グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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涼しい山でグループトレッキングクラスを開催しました。

山の学校は一気に秋の感じが強まってきました。

グループでのトレッキングクラスを開催しました。

街中とは違う空気に「涼しい、全然違うね」と言葉がもれます。

夏から秋へと季節が移る変わるこの時期は、動物にとって何か特別な時間のように感じるのです。

秋の訪れとともに山にはたくさんの果実がなり始めます。

オポ広場の後ろ側には栗の木、柿の木があります。

数日前はサルが栗の実をとりにやってきました。

秋は蓄えの時期、蓄えるために活動する季節なのでしょう。


そのサルが電線を渡る姿を見てただすごいなと感動したのですが、動物の持っている能力とは私の想像を超えています。

できるだけ人が扱いやすいようにと改変を迫られた犬たちは、人の能力を超えることを許されない傾向があります。

繁殖や飼育の方法や可愛がりによって「あなたは無力である」と洗脳する最大の方法は、犬のしつけ方の方法としてネットでも堂々と公開されています。

ですが、そもそも人が犬と共に生活をすることを選択したのは、犬のすばらしい能力を自分たちの生活のために役立たせたいと思ったからです。

そして、たくさんの野生の犬の中からある程度協力関係が築けそうな犬のグループと共にやっていくことができたというところが人と犬の始まりではないかと個人的には思っています。

その犬という動物が、山という犬の一番知っている場所を歩く機会を得ることは当然の権利であると思うし、その機会を飼い主が与えなければ得られないのであれば、ぜひ犬に山歩きをしながら探索をする時間を提供して欲しいのです。

だから、こうして山の学校に生徒さんたちが犬とともにきてくれて、またいろんな山に犬と共に出かけて山歩きをしながら飼い主と犬が関係性を築く機会を持って下さることは最高にうれしいことです。

写真にはたくさんの犬たちが移っていますが、普段は他の犬があまり得意でない犬も集団の中ではとても落ち着いて過ごせます。

トレッキングクラスは、飼い主に犬という動物が何者であるのかを考える機会を持っていただくために、犬と山で過ごす機会を持っていただくために、そしてなによりも山を歩いている犬の姿を「これぞ犬、美しい」と感じていただくために、これからも続けていきます。

また来月もお待ちしています。

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犬たちの長い夏休みの預かりクラスが終わります。

今年はずいぶんと長く夏の間に七山に滞在することになりました。

いろんな犬たちがトレッキングクラスや預かりクラスを利用して学びに来てくれたからです。

この長い七山夏休み合宿クラスも明日で一旦終了します。

暑い暑いといいながらも、エアコンをつけなくても過ごせるような環境です。

土の上や冷たい風のとおる樹木の下で、ずいぶんと長い時間を犬たちと共に過ごしました。

お預かり回数が増えていくたびに落ち着いて過ごせるようになった犬もいます。

お預かり回数が少ないために落ち着くのに数日を要する犬もいます。

預かり犬の出入りが増えて、関係性や空間も変わってしまいます。

難しいことはたくさんあるけれど、結局最後はこの七山の自然の環境に助けられながら、何か気分の良い時間を犬たちが感じてくれればと思っていました。

どんな経験や学習も、情緒が伴わなければ学びにならないのではないかと思うのですが、私の尊敬する神経学の先生の本にも同じようなことが書かれていました。

自分たちの経験学習の中には、楽しかったとか、心地よかったとか、気持ちよかったとか、ワクワクしたとか、何かの情緒が伴ってこそ自分にとって価値のあるものとして記憶されます。

人では学校の勉強や数学の数式を解くことですら、解ったときのワクワク感があるからこそ学ぶことが楽しいと感じられるはずなのです。

自然の中にはこうしたワクワクした学びがたくさんあるということは、犬の様子を見ていればわかることですが、それが犬のしつけと何の関連性があるのかと尋ねられることがあります。

すでにしつけが終わっている犬が、遊びの場所として自然を必要としているという前後関係があると思われているとしたらそれは違います。

 

