グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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災害で崩れたオポハウス裏山の工事が始まりました。

水害にあったのは2年前、令和5年7月11日のことでした。

この日の朝5時過ぎてからテラスに出ると裏山の土砂がテラスになだれこみ家の壁で土砂が止まっている悲惨な風景を目にしたのです。

線状降水帯が七山周辺を通過したため、七山地区の一部は河川も道路も山の斜面も壊滅的な状態となりました。

その復旧作業は約一年前から河川の工事がはじまり、そして道路が整備される形で少しずつ元の機能を取り戻していきました。

ですが、家屋の裏となると個人の使う場所ですからなかなか工事の順番が回ってきませんでした。

土砂災害のあとにボランティアの皆様のヘルプによって湧き水の処理はできたものの、その工作のためにさらに山を削ることになりました。

裏山といってもうちにとっては表庭が悲惨な状態であることが日常となり、時間のあるたびに土砂を運び出す作業も限界に達していました。

そしてようやくです。

行政と個人が共同で取り組む復旧作業の順番がオポハウスに回ってきました。


家の裏側にユンボが入って成型を開始されました。

成型のためにまた余分に山を削ることになるのですが、残念ですが仕方ありません。

そもそも家が山の斜面に立っているような環境なので人の場所と山の場所の攻めぎあいになっています。


土砂撤去の作業を手伝って下さった皆さんには懐かしい光景かと思います。

この木の柱の色の変わっているところ、大体半分くらいまですべて土砂と石で埋め尽くされていました。

それを人力で撤去して住める状態にして下さったことを思い出して目頭が熱くなりました。


裏にわずかに残った石垣もすでに傾いていたため一旦壊して再度作り上げる作業をされているところです。

石を積み上げていく作業は職人技で見とれてしまうほどでした。


この場所に重機が入ってきてるっていうことを想像できるでしょうか。

人類というのはかなりすごい存在です。

山羊のアールとゼットは重機があるとすぐに近づいてくるのでどちらも係留されておりしばらくつまらない日々を過ごしています。


工事はしばらく続きそうですが、どのような仕上がりになるのかとても楽しみです。

今まで進まなかったことがこうしてひとつ進むと、またいろんなことが進んでいくような気がして明るい気持ちになりました。

重機の大きな音に犬たちは快適とは言えないと思いますが、また過ごしやすい空間を作っていきたいと思います。

完成までの道のりを楽しみたいと思います。

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笹林を刈りながら生まれる「何故?」。何故があるから毎日が楽しい。

山の学校の横の敷地にあたる笹林は、これまでもなんどか刈込に挑戦してきました。

途中まで刈り込んだかと思って少し休憩するとまたあっという間に元の笹林に戻ってしまうということを何年も繰り返してきました。

ですが、今回こそは絶対に笹林に負けるもんかと夏を超えた時期から取り組みはじめ、みんさんのサポートも得ながら徐々に刈り込みスペースが広がりつつあります。

最近は着実に進んでいることを確認できるようになってきたので、七山に戻ったら数本であろうと必ず笹林と向き合う時間を作るようにしています。

 

この笹林を刈り始めると必ずやってくるのが山羊のゼットです。

刈り終わった笹や刈っている最中の笹、また笹の上に這うカズラは大好物のため見つけるとものすごい勢いで口の中に吸い込んでいきます。

ゼットは人がいなくてもときどきこの場所に訪れますが、誰かが笹を刈り始めるとものすごい速さで近くにいるのが「なぜだろう」と不思議でなりません。

私が笹を刈っていても刈っていなくても、彼女が笹やカズラを食べる機会とは無縁なはずなのです。

笹を刈るのを邪魔するわけでもなく、手伝っているようにも思えないのですが、作業をしているかなり近い距離にうろうろとしています。

草刈作業中に慣れていてフリーにしている犬が近くに来ることもよくありますが、犬が近くにいるとケガをするのではないかと心配になり、あえて遠ざけた場所に係留することもあります。

