グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>人によって態度を変える犬は賢い?それともずる賢いのか?

人はある程度は「人によって態度が違う」のがまかり通っている。

上司には礼儀正しく年下には横柄にとか、自分に利益がありそうな人には下手に出てどうでもよさげな人は無視するとか。

人によって態度が違う」が犬にも起きるのを見たことがあると思います。

そんな報告をつい先日受けました。

それはトレッキングクラスの後のお茶タイムのことでした。

ある生徒さんが送迎サービスを利用してトレッキングに参加されていました。

クラス終了後に少しのティータイムを取ることになりました。

犬ちゃんはとても礼儀正しい場をわきまえるしつけのできた犬でした。

「お部屋にいれていいですよ。犬用のマットになるもの(このときは犬用の柔らかいバッグを利用)を敷いてその上に待機させてあげてください。」

とお願いしました。

飼い主さんは犬用のバッグをベッドにみたて、ここに待ってねと犬ちゃんをそこに待たせました。

わたしたちの食べていたおやつに少し興味を示したものの、これ違うよねと犬ちゃんを見ると数歩前に出たもののすぐに後ずさりして待機を続けます。

やっぱりちゃんとした犬ちゃんはどこにいってもちゃんとしていると関心したものです。

私は次の仕事のために「お先に失礼しますね。」といって生徒さんと送迎係のダンナくんを部屋に残して車で出たのです。

その後の犬ちゃんの豹変ぶり行動が「報告」として挙がってきました。

私の車が出ていく音、ブーっという音が聞こえなくなったとたん…犬ちゃんは部屋の中をあちこち探索しまわったそうです。

そしてじゅうたんの上に自分の臭いをこすりつけたり、ダンナくんの手に自分の鼻をなんども押し当てて要求行動を繰り返したりしたとのことでした。


私がいるのといないので、犬の行動がびっくりするほど変わってしまったことに、飼い主さんとダンナくんで大笑いだったということです。

といっても私が格別その犬ちゃんといっしょに過ごしたわけでもなく、ゴハンを与える人でもなく、罰を与えたわけでもありません。

それでも犬は、ここではこの人がルールなのだと環境を通して学んでいたのです。

私がいないと環境が変わることを理解できることは、その犬が賢いということです。

ただ態度を変えてしまうことについては、犬側からするとずる賢いのでもなんでもありません。

犬はただ環境の変化に敏感に反応できる動物であり、環境に応じて素直に行動しているだけなのです。

こうした行動は犬をほめたり叱ったりして起きることではありません。

環境を整えることこそ犬の行動を安定させる道具であり、人はその環境の一部なのだと考えるととてもシンプルです。

豹変した犬くんを見ることができない私は写真でその姿を確認しました。


 

 

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<犬のこと>犬の怯えや恐怖が強いなら叱るよりも結束することを学ぼう

うちの犬は風に怯えるのですがどうしてこうなったのですか?

 

台風が無事に通過したようですが皆様ご無事だったでしょうか?

事故やケガはないように気を付けたいものですが、たまには自然の猛威を感じることは自分を謙虚にさせてくれます。

そんな自然の猛威、風や雷、大雨などに怯える犬が増えています。

他にも生物、特に攻撃してくる小さな飛ぶ虫たち、蜂、アブ、ブヨ(ブユ)などに過剰に攻撃したり逃走する犬も増えているようです。

自然から遠ざけて繁殖を繰り返した結果、犬が自然を体験することがなくなりその犬が産んが犬も、またその次の犬も、どんどん弱くなっていっているのかもしれません。

恐怖におびえる犬を見て「どうしてこんな風になったのだろう?」と考えることも大切です。

ただそこにはあまり応えはなく、もっと大切な質問は「今この犬が恐怖を克服するために身に着けることのできるものは何だろう?」なのです。

 

犬が怯えているときにあなたが飼い主としてすべきこととは

 

怖がる犬に多くの飼い主がすることは、犬をなだめたりさすったり抱き上げたりすることです。

まず、こうした犬にたいする行動は犬の不安をあおることになりますので絶対にしないでください。

なぜなら犬が恐怖を感じているというのは、犬が平常のモードからそうでないテンションの上下するモードへ移行しているときだからです。

大丈夫よ~とさすったりなでたりを繰り返す行動は、犬のテンションをさらに高めていきます。

声をかけてあげたいなら、静かに、ゆっくりと、ささやくように、でお願いします。

手をかけてあげたいならあなたの手を添えるくらいで十分です。

もしあなたが怯える犬の様子に不安を抱えているなら、絶対に触ってはいけません。

あなたの不安が犬に伝わり犬の不安は倍増します。

犬が怯えるときにさすったり触ったり抱きしめたりする人の多くは、自分の不安を解消したくて犬にそうしてしまうのです。

これは犬をますます恐怖を感じさせる行為であることを知ってください。

 