犬にとって飼い主が学んでほしいこととは、「飼い主の言うことをきくお利口さんの犬になること」でしょう。

「飼い主の言うことをきく犬」であれば、犬を飼うことで人の生活が脅かされることもないし、安全であるからです。

お互いの安心できて豊かな生活のために、犬の生活環境を整えて犬にしつけをちゃんとする。犬に飼い主という群れがあることを教えてあげるためにです。

犬の立場からみれば、従う価値のある飼い主との暮らしであれば、犬は安心感を得て安定した生活を送れます。

ただ、人の言うことに従う犬になるためには、しなやかに発達した脳が必要になります。

その脳の発達は、囲われた室内やコンクリートの上だけではなかなか難しいのです。

拘束された狭い室内では犬の中にワクワクを生む素材がありません。

食べ物を見せれば犬はワクワクすると勘違いされているようですが、食べ物を使ってしつけをすることに偏りが生じると、犬は何かに執着することを覚えてしまうだけです。

オスワリ、フセは上手にできるでしょうが、空間の中で人や他の犬と自然と関わる社会性を身に着けることは食べ物で教えることができません。

合宿期間中にできるだけいろんな体験ができるようにと、オポ広場に柵を作ってみたり、草刈りしたり、トレッキングにつれていったり、工夫を凝らしました。

犬たちのワクワクの情緒とともに経験したことが学習となることを願いつつ。

この経験を活かして、次は飼い主さんとまた日常生活+アルファの楽しい生活を送っていってほしいです。

まだ預かり経験がなく、訪問レッスンを続けていらっしゃる皆さんも、ぜひいつかこのびっくりする山奥までお越しになって何かを体感してください。

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「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」セミナーを受講して(感想まとめ)

先週、友人の盲導犬訓練士である水谷先生による「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」セミナーを無事に開催できました。

オポハウスいっぱい+オンラインでもセミナーにご参加がありました。

セミナーに参加できなかった方のために概要をまとめてブログにアップする予定ですが、なかなか座る時間がないため少しお待ちください。

今日はセミナーを受講された皆様からいただいた感想の一部をご紹介します。

皆様の感想を通してセミナーの内容の一部を垣間見ることができますので、参加できなかった方もご一読下さい。

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・とても有意義なセミナーに参加することが出来てうれしく思っております。水谷先生のお話はとても分かりやすく、もっと聞きたいと欲が出てしまいました。

・犬を正しく知ること、理解することがいかに大切なことか、今回のセミナーでも学ぶことができました。

・「盲導犬」の繁殖について人口受精がされていることも初めて知りましたし、DNA解析を用いていることも驚きでした。長きにわたる盲導犬の育成・繁殖に基づいた経験によるもので感服いたしました。

・最新の技術だけでなくトレーナーの力量も必要というところに「犬と人」を感じることができました。またユーザーさんも盲導犬との関係づくりに努力が求められていることも初めて知ることができました。日々継続の訓練。とてもグッとくるものがありました。

・正しい接し方をすれば犬は人が望む行動をしてくれる。犬が群れを形成する動物であることを忘れない。ルールを教えることが犬のストレス軽減につながる。規則ある群れ、、安定、やはりそこに行きつくのかと納得しました。

・セミナーを通していつもとは違った視点で犬について考えるきっかえをいただけて感謝いたします。

・犬を育てる環境の大事さを改めて感じました。

・飼い主の変わらぬ態度と根気強さで犬は変わっていくのだなと、クラスで教えていただいたことを改めて感じました。

・結局のところ、人間次第「犬はいつでも正しい」ということを再認識できました。

・もっと自分の犬をよく観察し、もっと信じてあげようと思います。「する前に叱る」家族全員で徹底します。

・盲導犬について否定的な話を聞くこともありますが、それも結局は人次第だなぁとと思いました。

・正しく犬を知ってそれを正しく伝えていくことって本当に大切ですね。でもそれは、とてつもなく労力を使うし大変だと容易に想像できます。

・訓練の理由付けを改めて確認できたのであとは実践あるのみです。

・盲導犬についてはメディアからはいろいろ目耳にしましたが直接関わられた方からの生のお話をお聞き出来てとても興味深く拝聴しました。

・盲導犬にちうての歴史や育成の仕組みなど、くわしくまた系統だって教えていただき、とても興味深かったです。

・水谷先生のお話、すごく心に響きました。盲導犬というほんとに人に寄り添えす犬を指導されているから人にも寄り添えるんだなと感じました。白黒はっきりとする、ダメなことはダメ。自分のことを再認識する機会になりました。

