グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬から信頼される飼い主になるために絶対に欠かせないこととは。

年末が近づいているからなのか、あっという間に日々が過ぎていきます。

またブログの更新が遅くなってしまった言い訳です。

毎日たくさんのいろんな犬のことを考えたり思ったりするのですが、考えたことが文字になるまでに数日が必要で、そのうちにまた新しいことが頭の中に入ってきてしまいます。

頭の中では書いたつもりのブログ記事を改めてこうして書いている次第です。

 

先日ある生徒さんから読み終えた本をどなたかにといただき七山の部屋の中においていました。

その中には私が面白いと思った本も入っていました。

次の生徒さんがトレッキングに来られたときに「この本は面白かったから貸出しますよ。このドッグトレーナーが結構気に入っているの。」

と世界的にあまりにも有名すぐるドッグトレーナーの書いた本を完全な上から目線で紹介したのですが、生徒さんは彼を知らないと言いました。

知らない?

アメリカのカリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランを知らない人がいるのも当たり前のことです。

私がプロボクシングの世界チャンピオンの名前を知らないのと同じことですね。

なぜ私がシーザー・ミランがお気に入りのドッグトレーナーなのかを説明した上で本を読むのは苦手という生徒さんのために公開されている動画を一つ検索してちらっと見ていただきました。

その動画は英語でしたが、その中にあった言葉「トラスト」。

そのワードを聞いたときに、この言葉こそ犬と飼い主の間になくてはならないものだと、さすがにカリスマドッグトレーナー、だからお気に入りなのよと心の中で思ったのです。

 

「犬から信頼される飼い主になること」

犬を愛する多くの飼い主が望んでいることではないでしょうか。

犬とより良い関係を築くためのお手伝いをするのがグッドボーイハートの使命ですが、より良い関係にはいろんな関係があります。

私なら犬と互いを信頼し合える関係を築きたいと思います。

そういう思いで自分の犬と向き合ってきました。

犬から信頼される飼い主になるためにできることは何かと考えて、みなさんはどのようなことを考えたり実践されたりするでしょうか。

規則正しい生活の管理。

犬の習性にあった環境整備。

犬の習性や行動を理解すること。

犬の生活に必要な道具を正しく選び使うこと。

このような基本的かつ具体的なことは、グッドボーイハートで学ぶ生徒さんなら、日々積み重ねをされていることだと思います。

その上で、犬から信頼される飼い主になるために、絶対に必要だけどなかなか難しいことがあります。

それは「犬を信頼する飼い主である」ということです。

信頼関係とは一方通行ではなく双方向の関係です。

犬から信頼される前に、犬を信頼することができるでしょうか?

信頼されることよりも、信頼することの方がずっと難しいことなのです。

特に犬にかみつき行動やパニック行動などの破壊的行動をするようになってしまうと、犬のことをなかなか信頼することができなくなります。

犬が何を考えて、何を求めて、何をしようとしているのかがわからなくなってしまいます。

では、犬を信頼するためにできることとは、ただ犬を信じることです。

犬を信じて毎日犬との関係のために必要だと思うことを積み重ねていくだけです。

私も犬に接するときに「絶対にできるようになる」と信じて向き合っています。

ところが飼い主さんの方が「できない」と思うとしたら、お互いの関係はそこで終わってしまいます。

信頼関係は毎日の時間の積み重ねです。

飼い主が犬のことを信じてどこまでやるのか、決めるのは犬でなく飼い主の方です。

そして、私の仕事は犬に向き合う飼い主を信じることです。

わたしはなかなか犬のことをあきらめません。

それが私の犬に対する愛するという気持ちです。

柴犬の小鉄ちゃんとむぎちゃん



 

 

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ドッグトレーナーも迷走する「犬のしつけ」っていったい何?

