グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ>わが家のアイドル、空ちゃんのパピートレーニング格闘の日々

グッドボーイハートのクラスを受講してくださった生徒さんから感想文をいただきました。

今回は、パピートレーニングを受講してくださったトイプードルの子犬の空ちゃんの飼い主さんからです。

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子供たちが大きくなり、なんとなく寂しさを感じていたときに、癒しを求めて子犬を飼いたいと思うようになりました。


犬は可愛いと思えるけど怖いからと、ほとんど犬と接したことがなかった私ですが、子犬からしつけをして育てれば大丈夫だと、安易に考えてしまいました。

ブリーダーから犬を迎える日が近づくにつれ不安が募り、専門家に犬のしつけ方を教えてもらおうとネット検索して出会ったのがグッドボーイハートでした。

空子犬2
空を迎える前にカウンセリングクラスを受けて、犬との生活は生半可な気持ちでは無理と不安でいっぱいになりました。

この時点で、もうすでに後には引けない状況でしたので、ともかく先生を頼りにがんばるしかないと覚悟のスタートでした。

1空子犬
迎えたばかりの子犬の空は、自宅に来てから3日間クレートに閉じこもり、やっと出てきたと思えばすぐに部屋中を吠えて走り回り、やたら攻撃的に甘噛みを始めました。

来た当初の大人しく弱弱しかった空の豹変振りにクッションを盾に応戦し、こんな怖い子を飼ってしまってこの先の不幸しか頭に浮かびませんでした。

先生は一貫して、抱っこはやめてくださいとおっしゃり、当初は意味もわからず家族に抱っこ禁止令を言い渡し、ひたすら犬にストレスをかけない環境作りのために、部屋を模様替えする日々でした。

空子犬5
「えーー」と「きゃーー」ばかり言っていたこのときを思い返して今思うことは、空への直接のしつけというより、空が気持ちよく過ごすことができるように環境を整えることが、空の行動を落ち着かせることにつながったということです。

気がつくといつの間にか、甘噛みやとびつきが少なくなり、空の興奮が長く続くことがなくなっていました。

そして、空の変化に比例して、子犬にビビッて過剰に反応していたわたしでしたが、リラックスして空と接することができるようになっていました。

空子犬4
男ばかりのわが家でアイドルの空です。

かわいらしさに負けてついつい甘くなったり、甘えてくる空を受け入れてしまいがちな毎日で、三歩進んで二歩下がる感じです。

適度な距離をもって、犬と楽しく暮らしていけるようにこれからもがんばりたいと思います。

そして、野山に出かけ自然にふれあう機会を空と共に楽しみ、犬の短い一生を幸せにすごしてもらえるといいなと思っています。

空子犬3

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子犬を迎える前にカウンセリングを受講して下さる方はまだまだ少ないのですが、犬を飼ったことがないとか犬を飼うことに自信がないという方の方が学ぶ姿勢が高まることもあります。

空ちゃんの飼い主さんも小さな子犬の空の甘噛みやとびつきに、はじめはかなり怖がっていらっしゃいました。

野生動物が同じようなことをすれば当然怖いと思うはずなのに、なぜか犬だと馬鹿にしてしまいこともありますから、怖がりすぎるのも困りますが人とは全く違う動物なのだと受け入れる事の方が上手くいくこともあるのです。

子犬の中には抱かれたがらない犬らしい気質を持つ犬もいますが、小型犬の多くは飼い主の膝や手の中が逃げ場になり、成長を阻害したり不安を上昇させてしまうことがあるので、子犬時期の接し方はとても大切なのです。

空ちゃんに対して決めたルールをきちんと守られ、何よりも空ちゃんが落ち着ける環境を整えるために全力で協力をされる姿勢には頭の下がる思いでした。

最初にレッスンに伺ったときに大きな屋根のないサークルを準備されていて「すみません、このサークル使えないんですけどいいでしょうか?」と申し訳ないという気持ちも含めて申し上げたところ、「えーーー、買ったばっかりなんです。」といわれながらも、リサイクルに出してきっちりと処分して下さったことなど懐かしく思い出しています。

新しい環境を導入すれば、子犬の空が負担なく受け入れていくように練習や対応も必要となります。

環境整備は今ある環境を変化させなければいけないということですから、なかなか進まないというのが現状なのに、その中では革新的なほどの工夫をされていました。

犬を飼ったことで生活が変わっていくのがこわいですねと笑いながらおっしゃっていましたが、それは決して犬のためだけでもないことばかりです。

犬にとって本当に必要な時間は、自分たちにとっても必要な時間であることの方が多いからです。

空ちゃんとこれからも、毎日を重ねながら共に成長していただければ、そして時々私もごいっしょできればうれしい限りです。

空ブルーベリー6
空子犬6

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<受講生のコトバ・こてつちゃん編>6歳からのトレーニングに挑むこてつちゃんと飼い主さん、6歳でも遅くありません!

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講してくださった生徒さんに、クラス受講後に感想をいただきましたのでご紹介します。

今回は、6歳の柴犬の男子、こてつちゃんの飼い主さんからいただきました。

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生まれて6ヶ月で初めて我が家に来た柴犬のこてつは、来たときにも怯えて不安そうにしていたのを今でも覚えています。

小さな音にもびっくりすることがあり、こてつは臆病な性格なのかなと思っていました。

外の大きな物音や雷などを怖がるような仕草を見せることもありました。

それでも、3年前に今の家に引っ越してくるまでは、特別に危惧するような行動は見られませんでした。

ところが、引越しの後から夜になると変わった行動をするようになったのです。こてつは6歳になっていました。

夜になると突然息が荒くなり、うろうろと室内を歩き回りながら失禁したり、酷い時には壁と洗濯機のわずか10センチくらししかない狭い隙間に入ろうとしたりするのです。

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何が原因かわからないまま、様子をみながら過ごしていました。

そのうちに、夜になるとおきるこてつの症状は一ヶ月に1、2回だったのが週に1、2回と酷くなってきました。

日ごとに激しくなるこてつの行動に、こちらも不安を抱えるようになりました。

そんな時にグッドボーイハートを知り、家庭訪問のトレーニングを受ける事にしました。

こてつにとって何が不安なのか、どうすればこてつが毎日を穏やかに過ごせるのかなど、色々な事を教えていただきました。

こてつの練習を重ねながら訓練を続けました。

続けていくうちに、こてつの夜になると起きていた発作の様な症状はだんだんと少なくなってきて、その程度も軽くなってきました。

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トレーニングが終了することには、散歩中にぐいぐいと引っ張っていたこてつが私の横について歩く様になりました。