犬が恐怖を克服するために本当に学ぶべきこととは

 

風や雷などの自然現象に怯えを感じやすい犬が本当に学ぶべきこととは何でしょうか。

いろいろとあるけれど本質は犬の社会化の問題なのです。

犬の社会化という学びに対する誤解が多いようなので、改めて犬の社会化を考えてみましょう。

犬は行動を起こすときには群れ(集団)で行動します

犬のことをあまり知らない方でも納得します。

つまりこれは犬の習性です。

個体が結束して集団で行動するときに犬は本当の強さを知ることができます。

犬は個体ではとても弱い動物なのです。

それは人とあまり変わりません。

社会的なコミュニケーションを発達させた動物や生物は、社会的な集団で戦うためにその能力を発達させてきました。

特にオス犬の場合はこの結束した集団力を発揮します。

オス犬の特徴ある習性として以下の二つの行動をあげます。

1 自分の群れを外敵から守るために行動すること

2 狩りのために外敵と戦いながら移動すること

どちらも結束した群れ(集団)こそが力があることを犬たちの血は知っています。

犬と犬の本当の社会化は、犬と犬が対面して対立することではなく、集団で他の敵に対して結束できるかどうかなのです。

 

トレッキングクラスでオス犬たちが結束

 

この日、トレッキングクラスには3頭のオス犬くんたちが集合しました。

大小さまざま、犬種さまざま、お互いに暮らしている環境も違います。

ただ今日はグッドボーイハートのトレッキングクラス。

お互いに結束してひとつの集団であることが自分にとって価値があるということをこの犬たちは学んでいます。

逃げるのだったら個(ピン)の方が得

戦うのだったら群れ(集団)の方が得

弱いオス犬は前者の方を選ぶでしょう。

社会性が高まってきたオス犬なら飼い主を捨て置いたりはしません。

そうなると選ぶのは後者のみ、つまり社会的に結束した集団に入ることです。

オスの集団は山形を築くように積みあげられるために、上下という序列が必要になります。

序列を受け入れることはさらに大きな社会化の課題です。


※犬が生涯を通して学ぶべきこととは犬の習性を発達させること。

 

 

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お預かりクラスの風景:自然と距離を近づけていく犬の成長が楽しくて

グッドボーイハートのお預かりクラスの一番の目的は、飼い主さん不在のときに安全に犬たちをお預かりすることです。

一番の目的は一般的なドッグホテルと同じですが、これに追加の使命があります。

グッドボーイハートのお預かりクラス
グッドボーイハートのお預かりクラスの使命は、お預かりした犬を安全に管理すること、かつ最大限の自然体験を提供することです。

完全管理の預かりと自然体験では真逆になります。

管理は強ければ強いほどケガや病気のリスクは減ります。

犬を室内や限られたスペースにあずかる方がこれらのリスクは圧倒的に下がり物理的な管理をすれば手間もかかりません。

一方で犬の自然体験の方はケガや汚れ…とリスクが高まります。


では完全室内管理のドッグホテルにはデメリットはないかというとあるのです。

デメリットとは、犬が成長発達する大切な時間を室内拘束環境に置くことで阻害するということです。

さらに多数の犬が同じ空間に集まればおのずとストレスは上昇しやすくなります。

室内トイレを強要されると犬の習性にはダメージを与えます。


犬の預かりクラス中に自然環境の中で行動させることはケガなどのリスクを伴います。

同時にこの自然環境の中で犬が行動することを通して習得するものはリスクの可能性を差し引いても犬にとって圧倒的に価値のあることです。

さらにいうと犬に自然体験をさせることで成長を促すトレーニングはグッドボーイハートならではと自負しております。

犬の自然の中での学びは、自然の中で暮らしている方でも難しいことがあります。

犬という動物に対する知識が少ないからです。

逆に犬に対する知識がある程度あっても、自然の中での暮らしをしていないと環境をうまく使えません。

私は博多でドッグスクールをしている当時は後者の方でした。

都会育ちの私も九年間にわたり犬のオポと山暮らししたことで自然との距離感はかなり縮まりました。


預かり中はオスワリやフセ、マテ、オイデといった号令を報酬や罰で教えたりはしません。

しかし自然環境の中での共同作業中の行動管理で、犬はこれらの合図を自然と習得していきます。

人の合図に応えるこの必要性を考えずに行動することで身についていきます。

いっしょに行動することに価値を見出すからか人に対する余分なちょっかいはほとんどなくなります。

つまり飛びついたり抱っこをせがんだり甘噛みしたりするようなことはしません。

たくさん活動すればハウスとして使うクレートでよく休みます。

そして何より自然の中で探索し、自然の素材とコミュニケーションをとり、人という動物と自然の中で活動を通して犬が学ぶことは限られたお預かりの時間でも価値があると信じています。

