パピーちゃんのトレーニングを行いました。
子犬時代の問題は比較的共通したことが多いです。
トイレの失敗が多い
クレートにいれようとするとなく
外出しようとするとなく
甘噛み
生後3~4ヶ月の子犬は行動の範囲も少なく
テリトリーもはっきりしていないため
人が来たら吠えるというような問題も抱えていません。
周囲の物音に吠えるということもありません。
子犬の高い声でキャンキャンと鳴く、クンクン鼻をならす
こうした声の出し方は「要求」「依存」といったものです。
母犬から引き離された子犬は、母犬との別離をきちんと体験していません。
そのため、依存性が高くなり要求や興奮といった行動が多くなります。
動物は親から引き離される別離を経験することが
生まれて初めての試練になります。
犬でいうと「母犬から授乳を拒否される」という経験です。
ペットショップやブリーダーから生後2ヶ月程度で渡された子犬は
この別離の経験をせずに、母犬と引き離されたことになります。
そのため依存性が高くのこり、授乳行動が別の形として残ったり
クンクンと鼻をならして母犬を呼び戻す行動が続いてしまいます。
このことは、排泄トレーニングがうまく進まないことにも影響していきます。
では、どうすればいいのか。
子犬に必要な欲求を満たしながら
子犬の衝動性を抑えていくことです。
短い言葉ですがこれがパピートレーニングです。
細かなカリキュラムはたくさんあります。
子犬の生活環境と性質に応じてどれをどの順番から始めるのかを
決めていきます。
子犬の環境を整えてあげると、子犬の成長は行動の変化という形で現れます。
飼い主さんにはしっかりと、行動を観察していただくことをお願いしました。
依存するということが動物にとってどんなに辛いことになるのか、
相手は犬なので、相手の立場にたって理解することは難しいかもしれません。
そもそも、食べ物を与えられている動物は人への依存性は高くなります。
だからこそ、安心できる環境と心を整え育てていくことが大切なのです。
子犬は希望とエネルギーにあふれています。
たくさんのものを頂いています。
子犬をしっかりとサポートしてあげましょうね。
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熊本被災ペットネットワークの会
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