グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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やられたらやり返す!スズメバチから倍返しならぬ千倍返しを受けた生涯の不覚

あの悪夢の日から一週間がたちようやく腫れが引いてきたので起きたことを冷静に記事にできそうです。

タイトルの通りなのですが、これはかなりの長文なのでお暇のあるときにどうぞ。

 

スズメバチに刺された!事件はこうして起きた

 

その日、私は七山で午前中のトレッキングクラスと午後のヒーリングクラスを終えたあと裏庭の整備に集中していた。

預かり犬ちゃんもおらず、今日こそはこの裏庭を少しでも整備したいと気合が入る。

裏庭の斜面の草刈りをしながら土砂を運び出す作業を始めて20分ほど経過。

するとブンブンと近くを飛び回る虫がいる。

アブにしてはしつこいなと多少払うと、ものすごい羽音で顔面に向かってきた。

網のある帽子で防御していたが払いながら見える「スズメバチだ!」。

慌てて腰をかがめながら(本能的にそうするようになった)、一度は室内に退散。

スズメバチに深追いはされずに逃げ切ったあとに考えた。

なぜ、攻撃をされたのだろうか。

テラス周辺に巣を作ろうと思っているのだろうか、そうだとしたら生徒さんたちも危ない。

そういえばダンナくんも「スプレーで少し脅しといたほうがいい」と言っていた。

そうだ防衛は最大の攻撃なのだ。

殺虫剤を片手にテラスに出て裏の方を見ると、裏まで続く軒下に先ほど威嚇したスズメバチが飛んでいる。

スズメバチにスプレーをふるとすぐに姿がなくなった。

ああ、いなくなったな…これで…。と思ったくらいだったと思う、

左手の指にびりびりっと衝撃が走る、思わず払ったが間違いなくスズメバチが手に止まっているのが見えた。

再び腰をかがめながら室内に逃げ込む。

あーやられてしまった。

とスズメバチに刺された経過はここまでです。

 

スズメバチの毒性の高さを身を持って知る

 

ゴム手をしていたのに刺された箇所はゴムではなく綿素材の場所。

刺された瞬間に手袋を縫いたからか?針は刺さっていない。

まずは流水でガンガン流す。

でもあまり効果はないのか次第に腫れてきた。

ポイズンリムーバーがあったことを思い出して使ってみたが全くダメ。

針を取り出してつついて血液を出そうとしたが、腫れが進み針が全く皮膚に入らない。

剃刀を探すが切れそうなものがなく、カッターを当てたが皮膚の腫れがひどすぎて刺さらない。

思いっきりさしたら肉まで切れそうでできない。

ひたすら冷やすが痛みは全く止まる気配がない。

東洋医学の本には「梅干しを塗る」と書いてあったが冷蔵庫には梅干しがない。

とりあえずブヨは効果があるびわの葉エキスをぬったり、ブランデーだからとレスキューレメディを塗ったりしてみた。

ほとんど効果がなかったと思う。

そしてそのまま、腫れがじわじわと進んでいくことになった。

 

なぜ刺されたのかを冷静に考えて環境を調べた

 

とこの刺し傷に対応する間にもあることを調べてみた。

冷やしながらも「なぜスズメバチは私を刺したのだ」という疑問が頭から離れなかった。

スズメバチがこんな攻撃をしてくるということは、もしかしたらもう巣があったということのか?

そう思ってキッチンの窓から裏の軒下をのぞいてみた。

そうするとなんとスズメバチの巣が家の裏の軒下にあった。

ソフトボール大くらいのサイズになっていて、スズメバチが巣から出入りしている姿が見える。

この裏庭の掃除を七山に来るたびにしていたのに。

先週もここで長い時間作業をしていたし、この日の午前中もこのすぐ上の草を草刈り機で刈っていたのに。

スズメバチがここに巣を作っていったことを、今の今まで全く気付かなかった。

本当の灯台下暗しになったということだった。

巣があると知っていたら近付くバカはいない。

最初の攻撃を受けたときにもっと丁寧に見渡したら飛んでいるスズメバチの数メートル向こうに巣が見えたはず。

まだスズメバチの数が少なく巣によくあるようなたくさんの羽音が聞こえなかったので気づかなかった。

攻撃したスズメバチは正当で攻撃を受けた私の方がルール違反だということになる。

 