その成果が芽生えるのはこの学びを継続して下さった飼い主さんの犬だけです。

お預かりうクラスのご利用いつもありがとうございます。

犬たちの成長を飼い主さん以上に楽しみにしているのはわたしの方なのです。

飼い主さんとしては「さびしい」という思いもあるでしょうが、いつかみなさんが生活を通して犬と学べる環境を得られるまでお手伝いさせていただけると光栄です。

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<犬のこと>犬との山歩き練習はまずは楽しく安全に始めるところから

山歩き練習中の生徒さんからの報告

 

グッドボーイハートの特徴的なトレーニングクラスのひとつはプライベートトレッキングクラスです。

先日プライベートトレッキングに参加してくれた生徒さんから「早速練習しています!」とお写真を送っていただきました。


バランスをとることがなかなか難しいけれど、少しずつ進んでいるということでした。

犬のリードを持ち、犬よりも人が先をいき、そしてリードに圧がかからないようにバランスをとることはかなり練習が必要です。

犬の方が興奮しやすかったりバランス感覚が育っていない場合、また自己主張が強い場合にはリードの張りが多くなり人の方もバランスを崩しやすくなります。

 

犬が山歩きすること価値は身体的な発達のため

 

写真の山歩き中の犬ちゃんはまだ生後1才前くらいの年齢です。

年齢的にはある程度の身体能力が発揮されるはずです。

しかし犬種や親犬の育ち方などの遺伝的な要因から、身体能力が低い犬もいるのです。

それでも若いうちから練習をつめば、ある程度の能力が引き出されます。

そのことと脳の発達、精神的な安定へとつながっていることを理解できる方なら早速取りくみたいと思うでしょう。

 

犬との山歩きは楽しみながら安全にそして素晴らしい成果はその後に

 

とはいっても、成果を期待するだけでは犬との暮らしは楽しくありません。

子供さんの成長を楽しむのと同じように、やったから効果を期待するのでは子供にはプレッシャーが強すぎます。

一番は犬と安全に山を歩くことが楽しいと自分自身が感じること。

リードに圧がかからないようにすることも、自分が楽になれば犬も楽なのだと思ってください。

犬との山歩きの生み出すものは犬の身体的な発達だけにとどまりません。

人に服従することの価値を知っている犬ならば、山を人と歩くというシチュエーションでの自分の立ち位置をわかるはずです。

犬と人の山歩きはお互いの役割がはっきりとすることで安全安心を獲得できるひとつの方法です。

そのずーっと先に、もしかしたら犬との山暮らしに向かっていただければ本当にうれしく思います。

インスタグラムにもトレッキングの写真を紹介しています。

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犬のトイレトレーニングにオヤツを使ってしつけに失敗したというツイートが爆発していた

犬のトイレトレーニングの中で絶対にやってはいけないこと

それは、犬のトイレトレーニングに報酬や罰を用いることです。

ところが、また今週も何名もの飼い主さんから「トイレのしつけに食べ物を使っていた」という話を聞きました。

ネットで検索したらそのやり方が紹介されていたとのことです。

ネットの情報配信者には悪意はありません。

ただ、犬のしつけやトレーニングは犬の発達と成長に関わる大切なこと。

その方法には科学的な根拠がありますから、その根拠をよく理解した上で取り入れる責任は飼い主側にあるのです。

 

犬のトイレトレーニングに食べ物を使って失敗した飼い主さんのツイートが爆発していた

 

それでグッドボーイハートのある生徒さんにこの話を繰り返していたところ、先日あるツイートを発見して送ってくれました。

そのツイートは株式会社プラハというアプリ開発などを行っている会社のCEOのツイートでした。以下がそのツイートです。


このツイートの内容には以下の二つが書いてあるのです。

① 犬のトイレトレーニングにオヤツを使ったらオシッコの回数が増えたので失敗したこと

② 報酬(ごほうび)を使って犬の習性行動をコントロールすることは害があると学んだ。

ただそれだけなのですが、①はだれでも気づきそうなことなのにそれが②の深い気づきに及んでいることにびっくりしたのです。

誰?この人。

ドッグトレーナーではなさそうだけど生物学者なのか?と興味を抱き調べていったところ

エンジニア集団のCEOであることが分かって合点がいきました。

しかもツイートした株式会社プラハのCEOの松原氏のブログを拝見するとツイッターで一番ヒットしたのがこの犬のトイレのツイートで560万PVにいたったというのです。

たかが犬のトイレのツイートにこれだけ反応があるというのが驚きだったようです。

 