オンラインクラスなどをご利用いただいている開業されている同業者=ドッグインストラクターのある先生とお話することがありました。

先日のオンライン犬語セミナーで使用した犬の行動を撮影した動画を見たことで、大きな気づきを得られたというお話を伺いました。

その気づきとは簡単に言えば「犬のしつけとは何か?」という気づきだったそうです。

人に「犬のしつけ方」について教える立場である私たちドッグインストラクターだからこその悩みというものがあります。

それは他の専門業種の方々が自分の取り組んでいるものに対して悩むのと同じことです。

医者であれば治療の方針や方法について、農家であればより良い農作物をつくるために何ができるか、教師であれば何をどのようにして伝えたらよいのかなどと同じように。

飼い主に対して「犬のしつけ」を教えるために私たちは様々なことを飼い主に教えたり伝える仕事をしています。

ただその内容はドッグインストラクターとかドッグトレーナーという職についている人によってそれぞれです

また、私というひとりのドッグインストラクターであっても、自分の学びや成長と共に飼い主さんに伝えるべき最大に重要なことはこれだと思うことが変化しています。

例えば、飼い主がより分かりやすく簡単にできる方法で犬にオスワリを教えることを伝えるのか。

報酬による条件付け学習の陽性強化トレーニングを学び取り組んだこともありました。

クリッカートレーニングにも真剣に取り組みました。

アメリカで開催されたセミナーにも参加してとことんまで学びやり方を習得してそれを犬のしつけにどのように活用できるのかを模索してチャレンジしてきたこともあります。

しかし、今となっては犬のしつけに「報酬と罰」はほとんど必要がないと思うようになりました。

少なくとも自分が犬と暮らす上では全く必要がなかったことにも気づきました。

なぜ報酬や罰を用いてトレーニングをしなければいけないような状態に犬が陥っているのだろうかという考えに転ずることができたことで犬のしつけ方に対する考え方が大きく変わったのです。

大きなきっかけは七山にグッドボーイハートを移転させたことでしたが、その中で学んだことは彼らのフィールドである山という場所で、犬の行動をずっと観察する時間を得られたことです。

犬と犬が、犬と人が、関わるということ、関係性を築き上げていくということがどういうことなのかを学ぶたくさんの時間をいただきました。

これはドッグインストラクターという仕事をしている自分にとって素晴らしい時間でしたが、何よりもオポの飼い主である自分にとってもっと素晴らしい時間になりました。

その気づきを元にして今のトレーニングクラスを作り上げていくようになり、口で伝えられることは伝え、飼い主自身に気づいてほしいことは気づくための時間を使っていただくようにしています。

犬との山歩きとは体感しながらそのきっかけをえるためのチャンスであり、また犬語セミナーは考えながら気づきを得るためのチャンスなのです。

先へ進もうとしている人はやはり先に進まれるのだと感じたミーティングになりました。

12月の犬語オンラインセミナーは以下の予定です。

12月15日20時~21時 ※延長の可能性ありですが途中退出も自由です。

定員5名 おひとり2000円

1名でも開催いたします。お気軽にご連絡下さい。


 

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iphone13なら大丈夫!じゃなかった山のエリア感はさすがにすごい。ココから発展した「犬を変えるためにできるのは環境を変えることだけです。」

ネットの広告でiphone13を手にした人が激しく動き回ったあとにでるキャッチコピー「iphone13なら大丈夫」を見ながら思ったことは「iphone13も大丈夫じゃなかった」でした。

お預かりクラスのときに撮影している犬の自然の中での姿を、みなさんみたいにきれいに撮影できればという気持ちで携帯電話をiphone13に変更したのですが、2日で返品することになりました。

理由は、電話が通信できなかったからです。

iphone13に変えて七山に戻ると全くアンテナが立っていないことに気づきました。

来客の方々の中にもiphoneを利用されている方はいらしたはずだけど、有効なのはWi-Fiをつかったライン電話の方でした。

ドコモのエリアチェックを受けて、やはりエリア的に非常に通信が難しい場所であることがわかりました。

人工的になんでも発達して機械もどんどん良くなって、みんな最新の携帯機種を持ってより快適でより楽しい生活を作ろうとしている中で、山の奥にあるこのグッドボーイハート七山では通用しないものがいくつもあるということを実感したひとつの学びになりました。

そんな人の力の通用しない山の中にそれぞれの力で生きている動物がたくさんいます。

都会では触れることのできない野生動物のにおいがそこら中にあります。

都会では見ることもできない植物であふれています。

名前もしらない不思議な昆虫がたくさん生きています。

そんな人の手の及ばない場所だからこそ、犬の脳は活発に活動を始めるのだと感じるのです。

今自分がおかれているこの山の中で自分のためにできることは何か?