あんなに大変だった散歩が変わったことと、雨の日には全く外を歩けなかったのですが、いっしょに散歩に出られるようになりました。

基本的な室内での“待て”や“伏せ”は出来る様になったのですが、こてつは頑固な性格です。

わたしたちが“おいで”と言っても自分が来たくない時にはがんとして来ない時もあります。

まだまだ私自身が飼い主として学ばなければならないと感じています。

毎日刺激のない狭い家の中で過ごしているこてつの事を考えると、これからはもっと自然の中にたくさん連れて行きたいと思っています。

こてつとの過ごし方を学び、考える機会を与えていただき本当に有難うございました。

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6歳のこてつちゃんは、夜になると室内をうろうろとする徘徊と呼ばれる行動や、あちこちで排泄をしてしまう失禁の症状をみせていました。

はじめは雷がなったり雨が降ったときだけだったのが、次第に毎日夜になるとおきるようになってトレーニングのご相談を受けました。

こうした行動では、一体犬の中に何が起きているのか分からず不安になられることと思います。

こうした不安行動が犬のしつけ方やトレーニングを学ぶ学校で対応できるということもあまり知られていないため、放置されている犬たちも多いようです。

また、こてつちゃんのような症例は比較的、中年層で起こりやすいものです。

犬が6歳や7歳といった年齢で問題行動が起きてしまうと、トレーニングは無理と判断されてしまうこともあるようです。

こてつちゃんの飼い主さんはもうお分かりだと思いますが、トレーニングを受ける必要があるのはこてつちゃんではなくて飼い主さんの方です。

飼い主さんが今のこてつちゃんに必要な環境を整えることで、こてつちゃんの行動を変化させることができます。

もちろん、がまん強く根気強く続けていく必要がありますが、犬の行動は落ちついてきて飼い主との関係性はより良いものになるのですから、トレーニングやしつけが苦痛になるということはありません。

こてつちゃんは七山に山歩きにも来てくれました。

たくさん心配していた飼い主さんでしたが、こてつちゃんの勇姿を見て「これからいろんなところへ連れて行きます!」と言ってくださったこと、また実際に毎週のように田舎に連れ出していただいていることもとてもうれしくなりました。

犬の不思議な行動でお悩みの方も、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

犬の専門家でないとわからない犬の行動と習性を知ると、今以上に犬のことが愛おしくなり犬との過ごし方も変わっていくでしょう。

こてつちゃん、これからも飼い主さんといっしょに成長して、犬生を楽しんでくださいね。

海辺こてつ

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<受講生のコトバ・さくちゃん編>クレートトレーニングで苦戦したサクちゃんのしつけの日々

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されて成長されたたくさんの飼い主さんの中から、クラスを受講した感想を言葉としていただくことができました。

今回は柴犬のサクちゃんの飼い主さんからいただいたメッセージを掲載させていただきます。

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柴犬のサクいうオス犬と暮らしています。
トレーニングの相談をしたときにサクは1才半くらいになっていました。

成長と共になのでしょうが、サクは大きな物音がしたときなどに、大変驚くことがありました。そして、その驚いた犬に私や子供が噛まれることがたびたびありましたが、はじめはあまり気にしていませんでした。

しかしある時、とうとう私が太ももを強く噛まれて大きな裂傷ができたことから、このままではマズいと思って家庭訪問トレーニングクラスの受講の申し込みをしました。

トレーニングの過程の中で一番苦しかったのは、クレートトレーニングでした。

夜になって犬をクレートに入れる時間、うちでは22時ごろになると、犬がそわそわしはじめ同時にブルブルと震えだすことがありました。

「ハウス」と言うと部屋の中を逃げ回ってしまうため、追い込んでリードをつけてクレートにいれるようにしました。

クレートの奥でブルブル震え続けるサクを見るのが虐待をしているように思えてしまい、必要なこととはいえ、なんとも複雑な心境でした。

クレートの入り口をしめた後も、前足で入り口をガリガリとひっかき続けるわ、クンクン、キャンキャン鳴くわ、暴れるわ、下痢をしてクレートの中がウンチまみれになるわ、いろんなトラブルがありました。

サクの騒ぐ音で、人の方が夜中に眠れなくなったこともあります。

それで先生に相談の上、一時はクレートの戸を閉めるのを諦めてしまったこともあります。

結局クレートの入り口を閉めても騒がないようになったことから、サクの騒いだ過程が今となっては私のエネルギーの弱さや、リーダーシップの欠如に拠るものだということがわかってきました。

でも、その時は気持ちも弱くなってしまい、諦めかけてしまうのもサクに伝わってしまったのかもしれません。

犬のトレーニングクラスで学ばせていただいたことは、挙げるときりがありません。

一番大切な学びは、自分自身が犬を飼うのにふさわしい人間にならないといけないということでした。

犬を飼うということは、本当はものすごい覚悟が必要なことで、それができない人間には本当は買う資格がないのだ、ということを感じています。

そしてサクの問題行動のすべては、飼い主の私のせいだったということが分かりました。

散歩に連れて行こうとすると逃げて捕まらなかったので、散歩もほとんど連れていっていませんでした。

嫌がることを無理やりしてはいけない、という思い込みが、ますます問題のある犬にしていました。

行きたがれば家の中のどこへでも行かせていましたし、境界(テリトリーのあり方)やルールを全く設けていませんでした。

撫でて可愛がることが愛情だとはき違えてしまい、犬を撫でたりなだめたりし続けたことが、違っていたこともはじめは気付きませんでした。

犬のトレーニングのクラスを受講したことで、私の人生観も変わりました。

本当に大きな影響を与えていただいたと思います。
ありがとうございました。

何ども「サクちゃんを山に連れてきてください」とお誘いを受けましたがまだ行けていません。

近いうちに、サクを山に連れて行きたいと思っています。

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小さなころから苦手なことはさせることなく自由にさせて育ててしまった結果、環境の変化に弱くビクビクした行動をするようになってしまうことがあります。

適切な時期に社会化学習を促せないでいると、まだ散歩に出始めのころから散歩をいやがったり、落ち着かないため好き勝手な場所で排泄をしたりと自由にさせている行動が実はストレスを抱えている行動になっていることもあります。

どこにでもいる犬という存在についてわかりきっていると思って犬を飼われてしまうのですが、実は犬の行動はそれほど人に知られていません。

犬のストレスのシグナルも見逃しがちとなり、結果犬が噛み付くようになったことで何かが違っているかもしれないと気づかれる飼い主さんもたくさんいます。

ところが、犬という動物の拒否反応はかなり高いため、新しい環境に適応させるには飼い主として多大なエネルギーを使うことがあります。

日々の仕事で忙しい上に、犬と向き合いながらしつけを行うのは実際には大変なこともあります。

サクちゃんも大人しいように見えながら、若いオスにありがちなエネルギーたっぷりの反抗行動をくり返しましたから、飼い主さんはかなり気合を必要とされていました。

最後に飼い主を支えるのは、飼い主としての責任ではありますが、そんな簡単な言葉で逃げ惑う犬と向き合うことも難しいのです。

本当にそこを乗り越えてこられるのは、やはり犬を愛する力という人間力しかないのかなと思います。

ヤダヤダと暴れるサクちゃんと向き合われた日々は、これから少しずつ懐かしく思い出されることでしょう。

そんなサクちゃんをいつか七山で迎えることを今から楽しみにしています。




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<受講生のコトバ>12歳のバロンちゃんと飼い主さんのすれ違いを解消

グッドボーイハートのクラスを受講していただいた生徒さんからいただいた感想文をご紹介します。

今回は、12歳という高齢で家庭訪問トレーニングを受講した雑種犬のバロンちゃんの飼い主さんからいただきました。

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● グッドボーイハートのクラスを受講したきっかけは?