犬のしつけ方の間違いに気づく人は科学的に考える人

 

しかし私も同時にこのツイートとその反響の高さに勇気をもらいました。

理由は、間違ったしつけ方も気づく人は途中で「何かが違う」と気づくのだ、ということ。

そして多くの人がその気づきに共感できるのだということです。

以下が犬のトイレのしつけに食べ物を使ってはいけないと理由です。

犬の本来持っている生得的行動(犬の習性から生じる行動)を食べ物や罰でコントロールすることは犬の脳の機能を混乱させる

エンジニアさんならピンとくるでしょうが、機能性を持っているものをその仕組みに応じて使わなければ動くものも動かなくなります。

犬は機械ではありません。

むしろ機械の方が動物の仕組みをまねたものがたくさんあります。

動物の機能性は機械よりももっと精工かつ繊細なのです。

物事を深く科学的に考えるエンジニアさんだからこそできた犬のトイレトレーニング失敗についてのツイートです。

犬には愛情が必要ですが、愛情以上に必要なのは科学的に観て理解する飼い主です。

ところで私もそろそろツイッター始めようかなと、まだ頭の中で整理中です。

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<犬のこと>サンフランシスコの犬のトイレ事情を現地の飼い主さんから聞きました!

犬の排泄場所をどこにしていますか?

 

犬の排泄場所をどこに設置するかでいつも飼い主さんとの話し合いになります。

犬の習性を生かし自律した精神を養いたいなら、犬の排泄場所は屋外以外考えられません。

庭がないならベランダかバルコニーに、あとは散歩のときに排泄のチャンスを与えるなどです。

しかし日本には犬に室内で排泄をさせたいという人側の強い希望があります。

飼い主も庭ではさせたくない、なぜなら脚が汚れるから。

地域の人はもちろん犬の排泄を道路でも公園でもしてほしくない、なぜなら臭いから。

結果として犬は室内の犬用ペットシーツの上で排泄をすることを教えられほとんどの犬はそうするようになっています。

でもいつも思うのですが、犬を室内で飼う文化の長い欧米ではこの室内トイレ習慣がありません。

その生の声を生徒さんのお友達関係でアメリカのサンフランシスコ在中の方が犬の飼い主にインタビューしてひろってくださいました。

ブログ公開の許可を得ましたのでこちらからご紹介します。

 

サンフランシスコの犬のトイレ事情

~犬は室内では排泄しない~

 

ある犬の飼い主に犬のトイレをどうしているかを尋ねたところこんな答えが返ってきました。

おしっこと散歩の為に、1日に最低でも2回は屋外へ出ます。
玄関を出る寸前で、間に合わない時はそこでしちゃうこともありますが…。
たまにはエレベーターの中でもトイレの失敗をすることがあるのです。
でもきちんと訓練された犬なら公園で排泄します。

しつけをされていない犬がアメリカにたくさんいることは昔アメリカ在中のドッグトレーナーの講演で聴いたことがあります。

アメリカの犬の保護施設に犬が連れてこられる理由の一番は「排泄の失敗」だということでした。

私の友人の犬は、どの犬でも屋外で排泄します。
私の住むマンションでは、女性の人数よりも犬の数の方が多いくらいです。

犬はかなり賢くて、尿がしたくなると玄関のドアに行って教えてくれます。

そうは言っても、犬がもし不調だったりすると家の中ですることもあるのは確かです。
でも、室内の犬用のトイレの事は、聞いたことも見た事もありません。

聞いたところによると、犬は飼い主の庭では絶対に糞をしない。

また、ほとんどの犬はドッグフードを食べています。

猫を飼っている友人がいて、猫はおしっこや糞をそれ用のトイレでしているそうです。

猫については日本の室内飼育の猫と同じですね。

今朝散歩にでかけたら犬を連れて散歩をしている人達を見かけたのである女性に「家に犬用のトイレがあるか」と尋ねてみました。

彼女の答えは「もしそれを持っていたら、こうやってウンチをさせるために外に出たりしないわ」でした。

もう一人の女性にも聞いてみた。

「犬を飼っている人の多くは、犬が外で用を足すようになるまで、家にウォーターマットを置いているのよ」と。

※ウォーターマットではなくウェットマットという防水シーツのことのようです!