と、犬の脳が最大限に動き始めたときに、今まで閉じ込められていた壁を自ら突き破り解放されて犬の中で変革が起きることを待つしかありません。

私たちが犬に対してできることは、環境を変化させていくことだけです。

環境とは犬を取り巻く外的な要因のことです。

都会で過ごすのか、自然の中で過ごすのかといった大きな環境要因の問題。

室内で過ごすのか庭で過ごすのかといった環境の使い方。

リードをどのように使うのかという犬に用いる道具の使い方。

そして環境の中には飼い主としての向き合い方、接し方も含まれます。

犬にどのような問題行動が起きていようと、人が変えられるのは周囲の環境だけなのです。

それを内面から変えようとすると「薬やサプリメント」ということになります。

神経に作用するもの、脳の機能に影響を与えるもの、ゆっくりと効果のあるものであれば使用する価値はあると思います。

犬の内的なもの、内臓や脳や神経などに影響を及ぼすものについては急変するものはおすすめできません。

それぞれの犬にできることから精査して初めていきましょう。

でもどの犬にもできることは自然の中に連れ出すことです。

だれにでも気軽にできて犬が受け入れることができる自然がみなさんの近くにもあるはずです。

iphone13とはお別れしましたが、国産の携帯電話が七山では活躍しています。

結局写真はバージョンアップできなかったけど、つたない写真の中から犬たちの気持ちを汲み取っていただければと思います。

 

Posted in 犬のこと, 自然のこと

質の良い犬の散歩を目指すためのはるちゃんの「犬の散歩マップ」

犬の散歩レッスンは訪問トレーニングクラスの必須項目です。

散歩行動をチェックすれば、犬のいろんなことが見得てきます。

例えば、犬と飼い主の関係、犬の他の犬に対する社会性、人に対する社会性、環境の変化への適応性、犬の発達の過程、犬のストレスのレベルなどと重要なことはすべて散歩行動にみられます。

そのため散歩レッスンには特別に時間をかけます。

実際に散歩に出るまえに「犬がどのような散歩をしているのか」のカウンセリングも行います。

犬のしつけとトレーニングは環境を整備することです。

そういう意味では散歩も同じだからです。

今回は柴犬のはるちゃんのたびたびの散歩レッスンのときに飼い主さんが準備してくれた「犬のお散歩マップ」がとても素敵だったので撮影させていただきました。

子犬のころから数回の散歩行動のチェックと指導を行ってきましたが、より質の高い散歩を目指しているはるちゃんの飼い主さんのご依頼で、数度目の散歩の指導に伺いました。

レッスンのときに準備してあったお散歩マップはこちらです。

はるちゃんのお散歩マップ

はるちゃんのお散歩マップ



散歩の全体像がわかり、排泄に立ち寄っている場所、お気に入りの場所、苦手な場所などはるちゃんの基本的な散歩の状態をよく記録してあります。

地域的に田んぼが多く風の通り抜けのある歩きやすいコースであることもわかりますね。

この散歩マップを見せていただいてはるちゃんの状態をうかがってから散歩の様子を確認しました。

以前よりも格段に散歩行動が安定していました。


散歩中に他の犬と遭遇して興奮するはるちゃんにどのように制御をしていいのか迷っていた飼い主さんも、今では余裕で対応されるようになりはるちゃんも落ち着いてきました。

トレッキングクラスやお預かりクラスで他の犬と接するはるちゃんを見たり、犬語セミナーで犬のコミュニケーションを学ばれたことで、はるちゃんへの理解が進んだことがとても大きな影響だったはずです。