スズメバチに刺された夜の激高

 

痛みを気分転換で変えようととりあえずはダンナくんにラインで連絡。

その後も動画配信を見たり、ニュースを見たり、ブログを書いたりして気を散らそうする。

それでも時間がたてばたつほど、痛みはひどくなっていった。

その夜は、本当に眠れないほどの痛みをかゆみで一晩を超すことになった。

じわじわと広がる痛みとかゆみと腫れ。

しかも、ゆっくりゆっくりと腫れていく。

夜の12時くらいになると刺された左手はグローブのようになっていた。

痛みとかゆみからまた別の感情が生まれてくる。

怒り→適切に行動できなかった自分への怒り

悲しみ→蜂に刺されるという事件が起きたことへの悲しみ

後悔→あのときもっと慎重になればこんなことにはならなかったという悔い

そして再びの痛みとかゆみ。

自分の複雑な思いで押しつぶされそうになった夜だった。

 

スズメバチは本当に私を殺そうとしたのだと知った

 

そして恐ろしいことは一日では終わらなかった。

スズメバチに刺されたあと病院に行かなかった私の手はの手首からひじにかけて腫れが広がっていった。

それはじわじわというもので一気にではない感じ。

スズメバチの毒は私の体の中で炎症を起こしながらじわじわと脇の方へ上がっていくのだ。

刺されて24時間たったあとでダンナくんが七山に到着。

私の手をひと目みて「自分の想像の倍以上腫れてる…見れない」と。

病院へ行ってくれというダンナくんの依頼と同時に様子を見るのは明日の朝までにしようと決意。

翌日もまた腫れは進んでおり次第に握れなくなり手から腕へと広がった毒で腕が上に上がらなくなってきた。

このときに思ったこと「スズメバチは私を本当に殺そうとしたのだ」

犬に咬まれたとしてもその千倍は毒性が高い、いやそれ以上かもしれない。

病院よりも巣を撤去しなければ、それが先なのだ。

 

スズメバチの巣の撤去をする

 

私の悲報を聞いたダンナくん。

自分が撃退するといって買ってきたのは「巣ご退治峙するバズーカ殺虫剤」。

しかし「自分の想像以上の巣が大きい…無理かも」と弱気の発言となった。

以前スズメバチの巣を撤去して下さった唐津市の養蜂家に電話するも体調不良で仕事をしてないとのことでショック。

私は依頼者を七山の知人に変更した。

「スズメバチの巣を撤去して下さる方を紹介してください。」

その後連絡が取れて数日後に無事に巣を撤去していただいた。感謝です!。

家の軒下やその周辺に巣を作ったこと自体、スズメバチは境界線を越している。

境界線を越してくる危険な生物は抹殺されてしまうのはお互いのルール。

これは生物の掟だから仕方ないのだけど、巣がまだ小さいうちに見つけて撤去できればそれが一番よかったのかもしれない。

いやもっと良いのは、やはり裏庭をもっと整備して風通しの良い空間にしなければならない。

ずっと気になっていて今年はと思い手を付けていたのだけど、仕事があるからなかなか時間がとれずに進まなかった。

今年こそ本気でやろうという気持ちにさせてもらった。

広場や表庭やテラス周辺など、トンボが飛び交うところにスズメバチは長いをしない。

なぜならスズメバチはトンボに食べられてしまうから。

でもトンボはテラスなどの障害物の多いところを飛べない。

だからどうしてもテラスや木々の多い狭いところにスズメバチが身を隠そうとする。

動物の行動は案外単純なのだから刺される自分がやっぱり悪いのだ。

 

捕捉:七山診療所

 

どこの病院に行ったらいいのかわからなかったが、とりあえず地域の方が同じような事件も多いということで七山診療所に行ったらなんと移転していた。

新しい七山診療所は七山市民センターの中に入っていた。

スズメバチに刺されたことを説明し薬をいただいた。

やはり慣れているようで手慣れた感じだった。

薬を飲み始めて3,4日たっても腫れは残っていた。

今でも手首にしわがあるくらいは腫れが少しのこっている。

 

なぜすぐに病院に行かなかったのか?