・うちの犬は雑種犬の保護犬ですからもうどうkねとはかけ離れた存在ではありますが、遺伝より環境やトレーニングが重要であることが聞けて励みになりました。

・盲導犬は歩行の前にも必ずフセやオスワリをさせるとのお話も改めて基礎をおろそかにしないことが重要なのだなと思いました。

・本当に大切なのは人間が基本を守ること、グレーゾーンを作らない、白黒はっきりさせること。盲導犬は特別だから当たり前ということではなく犬と暮らすための基本を改めて学ばせていただきました。

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他にもたくさんいただきましたが一部は省略させていただきました。

「犬と飼い主の関係」はどれが正しいということはなく、自分がどうしていきたいのかをまず考えるところからです。

そして「関係」なのですから、犬はどうして行きたいのかを考える必要性があります。

そのためには、犬はどのような動物なのかを知る必要があります。

いろんな人がいろんな視点から見る「犬」という動物。

私もまだまだ完全にわかっているとは言えません。だからこうして毎日学んでいるのです。

学びながら「犬との信頼関係」を築いていくために何をすればよいのかを気づき実践していくただそれだけです。

今回のセミナーですが、友人が多忙な中で時間を作って準備してくれ、ボランティアとして講師を引き受けてくれました。

20代のころからふたりともずっと「犬が好き」という共通点を持ちながら、共に犬にはまった人生を送ることになりました。

彼女は盲導犬を育てるために街中を歩き続け、私は犬を育てる飼い主を育てるために山を歩き回っています。

どちらも同じ犬という動物、犬は本当に奥が深いのだと思うのです。

そして犬はやっぱり素晴らしい生き物ですね。

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トレッキングクラスを犬語セミナーを開催しました。

梅雨の合間というよりも、雨の少ない梅雨の一日。

雨不足も困りますが、今日は月に1回のグループトレッキングクラスなのでありがたい晴でした。

標高500メートルの山の広場に集合して、みなさんといっしょに山歩きをスタートさせました。


いつもの散歩コースでは犬を見るとワンワンと興奮してしまう犬たちも、集団行動では落ち着いて行動できます。

飼い主さんの方は「なんで吠えないの?」と不思議な気持ちと、やればできるというモチベーションにもなるようです。

若い犬たちも成長して落ち着いて歩けるようになり貫禄を増してきました。

犬と一体感を持って歩くこと。

そして、みんなで一体感を持って歩くこと。

月に1回のみんなで歩く山の風景は、ひと月たつとずいぶんと違っています。

少しの変化を楽しみながら、いつも変わらない共感を持ちながら、規則性の高い行動をすると、なぜか犬は落ち着いてくるのです。


犬に「大丈夫だよ。」を伝える方法はいろいろとあると思います。

たくさんある「大丈夫」の中でも、土のにおい、山のかおり、小鳥のさえずり、そして規律のある集団行動、これがセットで提供されれば、とてもわかりやすい「大丈夫」になります。

トレッキングクラスに参加するたびに落ち着き成長する犬を見ていれば、飼い主の中にも何か感じることがあるはずです。


犬もゆっくりとしか成長しないのです。

結果よりも、過程を味わうように犬育てを楽しみましょう。

来月もまたお待ちしています。

 

 

 

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犬がくるくる回る行動は前庭疾患かそれとも興奮行動なのかを見極める。