クラスで散歩レッスンとして指導するのはいつも同じことなのですが、飼い主さんの犬への理解が進むほどに犬をリードする姿勢が変わってきます。

自信がついていきてるなと感じられるのです。

飼い主としての落ち着きが犬を落ち着かせていきます。

お散歩マップは現状把握に役立ちます。

ぜひ作ってみてください。

 

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礼から始まり礼に終わる一対一のワンプロならさせる価値多いにあります。  

先日から何度か犬語セミナーに犬と犬がじゃれあう行動を見ていただいたことで、みなさんがよく言う「ワンプロ(犬のプロレス)」についての質問を受けるようになりました。

他の犬が苦手という犬を持つ飼い主の中には、小さいころに犬と会わせていなかったから犬とうまくやっていけないと思っていらっしゃる方が多いようですが、これは疑問です。

なぜなら、小さいころならその犬はちゃんと他の犬とコミュニケーションがとれたという確証はあるでしょうか?

わたしの見方では1歳前後になって他の犬とのコミュニケーションに問題を持つ犬は、この犬が生後3ケ月のときであってもうまくコミュニケーションが取れたとは思えないからです。

むしろ、社会性の育っていない犬同士をかかわらせることの方が犬に対する社会性を落としてしまうことになります。

犬は生後6ケ月くらいまでは攻撃性の表現も限られています。

乳歯をもちテリトリーを守る体になっていないためです。

ですから生後6ケ月未満の犬たちを遊ばせようとすると、とびつき、あまがみ、追いかける、走り回る、吠える、などの行動がたくさん見られます。

「ワンプロ」をたくさんさせた方が他の犬への社会性が高まると思っていてドッグランに連れていかれる方も多いようですが、これは大変危険なことだということをお伝えしておきます。

規律のない社会的なコミュニケーションは、ただの暴力でしかないのです。

 

人の子供を例にして少しお話します。

人間の子供たちにもお互いを掴み合ったり、押し合ったりして競う遊びをする時期があります。

最近では子供同士のトラブルを避けるためか親の方がすぐにダメ出しをしてつかみ合う経験をしたことがない子供もいるかもしれません。

これもまた危険なことで、どの程度人に手を出したらいいのかを知る機会がなくなってしまいます。

しかし、日本には「相撲」という競技もあります。

女子はなかなか参加する機会がありませんが、子供相撲は私が子供のころには神社の中にあった土俵でよく開催されていました。

突きあい、押し合い、投げ合い、など子供でもわかるルールでできているのが相撲です。

そして相撲の最も大切なことは「礼で始まり礼に終わる」戦いだということではないでしょうか。

 

犬と犬が体をぶつけ合い競うワンプロもこの相撲と同じように礼儀を育てるものであれば絶対にする価値があります。

この犬と犬のかかわりの中では、お互いそれぞれに強くなっていきます。

その強さは体の強さだけでなく、心の強さにも影響します。

犬と犬の絡む遊びの中にもちゃんとしたルールがあるのです。

そのルールを違反しようとしているときは、犬は少し興奮気味なときです。

そのようなときは間に入って礼を取り戻させる、落ち着かせるなどの手伝いが必要です。

本来なら親犬や同じ役割を果たす大人の犬たちがやっていたことですが、今はそれをする犬の存在がなかなかありません。

同じ群れとしてきちんと規律だった関係でなければできないことだからです。

それでその役割を飼い主である自分がやらなければいけないのです。

お預かりクラスで犬と犬を遊ばせるときには、その行事の役割を私が担っています。

犬の行動を見逃さないようによく見ていなければいけないので、行動を見る目は鍛えられました。

 