犬を散歩させている人は、袋を犬の鎖にくっつけて歩いているのをよく見かけます。私が思うに、もし犬の糞の始末をしなかったら、罰金刑があるんじゃないかと思います。

今日うちのエレベーターの中である住人の女性に「犬の下の世話をどうしてる?」って聞いてみました。

私達の住居にはみんなバルコニーが付いてるから、その女性が言うには彼女の犬専用のコーナーをバルコニーに作って犬は夜の間はそこを使っているみたいです。

私自身いなかに住んでいたんだけど、犬はどれもいつも外で飼ってありました。

犬が室内に入ることを許されていたときに、ならんかの理由で外に行くことがあれば、犬はただ玄関前にいって誰かがそのドアを開けれくれるのを待っているものです。

犬って家の中にはいりたくなるまで、ずーっと戸外にいます。

犬が家にはいりたい合図は、脚や頭をドアに軽く打ち付けれて知らせてましたね。

犬は大半の時間を庭や屋外で過ごし休憩したくなったら室内に戻ってくる、犬にとっては室内は安全に休める場所であって、走り回って遊ぶ場ではないようです。

サンフランシスコに限らずニューヨークやシカゴなどの都会を除くほとんどの家は、日本の家の数倍の広さです。

囲いのない家も多いのですが、囲いがしてあると犬を飼っているなというメッセージでもあります。

囲いを作ると土地を守ろうとするので番犬にはなるわけです。

日本ではそもそも犬を飼う環境が整っていない中で犬を飼う人を増やそうという力が働いて一気に犬の数が増えました。

ほとんどのマンションがペット可になりましたが、20年前には考えられないことです。

その分犬は小型化され室内トイレとサークルが常識となりました。

すべて犬という動物の習性を崩す恐れのあることばかりです。

気付いた人から考える、今はこれしかありません。

庭やテラスやバルコニーなどのベランダというものを持っているなら、犬にとって適切な場所で排泄ができるように犬を正しくしつけましょう。

今回は貴重なサンフランシスコの生の声をいただきありがとうございました!

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<犬・自然のこと>犬の自然治癒力を考えるために自分の自然治癒力を考える

ドッグトレーニングなのに犬の自然治癒力に注目している理由

 

犬のトレーニングなのになぜ?と思うかもしれませんが、自然治癒力は体の病気の治癒のはなしでは収まりません。

自然治癒力というのは病気のことだけでなく、精神的な傷の治癒力にも関係するからです。

犬のトレーニングの依頼には、吠えること、噛みつくことといった具体的な問題行動の他に、パニック症、不安行動、多動、異常行動、恐怖症、コミュニケーション障害といった症状が行動として現れていることもたくさんあるのです。

症状によっては犬の精神の一部が損傷を受けているわけなので、それが自然に治癒されるのにどのような環境とどのくらいの時間が必要なのだろうかと考えるからです。

今日は自然治癒力を考えるにあたって、自分の自然治癒力に関心を持っていただくことで話を広げていきたいと思います。

 

神田橋先生の書生から自然治癒力の働きについて学ぶ

 