数日前の夜に天井が回り始めたので「あー、これはまずい」と自分に起きていることをすぐに察知しました。

回っているのは天井ではなく、回っていると誤解してうけとっている私の三半規管の方です。

おそらく疲労などのストレス状態が上がってしまい、自律神経のバランスを崩したようです。

緊急性のこのようなめまいに対する対応法は心得てはいるものの簡単に状態は回復しないため、具合の悪い状態が一晩は続きました。

犬もくるくる回る行動が出やすい前庭疾患という病気というか状態になることがあります。

多くは老犬ですが、若い犬でも見られます。

体や頭を少し傾ける状態でくるくると回りながらあるき続ける行動をします。

回る行動がでない場合でも、目がゆれるような眼振が見られたり、体が左右にふれて足元がおぼつかないような状態になっていることもあります。

しかし、前庭疾患になっていない状態でも犬はくるくると回ることがあります。

前庭疾患とは少し違うなと思う周り方は、体全体は円形を描くように回っているものの頭の傾きが見られない場合や、環境を変えると回るのを止める場合。

例えば犬が関心を示す物や声を出すと、すぐに回るのやめたときにふらつきがなくまっすぐとたったり座ったりして眼振がみられない行動。

後者のくるくる回る行動をする犬は前庭疾患ではなく、単なる興奮性のストレス行動として円形を描くように回ります。

散歩中にリードの範囲でくるくると回りながら歩く犬もいますが、この犬も前庭疾患の場合とそうでない場合に分かれます。

後者の前庭疾患という病気ではないストレス性行動のみの場合は、規則のある管理状態に置かれると回る行動は減少していきます。

経過が進むとゼロに、犬は全く回らなくなります。

いろんな犬の行動を「病気」として見過ごしてしまっていることがあるかもしれません。

当時は「病気」であったものも、どこかで別の方向に向かっていることもあります。

どんな時点でも精査が必要です。

問題の解決方法が薬物療法なのか行動療法なのか、その犬にあったことをしなければ犬はストレス性行動から解放されない、同時に病気を克服できるチャンスを失います。

さて、私のストレス性めまい行動に対する対処は以下のとおりでした。

夜寝るときに気づいためまい、吐き気、ふらつき。

まずはダンナくんに「めまいする」の連絡をいれ万が一に備える。

交感神経に傾ていると判断して胃腸をゆっくりと活動させるために熱いお茶を入れる、胃腸を少し働かせるために少しだけ甘いものを食べる。この日はいただいた黒豆があった。

体をリラックスさせるために足元にブラシをかける。気分が落ち着いたら横になって目を閉じて動かしたい方向に体を動かす。

眠れないのですがこうして自分の体が良い方向に向かっていくのを感じていくことで安心できます。

犬たちが寝ている時間に体調を整えて、朝の5時半には準備を始めなければいけません。

朝はちゃんと起き上がりめまいと吐き気は止まりました。

人間だったら初期状態なら思考で考えつつ行動できるものですが、犬はそうはいきません。

飼い犬は環境を人間に完全にゆだねているために自分で環境を変化させることが難しいからです。

犬の異変に気付いて環境を整えるのは飼い主の役割です。

そのくるくる行動、どこから解決するのか、糸口をまず見つけましょう。

トレッキングクラスでリラックスするサンタくん。

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6月26日オンライン犬語セミナーを開催します。

オンライン犬語セミナー開催のお知らせです。

今回のオンラインセミナーは以下の日程でグッドボーイハート七山で開催される対面の犬語セミナーをZOOMで配信するものです。

当日はオンラインセミナー参加者は発言や質問ができません。

・開催概要

2022年6月26日 ㈰

12時~14時

形式 ZOOMアプリを利用したオンラインセミナー

料金 2500円

開催についてのご質問は気軽にご連絡下さい。

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犬の屋外テラストイレにペットドアをつけて犬も飼い主も快適に暮らそう。