実はバロンは、これまでに何回も人に咬みついたことがあります。

最近では、吠え立てた上に逃げた人を追いかけて咬みついてしまいました。

大変悩んだのですが、もう自分にはできることがない、一緒に暮らしていくことはできないという思いにいたりました。

それで、かかりつけの動物病院の先生にバロンの安楽死をお願いしに行きました。

そこで、病院の先生にいろいろとお話しを聞いて、グッドボーイハートを紹介していただきました。

もう一度トレーニングをしてみようと思ったのです。


● クラスを受講して気づいたことや感じたことは?

なによりも、私自身が飼い主として反省させられました。

バロンも苦しんでいたのだなぁーとつくづく思ったのです。

バロンが自分の状態を知らせるためにたくさんのサインを出していたのに、全く気づいていませんでした。

怒ったり、ときにはたたいたことも在ります。

今ではその時にしたことを、本当に反省しています。

犬ってこんなに頭が良いのだなぁーと思いました。

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● 犬や自分が変化したことは?

とにかくバロンが落ち着いて過ごせるようになったことです。

わたしが外出するときも、以前は大騒ぎで破壊行動もすごかったのですが、

今では、だまって見送ってくれるようになりました。

留守中の破壊行動やイタズラ行動も全くなくなりました。

帰って来た時も、以前はとびついて興奮して騒いだのですが、今ではとびつくこともなく
落ち着いて迎えてくれる様になりました。

そのため、わたしも安心して外出できるようになったのです。

ほかにも、たくさん変わったことがありますが、トレーニングでこんなふうに変わった事に感謝しています。


● これから犬とどのように暮らしていきたいですか?

トレーニングを始めてから、山や川によく遊びに行くようになりました。

先日は暑い日に川で泳ぎ、とても楽しそうにしていました。


トレーニングを始める前は、バロンとどう暮らしていったらいいのかと悩みの種だったのに、

今では、この子がいつまで長生きしてくれるだろうかと思うようになりました。

全く違う気持ちになったことに、自分でも驚いています。


バロンは今年で13歳です。もう老犬なので、少しでも長く変わらぬいつものように、散歩したり遊んだり

ゴハンをいっしょにたべたりと、これからも良い関係を作りながら暮らしていきたいと思います。


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12歳という年齢で「人への咬みつき行動」という問題でトレーニングを開始されるのは、
ご相談のケースとしては多い方ではありません。

12歳という年齢が行動改善のためのトレーニングに影響をするとすれば、その犬の学習能力が
どの程度機能しているかどうかという具体的な問題です。

実際、バロンちゃんのカウンセリングをさせていただくまでは、トレーニングで行動改善する可能性について
はっきりと言及することはできません。

しかし、カウンセリングを通してバロンちゃんと接したときに、ある程度その可能性を探ることができました。

飼い主さんにバロンちゃんの状態について説明し、よくご理解いただいた上でトレーニングに対して自分が主役として
取り組んでいただけだことが、なによりもトレーニングを成功させる鍵となりました。

犬に学習の要素があり、何をしてあげる必要があるのかがわかっても、飼い主さん自身が自主的に取り組むことができなければ、どのようなトレーニングも無効です。

なぜなら、犬のトレーニングとは、犬と人の関係改善でしかないからです。

さらに、犬のトレーニングは環境改善や環境整備がその基盤となります。

環境を整備しなおして犬の行動に変化が起きるまで早くて数ヶ月以上はかかります。

すぐに結果がでることを期待しすぎて、せっかく改善が起きようとしているのに途中で止めてしまわれると逆効果になってしまいます。

バロンちゃんの飼い主さんは、ステップアップさせたバロンちゃんとのルールを今でもきちんと守っています。

そのことが、現在進行形で犬との関係を作っていく過程となっているのです。


人に対する咬みつき行動をする犬は、しつけのできていない犬として特別視されてしまいます。

確かに、人に対する咬みつき行動は絶対にあってはいけません。

ですが、逆から見ると咬みつき行動が出ていなければ犬が安定しているかというと、そうでもないのです。

今咬みついていない犬も、ギリギリのラインにいる犬たちはたくさんいます。

実際に咬みつきにいたらなくても、精神的に追い込まれている犬はたくさんいるんどえす。


犬の咬みつき行動は犬がひとつのラインを超えてしまった行動です。

知人に聞いた方法、本に書いてあったから、ネットで検索したなどの安易な方法で対処することは危険です。

犬の行動の専門家は現在では地域にたくさんいます。

もちろん有料ですが、話を聞いてみる価値は必ずあります。

年齢がたっていても、ぜひ専門家に相談してみてください。


冒頭の「安楽死」という言葉に、ドキッとされた方もいるかもしれません。

安易に安楽死を考えることはあってはならないことですが、

真剣に悩んだ結果「安楽死」という思いにいたってしまった飼い主さんのお気持ちは追い込まれた結果です。

むしろ、ストレスを抱えて落ち着かない行動をしている犬に理解を示そうとせずに、

飼い主本位で放置してしまう飼い主と比べると、飼い主としての責任をいかに考えられたのかと思うのです。

動物はとても繊細でその精神が壊れてしまうと安楽死という選択も止むを得ないという現実もあるのです。

そうなる前に、そうなるずっと前に、犬のことを理解するために学ぶ機会をぜひ持ち続けてください。

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<受講生のコトバ>テントクラスデビューのコロ助のこと

犬とテントで宿泊する「テントクラス」に2回目のチャレンジをしてくれた生徒さんから、感想文をいただきましたのでご紹介します。

参加したのは白柴犬のコロ助くん9才とその飼い主さんです。


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先日のゴールデンウィークに、テントクラスに2泊参加しました。

