の前で横跳びをするようになるでしょう。

こうして犬の行動は本来のものから人に対してどのようにするのかという別のコミュニケーションの形に変わっていきます。

ですから犬そのものを理解したければ、犬が横跳びをしたときに対する他の犬はどのようにするのかと観察したり考えたりする方が本来の意味はわかります。


若い犬にありがちはこの横跳びを1歳前後の2頭の犬たちがしていたとします。
ある犬が他の犬の前で横跳びをすると、若い相手の犬もまず同じように横跳びをするでしょう。

相手の横跳びコミュニケーションに応じるという形で陣取り合戦が開始されます。

お互いの陣地を守れることが確認されると、脚を止めて鼻先の臭いを嗅ぎあいます。

それで終わることもあれば、さらに相手の陰部や尻部の臭いをとることでより相手のことを知ろうとします。

相手がそれを許さなければそれまででやんわりとお互いに離れていく終了パターンは散歩中にリードがついたまま顔を突き合わせる犬たちによってみられる光景です。

リードがない状態であれば再びジャンプが始まるか、どちらかの犬が逃走を図りそれを他の犬が追い回すのか、コミュニケーションが対立に発展する可能性も十分にあります。

犬が飛び跳ねているときにはいつも遊んでいる、いつも楽しそうにしていると考えるのはあまりにも見方が浅いのではないでしょうか。

犬たちも彼らの中で社会活動を送る機能を備えているけれど、人の作った社会がそれを許さないためギクシャクしたコミュニケーションが続いていると考えると気の毒な気持ちになります。

グッドボーイハートのブログでは何度も繰り返していいますが、社会関係というのは知らない犬同士をただ合わせる形で成り立つものではありません。

犬たちの社会生活は今危機的な状態なのですが、気づいて改善&改革できることがあれば私たちは協力して実現できることはやっていきたいと思います。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬たちが過ごす床面の材質について

先日からのブログの流れでまたこの話題に行きついてしまいました。

ブログの流れというのは、前回ご紹介した「犬が過ごす環境の中の素材」に関してです。

そして数日前のブログになりますが、犬の能力について書きました。
<犬のこと>驚くべき能力を備える犬はただ可愛いだけじゃないのです
このブログでは、犬の能力が発揮されるのはその環境によるということについてお伝えしました。

犬はいつも走り回っているはずがないのですが、日常的に歩く床面のことを考えたとしても少し配慮をしてあげて欲しいのです。

家庭訪問トレーニングのときに、犬たちがツルツルとすべるフローリングの上で体を悪くしているのを見ているとそれが気になって仕方がありません。

でもそうした素材のフローリングは手入れがしやすく一般的なものであるということもわかっています。

きちんと手入れされているフローリングだからこそ犬にとっては滑りやすいということです。

じゅうたんをひくと滑りにくくはなりますが汚れやすくもなります。

木材を粗目にすると傷つきやすく手入れは大変ですし痛みもすぐにきます。

人にとって楽な方を選ぶのか、犬の立場にたって考えるのか、ここは悩むところです。

グッドボーイハート七山の家は長らくオポと生活していたために、じゅうたんが敷き詰められています。

じゅうたんなしの方がフローリングの手入れはしやすいのですが、オポが滑ることを見ていることはできませんでした。

面積が広いのでじゅうたんがたくさんいるし、安い敷物は静電気が起きやすくズレやすいという欠点があって結局使えないものばかりでした。

結果、今のような敷き詰めの状態になったわけです。

敷き詰めてみると案外掃除は楽ですし何より自分自身が歩きやすいと感じるようになり、犬のためと思ってやった環境整備が自分のためにもなったと思っています。

そんな環境を整えること、お互い様なので楽しくやってみてください。

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<犬のこと>お天気のすぐれない日はクレートカバー作り

寒波で雪よりも暴風の方に対策が必要な一日でした。

お預かり中の小さな犬ちゃんたちは飛ばされそうになってました。

雪が降ってしまえばお外遊びも楽しいですが、さすがに突風の中では遊べません。

クレート休憩時間が多くなるので、クレート環境も気になります。

そこでクレートカバーを制作することにしました。

ミシンが手元になかったので手縫いで仕上げていきます。

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ちゃんと長さを図ればいいのでしょうが、なかなか苦手なので現場合わせということで失礼します。

タオルのカバーをかぶせてあったのですが、するすると滑ってしまいいつもクレート中の犬ちゃんと目があうことになっていたのが気になりました。

簡単なものでもとりあえずカバーがあると落ち着きます。

クレートはとても大切な場所なのでカバーや中にいれる敷物やお掃除などいろいろと気になります。

敷物があまりにも強い洗剤の臭いであるときにも落ち着きません。

犬にとって日常的に過ごす環境というのはとても大切なものであることは今さらゆうまでもありません。

こだわり過ぎる必要はないとは思うのですが、どうせ選ぶのだから人工的な布地よりもコットン、リネンなど静電気の起こりにくい素材を使いたいのです。

毎日過ごす床だからプラスチックよりも木の方がいいと思ってしまったりと、インテリアのこだわりにつながっていきます。

小さなことかもしれないけれど、変えると犬が変わるから不思議なんです。

犬が変わるということに気づかない方も多いのですが、そこは気づける飼い主を目指しましょう。

お写真は私が昔手作りしたアンティークリネンの布地で作ったクッションでお休み中の犬ちゃんです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>驚くべき能力を備える犬はただ可愛いだけじゃないのです