 

生徒さんたちにも「なぜすぐに病院に行かなかったのか?」と尋ねられた。

病院に行こうという考えが全く思い浮かばなかったので悩まなかった。

ダンナくんが病院に行ってくれといったときに、そうか病院に行くという選択肢があったなと気づいたほど。

だって犬はスズメバチに刺されても腫れないから、自分だったら何日くらいで腫れが引くのか知りたかったのだと答えた。

しかし数日がたつと思った以上に腫れが広がっていくのに驚愕してしまったのも事実。

スズメバチに刺されても全く腫れない犬。

スズメバチに刺されたらほとんど死にかけそうになった私。

これも犬と人の違いであって、犬はやっぱり遺伝的に圧倒的に屋外の動物なのだ。

わたしたちが太刀打ちできる相手ではないほど体内の耐久性は高いのだ。

その彼らの能力を維持し続けてほしい。

だからこそ屋外で過ごす時間をたくさんもって欲しい。

結局そんな結論に落ち着いたところで、私の失態話は終わります。

もし抗体ができてしまったら2回目はアナフラキシーショックか。

それはそれで、宿命として受け入れます。

これは二ホンミツバチの巣



 

 

 

 

Posted in 日々のこと, 自然のこと

トレッキングクラスの後に対面のクラスを開催しました。他の犬との社会化は一対一からスタートです。

七山のお盆前の風景

 

大型連休に入ると同時に台風が近づいているようです。

今年の夏は本当に短く過ぎていきます。

七山でもとても冷たい風が通り過ぎトレッキングクラスも涼しく今年は快適です。

あの恐怖の昆虫「アブ」も今年は孵化する時期を逸したようでサイズは大きいが数が少ない。

そのためかトンボが低空飛行で行ったり来たりと目の前を飛び交います。

いつも防衛体制の犬くんはトンボ相手にジャンプジャンプ。

飛ぶ虫の中でも最強のトンボが犬につかまるはずもなく、空回りのシーンもありました。

 

犬と犬を対面させるクラスを開催

 

この日のトレッキングクラスは、少人数で犬と犬を対面させて同じ空間を共有する練習のためのクラスです。

相性のよさそうなサイズや年齢と性別の犬同士を繰り返し合わせていくと、回数を重ねるうちに行動に変化がみられることがあります。

この日はボーダーくんとミックスくんの数回目のセッションでした。

ボーダーくんの同居犬のボーダーちゃんも参加

そして見学をかねて社会をしるためにジャックラッセルくんも初参加しました。

 


 

他の犬の対する間違った社会化トレーニングとは

 

他の犬に対する社会化はたくさんの犬の中に交わることというのとは少し違います。

モノや音に順化させる社会化トレーニングと、他人や犬とのコミュニケーションや関係を深める社会化トレーニングは別に考えるようにします。

犬に対するコミュニケーションは、まずは犬と場所を共有して安心を獲得するところからです。

場所の共有には対立の関係性は持ち込めません。

ドッグランなどの囲われた場所に他の犬と同じスペースにいることも場所の共有にはなりますが、お互いに関わらないようにして過ごすことも可能です。

ですからドッグランで他の犬と共に写真を撮ったからといって安定した社会性を持っているとは限りません。

実際、保護施設や多頭飼育崩壊などで多数の犬が囲われたスペースに入れられたとしても犬同士はお互いに攻撃をしたりはしません。

ところがこうした場所に入れられて自分のスペースの確保に自信がなくなった犬は、他の犬に対して攻撃性を示したり他人を怖がったりするようになります。

その攻撃性が出るのは囲いの中ではなく囲いから出た時なのです。

だからドッグランでは犬は大丈夫だけど、散歩中は他の犬が苦手という犬がいるのは犬側に立てば全うなことです。

 