お互いを高めあうワンプロ。

そのためには家庭での礼儀作法が必須です。

それが家庭犬のしつけです。

犬のしつけが進めば、犬の社会性があがり、犬の世界は広がります。

グッドボーイハートのワンプロクラス

見事に返し技を決めた小鉄くんとひっくり返って満足の金太郎くん

Posted in 犬のこと

初めて山歩きをする犬は何を感じているのだろうか。

今日もまたトレッキングのために山まで行ってきました。

相当寒いと思っていましたが心地よく晴れて涼しい北風が吹く七山、紅葉は赤から黄色へと変化して落ち葉絨毯に埋め尽くされた山を歩くことができました。

参加した小さな犬ちゃんは山歩きが初めてとのことで、どのような反応を見せてくれるのか飼い主さんも楽しみに来られたようです。

最初は脚の毛にまとわりつく落ち葉に戸惑う様子で人に助けを求めるような様子もありました。

しかし、山を歩き進むうちに犬ちゃんは自分からどんどんと前に進んでいきます。

飼い主さんの方は、思ったよりも急坂ですねと言われながら、歩き進む小さな勇士の姿にびっくりした様子でした。

「山を歩きたがらない犬はいないのでしょうか?」という質問をされました。

今までにたくさんの犬と山を歩きましたが、山を歩きたがらないという犬はいませんでした。

山の坂でバランスを崩して動けなくなってしまうのは犬ではなく飼い主の方です。

犬はその四つ足で上手にバランスをとりながら上り道、下り道とむしろ楽しむように進んで歩いていきます。

山歩きが小さな犬ちゃんは臆することなくあゆみを続けました。

ときどきにおいとりをするようになっていきます。

木々から、地面から、風からにおうたくさんの獣のにおいをかぎ分けられたでしょうか。

犬との山歩きは犬だけの楽しみではありません。

犬が自然とどのようなコンタクトをとるのかを私たちが身近に感じることに楽しみがあります。

犬は人と自然をつないでくれるガイド役なのです。

小さな犬ちゃんの山での成長がこれからますます楽しみです。

グッドボーイハートのトレッキングクラスに参加したテトちゃん
 

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オンライン犬語セミナーを開催しました。

今月からようやく本格的にオンライン犬語セミナーを開催しています。

前回のテストセミナーとは異なり、みなさんからいただいた意見を大盛に盛り込んだセミナーでした。

使用されている機材が各自異なったことで、やりにくい部分もあったようなので今後も改善を進めていきます。

今回は事前の動画公開という形でセミナー前に動画を見ていただく方法をとりました。

6個のビデオを準備しましたが実際に詳しくご説明できたのは3つでしたね。

数名でやりとりをしているだけなのにあっという間に時間が過ぎてしまい、60分のセミナーも少し延長しました。

利用したメイン動画は2頭の若い柴犬たちがお預かりクラス中に絡んでいる動画です。

みなさんの分析内容は、

競争している

遊んでいる

じゃれあっている

喧嘩している

優先権を競っている

全く分からない…。

と様々な見方がありました。

どれも間違っているということではなく、そのように見えるのはなぜなのかを自分自身で突き詰めていかれると犬語セミナーはもっと価値のあるものになります。

なぜそのように見えるのか?という質問に対して、ただそう感じるからというのも全く間違ってはいません。

ただ、いつもお話しているように犬のコミュニケーションはある程度の規則性があります。

その規則性があるからこそ世界共通の犬語というものがあるのです。

この部分をひとつでもつかんでいただければという気持ちで犬語セミナーを開催しています。

オンラインクラスは毎月開催いたします。

またぜひご参加下さい!

 

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと, 犬のこと

習っていないのに表現できる、それが犬のコミュニケーション術

飼い主なら、犬が何をしたいのか、何を考えているのか、何を思っているのかを知りたいと思うでしょう。

そのために犬のことをいろいろと学ぶわけですが、その中でも犬のコミュニケーションについては奥が深くいくら学んでも学びつくせません。

でも犬のコミュニケーションの道具は、人のそれよりも単純でわかりやすい形でできています。

人は言葉が発達したおかげで、こうして文字にして遠方の方に情報を伝えることができるし、電話という方法でやり取りをすることもできます。

言葉もひとつの信号ではありますが、世界の地域によってそれぞれに違う言葉を使うため、英語しか話せない人と日本語しか話せない人ではすぐに意志疎通をすることができません。

