今日は犬語セミナーの日でした。プライベートクラスで撮影した犬と犬の対面のビデオを2本見ながら、みなで犬語の勉強をしました。犬語セミナーに始めて参加する方もいたので、最初に犬語セミナーとはどういうクラスなのかを紹介して開始しました。関心のある方はこちらでご覧になってください。
犬語セミナー紹介
今日のビデオは、1頭の犬が異なる2頭の犬とそれぞれに対面したビデオでした。初対面のビデオは、その犬の他の犬に対する行動が分かりやすく表現されているため、犬を知るための貴重な映像になります。さらに、できるだけ条件をそろえた上で、異なる犬を合わせたときにどのような行動の違いが生じるのかを見比べると、より理解も深まります。
犬語を理解するためには、時系列で進む犬の行動をノートに書き出してみることから初めてください。行動を書き出すときは、犬の行動をそのまま書きます。
たとえば、背中の毛が逆立っている、口を大きくあけている、舌をペロッと出す、地面のにおいをとる、といった行動です。時系列で書き出していくと、その犬の行動がどのように変化していくのかを見ることができます。ビデオ撮影したものは、くり返し何回も見ることができます。最初は拾えなかった行動も、くり返し見ていくと拾い上げられるようになり、これをくり返すと、よくたくさんの行動を拾えるようになります。
初参加の方に感想を聞くと「犬の動きが早くて見逃してしまった行動がいくつもあった。」といわれていました。これは見方の練習なので、くり返し参加しているとたくさんの行動を見ることができるのです。とにかく回数です。
今度は拾い上げた行動の種類をまとめていきます。ストレスの表現行動として出たものはどの行動なのかとか、この行動は何を目的としたものなのか、この行動は何に反応したものなのか、ということです。
地道な作業が続くためひとりだと断念しそうですけど、パズルをみんなで探して埋めていくような作業です。犬語セミナーとのきにはだれかが自分の気づかないことを見つけてくれるので、どんどんパズルが出来上がっていきます。
今日のまとめとしては、題材になった犬はどのような性格なのだろうということでした。完全な答えはでませんが、いくつかのヒントは掴めたようです。犬の性格とは、犬がどのような経験を積んできたのかということと、犬が本質的にもっている性質がミックスされたものです。犬という動物を習性的に理解するだけではなく、犬という個体を個性として理解することは同じくらい大切なことだと思います。
どのような環境が犬に落ち着きや安心の効果をもたらすのか、逆にどのような刺激が犬を興奮させたり緊張させたりしてしまうのかをご存知でしょうか。もしかしたら犬にとって良かれと思ってやっていたことが、実は自分が求めていたことの押し付けになってしまうこともあります。こんなことは人と人でもよくあることです。気づいたときに修正をして、より良い関係になれるよう努力すればいいということです。だから、気づくことを恐れずに、犬語セミナーは笑顔で受けていただきたいのです。
犬語にふれる機会はどの飼い主さんにも、犬を飼っていない方にも訪れます。犬語セミナーを通して、犬のことを知りたい方に犬のことをわかりやすく伝えるツールにしていけないかなと考えています。
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熊本被災ペット支援ネットワーク
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