グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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山のお預かりクラスで犬の社会化が進むのは安心できる場所、管理と時間があるから。

お預かりクラスを繰り返しご利用いただくたびに、犬の行動に変化が訪れてくるのを見るのが毎回楽しみです。

七つの山に囲まれたこの空間の中に、飼い主から離れて過ごしている犬。

最初は不安を抱えている犬も、繰り返しお泊りに来てくれるようになることでここでの過ごし方に馴れていくようです。

特に「おひとり様お預かりクラス」の場合には優雅にテラスを独り占めしています。


写真の中に犬ちゃんの姿は見つかりましたか?

ひさしの向こう側の下あたりにチワワちゃんが休憩しています。

テラスの上で、周囲見張っていたり休んでいたりしながら一日をゆっくりと過ごしています。

寝ているようですが、たくさんのものを感じています。

空気の流れ、その流れにのってやってくる匂い、太陽や雲の動きで変わる気温、湿気と風、鳥たちの声、川の流れる音、草のふれあう音など。

この中心的テリトリーから出るときは、私と共に広場や散歩やトレッキングに行くときです。

戻ってくると、ここが自分の居場所とばかりにすぐにお庭に入り、テラスの上や草の中にある所定の位置にむかいます。

寝場所はドアの内側にあるクレートの中。


クレートカバーの隙間から撮影したけれど起きてしまいました、ごめんなさいね。

クレートの中は犬にとっては巣穴なのでここには外敵は入ってきません。

ゆっくりと丸まって頭を休めて、そしてまた外で見張り番をしています。

この小さなチワワちゃんを空からみたらどんな風景なのか。


グーグルマップの航空写真でみたらこんな感じです。

ブルーの丸印がチワワちゃんが休憩しているテラスですね。

周りは緑に囲まれた山です。

都会のマンションの中と比べるとやっぱり環境が大きく違います。

犬にとっての楽しみや幸せは、オヤツを食べることやドッグランで走り回ることでは全く物足りないと考えています。

犬にとっての充実した時間は、犬としての時間を持つこと。

それがこの風景の中に自分の居場所を持って役割を果たし、心地よく一日を終えることなのです。

犬たちがこうして過ごしてくれるから、テラスの片づけも頑張らなければ!


 

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グループトレッキングを開催しました。

雨天で延期になっていたグループトレッキングクラスを開催しました。

晴天に恵まれ心地よい風も吹き、8月としては十分なコンデイションとなりました。

この日は、5歳や7歳といった成熟した大人の犬が数頭いたことと、犬のサイズが少し大きめだったこともあって、いつも以上に落ち着いたトレッキングができました。


写真は振り返って撮影したものでぶれていてすみません。

今日はGOPRO撮影テストも行いました。

チェストバンドを装着して撮影したのですが、思ったより重たさがあって苦戦しました。

画像が上手くとれていたら動画アップいたします。


参加頭数もちょうど良いくらいで全体を確認しながら歩くことができました。

馴れている犬が多く、みなさんとてもゆったりと余裕を持って歩いていました。

犬と飼い主さんが息をあわせて歩くこと。

全体が集合としてまとまっていること。

犬の行動はシグナルですから、落ち着きのある行動は犬が落ち着いて過ごせているということです。

このような集団での協調性のある行動は日常的になかなか実現することはできないので、グループトレッキングクラスは貴重な時間です。


今日はふたつの「あまりないこと」がありました。

ひとつめは視界に入る距離にイノシシを目撃したことです。

グループトレッキングクラスでは集団の気配で事前に逃げていることが多く遭遇の機会はほとんどありません。

すぐに人の気配に気づき走り出しました。

山で保護された犬たちがキュンキュンと鼻慣らしをして興奮を始めました。

イノシシが逃げるタイミングが遅れるほど、集団が静かに歩いていたということです。

 

ふたつめはこれです。


「なんでこんなところにゴルフボールが?」とびっくりしました。

ずっと山歩きをしていますが、あまり見かけたことのないキノコでした。

豪雨で環境が急に変化したために出現したようですが、シロオニタケという名前でした。

今日はこのキノコが主役だったように思えます。

 

