年末が近づいているからなのか、あっという間に日々が過ぎていきます。
またブログの更新が遅くなってしまった言い訳です。
毎日たくさんのいろんな犬のことを考えたり思ったりするのですが、考えたことが文字になるまでに数日が必要で、そのうちにまた新しいことが頭の中に入ってきてしまいます。
頭の中では書いたつもりのブログ記事を改めてこうして書いている次第です。
先日ある生徒さんから読み終えた本をどなたかにといただき七山の部屋の中においていました。
その中には私が面白いと思った本も入っていました。
次の生徒さんがトレッキングに来られたときに「この本は面白かったから貸出しますよ。このドッグトレーナーが結構気に入っているの。」
と世界的にあまりにも有名すぐるドッグトレーナーの書いた本を完全な上から目線で紹介したのですが、生徒さんは彼を知らないと言いました。
知らない?
アメリカのカリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランを知らない人がいるのも当たり前のことです。
私がプロボクシングの世界チャンピオンの名前を知らないのと同じことですね。
なぜ私がシーザー・ミランがお気に入りのドッグトレーナーなのかを説明した上で本を読むのは苦手という生徒さんのために公開されている動画を一つ検索してちらっと見ていただきました。
その動画は英語でしたが、その中にあった言葉「トラスト」。
そのワードを聞いたときに、この言葉こそ犬と飼い主の間になくてはならないものだと、さすがにカリスマドッグトレーナー、だからお気に入りなのよと心の中で思ったのです。
「犬から信頼される飼い主になること」
犬を愛する多くの飼い主が望んでいることではないでしょうか。
犬とより良い関係を築くためのお手伝いをするのがグッドボーイハートの使命ですが、より良い関係にはいろんな関係があります。
私なら犬と互いを信頼し合える関係を築きたいと思います。
そういう思いで自分の犬と向き合ってきました。
犬から信頼される飼い主になるためにできることは何かと考えて、みなさんはどのようなことを考えたり実践されたりするでしょうか。
規則正しい生活の管理。
犬の習性にあった環境整備。
犬の習性や行動を理解すること。
犬の生活に必要な道具を正しく選び使うこと。
このような基本的かつ具体的なことは、グッドボーイハートで学ぶ生徒さんなら、日々積み重ねをされていることだと思います。
その上で、犬から信頼される飼い主になるために、絶対に必要だけどなかなか難しいことがあります。
それは「犬を信頼する飼い主である」ということです。
信頼関係とは一方通行ではなく双方向の関係です。
犬から信頼される前に、犬を信頼することができるでしょうか?
信頼されることよりも、信頼することの方がずっと難しいことなのです。
特に犬にかみつき行動やパニック行動などの破壊的行動をするようになってしまうと、犬のことをなかなか信頼することができなくなります。
犬が何を考えて、何を求めて、何をしようとしているのかがわからなくなってしまいます。
では、犬を信頼するためにできることとは、ただ犬を信じることです。
犬を信じて毎日犬との関係のために必要だと思うことを積み重ねていくだけです。
私も犬に接するときに「絶対にできるようになる」と信じて向き合っています。
ところが飼い主さんの方が「できない」と思うとしたら、お互いの関係はそこで終わってしまいます。
信頼関係は毎日の時間の積み重ねです。
飼い主が犬のことを信じてどこまでやるのか、決めるのは犬でなく飼い主の方です。
そして、私の仕事は犬に向き合う飼い主を信じることです。
わたしはなかなか犬のことをあきらめません。
それが私の犬に対する愛するという気持ちです。