グッドボーイハートでは室内で生活する犬たちにも、屋外トイレの習慣をおすすめしています。

今回は繰り返し説明している屋外トイレの必要性と、テラストイレを快適にするペットドアの設置についてお話します。

犬にテラストイレの利用をおすすめする理由

戸建てで庭付きの家であれば、犬が庭で排泄できるように環境を整えます。

マンションなどの庭のない場合はテラスやバルコニーに犬用の排泄場所を設置していただくように指導します。

犬用のテラストイレの設置は、人側の視点にたった衛生面にもなりますが、むしろ犬の立場にたって考えた上での提案です。

犬が自分で行動できる範囲内に排泄場所が「屋外」にあることが犬の脳の構造に影響を与えるからです。

犬は自分で活動できる空間と、群れで活動できる地図=散歩、を自分の脳の中にナビとして装備しています。

「▶」この印が犬自身で、空間の中を動いている動物なのです。

その自分で活動できる一番遠い屋外空間に排泄をするのが犬の習性です。

それが庭であり、テラスであり、バルコニーです。

日本の庭のない生活事情の中では、バルコニーといっても洗濯物を干す程度のスペースしかないことも多いのですが、それでも外空間であることには間違いありません。

犬の脳内は、閉ざされた空気の空間が室内で、空気の循環の多い人のにおいが薄い空間を屋外と認識しています。

屋外空間に排泄場所があることで、犬が自分で歩いていける場所に屋外が入ります。自分のマップに屋外空間が入れば自然とそこが排泄場所になります。

もちろん、犬によってはテラスに排泄場所を設置してそこで排泄することができても、より近い別の空間に排泄をすることを好むこともあります。

散歩コースの中に排泄場所を作ると、柴犬や洋犬種の大型犬は散歩のときにしか排泄をしなくなることもあります。

犬の性質や飼い主の生活環境によって犬が何を選択するのかは様々ですが、より安定した選択を促すためにも室内トイレを取り去りテラストイレへ移行する環境整備はトレーニングの必須項目です。

テラストイレにすると犬が排泄にいく回数は数回しかありません。

室内トイレで一日7回8回と排泄にいっていた犬が、テラストイレでは3回程度になります。

排泄を我慢しているのではなく、排泄行動とはその程度のものだということです。ナチュラルな排泄行動とはむしろテラストイレの方なのです。

テラストイレで排泄をする生後6ケ月のチワワのシュートくん。



写真は子犬のころからトレーニングを受講されているチワワのシュートくんのテラストイレとテラスの遊び場です。

そもそも人工芝の上でも排泄しても構わないというスタンスで設置されましたが、ペットシーツが排泄場所で人工芝が遊び場所となっています。

テラスが温かいのでシュートくんはよくテラス遊びをしています。

おもちゃも自分でテラスにたくさん持っていきます。

テラストイレの利用を快適にする網戸用のペットドア

そのテラストイレを利用するために1日3回、テラスドアを開けてあげることが億劫なこととは思えませんが、夏場に一気に蚊が室内に張り込むことに抵抗を感じる方もいるでしょう。