コロ助と一緒に、グッドボーイハート七山校に通ってもうすぐ6年になります。

その間プライベートトレッキングクラス、グループクラス、わんげる・ミーティングと色々なクラスに一緒に参加してきました。

その中で、いつかチャレンジしてみたいと思っていたのがテントクラスでした。


実は2年ほど前、テントクラスに1度チャレンジしたことがあります。

その時は初めての参加ということもあり、テントクラスのお仲間さんと一緒に山には上がらずに、七山校のお庭にテントを設置してもらいコロ助と2人で寝ました。

コロ助はテントの中に置いたクレートの中で、私はその横の寝袋で寝るという形でした。

当時コロ助のクレートトレーニングはあまりできておらず、
テントの中に初めて入り興奮気味のコロ助をクレートに入れるのに苦労しました。

しかもクレートに入る前に寝袋に噛みつき、「先生に借りたおニューの寝袋が破れる!」と慌てたのを覚えています。

その後もコロ助は、夜中に何度かクレートの扉を前脚でカリカリし、
クレートが回転するんじゃ?というほどに中で動き、その度に「しない!」と声をかけて一晩過ごしました。

結果的には無事に一晩過ごせたのですが、「まだ早かったのかな?」
「山に上がって、クレートなしでテントで一晩過ごせるのかな?」とその時は色々考えました。

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そして今回、再びチャレンジすることになりました。いろいろ不安はありました。

「夜暗い中、いつもと違う環境で山を上がっていくの大丈夫かな?」

「慣れないテントの中で一晩過ごせるのかな?」

「前は寝袋に噛みついたし、テントを破壊して逃走したらどうしよう」

「夜中に外に出る!と騒いで、夜の山で行方不明になるかもしれない」
等々。


でも前回チャレンジした時よりコロ助はだいぶ落ち着いて山を歩けるようになっていました。

トレッキングクラスに参加していて、逃走するかもしれないという不安はあまり感じなくなっていました。

また、トレッキング後に私たちが犬語セミナーを受けたりしている間、クレートの中で数時間待つこともできるようになっていたので、今ならテント泊ができるかもしれないという思いが私の中にはありました。

そしてテント当日、七山校に到着。

明るいうちに山の上にテントを設置するのですが、遅れて到着した私のテントもお仲間さんが先に上がって設置してくださっているとのこと。
ありがたや。

早速コロ助と共にみんなの後を追います。

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上がり始めて気が付いたのですが、コロ助と2人きりで尾歩山を上がるのはこの時が初めてだったのです。

今までは先生やみんなの後をついて上がっていっているという感じでしたが、
2人で道を間違えないように上がっていかなければいけません。

きょろきょろと道を確認しながら進む私に対しコロ助は、迷うことなくゆっくりと道を進んでいきます。

前に通ったみんなのにおいがあるからなのか、何度も歩いたルート自体を覚えているのか、

いつのまにかそんなことができるようになっていたんだね、となんだか嬉しく思いました。


寝袋をテント内に設置していったん下山し、七山校で夕食をいただいた後、
いよいよ寝るためにテントへ移動です。

山は暗く、ヘッドライトの明かりを頼りに進んでいきます。

途中後ろを振り返ると、いつもトレッキングクラスの時に見えた木も道路も家も、
何も見えない真っ暗闇でした。

なんだかいつもと違う冒険感があり、ワクワクしました。

足元のコロ助は少し慎重な感じでしたが、昼間とあまり変わらず
地面のにおいをとりながら進んでいました。


テントに到着し、いよいよテントに入ります。

私の中で、ここが正念場でした。

テントの中にうまく入れて、興奮させないようにしなくては!と思っていました。

私が先に入るか、コロ助を先に入れるか・・・入らない!と抵抗された時のために、
コロ助から入れることにします。

入り口を開けて入るように促すと、ズボ!すんなり入りました。

そして私も入ります。前回は入ったものの、ハアハアと興奮し、
テント内をクルクルとせわしなく歩き回っていました。

今回は・・・立ったまま鼻をヒクヒクさせて、フンフンと空気のにおいをかいでいます。


お隣のテントにいるお仲間さんに
「人間がゴソゴソしていると、犬も落ち着かないから早く寝袋に入ったほうが良いよ」
とテント越しにアドバイスをいただき、早速寝袋に入ります。

「今日はここで寝るんだよ」と隣で立ちつくすコロ助に声をかけ、とりあえず目を閉じました。


ヘッドライトを消すと、うっすらと月明かりはありますが、ほとんど見えません。

コロ助は毛が白いので、白い物体がぼんやりとテントのどのあたりにいるのかはわかりますが、
どこを見て、どんな体勢で、どんな表情をしているのかはわかりません。

夕食時に先生が「テントは一撃で破れるから気を付けてね」と言っていたのを思い出します。

テントに手をかける気配があったら止めなければと、音をたよりにコロ助の動向を探りました。

どうやら立ったまま、時々テント内をウロウロし、フンフンとにおいをとっているようでした。

・・・カス!

前脚がテントをかする音がしたので、「しないで」と声を掛けます。

興奮しているわけではなかったので、すぐにやめました。

それからもウロウロ、フンフンの音が聞こえ、20分くらいたったでしょうか、

ドスン!という音がしました。

座ったのか、フセをしたのか・・・?と考えていたら、

・・・ズー!ズー!ズー!といびきのような寝息が。

・・・寝たな。

コロ助は外飼いで、大人になって一緒に寝たことはほとんどなく、意外に寝息すごいのねと新たな発見でした。

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無事に寝てくれたことに一安心し、私も寝ようとしました。

しかし、目をつぶっていても頭のどこかが起きていて、ちょっとした音で目が覚めます。

テントの外でカサカサ、パキパキ・・・何かが歩いているような音。

ポス!テントの上に木の葉や枝が落ちてきた音。

コロ助も5~6回立ち上がってはウロウロし、寝る場所を変えていました。

荷物を鼻先でクイクイしたり、テントの内側に飛び出しているボタンのようなものをくわえてみたり、
何度か「しないで」と声かけをしたと思います。


寝たような、寝てないような状態で気がつくとテント内は明るくなり、鳥が鳴いていました。

コロ助は私の横ですでに起きており、フセをしていました。

無事に一晩過ごせたね、良かったね。

周りのテントのお仲間さんが起床する音を聞いて、私とコロ助も外に出ます。

「コロ助、大丈夫だったね」とみなさんが気にしてくれていたことに感謝。

朝のひんやりした空気が心地よかったです。


2泊目の晩は、前日あまりよく寝ていないせいか、テントに少し慣れたのか、私は割とよく眠れました。

コロ助もテントの明かりを消して間もなく、ズーズーと寝息を立てていました。

テント内でウロウロし、場所を変える回数も少なかったと思います。


今回のテントクラスで、いろいろな発見がありました。

参加前は不安もありましたが、もう2人ともいい年ですが、2人で大人の階段を1つあがった気分です。

今後、お仲間さんと同じテントで寝れる日は来るのでしょうか?

その時コロ助はどんな感じなのかな?

