グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいた受講の感想です。
今回は黒い柴犬のななちゃんの飼い主さんからいただきました。
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グッドボーイハートには、二年前からお世話になってます。
柴犬が大好きで幼い頃からずっと共に成長してきました。
なので一人暮らしを始めてからも柴犬と共に過ごしたいと決めて迎えた柴犬が今は18歳。
ほとんど寝ているそのコと穏やかな生活をしていたのですが、父の体調不良で実家で飼い始めたばかりの若い黒柴のななを二週間預かることになりました。
ななちゃん
ななを預かって一週間経った頃にななを触っていたときに噛まれました。(流血でした!)
その時はただの偶然で噛んでしまったぐらいに軽く考えていました。
次は主人がななの足に引っかかったリードを取ってあげようとしたらまた噛ま
れました。
その後、父の体調が悪化していき私が引き取ることになったのですが、ななは小さなことで唸ったり噛みつこうとしました。
父が育てていた頃は元気で優しい子だったのに、父とななと一緒に旅行にも行ったこともありますが、当時は噛む様子なんてなかったのになぜ?
元々の先住犬を含め5匹目の柴犬ですが噛むコは初めてで困り果て、
本を読んだりネットで調べても結局は何もわからず、いろんなドッグトレーナーさんを探しました。
預かってトレーニングしてもらうのは私たちが寂しすぎて無理だと思い、自宅
に訪問していただけるトレーナーさんを探しました。
グッドボーイハートのホームページにたどり着き、ここならうちのコに合ったトレーニングをしてもらえるかもっと思いカウンセリング
をお願いしました。
初回の訪問カウンセリングから、もぅ…それはそれは「目から鱗」でしたよ。
幼い頃から犬と共に生活してきて犬のことはわかっているという自信は、音を立てて崩れました。(笑)
犬用のケージの選択や飼い方のほとんどのことが誤った知識でした。
先住犬との共同生活は先住犬のストレス(
てんかん発作有)
になるため、動物病院の先生と相談しマンションの中で2匹は顔を合わせる事なく生活していました。
そんなななにとってもストレスであるはずのイレギュラーな環境にも関わらず、訪問レッスンを受けられることになりとても助かりました。
山では生き生き!
トレーニングクラスを受けるうちに、ななのことが少しずつわかり始めました。
しかし、感想文に皆さん書かれてますが、飼い主の固定概念を変えることが本当に難し
いのです。
先生の言っていることが頭では理解できているのですが、思うようにいかないこともありました。
もうななはお利口さんになったから大丈夫だと思って気が緩んでしまうと、また噛まれ…噛まれ…。
自分の意識を完全に変えるのには苦労しました。
でも、ななと向き合いたいという気持ちで続けているとななに変化が訪れました。
どうしたらななが落ち着いて過ごせるのだろうと生活環境やななとの会話についても今までの価値観を捨てて自分でもたくさん考えました。
そして、今ではやっとななと意思
疎通ができる様になってきた感じます。
マンションでの環境整備
ななは一年前までは首輪を掴むこともリードの付け替えすら出来ないひど
い状態でした。
ブラッシングや足を拭くことも、何をしてもキバを剥き散歩も拒否されてしまう。
でも今では日常のお世話をお互いにストレスなく過ごせています。
こんな穏やかに生活できるようになったのは、いつでも相談に乗ってくれる心強い先生のおかげです。
ななが小さいころは山に囲まれた自然いっぱいの田舎の家で育ったのに、都会のコンクリートに囲まれた集合住宅に引っ越したなながたくさんのストレスを抱えていることがすごく大変なことなのだということも納得してきました。
それになんといっても七山でのトレッキングトレーニングはオスス
メです!
