犬の散歩レッスンは訪問トレーニングクラスの必須項目です。
散歩行動をチェックすれば、犬のいろんなことが見得てきます。
例えば、犬と飼い主の関係、犬の他の犬に対する社会性、人に対する社会性、環境の変化への適応性、犬の発達の過程、犬のストレスのレベルなどと重要なことはすべて散歩行動にみられます。
そのため散歩レッスンには特別に時間をかけます。
実際に散歩に出るまえに「犬がどのような散歩をしているのか」のカウンセリングも行います。
犬のしつけとトレーニングは環境を整備することです。
そういう意味では散歩も同じだからです。
今回は柴犬のはるちゃんのたびたびの散歩レッスンのときに飼い主さんが準備してくれた「犬のお散歩マップ」がとても素敵だったので撮影させていただきました。
子犬のころから数回の散歩行動のチェックと指導を行ってきましたが、より質の高い散歩を目指しているはるちゃんの飼い主さんのご依頼で、数度目の散歩の指導に伺いました。
レッスンのときに準備してあったお散歩マップはこちらです。
はるちゃんのお散歩マップ
散歩の全体像がわかり、排泄に立ち寄っている場所、お気に入りの場所、苦手な場所などはるちゃんの基本的な散歩の状態をよく記録してあります。
地域的に田んぼが多く風の通り抜けのある歩きやすいコースであることもわかりますね。
この散歩マップを見せていただいてはるちゃんの状態をうかがってから散歩の様子を確認しました。
以前よりも格段に散歩行動が安定していました。
散歩中に他の犬と遭遇して興奮するはるちゃんにどのように制御をしていいのか迷っていた飼い主さんも、今では余裕で対応されるようになりはるちゃんも落ち着いてきました。
トレッキングクラスやお預かりクラスで他の犬と接するはるちゃんを見たり、犬語セミナーで犬のコミュニケーションを学ばれたことで、はるちゃんへの理解が進んだことがとても大きな影響だったはずです。
クラスで散歩レッスンとして指導するのはいつも同じことなのですが、飼い主さんの犬への理解が進むほどに犬をリードする姿勢が変わってきます。
自信がついていきてるなと感じられるのです。
飼い主としての落ち着きが犬を落ち着かせていきます。
お散歩マップは現状把握に役立ちます。
ぜひ作ってみてください。