他の犬に対してコミュニケーションを深めることのできる犬

 

他の犬に対して対立をさける程度のことまではひどくトラウマを抱えていない犬であれば達成は可能です。

ですが、他の犬とかかわることを喜びとするような社会化の喜びを体験させたければもう少し頑張らねばなりません。

犬同士の社会化の喜びとは「群れる」とこなのです。

私たち人間となんら変わることはありません。

私たちも少人数であれある程度の人数であれ「群れる」ことを好みます。

だから密を避けるように行動することがストレスになるわけです。

小さな居酒屋でも、野球ゲーム観戦でも、共通の趣味や会話、価値観を持って群れることで楽しむ人と同じように、犬も群れることを楽しむのです。

ただ犬の場合には活動を通した群れなのでそこにはある程度の規律が必要です。

集合体になって敵に向かっていけるのか、そのときの△型の→は誰を基準に作られるのか、といったことです。

人と犬は社会構造が似ていることから共感が生まれるようになった動物だと思います。

その部分が開花していけば犬は犬と群れる喜びを勝ち取るでしょう。

犬との学び、とても深いものがあります。

まだまだ面白く犬たちの成長が楽しみです。

Posted in 日々のこと, クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬用マスク販売?動物への無知は動物を苦しめることもある

ニュースで新型コロナウイルスに感染した犬が出た騒いでいます。

そもそも感染者数という言葉の定義そのものも全く医学的には無意味なものです。

犬も同じように症状の出ていない動物の感染を掘り起こしても意味がないのです。

その意味のない流れの中で「犬に対する無知な飼い主」を食い物にする商売が始まっているらしいです。

なんとコロナウイルス感染を防止するために犬用マスクが販売されているというニュースが配信されています。

同時に犬用マスクの危険性を訴える動物病院のツイートも配信されているようです。

犬用マスクの着用など意味のないばかりでなく犬に不快感と病気にさせるようなことは絶対にしないようにしてください。

このような行為は犬にとって無意味かつ不利益なものです。

1 犬用マスクの着用

2 犬用靴の着用

3 犬用ソックスの着用

4 犬にうがい薬を飲ませる

5 犬の脚や脚裏、体を消毒液でふき取る

6 犬を散歩に連れ出さない

7 犬にPCR検査を受けさせる

こうした行為は犬を苦しめるだけで犬を安全に守る策にはなりません。

犬は一定の常在菌に守られて生活をしています。

常在菌が犬の体からなくなれば別の悪い菌が犬の中に入ってきます。

犬の世界にも人のように手に負えない感染症が発症する可能性がでてしまいます。

犬がそのような状態になってもしその新しいウイルスや細菌が人にとって危機的だと判断されれば…。

間違いなく犬は完全管理のガラス戸の中で生涯を送ることを強いられるか、飼い主から強制没収されるでしょう。

私たちの現在の必要以上の殺菌も実は犬の世界を脅かしはじめています。

動物の免疫力はわたしたちよりはるかに高いのです。

ところが犬の免疫力は家庭で飼育されるようになり薬の多様によりすごいスピードで落ちています。

人が無知になることで犬たちにかける負担をこれ以上強いることのないようにするためにできることは。

私たちはもっと深く考えましょう。

テレビニュースやSMSのニュースを鵜呑みにせずに、本当にそうなのか議論を戦わせましょう。

犬にとって何が本当に素晴らしいことなのかひとりひとりが考えましょう。

犬の本当の幸せが飼い主の本当の幸せだと信じています。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>オポの夢を見たこと