しかし、山羊のゼットに関しては、私の激しい笹を刈る作業でもゼットがケガをする雰囲気は全く感じられないため、こちらも安心して作業を続けています。

カットした笹がゼットの頭の上に落ちてきても、足場に少し背の高い切った笹があったとしてもゼットならケガをする心配もありません。

ずっと屋外で活動をするゼットなので、屋外慣れしているというか野生動物に近いというか、室内でぼんやりと過ごしている犬たちとは強さが違うと感じます。

犬であれ山羊であれ、「なぜこれをするのだろう?」という疑問が生まれることで、相手を理解したいという気持ちに繋がります。

笹を刈ると近づいてくるゼットの行動が不思議な反面、笹を刈りに行くときに「今日はゼットが気づくだろうか」という期待もするようになりました。

この時代、何故?にはスマホ検索で瞬時に答えが出てしまいます。

でも、こうしたゼットとのやり取りに簡単な答えはありません。

犬であれ山羊であれ、何故が広がるからワクワクが止まりません。

私に何故を与えてくれるゼットに感謝。犬たちに感謝です。

右がゼットで左がアールです。

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「公園の犬Tシャツ」が生れた経過~異種間コミュニケーションより難しかったAIとの対話について~

ことの始まりはあのノージャンピングTシャツでした。

アンドパインの店長さんに素敵な「ノージャンピングTシャツ」のイラストを作っていただいたときに、このイラストがなんとAIが作ったと聞いてすごくビックリしました。

例のチャットGPTを駆使して作ったイラストだということを教えてもらいました。

AIがこんなに身近なところまで来ているのだと知らない私は、時代に置いて行かれてる感を強く覚えました。

そんな私に対する、誰でも作れますよという簡単な慰めの言葉を本気で受け止めてしまい次作は自分で作ろうとさっそくチャットGPTのアプリをダウンロードしました。

チャットGPTでイラスト作成の開始です。

次作のテーマのメッセージは「犬を触らないでください」だと決めていました。

公園にいる犬のイメージから入ろうとまずAIにお願いしたのは、

「公園にいるミックスの和犬のイラストをアニメ風に書いて下さい。」

ワクワクと期待してイラストができるのを待ちました。

そして…。


茶色の犬が描かれています。ということだったのですが、これは犬と認識ができないレベル。耳と脚がない!

次のリクエストは「犬を入れ替える リアルに」で、少しだけドキドキして返事を待ちます。


やっと耳がでてきましたが、まだ脚がない。

伏せているということなのだろうかともう一度リアルな犬を要求します。

そしてまた少し不安な気持ちになって返事を待ちます。


やっと脚が出てきた。でも脚が四角形。

ちゃんと「詳細な描写で犬を表現しています。」という説明もついています。

AIとのコミュニケーションは上手くいっているはずなのに全然自分のイメージと違うイラストが出来上がりました。

もっと突き詰めていきたいという気持ちもありましたが、これ以上の発展性も感じられないこの段階で使用量に達して終了。

できあがったのがこれです。


題して「公園にいる犬」。

初めてトライした作品がこのレベルとなりました。

家族から生徒さんまで数名に訴えたところ「なかなか可愛い」と言われて調子に乗って作ったTシャツが「公園にいる犬Tシャツ」です。

人生の最大の興味が“異種間コミュニケーション”なのですが、AIとのコミュニケーションはなかなか簡単ではなさそうです。

その後も、ローレンツ先生の著書「人、イヌに会う」の要約などを聞いてみましたが、こちらは素晴らしくまとまりがありました。

さらに「犬語セミナー」についても聞いてみたのですが、こちらもものすごくまとまっていました。犬語セミナーを知っているだけでもすごいと関心しました。

AIから学べない感受性で受け取るコミュニケーションこそ、犬との対話に必要なものなのかもしれません。

公園にいる犬Tシャツ

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ゴールデンウィークに見た風景もまた犬…犬…犬。

今年のゴールデンウィークもあっという間に、いや…やっと終わりが来ました。

オポハウス合宿クラスに参加する犬たちが入ったり出たりを繰り返して、ひとときも息つくことなく過ぎていったゴールデンウィーク。

とても長い時間を犬たちと過ごしました。

合宿スタートで緊張気味の犬たち



土砂撤去の作業を見守る犬たち



ワンプロを始める若い犬たち



トレッキングクラスに同行した犬たち



天候の変化に右往左往しました。



久しぶりの合宿参加の犬
も。



少しずつ変わる季節を感じながら。



山のにおいを思い出しながら。



日向ぼっこもたくさんして。



お得意の鼻を使って探索行動。



暑い時間には日陰が最高。



犬同士も他の動物も社会化の勉強時間に。



地面にコロコロの下はきっとミミズの死骸かな。



陣地取りはお決まりの勝負事。



新しい「何か」の制作もスタートしました。



そして、犬たちに付きまとうヤギのゼットはみなに「ゼットくん」と呼ばれるようになりました。(ゼットはメスなんだけど)