オポ広場に戻っていつも通り、いくつかの対面のクラスを開催しました。

成長期の犬、久しぶりの対面で興奮する犬など様々でした。

犬と犬のコミュニケーションを学ぶことが、犬のコミュニケーションを学ぶ最大の機会です。

だからこその犬語セミナーですね。

プライベートオンラインクラスでも犬語セミナーは開催いたしますので、またご案内します。

 

 

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犬が楽しめる環境整備!マンション住まいならベランダを活用しよう。

前回のブログ記事では犬の脳の発達にはお庭の活用が欠かせないことをお話しました。

ブログ記事→犬の脳を発達させるために「庭」の活用は必須です。

住居に「庭」のない場合には、知人や友達のお庭の活用も推奨しています。

でも、日々の生活のためにもっとできることがあります。

庭のないマンションでは、外の空気をすける場所=ベランダの活用をおすすめします。

 

ベランダの活用についてはマンションの規約で制限があるため、事情は様々かと思います。

でも中にはここすごいな!と関心するベランダもあります。

都市空間にあるファミリータイプのマンションでは、子供たちのために広めのベランダが整備されていることがあります。

ある生徒さんの例をご紹介します。

こちらのご家庭では、ちょうど育ちざかりの子供さんたちがいて子犬を迎えられました。

子犬が来る前からクラスについてのご相談があったので、犬を迎えられることに対して真剣に取り組まれているのだと思いました。

そして伺ったご自宅で見たベランダが、すごく素敵なベランダだったのです。

広いベランダは今までなんども見てきました。

でも、こちらのベランダにはソファがおいてあったのです。


ソファだけでなく、小さなテーブルや、子供たちの玩具道具もたくさん置いてありました。

お話を伺うと、子供たちがソファで朝食を食べたり、ベランダで遊んだりできるようにされているとのことでした。

ベランダの床部分も、木材を組み合わせたフローリングのようになっています。

伺うとこれも最初はなかったのだが、オプションで付けても良いということがわかったのでこのような仕様にされたそうです。

 

もちろん、子犬ちゃんもベランダに出せるようにと、小さな隙間をどう埋めようかとたくさんのツールがそろえてありました。

2回目のレッスンに伺ったときには、デザイン性の高いベランダの隙間から子犬ちゃんやおもちゃなどが下に落ちないようにするためにしっかりとガードが設置されていました。


水が流れるようになっている排水溝にも入れないようにこちらもガードされています。

環境を整備する際に、いろいろと大変だからできないと言われることもよくあります。

隙間があって危ないから犬をベランダには出したくないと言われることがありますが、整備しようと思う方は積極的にされます。

また、ベランダに出すと犬が汚れるからいやだ、と言われることもありますが、それはベランダが汚れているからではないでしょうか。

要するに、自分がやりたいかやりたくないか、が行動を起こせるかどうかの違いです。

 

ベランダを最大限に活用して、自宅にいる時間も子供たちが楽しく過ごせるようにと考えられるからこそ、子犬がベランダで遊べたら楽しいだろうなという発想にもなります。

そしてそのイメージをどうやったら実現できるのかを考え、そして工夫をする。

言えば簡単なことのように思えますが、こうしたことを楽しいと思えるようにならないとできないことばかりです。

 