オポというのは私がいっしょに暮らしていた黒い犬の名前です。

グッドボーイハートの黒ラブのマークはオポのシルエットを見ながら自分で作りました。

オポのことを知っている方もいるし知らない方もいます。

どちらにしてもオポは私が犬のことを学ぶにあたって一番深く影響を与えてくれた存在です。

同時に人生の中での学びも与えてくれました。

そのオポの夢を久しぶりに見ました。

たまに見るのですが今回の夢はいつもの夢とは明らかに違いました。

夢の内容はとてもシンプルなものでした。

私が福岡の自宅のキッチンにたっていて、オポが廊下からキッチンに出るところにある冷蔵庫の角からひょっこりと姿を現したのです。

ゆっくりと歩いてきたオポを見て「あ、オポ。帰って来たんだね。」

といいました。

そしてそばにいたダンナくんに、オポが庭に出るからドアを開けて欲しいと伝えてダンナくんも分かったという風に立ち上がってドアのところへ。

そのあたりで目が覚めたかなと思います。

今の日常生活の中にオポが普通に登場したのは初めての夢でした。

何かのお知らせなのか、予告なのか、メッセージなのかよくわかりません。

そして今日変わったことといえば、冷蔵庫が一時的に機能しなくなりまた復活したことくらいです。

オポの電磁波に影響を受けたとは思えませんが、不思議な出来事でした。

亡くなった犬たちはどこへ行ったのだろうと考えることがあるのですが、つまりはいつも自分たちと共にあるのだと思います。

ダンナくんに話したらとても喜んでいました。

これから本当にいっしょに歩いていけそうです。

七山の柿の道を歩くオポ

Posted in 日々のこと, オポのこと

<日々のこと>寝ているときに犬が夢の中に出てくること

犬が夢の中に出てくることは珍しくありません。

出てくるときには毎晩のように犬が出てきます。

たいていはグッドボーイハートの犬たちです。

以前ある生徒さんに「●●ちゃんが夢に出てきたんです。」と話したことがあります。

その生徒さんは「うちのワンコが先生の夢に出てくるということは何か訴えたいことがあるということですよね。」と答えました。

ドッグインストラクターという仕事は、犬の言い分を飼い主に伝えることです。

日々のトレーニングでそれを受け取っている生徒さんだからこそ、自分の犬が先生の夢の中にまで出て行って飼い主の前では言えぬことを直訴したのだと考えたようです。

実際のところ、トレーニングのご相談があってご家庭に伺いそのご家庭で犬に最初にあったときは「あなたが私をここに呼んだのね。」と感じています。

犬が電話できないから、飼い主に電話させたのだと思っています。

だからこそ飼い主さんには厳しいと言われつつも、犬はこう言っているのだということを真剣に伝え続けてきました。

その私の夢の中に犬が出てくるということ、私の方ではこう考えることがあります。

犬が飼い主に伝えたいことを十分に伝えきれてないから、犬が夢の中に出てきてまで何か言いに来たのではないか…という見方です。

夢の中に出てくる犬は現在進行形でトレーニングに関わっている犬である場合もあるし、しばらく顔を見ていない犬の場合もあります。

これらの犬たちが自分の夢の中に出てくる理由は分からないのですが、私の頭の中は寝ているときにも犬のことを考えているのかと自分でも恐ろしくなることがあります。

どんなにがんばってもわからないことやできないことが山のようにあって、犬たちに対してできていないことをあげたらきりがありません。

でも犬が夢の中に出てくる間は自分に何かやらなければいけないことがまだあるのだと思います。

まだあるのかという言い方すらも驕りでしかないのですが、疲れてくるとこれだけやったのだからとつい思ってしまうのです。

私が気負っても仕方がないのだ、犬に対して一番できることがあるのは飼い主さんの方なのだと言い聞かせて、少し視線をそらすようにしてみます。

今はそんな時間が必要なのかと夢分析を終えました。

Posted in 日々のこと

<日々のこと>自然環境にダメージ与えた事に気づき引き返したこと

今年の草刈りのシーズンは特別な季節になりました。