緊張している犬の表情が時間とともにとけていくのを見るのが楽しいです。

犬同士のやり取りの中にたくさんの個性や社会性を見ることができ、昼休みや夕方には一緒にお世話をしているダンナくんと「○○ちゃんはこんな行動をした」とか「○○くんはこんなことをしていることが多いね」などとお互いに情報公開をしています。

数ケ月のときには遊んでばかりいた犬が3歳になると全く違う行動パターンを示すようになったりと年齢による変化も見ることができます。

人よりも7倍速で成長する犬たちですから、成長の変化はあっという間に起きてしまいます。

4月から5月にかけては日々の気温の変化はあるものの比較的過ごしやすく、一日外で過ごしてもあまり体力を使いません。

暖かな日差しの中での日向ぼっこの姿をたくさん見ることもできました。

普段は都会の喧騒と臭いにおいの中でストレスの多い生活をしている犬たちに、少しでも自然の空気と土のにおいを嗅ぐ時間があればと思ってこのクラスを続けています。

飽きることなくずっと見ていることができるのですが、同時にはしゃぐ犬がケガをしないかとハラハラする気持ちももちろんあります。

なのでお預かりの犬がやっと帰る日は気持ちがほっとします。

夜も熟睡することができないためかなり疲れてきたのですが、しばらく預かりさんたちが続きそうです。お昼休みをしっかりとって気力も体力を充実させる心構えです。

トレッキングにも良い季節です。

ぜひ山へお出かけ下さい。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

今日はジェーン・グドール博士の生誕90周年記念でした。90歳おめでとうございます。

今日、パソコンの左下のウインドウズの検索ボックスに、変わった絵が表示されていました。

シルバーカラーの長い髪の毛の女性とチンパンジーの絵。

間違いない、これは絶対にあの方のイラストだと確認してそのボタンを押しました。

リンクしたページは「ジェーングドール生誕90周年」でした。

今日は私の尊敬するチンパンジー研究の第一人者であるジェーン・グドール博士のお誕生日だったのです。

このブログ記事でも「ジェーン・グドール」と検索したら8件くらいの記事にその名前が登場するくらい、動物行動学者として心から尊敬している先生です。

世の中には動物のことが好きだという方がたくさんいらっしゃると思います。

テレビの動物番組を欠かさずに見て、YouTubeで動物の映像を毎日見て癒されている方も多いことでしょう。そして犬を動物として愛して止まない方もたくさんいます。

でも、ジェーン・グドール博士のことをご存じの方はどのくらいいるでしょうか。

博士の功績についてはネットから情報を得ることができますし、いくつかの読みやすい本もあります。

野生のチンパンジーたちの研究を重ねながら彼らの森が失われていくことを知って、私たち人が自ら考える機会やヒントをいくつも下さいました。

犬とチンパンジーは全く違う動物ですし、家畜化された犬と野生で暮らすチンパンジーを安易に比較することはできません。それでも、動物との距離感や動物を愛するとはどのような事なのかをグドール博士から学ぶことができました。

グドール博士はひとりひとりが実践するという希望の種を撒こうと現在でも活動を続けていらっしゃいます。

自分にできることは限られているけれど、動物がそばにいる限り、学び実践することが生きることそのものであると思っています。

いつも一緒に学んで下さるグッドボーイハートの皆様には改めて感謝の気持ちを込めながら、何度も初心に戻って学び続けます。

Posted in 日々のこと, 自然のこと

春の風を感じながら過ごす合宿中の犬たちの様子を一眼レフで撮影。

雨の多い日に春風の吹く日差しのある一日は貴重です。

せっかく山に遊びに来ている合宿中の犬たちが、雨でしょんぼりしている姿はこちらも凹みます。

やっと晴れた日には広場で遊ぶ犬たちの姿を飼い主さんに届けるべく写真をたくさん撮影します。

今日は一眼レフカメラで撮影してみました。

一眼レフカメラはもう20年くらい前にブログに写真を掲載し始めたときに購入したもので、整理整頓の際に棚の奥から出てきたものです。

今の時代はスマホで綺麗な写真が撮れますが、当時はガラ携の時代でした。


なかなかピントが合いません。


見慣れぬ道具に犬たちは注目。


カシャリの音に「それなーに」状態です。


望遠カメラがついていないので少し近づかないと撮影できません。


設定が間違っているのかなかなかうまくいきませんが、撮影している感じは楽しいです。


こうなると誰でも綺麗な写真が撮れるスマホって最強の道具ですね。

明日からまた雨続きです。

雨があるから晴れがありがたいのですから、雨の日をゆっくり過ごすことにします。


 