その不快さを解決してくれるのがテラスの網戸用のペットドアです。

犬用のテラストイレに設置した網戸用のペットドア



トイレトレーニングが進んだ結果、ペットドアを設置されたコテツくんとテツくんの排泄場所の写真を掲載させていただきます。

室内でマーキング合戦となっていた2頭の犬くんたち、現在ではテラストイレに自分たちで行くようになり、夏場の虫対策のためにペットドアを導入されました。

これは小型犬用のペットドアです。

大型犬用のペットドアはないのですが、自作で作られた生徒さんもいます。

バルコニーに設置されたDIYのペットトイレと、排泄場所につながる人と犬が兼用するドア。



この写真はラブラドル・レトリバーのサクちゃんのテラストイレです。

テラスに抜けるところにもともとドアはなかったのですが、開いたままだと虫が入ってくるという理由でドアを自作で設置されました。

下部分はビニールが垂れ下がっており、メイちゃんドアとして利用しています。

オポも同じようなビニールのくぐりドアを作っていたので説明して、さらに素晴らしいものになりました。

人のために考えるのか、犬のために考えるのか。

犬との暮らしにまつわるいろんな整備について、人の立場にたって考えるのか、犬の立場にたって考えるのかで意見が分かれるところです。

わたしは、まず犬の立場に立って考えるところからスタートするようにしています。

なぜなら、犬の暮らしについてのことだからです。

犬の生活環境が犬の習性にあっていることが大前提だと考えるからです。

その中には思うようにいかない諸々の飼い主側の事情もあります。

そんな中で、持っている環境をうまく使いできるだけ犬の習性にあった生活環境となるように考えて工夫していく、それが飼い主としての勤めです。

犬の立場にたって考えたマンションでのテラストイレ、犬の室内の吠え対策にも必要なトレーニングです。

追伸ですが、犬のトイレトレーニングにおやつやフードなどの食べ物の使用は絶対にダメです。

犬の排泄行動は犬の習性にそって自然に引き出されるように教えましょう。

関連記事→<犬のこと>犬は境界線の上に排泄(トイレ)をする動物です。

関連記事→<犬のこと>子犬のトイレのしつけは将来にわたり犬の行動に影響を与えます

 

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セミナーのお知らせ:熟練の盲導犬訓練士が語る「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」講師は水谷由美先生です。

7月に講師を招きセミナーを開催することになりましたので以下のとおりご案内します。

テーマは、熟練の盲導犬訓練士が語る「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」です。

グッドボーイハートの生徒さんたちと共に学ぶ機会を作るために何かないかな…と模索していたところ、長く付き合いのある友人とコンタクトがとれて「講演お願い」の依頼に快諾してもらえました。超ラッキーセミナーです。

講師の水谷由美先生は、宮武が本当に若かかりしころに共に同じ盲導犬育成施設で訓練士として仕事を共にした仲間です。

まだまだ青い時代のことなのでできないことはたくさんありましたが、ふたりとも青春を犬の訓練の毎日で埋め尽くしました。

言い換えると戦友ともいえる尊敬する水谷由美先生。

あまりにも知識や経験が多くとてもセミナー2時間では絶対に足りませんが、とりあえずまずは一歩から。今回はグッドボーイハートの生徒さんが興味のある内容にしてくれるらしく打ち合わせ中です。

 

午前中はトレッキングクラスを9時30分~11時まで開催します。

トレッキングクラスにご参加の方は優先的にご予約を受け付けますので、早めにご連絡下さい!

 

犬を知るセミナー開催概要

日時 7月24日 ㈰ 12時~14時

場所 グッドボーイハート七山

題目 「盲導犬を通して見えた犬との関わり方」

講師 水谷由美 先生

講師プロフィール

盲導犬歩行指導員として35年以上の実務経験があり、今までに200組以上の盲導犬を送り出す。

Asia Guide Dog Breedeing Network(アジアにある盲導犬協会で協力設立された繁殖のための研究組織)では他国の盲導犬協会とも連携を取り、より盲導犬に向く犬を繁殖するための事業に携わる。

現在は、フリーランスとして茨城県にあるいばらき盲導犬協会をはじめとするいくつかの盲導犬協会から繁殖や訓練を委託されている。

定員 あり

料金 おひとり3000円 当日現金でご準備下さい。

申し込み グッドボーイハート生はメールもしくはラインでお願いします。

一般の方はお問い合わせフォームよりご連絡下さい。

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ゴールデンウィーク中に飼い主のパーソナルスペースを奪った犬たちの闘争行動が止まらない。

ゴールデンウィーク明けのレッスン、犬たちにもいろんな行動の変化がありました。

お預かりクラスを体験した犬たちは、どの犬も「以前より落ち着いています。」と言われ、実際、若い犬ほど驚くほど落ち着いたなと感じる良い結果が出ていました。

ところが、ゴールデンウィークを飼い主と自宅でまったりと過ごした犬の中には、ゴールデンウィークが明けてから、吠える、噛みつく、暴れるなど荒れた行動が増えてきましたというご報告もありました。

飼い主側は「ゴールデンウィークが終わって相手をされなくなったから犬の機嫌が悪くなっている。」のだと、とても人間的な分析をされるのですがこれは少し違います。

犬の機嫌が悪いというのが、犬の精神的な状態が不安定であるという意味であればここは間違っていないのですが、犬の機嫌が悪なる理由が少しずれているようです。

結論からいうこういうことです。

ゴールデンウィーク中に飼い主のパーソナルスペースを犬に奪われたのてはいませんか?