ところが犬の場合には、やり取りしている情報が限られているため、今でも犬という動物が生得的に備えている能力でコミュニケーションをとることができます。

海外から輸送されてきた犬も到着してすぐに国内にいる犬と対話することができるのです。

犬は学ばなくも他の犬とコミュニケーションをとる方法を知っています。

稀に、他の犬に対して全く無反応のような犬がいます。

相手の犬が近づいてきたりにおいをかいだりしても、全く動かない犬です。

このような犬の飼い主やその犬を見た人は「この犬は犬の言葉を知らないのではないか。」と思うかもしれません。

ほとんどの場合、こうした犬は犬の言葉を知らないのではなく、犬とコミュニケーションをとる意志や動機を失っているだけです。

もし生まれた時から大きく知能的に問題がありコミュニケーションが発達しなかったのであれば、子犬は母乳を吸うこともできない状態であったでしょう。

一般の家庭にご縁のある犬なら、犬の言葉はその脳内に入っている状態であるはずです。

その「犬の言葉」がどのようにして引き出されるかというと、コミュニケーションがとれる相手がいることが前提です。

以前テレビかなにかで英語が堪能な芸能人に「英語を話してみて」とリクエストされましたが、その方は「誰に対して話せばいいのですか?相手がいなければ会話することができません。」と言い返されました。

犬の場合にも同じことで、犬の言葉を受け取る相手がいないのにどうやって犬の言葉を話したらいいのかということです。

飼い主でも犬の言葉を受け取ることができますが、まともな受け答えをしなければ「話のわからない人間」として犬は不信感を募らせます。

飼い主との対話が難しくなると、最後は飼い主に繰り返し吠える、唸る、かみつく、なめる、すり寄るなどの犬と犬では過剰な表現をしていら立ちを見せます。

飼い主が犬の言葉を学ぶ一番の価値は、犬と犬を会わせるための方法としてではなく、自分が家族の犬と対話するためです。

犬は学ばなくても身に着けているコミュニケーションの方法を、人は学ばなければ知ることができません。

そのための犬語セミナー。

オンラインセミナーは明後日ですね、楽しみにしています。


 

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犬と犬でたくさん遊ぶ時間はとても大切。ただし基本的な規律を守ること!