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映画やアニメで見る(学ぶ)犬のこと、犬をよく観察する機会に。

先日クラスの時に生徒さんから「ドッグシグナル」というアニメ番組のことを聞きました。

聞くところによると作者の方は獣医師やドッグトレーナーなど様々な人を取材した上で真剣に作られた作品で、今までの犬のアニメーションとは違うというらしいのです。

ひとりの青年がドッグトレーナーを目指して犬のことを学んでいくという内容らしく、犬について学びたい人々の興味関心をそそる素材として注目されているそうです。

じっくりと見られた生徒さんが言うには、「犬のことをよく観察すること」というのがまず最初にあるらしく、その部分だけはグッドボーイハートの指導内容と共通しているということでした。

犬の動物としての習性や行動、コミュニケーションはまだまだ完全に明らかにはされていません。

犬の行動の意味や目的や犬がどのような状態であるのかを知ることについて、常に共通点を見いだせるように議論しあって時間を費やすことは犬を知る上で最も大切な時間です。

当校ではそういう目的で「犬語セミナー」というセミナーを開催しています。

犬を良く観察すること、観察した上で得られる情報を精査すること、この二つが犬語セミナーの目的です。

「ドッグシグナル」という題名からは最低でも「犬にはシグナル=信号」というコミュニケーションがあるのだいうことは伝わってきます。

まずは犬の行動を読み取ることです。

その上で犬とどのような関係を築いていきたいかということは、個人の価値観が反映されるところでもあるためここは自分で考え、他者からも影響を受けるという姿勢でよろしいのかと思います。

さて、犬のアニメや映画をほとんど見ているこの生徒さん「“ベンジー”を見ましたか?」と尋ねてみました。

古い映画なのでもうないと思っていたのですが、生徒さんがスマホで検索するとなんとネットフリックスで配信されていたのです。

映画「ベンジー」はわたしが小学生3年生のころに学校行事で見た映画です。

スクリーンの中の賢いベンジーに犬好きな私が虜になったことは想像していただけると思います。

その後、この仕事を始めるようになって出会ったベンジーのストーリーは過去のブログ記事にアップしています。

犬に寄り添い自然に近づいた人のこと:昭和の犬の映画「ベンジー」のドッグトレーナーとの出会い

人生は本当に不思議なご縁でつながれています。

皆さんと犬の出会いもまた特別でかけがえのない出会いであったことを皆さん自身が体感していらっしゃるでしょう。

犬語セミナーは4月に開催を予定しています。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

豪雨で被災~山羊との暮らしまで、今年もたくさん学びました。

頭の中でブログを更新し続けながら、令和5年の最終日を迎えることになりました。

今年もたくさんの新しい出会いと長いご縁に恵まれながら、充実した日々を送ることができました。

この一年を振り返って思い出されることはたくさんありますが、一番を上げるとすればやはり7月の豪雨により被災してから始まった日々のことです。

オポハウスに閉じ込められてから脱出するまでの短い被災体験から始まり、崩れた土砂撤去に明け暮れた毎日が続きました。

土砂や大きな石の撤去作業には生徒さんや見ず知らずのボランティアの皆さんがお手伝いに来て下さったことで心を支えていただきました。

遠方から物資やお見舞い金の支援をして下さった方もいらして、何がなんでもがんばるのだという気持ちにさせていただきました。

災害があると自然は怖いと自然を遠ざける考え方もありますが、私たちはこの山奥のオポハウスを手放すという選択肢はありませんでした。

自然は何も悪いことはしていない、自然を利用して生きているのはこちらの方なのです。

土砂崩れのあとも犬たちはいつもと変わらない状態で遊んでいました。

人間は自然に対して多少横暴なところがあるのですから謙虚になれと告げられる出来事はときどき起きます。

それにしても、これまでの人生の中でも忘れることのできない出来事でした。

そして、災害の直後に春に生まれて引き受けを予定していた子山羊のアールとゼットがオポハウスにやってきました。

生後3ケ月の子山羊たちのお世話に戸惑いつつも、人生で初めての自分で飼うヤギの存在にワクワク感がありました。

これといった「賢いヤギの育て方」的な指示書も見つからなかったので、ヤギの習性を探しつつある程度自由にある程度は管理してヤギと向き合いました。

ヤギを迎えて6ケ月経ちましたが、思った以上に衝撃の多い学びの日々となりました。

ローレンツ先生は犬と猫を特別に家畜化した動物だと言われています。

人と暮す犬と猫以外を身近に知らない私にとっては、ヤギという家畜化された動物が思った以上に動物であり、そしてかつこれほどまでに人に恐怖を抱かないのだということに驚く日々でした。