そこでまた転載させていただく資料が神田橋條治先生の書籍「精神科養生のコツ」です。

同書の53ページ第四章「自然治癒力の働きを見つける」から転載します。

ここから…

いのちは、よくない状態から回復するためのいろいろな方法を、自然にもっているのです。

これが自然治癒力です。

病気のときには、必ず自然治癒力が働きます。

いのちが病気をなんとかしようとするからです。

ここまで…

神田橋先生の適格な自然治癒力の説明については先日のブログでも転載で紹介しました。

簡単にはこのような説明なのですが、病気はそう簡単にはなおりません。

自然治癒力が働いてすぐに勝手に治癒が進むのなら、医療はここまで発展しなかったでしょう。

草刈り中におきた小さな切り傷は放置しておけばそのうちに治癒しますが、

激しく損傷した傷は手術を受けないと治癒せずに悪化してしまうこともあります。

それだけでなく、自然治癒力というのは悪い状態から回復する段階では、いろいろ難点があるのです。

神田橋先生は同書にこのようにまとめられました。

ここから転載

まず第一に、症状は不快であるという点です。

症状を消したり軽くしたりするほうが「気持ちがいい」のです。

ですから熱が出ると熱を下げたり、痛みには鎮痛剤を飲んだりするのです。

第二は、症状が生活の妨げになるという点です。

また、熱が出て食欲がないので食事をしないと、体が弱ることもあります。

生活のためには、吐き気を薬で押さえて出勤しなければならないことも多いでしょう。

第三は、自然治癒力の作用は、少し遅れて始まり、少し遅れて終了するという点です。

ですから、もう胃の中がカラッポになっても、ムカムカ感や吐く動作は続くのです。

そのときにはもう、吐く動作のようはすんでいるわけですから、止めた方がつごうは良いわけです。

最後に第四点として、症状の中にある自然治癒力の働きについては、医学の世界でまだまだ新しい発見が続いているという点です。

いま行われている症状を止める治療が自然治癒力を邪魔していることが分かってくるかもしれません。

ここまで転載…

転載が長くなりましたが黒字が要約です。

要するに自然治癒力は、不快で、生活の妨げになることもあり、遅れて始まり、働きについてはまだ明らかにされていない、と不安定な要素が満載なのです。

「絶対に治ります」という言葉は医療現場では患者には言わない言葉だと聞いたことがありますが、自然治癒力の働きや作用は完治の保証もないもっと分からないものでつかみどころがないものだけにどうつきあえばいいのか不安になります。

自然治癒力に頼って本当に治るのだろうかと不安を抱えてしまうのも仕方ありません。

さらに治癒が働く際の自分の中に起きる気持ちの悪い変化に注目して過ごすのはなかなか難しいことです。

 

自分の内側に注目することで自然治癒力を感じることができる

 

でも自分が望んでも望まなくても個々の動物の中には自然に自然治癒力が働くシステムになっています。

どうやったって毎日このことが自分の中に起きているのだから、積極的に付き合った方が良いと私は思うのです。

自分の中に起きていることに注意を向けることで自然治癒力が今働いているかどうかを知ることができるということなので、これだけでもまずは習慣づけたいと自分の内側で起きていることに注意を払う習慣をつけています。

実はこのことに関して犬は圧倒的に人よりも勝っています。

犬や良い意味で自己中心的なのです。

自己中心的とは自分勝手に要求するということではありません。

自分に起きていることを一番大切にするということです。

そのため、環境が整っていないとか、自分の発達が追い付かず環境の中に安心を得られないと感じるとすぐに行動として表現してくれます。

犬は自分の中に違和感を覚えるとすぐに飛びついたり、噛んだり、吠えたり、走り回ったりといった興奮行動や攻撃行動をしてくれます。

犬は自分の内面に起きていることをちゃんと表現できるとても分かりやすい動物なのです。

ということは犬は自然治癒力が自分の中に働いているときにもすぐに行動に示します。

それは自然治癒力の操作としておきる「気持ちが悪い」という行動もたくさん入っています。

ヒトにからみると明らかに具合が悪そうな犬。

飼い主としては見過ごすこともできない気持ちもよくわかります。

下痢は止めたいし、咳も止めたいし、熱も下げたいし、震えも止めたいし、かゆみも止めたいです。

すぐに医学的な処置が与えられるでしょう。

外飼いの犬の場合には人に気づかれることがなく、少しの不具合は自然治癒力で解決していたことも、室内の犬となると飼い主の気づきも早くまたどこまでを見守っていいかがわからず手の出し方も微妙な感じになっていきます。

犬に起きている自然治癒についてわからないことばかりですが、まずは自分の中に起きていることをわかるようになることが先です。

もう少し勉強したいという方は神田橋先生の書籍「精神養生のコツ」を読んでください。

とても役立つ日々できる自然治癒力を感じる方法がたくさん書いてあります。

神田橋先生は自然治癒力を治療を考えず、養生と考えて取り組むことをすすめられています。

近々goodboyheartの本棚にもアップしておきます。

 

犬をなでて気持ちがいいだけでは本当の治癒にはならない

 

最後になりましたが大切なこと。

犬をなでたり触ることで人は「気持ちがいい」感覚を得ることができます。

これが人のいう「犬に癒される」という感覚です。

アニマルセラピーはこの「動物から癒される」効果を活用したセラピー活動です。

でも神田橋先生の書籍の中にもたくさん登場するとおり、本当の根の治癒は「気持ちがいい」という快楽だけでは終わりません。

気持ちがいいと一瞬癒されてもまた人は次のストレスをためてしまい、毎日犬に触って気持ちがいい繰り返すことは犬に負担をかけていることもあるのです。

触られる犬の方がどんどん落ち着かない感じになっているのなら、触れることも負担になることがあると受け取り別の「気持ちがいい」環境を探しておきましょう。

人が癒されたいと思っている以上に、犬も自然の力による治癒を必要としています。

だからいっしょに自然の中のもっと大きなエネルギーの中に入っていくために、犬との山歩きおすすめしています。

9月から多少昆虫たちがワイワイしますが秋はトレッキングに最も適した季節です。

ぜひ山歩きを習得して犬と共に癒される空間を見つけてください。


 