ちょうど同じくらいの年頃の柴犬のオス犬くんたちをお預かりすることになりました。

子犬のころから預かりが重なるようになり、飼い主さんもお互いに相性が良い同年齢の犬なら合わせたいという気持ちがつながりました。

それぞれの飼い主さんから「○○くんがお預かりのときは声をかけてください!」とお声をいただくようになりました。

今回も2頭の犬くんたちは飼い主の申し合わせの中で2頭がいっしょに長期の「合宿」お預かりになりました。

2頭のオス犬たちは青年期でエネルギーも爆発的。

おいかっけっこしたり、じゃれあったり、おもちゃをとりあったり、がるがる言いながら一日中あきれるほどよく遊びます。

若くて元気な年齢ですから犬と犬が互いに関係性を深めながらこうしてよく走りよく遊ぶ時間を持てるのはすばらしいことです。

しかし、犬と犬がじゃれあっている光景がすべて良い結果になるとは限りません。

犬と犬がじゃれあうような激しい遊びは今やワンプロ(犬のプロレス)といわれるようになりドッグランでもよく見られるようになりました。

ドッグランで他の犬に追い回されるのが遊びだと思っていたけれど、いつの間にか他の犬に吠えるようになってしまった犬もたくさんいます。

多数で1頭の犬を追い回したりじゃれついたりするのは、遊びではなく弱いものに対する攻撃である場合もあります。

また規律なくただ犬たちを自由にさせることで発散させている飼い主が多いようですが、これは犬の遊び活動ではなくただのストレス行動です。

ストレス行動が重なれば毎日の生活の中には必ず問題が発生しています。

「犬と犬を遊ばせたい、走らせたい」と思うなら、犬が犬とよりよい関係を築くための時間として遊びを発展させているかどうか、慎重に見極めていく必要があります。

2頭の犬たちがどのようにコミュニケーションをとっているのか、どのように変化していくのかを預かり担当の私はずっと観察しています。

時にはすぐそばで、時にはすこし離れてみて、でも決定的なときには2頭の柴犬の若いオス犬に「止め!」と「フセ!」の合図で制止に入ります。

試合でいう審判のようなものですが、よい関係になればなるほど制止に入る回数は減ってきます。

犬たちも時間を通してお互いを知り信頼関係を高めていくのは犬と人の関係作りと変わりありません。

相性の良い犬はそう簡単に見つかるものでもありません。

だから出会いはいつも奇跡的なもの。

若い時代の遊び相手が見つかったらぜひ大切にして下さい。

一日中おやつをねだる必要もなく、人間にかまってということもなく、ドロドロになって遊ぶ柴犬たちを見て過ごしましたが、さすがに七山も冷えて来ました。

走って温かくなる犬たちがうらやましいです。

グッドボーイハートの預かりクラスで遊ぶ2頭の柴犬たち
 

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雨の日でも犬を大地の上で遊ばせたいという飼い主の気持ち

一雨ごとに寒さが増してきました。

緩やかな一日は過ごしやすいのですが、こうして寒くなったり温かくなったりする緩急が訪れると気持ちが引き締まります。

先日も朝から雨模様の気配の日に、トレッキングクラスに来る予定の生徒さんがいました。

ご連絡しようか迷いましたが、あの飼い主さんならこの天候でも来られるだろうと思っていると案の定、犬を連れて到着されました。

雨が降ってきましたね。降り止むまで少し待ちましょう。

といいつつも、少雨になると待ちきれなかったように山歩きに出かけます。

七山の環境にも慣れていて犬もある程度の自由行動ができます。

生徒さんはいつも草刈鎌を片手に歩きだすようになり、腱鞘炎が続くわたしは「しないでください。」と釘を刺される方で、手持ち無沙汰でしたがいつもとは違う雨宿りコースで山を歩きました。

しばらくするとまたザーっと雨が降ってきて、いったん戻ろうということになり室内で服を乾かし、再び雨が上がったのでまた広場に行ってふらふらと。

一日の気温や天候の変化が激しくても自然環境の中ではあまりストレスを感じません。

飼い主さんも「雨の日の散歩がいつもの散歩コースだったら、いやだなと思うのにこういうところだろ全然いやじゃないのが不思議です。」と。

むしろ天気にあわせて外に出たり隠れたりと天候の変化を楽しめます。

犬たちも同様にまったりして気温の変わらないときはぼーっとしているのに、雨が降ったり急に晴れたり、風が吹いたり止まったりという変化が起きると周囲の環境の変化をいち早く知ろうとするのか集中している様子がうかがえます。

こういうことを重ねていくことが頭を使うということではないかと思います。

その日にトレッキングに来ていた犬ちゃんも雨の日は散歩に行きたがらなかったので、山の雨トレッキングも最初は少し抵抗があったようですが今では全然なんともないという感じで雨の中を歩いていきます。

お預かりクラスに来ていた若いオス犬たちは、むしろ雨を楽しんでいるように泥まみれになって遊んでいました。泣きたいのはこちらの方ですね。

でもドロドロになってみたいという若い犬たちの欲求を満たしてあげる方が、汚れることを怖がることよりもずっと大切だと思うのです。

わたしたちも彼らも同じ動物で、自然の中で活動するための知恵を身に着けることが最も大切なことだとどこかで知っているはずです。

成長期に犬の脳を発達させるというのは、知的玩具でおやつを探させることでも、囲われた人工的な空間に連れていくことでも、たくさんの人に撫でてもらうことでもありません。

大きな自然という環境の中で安心を獲得していくこと、そしてそこに信頼できる仲間が共にいること、この二つが犬にとって最も大切なことです。

といっても体力がいりますね。

やっぱり犬はパワーがあります。

グッドボーイハートの雨の日のトレッキング

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