人とただぼんやりと暮らしている犬に、人側が求めているのは「かわいい」ということが主流になりつつあるように感じます。

いつも思うのですが、やはりペットショップやネット販売で飼い主に一目ぼれされた犬たちは、顔つきがお人形さんのように「かわいい」のです。

多くの人が可愛いと思う犬の顔つきとは、顔が丸く目や鼻や耳などのパーツが大きいもの、そして顔そのものが体に対して大きいと人形のような印象を与えます。

これは同時に赤ちゃんに近いバランスであって人に対してその幼稚なイメージで可愛いと印象付けていきます。

その可愛いバランスの犬たちは、あまり活動することすら求められていません。

とりあえずじっとしていて体をなでられたり抱っこされているときにじっとしていることが求められています。

もはや活動する動物としての価値は飼い主にはあまり認められていないことの方が増えているようです。

犬はそもそも人のそばで活動することでなんらかの役に立ってきました。

役立つ動物でしかも人のいうことをよく理解する動物を、人はそばに置いて共に生活をすることを人側も選んだのだと思います。

その活動して人のお役に立っていた犬たちですが、今は人になでられたり可愛いといわれる存在として役立たされています。

これを「癒し」といえるのかどうかはわかりませんが、とりあえず愛玩犬という名称はよくできています。

ですがその犬、実際には大変な能力を備えている立派な活動する動物なのです。

先日お預かりクラスのときにダンナくんが柴ちゃんと遊んでいるのを動画に撮影しました。

その柴ちゃんの体重の傾け方が半端なくて「やっぱりすごい!」と関心しました。

ここまで体重を傾けて遠心力で回転しながら方向を変えるって、人間でできるとしたらスケートのときくらいでしょうか。

体重を調整するため尾を傾けるのはもちろんのこと耳の高さまで変えています。

だれからも教わったことのないこの体のバランスを自分で作り上げることができるのです。

そんな能力を普段は秘めて生きています。

みんなもっとたくさんの能力を持っているのにそれを発揮することはありません。

スポーツドッグを推進しているわけではないのですが、たまには活動をしてみることもおすすめします。

犬はやっぱり動物、動物としてすばらしいということをまず認めるところからでいかがでしょうか?