山と向き合って草と戦って13年目の今年、ある間違いに気づいたからです。

間違いとは一作年から山の一部に使った除草剤のことです。

犬が歩く山だから除草剤は絶対に使わないというルールで10年以上頑張ってきました。

でもこの2年ほど福岡での訪問レッスンで時間が過ぎていき、七山に来たときには預かり犬ちゃんたちのお世話に時間を使いました。

結果、七山で草刈りをする時間が減ってしまい雑草は生え放題になり手に負えなくなってしまいました。

そんなとき「生えている草だけを枯らして根は殺さない、環境に影響をあまり与えない除草剤」があることを知りました。

除草剤もずいぶん進化したのだ、ペットや子供にも優しいものも商品化されている、これなら犬が歩かない場所につかっても大丈夫かも…。

そう思って歩行場所ではない裏などの一部に除草剤を使いました。

そして今年裏庭や山に登る周辺を見渡しているときに気づいたことがありました。

違う、いつもと山の、庭の風景が違うのです。

これまでなかった草が生えている。

あの背の高い草は都心によく生えている、駐車場に生えている草だ。

その背の高い草がたくさん生えている部分には今までなじみの風景だった野草や雑草が生えていないのです。

除草剤を使った部分はとくに環境の変化が激しく、毎年見てきた風景とは違うと気づき愕然としました。

自分が深く考えもせずにやった些細なことが環境にダメージを与えたのです。

土が変わってしまう…どうやって引き返したらいいのだろうか…。

しばらくその風景を見つつぼーっと考えました。

そして決めたのです。

街中で見慣れた、でも七山にはふさわしくないその草を取り去ることを決めました。

草を刈ると雑草はますます強くなってしまうので、特定の草を目標に根から抜き取ることにしました。

たくさんの草の中から特定の草だけを抜いていく作業、気が遠くなるほど大変な戦いが始まりました。

敷地面積は何百坪もありはいつくばって草を抜いていく作業を30分でも1時間でも繰り返す、取り戻すのはこれしかないからやるしかない。

数日の草抜きのあと4日後の今日また庭を見回りました。

風景が変わっているのです。

駐車場みたいだった庭にもともと自生していたあの草たちが芽を吹き出して戻ってきたのです。

再び生えてきたあの見慣れぬ草をまたはいつくばって草を抜いていきます。

これを繰り返せば元の庭と山に戻せるかもしれないと少し安堵しました。

自然の中に人工的な操作をするときにはその力の影響の強さを考える必要がある。

ずっとこのことを学んできたのに自分の足元から負けてしまったことに猛烈に反省しました。

人の操作は自然なものを管理して維持しつつそこから恵みをもらうなら良し、でも力を使い過ぎて自然そのものを破壊してしまうなら自分を破壊するのと同じことです。

自分の間違いに気づいて早く引き戻すことでなんとか破壊を止められそうです。

そしたら戻ってきた本来の草たちといつも通りの戦いが始まるだけです。

自然と共には甘くない、毎日が戦いそしてお互いに強くなれます。


 

Posted in 日々のこと, 自然のこと

<日々のこと>懐かしい犬の面影を鮮明に思い出すとき

グッドボーイハート七山に戻ってポストを開けると一枚の封書が入っていました。

16歳で他界した犬ちゃんの飼い主さんからのお手紙でした。

旅立ったその犬ちゃんの姿や動いている映像をはっきりと出しました。

あんなこともあった、こんなこともあった。

それは16年前に講師として勤務していた専門学校でのことでした。

当時、とても真剣に学んでいた生徒たちと共にシェルターワーククラブという活動を始めました。

保護犬を福岡市の動物愛護センターから引き取り、生徒たちが飼育管理して飼い主さんに譲渡しようという活動でした。

賛同の意見もありましたが、多くの反対意見ももらいました。

犬を育てる環境としては決して良くはない。

でもこの目の前にいる学生たちがこの活動を通して学ぶことができるなら、きっとこの学生たちが将来動物の仕事についたときに、多くの動物とその動物に関わる人の助けになるだろう…