グッドボーイハートの生徒さんたちなら、上の質問に即座にイエスor Noが答えられるはずです。

飼い主のパーソナルスペースとは、自分の個人的な領域のことです。

自分の領域とは全く知らない他人に立ち入ってほしくない身体的なスペースや距離感のことをいいます。

街を歩いているときに、横断歩道で止まっているときに、他人が自分にどのくらいまで近づくのを了解できるでしょうか?

もしくは室内で、来客が自分にどのくらいまで近づいて話すことを了解できるでしょうか?

室内での会話であれば、対面してテーブルの間分、大体60センチくらいは離れています。

横に座って話すときには、最低でも30センチくらいは離れていないと落ち着かないでしょう。

このキープしている自分の領域がパーソナルスペースです。

家族となるともっと近くなり、来客の半分くらい、隣に座って話すなら15センチくらいもあれば十分です。

でも、家族間であってもお互いの膝の上に乗ったり、肩に手をかけていたり、腕を組まれたりすると、自分のパーソナルスペースに家族という他者が侵入してくるという「形」になります。

この形ですが、飼い主と犬となるとまったくもってべったりの関係になり、ほとんどいつもくっついている状態であったり、犬はいつも飼い主の膝の上や飼い主の体のどこかに乗っているような状態になっていることがあります。

飼い主に抱っこされる犬、それって分離不安では?

この飼い主のスペースの上に乗ってくる犬は「飼い主と離れると不安=分離不安」傾向が強く、精神的にはかなり不安定な状態です。

行動としては飼い主の体の上に乗っかるだけでなく、飼い主が動くとついて歩くという行動も入ります。

トレーニングクラスを受講するご家庭の犬にもこの「分離不安傾向の犬」がとても多く、行動を改善するために「飼い主とは少し距離をとって休んだり過ごしたりすること」はレッスンの大切なルールのひとつです。

レッスン受講中の飼い主と犬はお互いのパーソナルスペースをお互いに侵さないようにしながら、適切な距離を保って過ごしていたはず…です。

しかし、ゴールデンウィーク中にその飼い主と犬のパーソナルスペースの境界線があいまいになってしまい、なぜか飼い主の膝の上や飼い主の足元、飼い主の膝の横に犬がいる時間が長くなってしまったり、犬が自分に付きまとうこと日常が戻ってきたのではないでしょうか?

外出の少ないゴールデンウィークはおうちでまったりとソファに寝転びながら体を休めて過ごした飼い主も多いことと思います。

「いつの間にか体の上に犬が乗っていたことがある」という状況になっていることもあります。

飼い主さんによっては「寝ている間じゃないんです。」といわれ、

飼い主さんの弁明では「ソファで寝ている間ではなくソファで気絶してしまうのでいつの間にか自分の体の上で犬が寝てしまうんです。」らしく、気絶しているのなら対応のしようがないのだという主張のようですが、そんなことは犬には関係ありません。

分離不安の犬は飼い主がいなくなると不安行動をします。

飼い主が安心できる我が家で無防備に休むのはあたり前のことですが、その無防備さによって飼い犬に自分のテリトリーを完全にとられてしまうなら、犬にしもべのような扱いを受けたとしても仕方ありません。

犬の方は「飼い主のテリトリーとった!」と勝利したゴールデンウィークがあけると、自分が占領しはずのテリトリーが勝手に仕事に行ってしまうのですから、何それ!と荒れてしまい、いつもはしない悪さに走ってテーブルに手をかけたり、甘噛みが復活したり、排泄を失敗して赤ちゃん行動を繰り広げるなど、飼い主さんのいう「機嫌の悪い」行動を繰り広げているだけです。