どうなるのかドキドキですが、ワクワクもします。チャレンジを楽しみたいと思います。

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何才になっても新しい挑戦は飼い主と犬にとって良い関係作りをすすめてくれますね。

前向きになれるときは一歩でも前進あるのみです。

コロ助くんとの貴重な体験を公開していただき、ありがとうございました。

Posted in 受講生のコトバ

<受講生>怖がりの保護犬から信頼できる家族に出会ったアルクの九ヶ月

家庭訪問トレーニングクラスを受講しいる1才過ぎのアルクくんの飼い主さんより
クラス受講の感想文をいただきました。

保護施設から家庭に迎えられたアルクくんの成長の過程の写真と共にご紹介します。

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グッドボーイハートでは、14年前に保護団体から犬を引き取った際に、
家庭訪問のトレーニングをしていただきました。

トレーニングクラスを通して犬への理解が深まり、
充実した犬との生活が送ることができました。

それで新しい犬を迎えた際にも、トレーニングをお願いしようと思っていました。

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ただ、今回出会いがあって家族として引き取った犬は、
先代と同じ保護犬だったのですが、ちょっと手強いな、と思ったのです。

アルクと名づけたその犬を迎えて、
間髪入れずにカウンセリングをお願いしました。

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写真:保護施設にいたころのアルク


家に迎えたばかりののアルクは、恐怖、逃走、依存などによる行動が非常に強くみられました。

たとえば、クレートからなかなか出てこられないこと、
散歩中には、出会う人や看板、車に対してとびのくように反応したり、
尾を巻き込んで走り出したり飛びあがったりします。

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散歩コースに昨日まではなかったゴミのようなものに対しても
ビクビクするような行動で怖がるような状態を表現していました。

かと思えば、自分にべったりと依存してくるような行動も見られました。

当時はこのような状態のアルクを見て、アルクの性格や特徴云々を考える余裕もありませんでした。

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初回のカウンセリングやその後の訪問レッスンでも、
非常に状態には課題が多い事が分かってきました。

本当に、これは大変だな~と思いました。

が、先生の鋭い観察力と課題に対する的確なアドバイスという後ろ盾があったため、
アルクに対する不安は全くありませんでした。

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トレーニングを重ねるうちに、アルクは本来は穏やかで人にも従順な犬なのでは!?
と思えるようになってきたのです。

トレーニングを続けて9か月がたち、1歳3か月(推定)になりました。

この年齢が非常に多感で大切な時期であると理解した上で、
毎日の積み重ねの大切さを痛感しています。

私がリーダーシップを取れるようになる事が重要な課題の一つです。

これが一番難しいのかも知れませんが、アルクが安心して犬らしい生活が出来るよう、
これからも一緒にトレーニングを積んでいきたいと思います。

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実は、飼い主さんとアルクくんの出会いを生んだのは、グッドボーイハートのブログでした。

熊本県の保護施設の犬の譲渡会が福岡で開催される告知を見て、
出かけてくださったそうです。

先代の犬くんが亡くなってから、まだ新しい犬を迎えるかどうかを迷っていたらしいですが、
これはもう運命の出会いというものでしょうか。

原因は様々であることを前提にしながらも、保護されたアルクくんは
大変ストレスの高い状態であったことは認めざるを得ません。

そのアルクくんを心から迎え入れ、理解しようと向き合われたことで
犬の状態の変化は思ったよりも早く訪れました。

アルクくんは学習能力も高く、感性もとても強い犬であることから
幼少期の経験が現在と将来の行動に影響を与え続けることは事実です。

それでも、それを超えられる関係性というのがまだ先にあることが
大きな希望になって見えてきます。

サイズの大きな活動性や運動能力の高い犬は、都心での生活には苦労もあります。

自然の中で過ごす時間を大切にされる飼い主さんだからできること、
きっとアルクくんの成長に役立つ事でしょう。

いろいろと欲深くなってしまいますが、これからもアルクくんの真の成長を
楽しみにしています。

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Posted in 受講生のコトバ

<受講生>1才のだいずちゃんが成長し11歳の扉を開けた日々のこと

今回の受講生の感想文は、今年で11歳を迎えた、だいずちゃんです。

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最初にだいずのことで相談したいと思ったのは、ドッグランで小学生の手を咬んだのがきっかけでした。

いろいろ勉強してから、今になってあのことを考えると、だいずなりに「こっちに来ないで」という行動をしていたのだと思います。
でもその時は、だいずの行動の意味がよく分かりませんでした。

他にも、、、いろいろと問題と感じることがありました。
犬を迎える前に「犬の飼い方」の本を熟読していたのに、本のとおりにはならなかったのです。

それで、ドッグトレーニングスクールに相談することを決めました。

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自宅から近くて、家庭訪問で教えていただけるところを探していました。
最初は家庭訪問でレッスンを受けていましたが、その後通学で通うようになりました。

グッドボーイハートが博多駅南から七山へ移転になったとき、最初はとても遠いなと思いました。
運転もあまり得意ではなかったのですが、実際に山の学校に行ってみると、とても気持ちがよく、だいずも気に入ってくれたようでした。

それで、苦手な運転も克服してしまい、定期的に通うようになりました。

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以前は散歩中に引っ張ったり吠えたりが多く、散歩に行くのが大変でした。
自転車や走っている人にもリードを引っ張って吠えていました。
勉強と練習を重ねるうちに、リードを引っ張らずにゆっくりと歩けるようになりました。

犬とすれ違うときは、相手の犬が落ち着いているときには、ほとんど気にかけることもなく、チラ見しながらすれ違うことができます。
でも、飼い主さんが犬をだいずに急に近づこうとしたり、犬から吠えられたりすると、無視することができずに吠えてしまうこともあります。
基本的に怖がりなので、他の犬に吠えられないように散歩のコースを工夫したりして歩くようになりました。だいずが安心して歩ける散歩を心がけています。


七山校に通うようになって、土や草の上を歩いているだいずが、草の上に体をこすりつけているだいずが、とても楽しそうに感じられるようになりました。

都会での生活では味わえない楽しさやリラックス感がありました。

次第に、家族と共に自然に足が向くようになり、ついに都心から郊外へと引っ越すことになりました。

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こうしただいずとの時間を通して、自分たちに必要な時間や生活の場所を考えたり選んだりすることができました。

今、だいずはお庭のテラスでひなたぼっこするのが日課になりました。
暖かいところがとてもお気に入りなので、とても気持ち良さそうに寝ているようです。

以前は室内のトイレだったのに、ペットドアを使って自分でお庭に出て排泄するようになりました。

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最初はすぐに改善されて終わりってなるかなと思ってましたが、もう10年も通っています。

最初は問題を解決するのが目的になっていたのですが、次第に他のことに関心が移っていきました。
たとえば、だいずといっしょに経験しながら学んだり考えたり、だいずの変化を楽しんだりすることの方が楽しくなってきたのです。