これは犬を育てて飼うことの全てに通じることです。

犬を飼うことなど、そんなに簡単なことではありません。

毎日の食事、散歩、お世話、と続き、病気になったら病院へ連れていき看病もする。

動物だからわからないことがたくさんあったり、犬はストレスを感じると人が困るよう名行動もたくさんします。

犬を理解して共に楽しく過ごすためにできることがあれば、それを楽しみながらトライできる飼い主であれば、犬を飼うことは苦痛ではありません。

素敵なベランダで子供たちと遊ぶ犬ちゃんのこれからの成長が楽しみですね。

ベランダの活用について悩んでいるなら、ぜひ犬のために積極的に取り組んでみましょう。

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プライベート・トレッキングクラスを七山で開催しました。

不安定なお天気の合間に、プライベートトレッキングクラスを開催しました。

いつもグループトレッキングクラスに参加してくれているゴールデンリトリバーの犬くんです。

グループクラスとプライベートクラスでは、トレッキングの内容もお話することもまた全く違います。

山歩きをしながら犬ちゃんの状態を聞いたり、環境の変化やそれに伴うご相談などプライベートならでは個別相談に応じられるのがプライベートクラスです。

また、プライベートでのトレッキングクラスでは、グループクラスとは違う目的をもって歩いています。

自制とバランス。

そもそものトレッキングクラスで身に着けたい犬の行動に焦点を当てながら歩いていきます。

今回、クラスを受講してくれた生徒さんと犬くんは、家庭での訪問レッスンを終えられて普段の生活では落ち着いて犬との暮らしを楽しまれています。

そんな楽しい犬との生活をつづけながらも、もっと深い人と犬の関わりについて、さらに一歩ずつ進んでいかれたい方が、継続してクラスを受講されています。

こうしたクラスは私にとっても味わい深いものです。

生徒さんと犬との関係が深まると同時に、時間と場所をたくさん使えば、自然と私と犬の関係にも変化が起きているからです。

犬の一生は長いものでやはり本当に短いです。

わたしたちの時間のながれからするとあっという間に彼ら犬の時間が過ぎてしまいます。

その上、毎日飼い主さんの仕事中は留守番をしている犬たちも多く、人と犬が過ごす時間の質を上げることはとても大切なことなのです。

プライベートトレッキングクラス、この日はとても涼しく心地よい風が吹きました。

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スカイプでのオンラインクラスを開催しました。

今日は、スカイプを利用したオンラインでのプライベートクラスを開催しました。

ご利用者は定期的にオンラインクラスを受講されています。

ドッグトレーナーとしてプロフェッショナルにご活躍の方なので、質問内容もかなり濃く深い内容です。

私なりの考えを述べさせていただくだけですが、私の方も現場の声やプロの方の意見を聞く機会となるので、とても勉強になっています。

こちらがお金をいただきながら勉強させていただくのはどのクラスも同じすが、お相手がプロとなるとまた学ぶことも少し違います。

コロナ禍でペットの販売数が一気に増えたこと、今まで犬を飼うつもりのなかった方が犬を飼うようになったこと、多頭飼育が増えたこと、犬の価格が驚くほど高騰していることなどこの一年で、犬業界にはたくさんの異変が起きています。

ということは、家庭に迎えらえた子犬たちにも何らかの異変が起きているということです。

今までにはあまりなかったような犬の行動のご相談が出てきていることも事実です。

しかし、それらの犬の行動を引き起こすものには、必ず「起源」があります。

犬を繁殖するもの、販売するもの、購入するもの、の三者に知識がありその知識を犬のために使う意志があれば、これらの犬に起きる問題は事前に防げたのにと思うと残念でなりません。

私たちドッグインストラクターはすでに犬に起きてしまった行動問題に対して提案することしかできず、起きるまえに提案することができないことにいら立ちを覚えることもあります。

今日お話ししていて思ったのは、せめて犬を飼うのなら絶対に必要な費用として「犬のしつけ方教室用料金」を見積もっておいてほしいということです。

安易に無料相談やYouTubeで配信させる簡単な対処法を行うと、問題はますます複雑化していきます。

 

さて、オンラインクラスをご利用される一般の方は、ほとんどが遠方のにお住まいの方で私が訪問できない、もしくは通学できない地域の方です。

国内はもとより海外に在住の日本人の方の受講もありました。

一番多いのは「子犬のトレーニング」のご相談です。

最初につくる子犬に適した環境整備についてのアドバイスは、オンラインの中でも比較的説明しやすい内容なので、オンラインクラスでも受講が可能です。

逆に成犬の噛みつき行動などのご相談となると、実際に犬と接して判断する必要が高まるためオンラインクラスには向きません。

犬ことをもっと知りたい、犬ともっと深い関係を築きたいという方には、オンラインクラスをご利用いただけるような準備を今がんばっているところです。

私もひとつずつステップアップ、どうぞ気長にお付き合いください。

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雨が降り止むのを辛抱強く待ち続ける犬

梅雨のような豪雨で携帯電話の非常音が今日はなんどもなりました。

七山に来ていますが異変はなく、毎年の梅雨のような風景になっています。

お盆なのでお預かりの犬ちゃんたちといっしょに七山にいます。

 

しかし今日は朝からずっと豪雨でした。

とりあえず2頭の犬は表のテラスに待機させて、雨が降りやむのを待つことにしました。

2頭の犬ちゃんたちは別々の飼い主さんと暮らしていますが、散歩コースが重なるらしくトレッキングクラスでもよくご一緒されていたので犬同士はお互いを覚えているようでした。