コンビニもない田舎育ちの黒柴にとっては特に都会の生活はストレ
スが溜まりますが七山の学校に行った時だけはとても穏やかな表情に変わ
り生き生きとしています。
私自身も七山に伺うのがストレス発散になり七山の環境に魅力されています。
ご近所のグッドボーイハート生と仲良しに
飼い主の認識が変われば犬にもかならず伝わります。
それを教えてくださった先生には感謝しかありません。
犬を可愛がるだけではない、一緒に共存しお互いを尊重していくことでより良い関係を築く事で犬人生も充実したものになることを教わりました。
先住犬の時にも先生に出会っていたら、この子にももっと素敵な犬人生があったんじゃないかと思います。
ぜひとも子犬を新しく迎える方、犬について悩みを抱えてる方はまずカウンセリングを受け先生の言葉に耳を傾けてください。
こんなに犬の事を考えてくださる先生は他にはいないと思います。
これからもっとななと良い関係を築いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
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小さい頃に広い空間で人とは一線を画す屋外飼育で育てられた、急に都会のマンションに引っ越すことになったななちゃんは、多感な時期の環境の変化に強いストレスを受けたことでしょう。
またそこには先住犬の犯してはいけないテトリーがある上に、散歩にでればそこはコンクリートの道にたくさんの犬のマーキングの匂い。
ななちゃんは閉じ込められたようになり防衛心が高まっていったことでしょう。
そこに、柴犬大好きの飼い主さんの「あなたのことが大好きなの」という大きな思いが境界線を越えて自分に迫ってきます。
動きが取れない中で高まるななちゃんの攻撃性は、結果として自分のテリトリーを守り切る報酬行動になってしまいました。
犬に噛まれるというのは犬が大好きな飼い主さんにとってとても悲しいことです。
傷ついて痛みが生じたのは飼い主さんの体だけではありません。
でも、考えてみてください。
もっと傷ついて痛みを感じているのは犬の方ではないでしょうか。
噛みつくと人は犬のことを避けるようになったり、おだてるようになります。
適当に付き合ってごまかしていればいいやと思うようになる人もいます。
犬はどんどん孤独になって、飼い主も、他の犬たちも遠ざけて引きこもり状態が続きます。
ですが、そんな引きこもりになりそうだったななちゃんを飼い主さんはひとりにはしませんでした。
私が絶対にこのコの飼い主なのだという決意を行動に移すときがやってきました。
飼い主が正面から向き合うことを犬はよく知っています。
ごまかしはきかないのだ、この人は自分にまっすぐなのだということをななちゃんは知ることになります。
生活環境が厳しい中でこのことを続けることには大変な労力が必要だったと思います。
トレッキングクラスにも、レンタカーを利用して忙しい仕事を休んでななちゃんを山歩きに連れてくる飼い主さんの本当の犬に対する愛情。
その飼い主の姿勢が噛みつき唸っていたななちゃんに変化をもたらしてくれました。
飼い主さんの指導にあたっているインストラクターの私には、飼い主さんに犬が何を求めているのかを話したり説明することまでです。
実際に犬と接して、犬のために時間を使い、犬のために労力を使うのは飼い主さんの方です。
どの生徒さんにもいわれ、ななちゃんの飼い主さんにも言われた言葉があります。
「犬は本当に変わるんでしょうか?」
いつも同じ言葉をお返しするのですが、それは飼い主次第です。
もしわたしが飼い主だったら、全力で犬のために時間とお金と体力を使います。
それが私の飼い主としての犬に対する姿勢です。
この言葉にななちゃんの飼い主さんは行動をもって応えてくれました。
犬を見ていると、飼い主が犬にどう接しているのかわかります。
最近は、ななちゃんとトレッキングしながら草刈りのお手伝いをしていただいています。
つかず離れず上手な立ち位置にいるななちゃん、
飼い主が呼ぶと戻ってくるななちゃん、
他の犬といっしょに草刈りをしながらトレッキングするななちゃん、
素敵な犬と飼い主さんの姿を見せていただき、ありがとうございます。
これからもななちゃんの成長が楽しみです。
ななちゃんは今3歳、まだまだこれからですね。