そう思うと気持ちを止めることができませんでした。

そしてはじまったシェルターワーククラブの第一号の犬ちゃんを福岡市の動物愛護センターから譲渡して受け入れました。

今は一般の人でも譲渡できる施設の犬たちは当時は譲り受けることすら難しような状態だったのです。

当時を知る人こその語れる話です。

初めての試みにミーティングを繰り返す日々でした。

学生たちは真剣に犬のお世話をしていました。

アルバイトや自分のやりたいことを削って、犬のお世話のためにたくさんの時間を使ってこの活動やこの犬から何かを学ぼうとしている姿勢を受け取ることができました。

そしてついに、その第一号のシェルターワーククラブ卒業犬を家族として迎えていただく日が来ました。

その日からその子が亡くなる日までの長い長い月日を、家族として大切に育ててくださった飼い主さんのお手紙を拝見して、どんなに愛されて育ったのかと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

シェルターワーククラブという活動が社会に何かの影響を与えることなどありません。

活動を通して影響を受け、成長することができたのは私を含むクラブ活動で成長した学生たちの方です。

犬との出会いはたくさんのことをわたしたちに教えてくれます。

特に何年経っても鮮明に思い出す犬は私にとって大きな学びであったと思っています。

彼もそんな犬でした。

ビスコ。ありがとう。

もう一つの世界でオポと再会したらよろしく伝えてね。

七山の尾歩山山頂で休むオポ

Posted in 日々のこと

このブログ記事をご覧いただく方へ。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

いろいろな犬のしつけ、犬のトレーニングについての記事の中でこのブログを共感して読んで下さる方がいるというだけで勇気をもらっています。

・このブログ記事の特徴

1 グッドボーイハートの生徒のための資料
このブログ記事の多くは、グッドボーイハートで学んでいる飼い主さん、グッドボーイハートで学ばれた飼い主さん向けに書いています。

2 このブログに書いていること
犬の習性や行動について
犬のしつけ方について
犬と人の関係性について
犬の生活に必要なもの
犬育てに役立つ本などの情報源
犬と自然の関わり
犬の治癒力

3 このブログに書いていないこと
犬の問題行動に関する対処法
犬をペット化すること

これらがグッドボーイハートのブログ記事の中身です。

・まだグッドボーイハートで学んだことのない方へ

少しブログ記事の内容がよくわかりにくいかもしれませんが、むしろチャンスです。

ブログの記事がよく分からないけど「気になる」と思ったらそのときはぜひ、グッドボーイハートという犬の学校の扉をたたいて下さい。

カウンセリングを一度受講していただければ、あなたの犬に対する見方が変わるでしょう。

・犬のプロフェッショナルもしくは勉強中の方へ

ブログを通して犬のことを共に学べる機会を持てるならとても光栄です。

ぜひ犬についての理解を深めるために交流しましょう。

グッドボーイハートのブログはSEO対策などあまりしていません。

福岡、ドッグスクールで検索してもほとんど出てくることはありません。

犬の行動学、犬の分離不安、パーソナルスペース、犬のパニック症、
犬との山登りなど、みなさん特殊な言葉で検索してグッドボーイハートにたどり着かれたと思います。

貴重な出会いだからこそ大切にしていきます。

グッドボーイハートはとても大きな犬の学校であったことがありました。

先日も古い(すみません…)生徒さんと、懐かしい時代のことを思い出しました。

数十頭をつれて大濠公園を散歩していたドッグスクールで、かなり目を引く存在でした。

当時はおひとりおひとりと関わる時間が少なくて自分もフラストレーションを抱えていました。

なんとなく伝わった気がするけど芯から伝わっていない気がする。

今は生徒さんと一対一の関わりを大切にしていくように時間を十分に使いたいと思っています。

奇跡的に出会ったグッドボーイハートと飼い主さん、そして犬。

グッドボーイハートは特別な犬の学校であることを自負しております。

それは自己自慢でなくたくさんの飼い主と犬に育ててもらったドッグスクールだからです。

これからも学びます。

犬と共に、飼い主と共に。

 