それはヤギの育った環境や現在の飼育の状態によっても異なるとは思います。

囲われた柵の中にいる動物は逃げることができないため防衛一筋となり、柵越しの攻撃性を高めていきます。

オポハウスのヤギのアール&ゼットはほとんどフリーで活動していますので、いつでも逃走可能な選択肢が攻撃性を下げているという要因はあります。

それにしても、犬がこれほどまでに人を恐れ人と対立するというのに対して、ヤギの人に対する無関心さや攻撃性の低さに家畜化とは何かということを深く考える機会を得ました。

ヤギの小屋が裏山とオポハウスの間に位置していることもあり、今年はイノシシが全くオポハウスによりつきません。

野生動物を近づけることになるのではと恐れていたのですが、ヤギの作ったテリトリーはむしろ野生動物に対する境界線として役立っています。

学びはどんなときでもいつでも途中です。

これですべてをわかり切ったつもりになると必ず裏切られることになります。

犬について学ぶ過程でこの経験はなんどもしてきました。

なのでどんなことでも知っていると思い込むのを止めて、ではないかなと思う程度にする習慣が身に付きました。

犬のこと、ヤギのこと、自然のこと、自分のことも、知らないことはまだまだあるぞと警戒しながら、知ること気づくことの喜びをまだ持っていることがうれしいです。

今日もまた、冬風の強いこの山の中で犬たちの行動を見ながら感じたり思ったり考えたりしています。

学びの機会をくださり、共に学んで下さるグッドボーイハートの仲間に心から感謝してこの一年を終えたいと思います。

今年一年ありがとうございました。

いま皆さまの足元にいる素敵な犬たちと良いお年をお迎えください。

また、今年旅立っていった犬たちにオポとの対面を楽しんでほしいと伝えて下さい。

Posted in 日々のこと

早すぎる旅立ちを迎えた私たちの仲間をオポハウスにお迎えしました。

オポハウスの丘の上にある私の愛犬オポのお墓のとなりに新しいお墓ができました。

トレッキングクラスなどでみなさんと一緒に学んでいた黒柴犬の5歳の犬ちゃんが、急性の病気で今週半ばに突然旅立っていきました。

あまりの急なお別れに私やお友達の生徒さんたちはもちろんですが、何を置いても飼い主さんのお気持ちがついていかないことは言うまでもありません。

それでも大切な愛する犬の体を、大切に葬りご冥福をお祈りしなければなりません。

突然のお別れだったのですが、ご縁があったのかたまたま私は近くに滞在していて、旅立ちの連絡を受けてすぐにご自宅へ向かうことができました。

そして、なんとなくの流れでしたが、黒柴ちゃんの飼い主さんともよく交流のあったダンナくんが「ここに迎えたら…。俺が迎えに行く。」と言い始めたことを飼い主さんに伝えました。

お気持ちもあるから好きなようにして下さいと話したのですが、飼い主さんの方から「七山に埋葬させてほしい」と連絡を受けました。

連絡のつく犬ちゃんとよくトレッキングしていた生徒さんにも連絡をして、数名が集まり埋葬の儀を行いました。

オポのお墓のとなりに場所を作って、そちらに犬ちゃんを埋葬させていただきました。

 

本当に大変な愛で育てられていた犬ちゃんで、日々のごはんや毎日の長い時間の散歩、休日にはレンタカーを借りて自然の中で歩き、そして真剣に向き合って下さいました。

これから、犬ちゃんがもっと伸び伸びと暮らせるようにと庭のついた家を探したいと行動に移されていたところでした。

これからもっといっしょにやりたかったことがたくさん、たくさんあったのだと知っていますので、本当に胸が痛く苦しく、やるせない気持ちになり、落ち込んでしまいました。

ですが、犬はやはり動物です。

どんなに愛して育てても、知らないうちに何かの病気にかかっていることもあるし、生まれたときから持っている遺伝性の病気がいつ芽生えるのかもわかりません。

だれだって犬が健康であるように最善を尽くすはずですが、結果としてそうならないこともたくさんある、なぜなら犬は動物だからです。

人ならまだできることがあったのかもしれないと思いますが、人でも手の付けようがない事態はあるはずです。

だからこそなのですが、今日一日、犬がどのような時間を過ごしたのか、犬として充実した時間を持てたのか、犬として生きる時間があったのかがずっと大切なのではないかと思います。