お互いの社会性の段階もありますので仲良く遊ぶというわけではありませんが、年齢も性別も同じ、お互いが気になる存在で関わりをどのように持っていいのか葛藤中というところです。

その2頭の犬ちゃんたちが見上げているのは雨の降る空。

とくにシュナウザーのきいろちゃんは、いつも雨のときにはそうなのですが雨雲をにらむように見つめてテラスの端に仁王立ちします。

それも数十分ではなく1時間以上そうしていることもあるほどです。

空から降ってくるこの雨という物体がいなくなるのをじっと待っているような感じです。

疲れると横になって休み、また起き上がって仁王立ちして空の方を見ています。

少し降りやんできたから出ようかなと準備をすると、また降り始めるの繰り返し。

同じ待つのだったらハウスの中の方が落ち着けるだろうとハウスに入れても、やっぱり外に出るといって空を見ています。

自分の力ではどうしようもないこの天気が変わっていくのを待つ、ただそれだけのことなのですがその辛抱強さに、動物はやっぱり強いなと思いました。

家の部屋の中にいて雨が止むのを待つのもハウスの中で雨が止むのを待つのも同じではないかと思ってしまうのですが、大切なのは状況の変化を受け取るということなのでしょう。

こうしたたわいのないこともまた犬の楽しみであると感じて尊重する時間としました。

一度だけ空を見ていたはずのきいろちゃんがオポのお墓の方に向かって吠え始めました。

お盆のこの時期、オポが帰ってきてくれたらうれしいなと思っていたので、きいろちゃんの短い警戒吠えも笑いに変えてしまいました。

豪雨の続く七山ですが、預かりの犬ちゃんたちはオポが守ってくれるから大丈夫。

そう信じることでこの不機嫌な天気を乗り越えていきます。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

犬の行動の多さよりも表情の豊かさの方が社会性の発達に影響している。

犬のコミュニケーションを学ぶ「犬語セミナー」オンライン講座、まだ準備中。

少しでもコミュニケーションについてお伝えしたいので今日はそんな話題にします。

あまりにも当たり前のことなのに、あまり理解されていないこと。

それは、犬のコミュニケーションの発達は、犬の社会性の発達に直結しているということです。

そして、犬の社会性の発達は犬の豊かな社会生活を作ります。

さらに、犬が豊かな社会生活を送ることは、犬の幸せの値にも相当します。

だからこそ飼い主は犬と自分がわかりあえるようにと努力をするのでしょう。

でもその努力は本当に的を得ているものなのかどうか、犬は確かにコミュニケーション能力を発達させてるのかと疑問を感じる飼い主の行動がたくさんあります。

そこで質問します。

犬のコミュニケーションが発達しているかどうかを判断する「基準」としているのは何でしょうか?

多くの飼い主の誤解が実はここにあります。

犬のコミュニケーションを発達させるつもりで、オスワリ、オテ、オカワリを教えていないでしょうか?

オスワリなどの号令や合図は犬の社会生活に欠かせないものですが、合図をしたら行動をすることは、犬のコミュニケーションの発達することとは少し異なります。

もしくは、犬がじゃれついてきたり、とびついてきたり、鼻をならしたり、吠えたり、前脚をかけてくることを、犬のコミュニケーションだと勘違いしていないでしょうか?