広場であそぶきいろちゃん


Posted in 日々のこと, お知らせ

<犬のこと>夢見る老犬くんを横目に変化のための準備作戦を練る

気持ちのいいお天気が続いています。

外出のたびにマスク着用で気分もうっとおしくなりがちです。

マスクをつけて歩いている人々を犬はどのような気持ちで見ているのでしょうか。

見かけからはわからなくても、感情の変化は臭いとなって伝わります。

人々の変化は臭いとなって犬にバレバレなのかもしれません。

そんな犬たちに、少し気分転換する時間をつくるのも良いかと思います。

昨日は老犬くんが七山に遊びに来てくれました。

ゆっくりと年齢を重ねる中では体にもいろんな不具合が起こります。

老いの変化は付き合っていくしかないのは、人も犬も同じことですね。

老犬くんはお庭を少し散策したあとテラスで寝始めました。

風の運んでくるかおり、ウグイスのなき声、とゆっくりと時間がすぎる七山で

少しリラックスしたのか寝言をいって寝ています。

飼い主さんとはこれから起きる環境の変化についての準備の打ち合わせをしました。

犬のトレーニングのクラスを受けるメリットは、すでに起きてしまった問題を解決することだけではありません。

もっと高いメリットは、これから起きる変化を事前に予測して対応できることです。

その変化とは、外側の環境の変化であったり、飼い主の内面の変化であったり、犬の成長の変化であったりといろいろあります。

犬は、というか動物そのものは変化に対して敏感です。

良い方向に変化するのであっても、変えることには抵抗が起こります。

犬が変化に抵抗したり、適応せずにストレスを感じる行動を起こしたときに、どのように対応すればよいのかを事前に準備するのも犬のトレーニングクラスの目的です。

作戦会議も広々としたノーコロナの七山だと頭の回転もさえてきます。

人生にはいろんな変化がある、だとしたら楽しめるものは楽しむしかありません。

老犬くんは寝起きの顔で帰っていきました。

犬の老いを喜ぶことはなかなか難しいですが、年をとったな長生きしてくれてありがとうという気持ちは伝わると思います。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>後悔はしていない…と季節のお手入れで大変なことに

週末は七山でトレッキングクラスを楽しんでいただきました。

福岡から唐津まで直行で寄り道なしで来れるので、窮屈な都会から抜け出して人も犬もリフレッシュしていただけたかなと思います。

そんなグッドボーイハート七山では季節ごとのいろんなお手入れの最中です。

春のこの季節には冬に使わなくなったもののお手入れをします。

今年は絶対に避けて通れない暖炉の煙突掃除についにダンナくんがとりかかることになりました。

唐津でお仕事から七山に戻ると暖炉がすごいことになっていました。

その光景をみて私も思わず息をのみました。

煙突掃除だけかと思っていたら、なんでも解体してしまうダンナくんが薪ストーブを思いっきり解体していたのです。

バイクを解体するダンナくんからすると薪ストーブの構造などはすごく単純とのことでした。

きっかけは煙突のビスが外れなかったので薪ストーブを触っていたら接着の一部が外れていることに気づいて…

そのあとは外れているなら全部外してきれいにして付けなければいけないという方向に頭が切り替わったようです。

そうはいっても薪ストーブを解体するのははじめて、しかも解体したら組み立てなければいけない。

わたしの方はただ見ていることしかできず、今後もどうなるのか予測もつきません。

ここまで解体する必要があったのか、ここまで解体する人がいるのだろうか。

でもダンナくんがこう言ったのです。

「外すかどうかなんども悩んだ。でも後悔はしていない…。」

仕組みも分からない私にはこれからどうなるのか全く予測もできないのですが、ダンナくんの言葉を聞いて安心しました。

後悔していない…だったら全然大丈夫です。

犬のことも仕事のことも、ああすれば良かった、もっと確認すれば良かった、もっと違う言葉もあった、もっと時間をかければ良かったのにと自分には後悔することがたくさんあります。

でもこの仕事についたこと、オポと出会ったこと、七山に引っ越したこと、今訪問でトレーニングクラスを持っていること、そして新しい家族と生活していること、そんなことは何一つ後悔していません。

短い時間での決断や判断は間違えることがたくさんあります。

取り返せない関係性だってある。

でも目の前に亡くならないものがある限り、それに対して対峙することで何かが見えてくるのです。

ダンナくんと彼が見つめる薪ストーブ。

これからどうなっても私も後悔はありません。

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Posted in 日々のこと