5歳というあまりにも早い旅立ちに戸惑いは一切隠せませんが、山で生き生きと山歩きをして活動をしているその犬ちゃんの姿しか思い出すことができません。

お墓にはお友達の生徒さんが準備して下さった木いちごの苗木を受けて、うちの草刈隊員から守るべくみどりのネットを張っています。

私たちのやっていることをきっと見守ってくれると信じています。

ななちゃん、いっぱい学ばせていただきました。

楽しい時間をありがとう。


 

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犬たちと仔山羊の楽しい交流が始まりました。

8月4日に生後3ケ月半になる仔山羊のR&Z(アールとゼット)を迎えて、2週間がたちました。

夏休みの合宿中に迎えたこともあり、仔山羊たちを犬に社会化させようといろんな対面を試みています。

それが、楽しくて面白くて、また学びの深いことがたくさんありすぎて、ブログ記事としてまとめる時間が足らないため今回は雑談として軽く紹介します。

仔山羊を迎えるときに仔山羊を繁殖させられた山羊飼いの先輩からは「山羊は犬が苦手だ」と聞いていました。

山羊は散歩している犬を見かけると、避けたり逃げたりするということだったのです。

ドッグスクールにいる山羊なのに犬を子が怖がるようになっては山羊のストレスが心配です。

そのため、仔山羊を早くお迎えして犬に対して社会化させようという計画を立てていたのですが、7月の被災により1週間延長となりました。

しかし「社会化」は後戻りできないのを一番知っているのは私です。結局、待ちきれずに山羊小屋も仮完成のまま、仔山羊たちを迎えることになったのです。

仔山羊たちに最初に対面させたのは、当初の予定通りに小鉄くん(2歳半の雄の柴犬)でした。

預かり経験が豊富で環境にも慣れており、社会性が高く怯えや恐れがあまりない犬であるからです。

仔山羊と小鉄(オポハウスにて)



予想通りではありましたが、小鉄くんは仔山羊を脅かすことなくゆっくりと距離を縮めていきました。

仔山羊と小鉄くん(山羊小屋の近くで)



上の写真は小鉄くんと仔山羊のアールとゼットがフリーの状態ですが、お互いの距離を保っています。

他の犬たちとも対面を練習していきました。

仔山羊とクルルちゃん



仔山羊とアンちゃん



仔山羊と菜々ちゃん



仔山羊のゼットとはるちゃん



仔山羊のゼットときいろちゃん(間にいるのはダンナくん)



こんな感じで対面を重ねています。

白いアールはいつも逃げ気味なのに対して、色の濃い方のゼットは逃げが少なく、一定の距離で相手が戦うシグナルを見せなければ、自分のスペースをキープして頭を突き出し「はい、そこまで」と相手の接近を許しません。

牙のない雑食性のさらに角もまだ生えきっていない仔山羊ですから、犬からの攻撃の合図を受け取ればすぐに逃げます。

コミュニケーションの違う動物でも、わずかにですが共通に交わされるシグナルというのを山羊と犬という二つの対象を通して見ることができるのがこの対面の醍醐味です。

最後の写真ではダンナくんが仲裁役となっていますが、普段は私が間に入り込んでいるので写真は動画を撮影することがほぼできない状態です。

動画を後でゆっくりと見たいという気持ちもありますが、肉眼でしか受け取れない感覚というのが絶対的にあるためそれを優先させたという気持ちもあり、もやもやした感じで観察しています。

まだまだ観察したことが蓄積されている時間が続いており、ブログで説明するには時間がかかりそうです。

そうこうするうちに、仔山羊たちもどんどん成長しており環境に馴染み始めることでこちらはこちらで行動が変化しています。

地すべりで崩れた裏山の悲惨な斜面がまだ復旧していないので心痛む日々ですが、仔山羊と犬の間で交わされる何かを見る楽しみがあることで救われました。

いつか本当にアールとゼットと犬たちでトレッキングに来る日が実現できるかと、妄想を重ねています。

木で頭をこするゼットと左がアール。右はスタンプーのレオンくん。

Posted in 山羊, 日々のこと, 犬のこと