実は人に対する犬の行動の中で、コミュニケーション行動だと思われている行動の多くが犬のストレス性行動や攻撃性行動なのです。

それは犬と犬のコミュニケーションに置き換えてみるとすごく単純にわかることです。

犬の本来のコミュニケーションの発達とは、そうした大きな動作や行動よりむしろ細かな表情やシグナルの発達にあります。

私たち人間にはほとんどわからない程度の小さな表情の動き、それは顔面の筋肉であることもあるし、尻尾の動きであることもあるし、背中の毛の動きであることもあります。

こうした表情筋の動きや細かなシグナルを読み取ることのできない人間は、犬からのコミュニケーションを要求行動と置き換えてしまいます。

かまってほしいと言っている、ごはんがほしいといっている、ボールをなげてほしいといっている、抱っこしてほしいといっている、これすべて要求行動です。

逆に犬と犬のコミュニケーションをみてみましょう。

コミュニケーション力が発達している犬は、表情筋がとても豊かであることがわかります。

そしてコミュニケーション力が発達しにくい犬は表情がとても乏しいのです。

同じ表情が続くというか、筋肉に変化が起こりにくいのです。

生まれたばかりの子犬のころどの犬もコミュニケーション力がまだ未発達のため行動は大きいのですが表情筋肉はまだ十分に発達していません。

しかし生後2ケ月になると明らかに表情が出てくるようになります。

表情筋が豊かに発達している犬はコミュニケーション力が高まる可能性を秘めています。

犬の小さなシグナルを受け取れるようになると、人に対してもよく会話をするようになります。

犬種によってはわかりにくい形のものもありますが、読み取り手がいることでなりたつコミュニケーションなので変化をみていくこともまた楽しいものです。

ただし注意してください。

犬を観察したいという思いが強くなり、犬をじーっと見るのはやめましょう。

犬は特別なことがない限り他者に注目することはありません。

マスク生活でも表情は大切。

私たちも同じことかもしれませんね。

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夏休みのお預かりクラスで犬たちはどのように過ごしていたのか?

七山から福岡に戻ってきて酷暑に凹んでおります。

早速、訪問レッスンに通っていますが、数頭の犬たちが下痢で体調を崩していることを知りました。

あまりの暑さに室内のエアコンの連続や室内と屋外の気温差に犬の体がついていかないのだと思います。

自然な環境に適応しやすい私の体も同じように、屋外はあまりにも暑くかといって室内のエアコンも心地よくないと感じており、犬たちの具合の悪さに共感しています。

 

お預かりクラスの様子を訪問レッスンを受講中の生徒さんにお話しすると尋ねられることがあります。

「お預かり中はどうやって過ごしているのですか?」。

単独でお預かりした場合には、その犬がグッドボーイハート七山の環境の中で社会化が促進できるように適切に時間と場所を使っているとお答えできます。

でも他の犬とお預かりが重なってしまうと少し状況が異なります。

お預かり中の犬たちの過ごし方については、結論からいうと「状況次第」です。

・預かった犬がどのくらいの社会性を身に着けているのか?

・預かった犬がどのくらい人のルールに従えるのか?

・預かった犬はどのくらいお預かりクラスを利用しているのか?

・預かった犬が普段ご家庭でどのように過ごしているのか?

・預かった犬のストレスのレベルはどの程度なのか?

・預かった犬のサイズ、年齢、性別は?

以上が個々の犬に対するレベル付けとなります。

預かりの犬が1頭の場合には、このレベルに応じて犬をどのように管理していくのかを決めていきます。

お預かり中の犬が2頭の場合には、2頭の犬のレベルとサイズと年齢によってどの程度をどのように過ごさせるのかが変わってきます。

そして数頭の犬を預かった場合には、2頭の組み合わせでの可能性について考えます。

3頭、4頭となるとその4頭を同じスペースで管理できる状態にまでは持っていきたいと思います。

しかし、預かりクラスの途中で新しい犬が入ってくるとまたグループ構成が変わってしまったり、犬のテンションが違ったりしてなかなか難しいものです。

全てが私の感覚による匙加減なのです。

いつどのように犬を対面させたり、いっしょにしたり、行動を共にさせたりするのかは、朝起きたときの犬の状態よって決めたり瞬時に変更させることもあります。

こうなると、どのようにして過ごすのか?という質問には簡単に答えられません。

考えているのは、どの犬にも公平にそれぞれの成長の機会が与えられるようにということだけです。

 