だいずだけでなく、他の犬の行動にも関心を持つようになりました。
自分の周囲にいる犬たちの行動も少しずつわかるようになり、たくさんの人が思い違いをされていることも感じられるようになりました。

テレビを見ていても、これってどうなのと思うこともあって、自分なりの考え方ができるようになったと思います。

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だいずのいろんな行動が、実は同じ原因で起こっていることに気づくこともあります。
また、問題はだいずではなく自分の方にあることでも、そう気づけないこともありました。

頭では改善するためにすべきことはわかっているはずなのに、実際に完璧にやっていくのは難しいなという壁にぶつかったりもします。

でも、それも含めて全部だいずのことを考えたり理解するきかっけになるので、とても楽しくやっています。

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だいずはかなり落ち着いてきたと思います。
細かくはいえないのですが、変化したところはたくさんあります。
そしてだいずだけでなく、自分もずい分落ち着いたかと思います。

完璧にすることは無理でも、だいずと自分のためにできることはすぐに実践していきたいと思っています。

これからも、もっとだいずの言いたいことがわかるようになるといいなと思っています。

そして、特別な刺激がなくても、だいずと家族がいっしょに穏やかな日々を送っていきたいです。

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11歳になっただいずちゃんが1才くらいだったときのことを懐かしく思い出しています。

だいずちゃんは小型犬によくあるように、怖がりだけど周囲の生活環境が都心部だったため、
社会化が進みにくく逆に怖がりを強めてしまうような状態になっていました。

限られた環境の中だけで学習を促すことが難しいこともあります。
だいずちゃんはまさにそのような性質と環境が組み合わさったようになっていたのです。

家庭内での環境管理が整い始めたところで、博多駅南にあった学校を七山に移転させました。
そのことでだいずちゃんは山に定期的に通うようになり、その社会性を延ばしていったのです。

山の環境はだいずちゃんと飼い主さんの関係を作っていき、お互いの社会性を発達させるのに
適切な環境であったのです。

運転が苦手だった飼い主さんが、七山まで自力で運転して来られたときは、わたしもドキドキしていましたが、同時にその成長や変化がとても頼もしくパワフルに感じられたものです。

当時は元気に七山校を守っていた犬のオポといっしょにトレッキングによく出かけましたね。

ルールがあればちゃんと守ることができて、自由があるけど自分勝手じゃない行動の意味を
少しずつ身につけていく過程を見せてくれました。

だいずちゃんの中に育った心がとても大切なものであることを、飼い主さんが一番よく感じていらっしゃることでしょう。

飼い主さんとだいずちゃんが見つけた新しい生活や時間の使い方は、犬にとっても安心で心地よく、飼い主さんとだいずちゃんが共感できる生活であるようです。

人側から考えるのではなく、犬側から考えて共感性を高めていくと、お互いにとって大切なものを選ぶことができるようになります。それを実践されていることは底力となります。ここは当人たちしか感じることのできない感覚が生まれていることでしょう。

だいずちゃんは女のコなのに、よく男のコと間違えられていました。
どこかボーイッシュなところがあるのでしょうね。
だいずちゃんがこれからも毎日を充実して過ごせるように、飼い主さんといっしょに考えたり悩んだりできる幸せをわたしも頂いています。

だいずちゃんの苦手な寒い冬がやってきますね。
たくさん暖かくして乗り越えてくださいね。

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<受講生>犬語セミナーの参加者の感想です。

先日、はじめて犬語セミナーにご参加いただいた生徒さんから、
感想文を送っていただきましたので掲載します。


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初めて犬語セミナーに参加させて頂きました。

一言で感想を言うならば「・・・・・!」です。
感想になっていませんね、すみません。

セミナーでは、動画を通して犬を見ました。

でも、おそらく犬語を理解する上で大切な事であるはずの、
「犬の行動」が見えていないのです。

具体的に言うと、セミナーを通して学ぶうちに、
犬の行動としてこんなものが見えてきました。

口を開けている・顔をゆらゆら左右に動かす・立ち止まる・
人に近づく(追う)・しっぽの動き(横、上、ふにゃふにゃ)・
耳がぴくぴくしている・吠えている時の声が高いか低いか、等々たくさんありました。

犬が「吠えている」とかは、特に何をしているのだろう?と意識して見なくても
すっと入ってくる情報だと思うのです。

でも犬語セミナーではそれだけでは不十分です。

犬の行動を言葉として理解するためには、かなり注視して、
細かな行動も見逃さないように見なければいけないのだなと思いました。

先生が、犬語を学ぶ上で「可愛い」や「好き」という感情を持って見ると
見えるものが見えなくなるとおっしゃっていた意味がよくわかりました。

要するに見るべきところが、まだ分かっていないのです。

だから感想は、何も見ていなかったんだなぁということで「・・・・・!」です。

参加後、意識して自分の子を見ていますが難しいです。

だってかわいいし!どう見てもかわいいけん!こんなかわいい犬おらんし!!!
・・・・・まだまだ道のりは長そうです。

見るべきところをちゃんと見れるようになること!
まずはここから始めていきたいと思います。

とても興味深く、奥過ぎる!!とも感じました。

でも、だからこそもっと知りたい!分かりたい!とも思えたのです。

次回の犬語セミナーも予約してしまいました。

今からとても楽しみです。

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素直な感想をいただきありがとうございます。

動画をジーっとみるので、多少疲れる作業ではありますね。

でも、その中で得られたことで、犬の理解が深まるなら、
いくらでもやる価値はあるというものです。

他の犬の動画では、自分の理解につながらないと思うのなら、
それは全く違っています。

逆に、他の犬の動画を通して理解が深まるから、自分の犬への理解も深まるのです。

この不思議さを克服できた飼い主さんは、さらに一歩前進します。

次回の犬語セミナー福岡校開催のお知らせは近々行います。

どうぞ、お楽しみに。

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犬として人として成長するきっかけを得た、ダンスタンくんと飼い主さんの出会いと今

グッドボーイハートで学ぶ生徒さんに、クラス受講の感想文をお願いしています。

今回は今年で11歳になるボーダーコリーのダンスタンくんの飼い主さんからいただきました。
生後10ヶ月にご縁をいただき、必要に応じてグッドボーイハートでの学びを重ねていらっしゃいます。

10年という月日を思い出されるように書いてくださったので、クラス受講の感想文というよりも、ダンスタンという犬への思いの溢れる言葉をいただきました。

なつかしいダンスタンくんの写真と共に紹介させていただきます。

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ダンは生後1か月でうちにやってきました。
本名は「ダンスタン」といいます。ダンが相性になっています。