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Posted in 犬のこと

<犬のこと>閉じ込められることに対する動物の恐怖を共感する

今のニュースで気がかりなことといえば、やはりクルーズ船に乗っていらしゃる方のウイルス感染が広がりを見せているということです。

ウイルスが数が増えれば増えるほど増殖力は倍々以上となり、脅威は高まります。

同時に狭い船室に閉じ込められて数週間を過ごすことになる人々の脅威とストレスははかりしれないものだと思います。

一刻も早く、同時にできるだけ安全な方法で早く日常生活を取り戻されることを祈るばかりです。


人を含むすべての動物にとって狭い場所に閉じ込められるというのは、本当に辛いことです。

そう思うと、都会の犬たちが狭い室内に閉じ込められた状態で毎日を過ごしているころが心苦しく感じられます。


日本が欧米と大きく違うのは、ひとりあたりのスペースが都市ではとても狭いということです。

もちろんアメリカでも、ニューヨークやシカゴのマンションは日本とたいして変わらないスペースです。

ですがこうした場所はソーホースタイルのビジネスにふさわしい場所であって、子どもたちが成長するのに適した場所であるとは言えません。

それにニューヨークでもシカゴでも、車で1時間も走れば、大草原、湖、山が広がっています。

人間が都会から脱出することなどたやすいことなのです。


日本の場合には国土面積に対して人口が多い上に小さい世帯が多くなり一世帯あたりの空間は都市部では制限されます。

室内にかなり広いリビングがあるマンションであっても、庭となるとほとんど利用されていないというのが実情です。

この都市空間で犬と暮らそうと思えば、犬は室内に閉じ込められた状態になるということなのです。


一日中部屋の中でひとりですることもなく過ごすことは、狭い船室でストレスをかかえて過ごす方々と変わりません。

犬の場合には未来を憂えることはできないのですが、未来に希望を見出すこともできません。

犬にとっては今ここにあるものがすべて、そうこれが現実なのです。

この室内拘束という犬の飼育環境ですが、福岡や佐賀でも都心では当たり前のこととなりました。

そのことで犬という本来は人よりももっと動物的な生き物が苦しんでいるということには見て見ぬふりがいつかは通用しなくなる時が来ます。

病気になるのか気がおかしくなるのか精神的に不安定になるのか、どちらにしても犬の輝きや失せていくでしょう。

自分にできることはないか、毎日ずーっと考えています。

即効性のあることは嫌いですが、この夏はある特別クラスで犬と生徒さんをサポートできればと思案中です。

近々お知らせします。

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<犬のこと>猟師にとって一番大切なもの

先日から猟の話題が増えています。

先に書いたのですがダンナくんが罠猟の免許取得のために猛勉強しており、同時に鉄砲猟のテキストも学んでいていろいろと細かな情報を私に与えてくれるためです。

またテキストに書いてあったある秘訣を教えてもらいました。

猟を成功させるためには3つ重要なことがあるらしい。

下からいうと第三位は「鉄砲の技」

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというわけにはいかないようです。

第二位は「足」

なるほどですね。

山を歩いて歩いて歩いてなんぼというところですね。

第三位はなんと「犬」だそうです。

猟は犬の性能ひとつでどうなるかが決まるということらしいのです。

でも犬の良し悪しといっても、犬の猟犬としての素質だけではありません。

猟師とどのように連携できるのか、気持ちが通じ合っているかどうかなど日本の猟犬に必要なものがたくさんあります。

そこには「人」と「犬」のつながりが見えてきて、なんとも深いなあと思います。

ダンナくんの方はそんなことが猟のテキストに書いてあったことに大変驚いていました。

今までダンナくんの中では犬がそんなに重要な役割を果たしていたとは思っていなかったからだと思います。

猟に犬、いればいいけどいなくてもねえという程度だったのかもしれません。

阿吽の呼吸でつながる猟犬と猟師の姿。

日本では消え去る文化のひとつに入っているかもしれません。

家庭で犬と暮らしている方々は猟犬などあまり関心を持たれないでしょう。

ですが犬にも「ルーツ」というものがあって、犬にとっても人にとってもそれはとても大切だということをお伝えしておきます。

犬はそもそもオオカミだったのかとか?犬はどうして人と暮らすようになったのかということを考えたり知ったりすることは、イヌという動物そのものを知る大切な鍵なのです。

日本では猟犬という存在は人と犬のかかわりの歴史の中で排除して考えることはできません。

同時にこの猟犬という存在が、現在にその一部では道具のように扱われ始めているという事実もあります。

猟期が終わると捨てられる猟犬というのが存在するのも事実です。

これらの事実は私たち日本人とイヌが長い時間をかけてつくっていた大切な歴史を否定してしまうものです。

だから猟犬といってひとくくりにして嫌悪的にならず、真の猟犬の姿とは何かということろに焦点をあてて見定めていく必要があるのだと思います。

山渓から素敵な本が出ています。
写真右手の本です。ぜひご覧になってください。

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Posted in 犬のこと

<犬のこと>犬の食欲が落ちたら考えてあげたいこといろいろ

犬のゴハンにまつわるトラブルといえば、ゴハンの前や最中や後に犬がかみつきをするというものが昔は多かったと思います。

ところが、最近のゴハンにまつわるトラブルは、どちらかというとゴハンを食べないということです。

犬はバクバクとゴハンを食べるのが当たり前だと思われているのに、ゴハンを食べないということがあることすらあまり知られていません。

食べるのが当たり前だと思われている犬がゴハンを食べないのですから、飼い主としては心配なところです。

ドッグフードや手作りゴハンをいろいろと変えながら、犬が食べそうな食べ物を探していきますが、フードジプシーなるものに陥ってしまうこともあります。

ゴハンを美味しく食べることができない理由のひとつめは、ドライフードに添加物が多すぎることでおきます。

添加物は化学薬品と同じようなものなので人工的な臭みがあります。

この薬剤の臭いを嗅ぎつけると動物は自然に拒否を示します。

小さな犬の中にはドライフードが大きすぎてかみ砕けないことがあります。

噛み合わせが悪くてかたいものを食べられない犬もいます。

自然な素材で本犬の口のサイズや形にあったものであれば、犬は喜んで食べてくれるでしょう。


そうであっても食べないということであれば、犬の活動量などの生活習慣を見直してみましょう。

屋外でしっかりと活動すればお腹がすくのでゴハンを食べたくなります。

お散歩の時間が長くても、緊張した不安な散歩を続けると逃走モードが高まってしまい胃が委縮してしまうので食事を受け付けることができません。

食事は受け付けないばかりでなく、ストレスがかかると食欲が過剰になります。

ストレスで乱れた食欲による食事は満たされることがなく、食べても食べても次が食べなくなる食事になります。

このあたりは人と同じですから思い当たることがあるかもしれません。

ストレスによって胃酸が過多になったり足りなくなったりするのです。

犬のストレスは生活環境によって生じます。

犬からしてみれば普通のことが、今の都会の生活では得られにくいからです。

太陽とか土とか風とか、そうした普通のことが得られなくなっています。

それが犬の最大のストレスなのです。

もしこうした自然と接しないことを犬がなんとも思わなくなってしまったら、犬は本当にバカになってしまったのだと、人がバカにさせてしまったのであるということでしょう。

自然とのつながりをくれるのが犬という動物です。

犬の食事が上手くいかなかったら、生活全体を見直してみることをおすすめします。

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