お預かりクラスはあくまでお預かりするだけのクラスです。

クラスの中でしつけを教えるということはありません。

それでも管理下で生活をすることで、お預かり中の犬は自然としつけを身に着けていきます。

とはいえ、やはりご家庭での基盤は何よりも重要です。

グッドボーイハートのお預かりクラスはトレーニングクラスを受講されている、もしくは受講された生徒さんのみとさせていただいています。

それは、犬たちがお互いに関係を作りながら成長をしていく機会を得る場だからこそ、家庭内が不安定な状態でお預かりクラスを利用されても、協調性は生まれないからです。

そのような状態で預かりをしても、結局犬に負担をかけてしまいます。

だからこそやはり家庭での過ごし方が一番大切なのです。

それがあれば、預かり中に他の犬との関係性にも必ず扉が開きます。

次回の預かりクラスは8月中旬にご予約が入っています。

また楽しみにしています。

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山で夏休みを避暑地で過ごす犬たち<お預かりクラス>

福岡も唐津市もついに酷暑がやってきました。

暑い夏の間を少しでも心地よく過ごせるようにと、数頭の犬たちが七山にやってきました。

旅行やお仕事の予定がなくても、犬が秘書を兼ねて山で涼しく過ごしてくれたらという飼い主の思いで預かった犬ちゃんもいます。

期待通りに七山のグッドボーイハートはとても涼しいです。

室内ではエアコンいらず、屋外でも木の陰では冷たい風が通り抜けます。

犬たちは朝晩は広場へのお散歩や、日中はそれぞれの木陰の場所に居場所を設けて土や草の上でゆっくりと過ごしています。

夕方になるとテラスの前は夕立の代わりに打ち水をします。

すぐに冷たい風が吹いて打ち水の効果も抜群です。

水を撒くと土が濡れて、犬は土の色になってしまいます。

犬が汚れることを考えると打ち水はなし、でも犬が気持ちよいことを考えると打ち水はありです。

土の上に寝転んだり、草の中に埋もれる犬の姿を見ると、気持ちよさそうだなと思います。

犬がこうして過ごす事を許してくれる飼い主さんに感謝しています。

いつも部屋の中で汚れたらダメ、抱っこするから土の上はダメ、草の上は汚い、といつもきれいにして過ごさなければいけないことは、犬にとってはストレスではないでしょうか?

土の上や草の上で過ごすことは犬にとって自然なばかりでなくメリットもあります。

その最大のメリットとは、犬の体にデトックス効果があることです。

下痢をする犬もいるし、目やにがでる犬もいます。

出始めると犬は活力があがり、動きが多少変わってきます。

体が変化し始めているのを見ている私は感覚的に受け取ることができるくらいです。

こうした変化が犬に起きるには4日ほどが必要です。

短期間の預かりでは実現できないのが残念です。

しかし今回の夏休みのお預かりは少し長めの犬が多くラッキーです。

肉体的にも精神的にも、デトックスは犬にとって良いことばかり。

都会でたまったいらないものはすっきりと絞り出してしまおうね。

まだあと数日、これからも山の匂いを満喫して過ごします。

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お預かりクラス中に犬たちの対面をさせつつ犬の社会性をみる。

今回の数日のお預かりクラスでは同犬種を4頭お預かりしました。

みな柴犬たちでした。

ここ数年爆発的に流行っているようで、これまでに柴犬を飼ったことがない人が飼われることも多いようです。

他にも、小さいころに屋外飼育で飼ったことのある柴犬を室内飼いとして迎えた方もいます。

また柴犬のマンションで飼育も今や当たり前になりました。

ほんの数年前までは柴犬といえば庭で飼うものだったはずなのですが、犬の環境は激変しているようです。

その時代の変化の中で変わっていく柴犬たちをお預かりクラスで同時にお預かりすると、いろいろと比較も見えてきます。

今回は同じような月齢の若い犬たちもいたので、一対一の対面の時間を作りながら犬に対する社会性のテストのようなものをやってきました。

数日の時間があったので、サイクルを変えたり環境を変えたり、回数が増すごとにどのような反応になるのかを観察していくのはとても楽しいことです。

長い間犬の仕事をしてきた甲斐があったからか、よく見れるようなったことと、感覚的に得られるものが多くなってきたからです。

ただ、この内容を生徒さんにお返ししようと思うと、なかなか思うようになりません。

一番は対面させているときにはビデオ撮影ができないことです。

両手にリードを持っていることもあるし、対面を制御するために両手を開けていたいという思いもあります。

毎度のことですが、誰かがビデオを撮影してくれないかと毎回思うのです。

携帯で撮影したビデオがありますが、一番大切なシーンは撮影できておらず本当に悔しい限りです。

かすかに得ることができた犬の動画をレッスンのときに見ていただき説明しますがそれでも不十分。

やっぱり犬のコミュニケーションを伝えるには犬語セミナーしかないなと痛感しつつ、こから準備に入ります。


 

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