実は、犬を飼うのは初めての経験です。
ですが、たくさんの人が犬を飼っているのは見たことがあったので、
特に心配することもなく、普通に犬を飼えると思いました。

「なぜ、ボーダーコリーを買ったのですか?」と尋ねられるのですが、
ただ、イギリスの犬だということで選んだのがボーダーコリーでした。

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 小さい頃はおとなしかったダンが急に激しく吠え始めました。
同じころに、散歩中のリードの引っぱりもとても強くなりました。
ダンが6か月過ぎた頃でした。

すれ違う犬に吠え続けるダンを力でとめることができなくなり、苦肉の策でリードを肩に担いで引っ張りや吠えるのをとめようとしたこともあります。
そのとき、ダンは前脚を宙に浮かせたまま、引っ張って歩くような状態になりました。
恥ずかしさと情けなさで、泣きながら早足で家に帰ることもありました。

猫に瞬時に反応してリードを引っ張るダンを、腕の力だけでは止めることもできませんでした。
相撲のしこふみのような格好をしながら体重を落として、リードを私の腰に巻き付けて、自分をリードでぐるぐる巻きにしながら何とか猫からダンを引き離すという散歩の状態が続きました。

家の中でもちょっとした外の物音に過剰に反応するようになりました。
このときは、部屋の中を走り回り周るようになってしまい、たまりかねて外で飼うしかないと思い、庭につないでいましたがこれも上手くいきません。

庭にいるダンは、家の周囲の音や気配をすばやく察知してさらに吠えるようになりました。
これ以上、ご近所にも迷惑をかけるわけにもいきません。
これから先どうしていいか途方にくれていたころが、ダンが生後10か月くらいの時でした。

このときに、近所の方に紹介していただいたのがグッドボーイハートでした。

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 しばらくはスタッフの方が家庭訪問レッスンにきてくださり、途中から宮武先生にバトンタッチされました。
最初に先生がダンと対面して言われた言葉を覚えています。
たしか「あれ?耳を倒したりしないんだね。」でした。

耳を倒すってどいういう意味なんだろう??? というところからスタートしたのです。
そのあともずっと、いろんな???がしばらく続きました。

結局「耳を倒す」の意味は頭では理解できそうなのですが、奥が深くダンの気持ちも含めると十分に分かったといえませんでした。
こうした行動の意味やダンの状態や気持ちも含めて、実際に心にしみて分かりかけてきたのは、それから10年たった最近のことです。

それで今、ダンが耳を倒すことがあるかというと、耳を倒す行動は見かけるようになりました。ただ、本当に耳を倒すような状態が続くかというと、まだ怪しいところがあるなと感じます。

飼い主として何が変わったかというと、私がダンの状態に一喜一憂する事が減ったことです。

以前はダンが犬語セミナーのビデオ教材として取り上げられると、ダンが上手にできていないのではないかと落ち込むこともありました。ときには、犬をあまりにも知らなかった自分たちが犬を飼ったのは間違いだったのではないかと思うこともありました。また、他の犬と比較して他の犬を羨ましく思ったり焦ったりもしました。 

また、セミナーの中で使われる参加者の意見や感想も、人それぞれが持っているその言葉のイメージが微妙に違うために、自分の持つその言葉の定義とどのように折り合いをつけたらいいのかわからず、考えに行き詰ってポカーンとしていることもありました。


 こうして、いろんなクラスに参加しながらダンスタンことを学びましたが、ある時ふとある考えが頭をよぎりました。
それは、ダンは犬という種としてどう行動し、どう過ごしているのかということです。

この考えにいたったのは大きな変化でした。
犬という動物を飼っていたという事実からはじまっているのに、ダンを犬という種に所属する動物としてその行動を見たり考える姿勢に立てたからです。

さらにこのことは「では自分はどれだけ、どのようにヒトという種であることを引き受けているのか」という見方に発展しました。
そう考えると、なんだか自分のことなのに、それも心もとなくなってしまいました。

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 ダンに求めるだけではなく、私もヒトとしての在り方を見つめようと思い、とりあえず朗読を習い始めました。そうすると今度は、50年以上も日本語を使い続けているとも思えない、言葉の解釈の浅さ、読みのリズムの悪さ、体験やイマジネーションの足りなさ、人に伝える表現力の無さに直面するはめになりました。

でも、朗読の学びには収穫といえる事もいくつかありました。
犬の事を擬人化している限り、ヒトの感覚や言葉の範囲でしか犬の事を捉えられないこと、表現方法は未熟であっても、表現するという基本的な自由は犬にも与えられて当然なのではないかということでした。

ダンが吠えたり走り回ったりしていた事の中にも、それが過剰であったり、人から見ると不適切な部分はあったにしても、何かそうせざるを得ないような、犬としては正当で健康な部分も含まれていたかもしれません。

吠える事や走り回る事一切を叱られ、防衛せざるを得ないような状況の中に置かれながら、防衛する行動自体までを人に封じられてしまうのでは、ダンの立つ瀬もなかったところも大いにあったのだろうと思います。

ダンがオス犬で体力もあった事もあって、犬が自ら耳を倒したいと思う飼い主になろうとする前に、自分の都合のいいようにダンを屈服させようという方向に向かっていたのだろうなと申し訳ない気分にもなりました。

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 犬と飼い主は似るといいます。
ダンの犬としてのキャパシティは、飼い主としての私のキャパシティの低さの影響が大いにあるのは認めながらも、今は「まあ、少しずつ、お互いそれぞれの種としてのキャパシティを増やしていこうや、ねぇ、ダンや」という気分で過ごしています。

ダンはお爺さんになり、私もお婆さんに近づきつつあるせいもあるのかもしれません。ダンとの信頼関係も以前はそれを目指して頑張らねばならないように思っていましたが、特に室内犬の場合は日常を共にするのですから、とってつけたように頑張っても私の場合長続きもせず、何気ない日々のやり取りの中で、何だかお互いにもう少し信用してもいいのかなと、毎日の小さい出来事が積み重なっていくといいな、と思っています。

 ちょっとだけ欲をいうと、ダンが人から褒められたりご褒美をもらったりするような人から与えられるごほうびがなくても、ダンが少しでも自分で行動できる事自体を自信にすることができればいいなと思っています。

 欲張って考えると、ダン自身が今よりもっと落ち着いて安心して暮らせることを実現できるとも思うのですが、それも私の願いの範囲に留めておくつもりでいます。


 ダンが、人と暮らすっていうのもそんなに悪くはないなと思ってくれるようであれば、私もちょっと嬉しいです。

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子犬のころのダンスタンの写真を始めて拝見しました。
このころから、ダンスタンの個性というのが現れていますね。