 

 

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<犬・自然のこと>犬の自然治癒力って何だろう?を考える

※部分追記しています。

昨日のブログの続きです。

昨日は犬の自然治癒力を尊重することができるか?を自分に問いかけてもらう機会をつくってもらうためのお話でした。

私たちが今の窮屈な生活を国や地域のルールのものに実行せざるを得ない状況になってしまったのも、そもそも動物の治癒力とか免疫力について考える機会があまりにも遠くなってしまっていたからではないかと反省しています。

だから決められたルールの中で反論をできる人もおらず、マスコミや専門家の走り出したレールに何の考えも反発も反論もできず乗るしかなかったのではないかと…。

※追記と修正はここから

インフルエンザには治療薬が出ているとご指摘いただきました。

勉強不足ですみません。以下に自分で調べたこと追記しておきますが医療について詳しいことはさらに病院で確認してください。

2019年抗インフルエンザ薬として国内で許可されている薬

オセタミブル(商品名タミフル)、ザナミビル(商品名リレンザ)、ラミナミブル(商品名イナブル)、ペラミビル(商品名ラピアクタ)

抗インフルエンザ薬は発症早期に使用すれば入院や死亡のリスクを減らすことができる。

抗インフルエンザ薬によってウイルスの増殖を防ぐことができるためにウイルス価を減少することができウイルス拡散を防ぐこともできる。

以上が私が調べた内容ですが専門的にはまだまだ進んでいると思います。

コロナウイルス治療薬ができるのは時間の問題なのでしょう。

追記ここまで

ワクチンさえできればという声もありますが、ウイルスの型など変化し続けるものなのにどのくらいのワクチンをバクチのように投与しようというのでしょうか。

新型ウイルスに関わらず多くの病気は本来は個々の動物の中にある自己免疫力の作用があって快復に向かいます。

薬や治療はそのサポートでしかなく自己免疫力の作用が起きる自然治癒力は生きることに欠かすことはできないのです。

※もちろん薬がないと始まらない治療もありますので信頼のある薬を上手に活用させていただきます。※

人であっても病気によって状態は様々なのですが、犬の方は人よりももっと自然治癒力に頼っているのが犬の動物らしさです。

さらにどんなに動物の医療が発達したといっても現時点で人と同じ医療行為が受けられるわけではありません。

また動物に対する医療行為の負担というのもの考える必要があります。

さらに動物医療は動物の自然治癒力が働いてこそ効果が訪れることを繰り返しておきます。

動物の自然治癒力を考えるにあたって、自然治癒力の働きについて述べた精神科医の神田橋條治先生のことばをお借りします。

神田橋先生は自然治癒力についてご自身の著書にこのように説明されています。

いのちは、よくない状態から回復するためのいろいろな方法を、自然にもっているのです。これが自然治癒力です。病気のときには、必ず自然治癒力が働きます。いのちが病気をなんとかしようとするからです。

神田橋條治先生の著書「精神養生のコツ」から転載

すごくわかりやすい言葉ですね。

動物はみんな自分の心身の不具合を改善させるための方法を自然に持っているということです。

人も自然治癒力を持っていますし、犬は人以上に高い自然治癒力を持っています

ところが犬が具合が悪い、虫に刺されたようだ、といったときに犬の自然治癒力を頼りにする飼い主は少なくなりました。

同じように私たち人の方も、すぐに病院に行くようになりました。

病院に行くことがいけないといっているのではありません。

適切な時期にきちんとした治療を受けることができる日本の医療は本当にありがたく、活用すべきです。

動物病院にしても世界でも最先端の医療が受けられる日本の動物病院の処置は大変優れたものだと思います。

そうであっても自然治癒力がなければ病院があっても動物は治癒しないのです。

犬の自然治癒力はなぜ注目されないのでしょうか。

次回はこの続きをおはなしします。

※追記8月16日

人間の医療の発達は本当に素晴らしいものがあります。

IPS細胞の作製に成功してノーベル賞を受賞された山中教授の講演の中ではその課程で犬たちが実験動物として使われたことも話しておられました。

もちろん犬の前にはたくさんのマウスが利用されています。

私たちの使っている薬やワクチンの開発には動物たちの命の積み重ねがあった上での宝ものなので、ここぞという時にはぜひ活用していただいてお医者様にも動物たちにも感謝したいと思います。

そしてその分を生きる時間として増やしたのなら、何かのお役に立てるよう今日も生きなければなと気持ちも引き締まります!