犬は、今日は特別とか、お休みの日だからいいのとか、お誕生日だから…といったイレギュラーが苦手です。

特に飼い主と犬とのスペース配分は、飼い主と犬の関係性をそのまま示したものでもあります。

だから今日も明日も明後日もいっしょ、それが一番落ち着くのです。

そして、お互いの領域を侵さない、さらに大きな領域を取り仕切るのは犬ではなくご主人である飼い主の方だということをわかるように伝えていかなければいけないのです。

道を間違えたと気づいたなら、元居た場所まで引き返せ。

帰り方がわからず迷子になりそうなら、ガイドとして私を呼んでください。

ゴールデンウィーク明けも訪問レッスンが続いています。

ガイドとして引き続き頑張ります。

オポ広場で緑に囲まれるサンタくん、はじめてのお泊りクラスで。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

できる飼い主には共通点があった。犬の飼い主が目指す「犬に信頼される飼い主」になるために今日できること。

グッドボーイハートで学ぶ生徒さんたちには毎回頭が下がります。

みなさん勉強熱心で謙虚に学ばれることはもちろんのこと、真摯に犬に向きあう姿勢には関心させられ、学ばせていただくことがたくさんあります。

先日も、ある訪問レッスンのときにあるものを見つけました。


写真撮影の許可をいただいてパチリと、それがこの写真です。

グッドボーイハートの生徒のみなさんなら、どれも思い当たる練習項目です。

この張り紙は、飼い主としての自分の行動を変化させるために、今日いや今やらなければいけないことを書き出してあります。

ほとんどの飼い主が、犬のしつけは犬に教えるものだと勘違いしています。

私というドッグトレーナーを呼べば、そのドッグトレーナーが犬をしつけたり訓練して帰り、犬は勝手にお利口さんになるものだと思っているのです。

これは全く違います。

犬のしつけとは、犬に行動の変化を起こさせることをいいますが、犬に行動の変化をおこさせるために必要なのは、飼い主の行動の変化なのです。

よく言われるのですが、「この犬の状態からよくなるのでしょうか?」と聞かれることがあります。

具体的には「フセと言ったら伏せるようにいつかなるのでしょうか?」と言われます。

すぐにお答えできることは「私がこの犬と暮らしたらすぐにフセといったら伏せるようになります。」ただそれだけです。

そのやり方やステップをレッスンのときにお伝えするのが私の仕事ですが、やるのは飼い主本人です。

「フセの練習をしましたか?」

「はい、はいしました。」と言われます。

一日に何回のフセをさせたでしょうか?

私が犬を預かっているときに、フセができずに落ち着けずイライラとした状態である犬になんどフセをさせていると思われるでしょうか?

私の場合にはプロなのだからできるのが当たり前です。

なぜなら、こうして飼い主さんが用紙に書かれていることは私の頭の中に刷り込まれており、貼り紙をしなくても勝手に体が動いてそうするようにできているからです。

だから私は犬からとびつかれようとしたら反射的にそれを回避もしくは拒否します。

身体がそう反応するようになっているのです。

自分の体がそう訓練されたからです。

ところが飼い主の方はそうではありません。

今までの、犬をじーっとみる、犬をいつも撫でる、犬に声をかける、フセをさせるのを忘れる、散歩でやらなければいけないことを忘れる、などなど。

飼い主として必要な行動のパターンが身についていないため、毎日これを身に着ける練習をする必要があるのです。

こうして部屋に貼り紙をされるのを見ると「飼い主としてのやる気」を感じます。

やり遂げるだという強い意志と、犬との信頼関係を築き上げることに集中されているのだなと感じとてもうれしく、また頼もしいと思います。

そうなると、私もますますその生徒さんのためにできることはないかと考えてしまうのです。

もちろん、すべての飼い主さんためにできることを毎日考えてはいるのですが、キャパシティというのがあるので脳の中に何が割り込んでくるのかという意味ではどうしても感情を伴ってしまうからです。

私も今日できることを考えてノートや机の前に書き出しています。

グッドボーイハートで学ぶ犬と飼い主さんのためにできることを、犬が幸せに暮らすためにできることを。


7月のセミナー開催決まりました。今月中にブログアップします!

Posted in 日々のこと, クラスのこと