犬と共に長く学びを続けてこられたために、とても深い気づきを得られたのだなということが文章から受け取れます。

犬を飼ったんですよね。
そうです、始めて犬を飼ったんです。

この「犬」という言葉のなかにどの程度のものが含まれているのか、
ほとんど人によって全く違うということに気づかれるでしょうか。

この犬の中には、犬はこうだ、犬はこうあるべきだ、犬はこうすればいいといった
人の個人的な価値観がたくさん入り込んでいます。

こうした個人的なフィルターを通してしまうと、犬の真実を見ることができなくなります。
つまり、犬を犬として理解することはどんどん難しくなるのです。

犬と暮らしている人、犬を好きだといいきる人の方が、このフィルターがしっかりとしすぎていて、犬が本当に伝えたいことを見失ってしまうこともたくさんあります。

ダンスタンくんは吠えたり、走り回ったりするのは、犬がそうせざるを得ないいろんな状況を人がつくって来たからだということに気づくと、最初はすっかり落ち込むかもしれません。

純血種の犬の場合には、その状況は飼い主だけが追っているものではなく、純血種の繁殖という過程を通して歴史的に作られているものもあります。

だから、ダンスタンの行動を責めるのではなく、必要があってやっている行動であり、それを人がどのように受け取り、どのように応えるのかというところに返っていくのです。

自然の中で感性を高める飼い主さんといっしょに、ダンスタンも山と共に成長を重ねてきました。苦手だった山歩きも今では生き生きと、そしてとても落ち着いて頼れる存在として飼い主さんに寄り添って歩いています。それは、結果としてそうなったということかもしれませんが、結果よりも大切なのは過程です。

ひとつひとつの時間、ひとつひとつの場所、ひとつひとつの出会いを大切にする飼い主さんがその過程をつくってこられました。

11歳というのは節目の年齢でもあります。
11はドアの形をしていますね。ひとつのところから次のところへ向かう11歳というドアを通って、これからダンスタンくんと飼い主さんがまた深い関係を築いていかれるのだろうとワクワクしています。

最近では、グッドボーイハートの若い犬たちのお相手にも協力してくれているダンスタン。
わたしもまた、ダンスタンとの関係が合うたびに変化していくことを感じています。
そして、またこれからもお互いに犬として人として、共に成長できることを楽しみにしています。


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すみれちゃんとお互いを尊重できる関係を目指して:フレンドリーな犬より、犬として生きることが大切

グッドボーイハートのクラスを受講した生徒さんから感想をいただきました。

今回は黒柴犬のすみれちゃんの飼い主さんからです。

すれみちゃんは子犬のころに飼い主さんの元にやってきました。
子犬期に起こりやすい問題とは別に、すみれちゃんの抱えている問題といっしょにカウンセリングを受講されたのがきっかけでした。

現在ではすみれちゃんは10歳を超えて元気に過ごしています。

飼い主さんは「犬語セミナー」や「トレッキングクラス」に参加しながら、犬との学びを続けています。

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すみれがパピーのころに、いろいろと困ったことが起きていました。

すみれの前にも柴犬を飼っていたのですが、そのときとはすみれが違うことと、
以前の犬のときに克服できなかったことを今回は事前に学びたいとも思っていました。

それでプライベートのトレーニングクラスを受講しました。

同時に、博多駅南にあったグッドボーイハートのデイケアクラスに通いました。


宮武先生やオポくんの指導のもとに、なんとか家族の一員として落ち着いた生活ができるようになりました。

他の犬たちとも過ごせるようになり、全く歩けなかった散歩もリラックスしてできるようになりました。

自宅の中でもよく言う事をきき、とてもオリコウサンのすみれになりました。

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すれみが3才を迎え、先生の言われている「三歳のとびら」は開いてもなかなか光が見えませんでした。

グループクラスでは、リードを外したとたんに、ひとりで走り出すことがありました。

トレッキングクラスではみんなと協調していっしょに歩くことができません。

飼い主との関係の希薄さを思い知らされました。

また、動物病院では大の注射嫌いで、大暴れして診察を受けることができず、

これはもう、病気をしないようにするしかないと決意して、すみれは病気知らずで成長しました。

そして、体だけでなく心も共に健康であってほしいと思い、ドッグヒーラー養成クラス(ミラグロクラス)を受講しました。

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ミラグロクラスでは深く、犬のこと、自分のことを考える機会をもつことができました。

犬と人を癒す自然のエネルギーを受け取るにはどうしたらいいのか?

まず、自分が癒されて変わることからスタートだと思うと、私にとっては少し難しいことでした。

でも、自然とのつながりなしでは、人生も犬生も全うできないという基本の姿勢だけはわかった気がします。

野山に出かけたときは、以前ならすみれが興奮して走り回るのを喜んでいると勘違いして一緒にはしゃいでいました。

今では、早く落ち着きを取り戻して、共にしっかりと大地に根を下ろしたいと思います。

すみれもそんな時間を気持ちよさそうに過ごしてくれます。

また、すみれの体調が悪そうなときには「お知らせ」と受け止め、こちらが慌てることなく

薬や獣医さんに頼りすぎることなく、すみれの治癒のときを見守ることができるようになりました。

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すみれを飼った当初は、他の犬や人に対してフレンドリーな犬に憧れていました。

すみれにもそんなフレンドリーな犬になって欲しいということを最初のカウンセリングのときに宮武先生に伝えました。

でも今では、すみれに、ただ犬らしくあってほしいとだけ思っています。


何が起きても、自分もすみれも動じないで落ち着いていられるように、

また、自然の中で生き生きと輝くすみれの姿を、いつまでも見ていられるように、

そして、お互いの立場を尊重しあえる関係になれたらいいなと思います。

そのための信頼関係作りは、まだまだ途上にあることを、日々実感しています。

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飼い主さんと犬の出会いというのは本当に不思議なものです。

どのような出会いであっても、どうやって出会ったのかには全く意味がありません。

意味があるのは、どのような関係を築いていくのかということだけです。


過剰に増えるペット産業の中で心に不安を抱えた子犬のひとりがすみれちゃんでした。

最初は可愛そうという気持ちから始まったとしても、可愛そうという気持ちでは犬は救われません。

すみれちゃんと毎日少しでもできることをしながら、関係作りをすすめてきた飼い主さん。

すみれちゃんの行動や表情の変化の中にその関係を見ることができます。

犬との関係が途上だと言い切れるのは、飼い主さんが犬と今でも向き合っている証拠です。

フレンドリーな犬がいいという一般的な価値観を超えられたのは、飼い主さんが犬との関係を通して

自分の価値観を作り上げてきたからこそです。

飼い主さんが自分の姿勢をきちんと持って学びを続けてこられたからです。

飼い主が自分をしっかり持つことは、犬にはとても大切なことです。


野山にひっそりと咲くすみれの花。

本当に小さいけれどその存在を知ったものにとっては大きな心の安らぎになる花。

すみれちゃんは目立たないときほどその輝きを発する、すみれの花のようです。


何才になっても成長する。犬も人も同じことです。

何才になっても関係作りは続く。これも同じことです。

すみれちゃんといっしょの一歩、これからも楽しんで進んでください。

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