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<犬・自然のこと>犬の自然治癒力を信じるのが難しい理由

今日のブログのタイトルを見て驚かれた読者の方に先に説明します。

もちろんわたしは犬の自然治癒力を信じてます。

もう少し正しくいうと、犬の自然治癒力が発揮されるために飼い主としてできることをしたいと思いそれをするために博多駅の近くから唐津市の山の中にドッグスクールを移転させました。

犬の自然治癒力を信じるのが難しい」とタイトルにいれたのは、現在では圧倒的にこちらに考えをする飼い主が増えていると感じるからです。

山の中で犬といっしょに山歩きやトレッキングクラスと楽しいこともたくさんあるときに、反して山の野生の生物たちに刺されたり咬まれたりする危険も伴います。

虫に刺されるのは犬よりもヒトの自分の方が回数は多く、毎日の草刈りの時間であってもどこか1ケ所はブユ、アブ、蚊などのとび虫にやられてしまいます。

ななやまに移転したときに最初にブユに顔を刺されたときは大変腫れて泣きそうになりました。

痛み、かゆみ、腫れ、どれも苦痛の体の反応ですが、薬が得意でないわたしは自然素材の中から自分にあいそうなものを探し、やっと「びわの葉エキス」が炎症を抑えることを知って今も愛用しています。

一方で犬の方はもブヨなどに腹部をさされたり、ダニを体につけたりといろいろと攻撃を受けていました。

一番自分が見守ることのできた愛犬オポの自然生物との付き合い方や、虫に攻撃を受けたあとの治癒力を観察していくことで犬の治癒力の高さを知ることができました。

同時に手を出し過ぎることで起きる犬への負担についても学びました。

しかしオポは山に移転して山という自然あふれる環境の中で毎日を過ごすことでその能力を高めていったのです。

都会に住む犬はたまに山に来たとしてもオポのように山犬に体を変えるわけでもなく日々の環境によるストレスも多いのです。

だから今では予防としてできることはある程度するが過剰にはすすめない、そして犬の自然治癒力がどういうものなのかを飼い主自身が興味関心を持って真剣に学び知っておくことの方が大切だと思っています。

現在では人が直面している正体のわからないウイルスがいます。

検査をした方がいいという人、する必要のないという人

ワクチンをした方がいいという人、しない方がいいという人

意見はそれぞれに分かれていて、自分がどう考えるのかを問われています。

SNSの普及でテレビでいうからすべて正しいという価値観がなくなった分、見極める個人の力が試される時代でもあるのです。

犬の自然治癒力を信じるのか、もし自然治癒力を信じるのなら自分の中にある自然治癒力ってなんだろうとまずは自分の内側を見つめる機会をつくることをおすすめします。

明日はこの続きで、わたしよりもずっと説得力のある先生の書籍からご紹介しますのでお楽しみに!

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<日々のこと>お盆に思う出会った犬たちのこと

今年はお盆のお墓参りも自粛されているようで七山でも県外ナンバーの車を見る機会がありません。

一方で移動している車は大変多く、お盆に実家には帰らないけど遊びに出かける人々は多いようです。

こんな滑稽な風景を見るようになるとは、仏様たちはわたしたちのことをどんな風に見ているのかなと思います。

お盆に亡くなった犬たちが本当に戻ってくるかどうかよりも、大切なのは自分の心の中で死者と語り合う時間が持てるかどうかだと思います。

都会の中ではなかなかできない習慣が自然の空気漂う七山では得られることを感謝しています。

お盆までには間に合わなかった山の手入れをしながら、いっしょに歩いた犬たちのことをなつかしく思い出す時間が私のお盆です。

そしてなによりも思い出すのはもちろん自分と暮らした犬のオポのこと。

たくさんのいっしょに過ごした時間があってまだ覚えていることがあります。

時間がたつと思い出すことが少なくなっていって思い出も空気となる時間がくるのでしょう。

生徒さんにいただいたお盆のお飾りを写真の前に飾りました。

そのオポの本当のお墓の上のしだれ梅の枝を預かり中の犬ちゃんがひっぱって遊んでいます。

オポだったらどうやってこの犬ちゃんと向き合ってくれただろうか。

自分には到底できないことだけど空想することで何かのヒントを探している自分がいます。

それだけたくさんのことを私に残してくれたオポ、自分の本当の犬の先生でした。

グッドボーイハートは一子相伝。

オポから私へと、そして次に続くのは誰なのか楽しみです。


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