グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬の穴掘りにはどんな意味があるの?

グッドボーイハート七山で預かりクラスをしているときのことです。

預かり犬ちゃんたちに連続で庭に穴堀りをされて悲鳴を上げたことになりました。

特にビックリした方は、大型犬が少し目を離している間に巨大な穴を掘っていたことです。

ほんの数分だけだったのですが、長さ1メートル、そして水道管が露出していました。

水道管を破損されかっただけでも有難い話ではありますが、土が柔らかいので特大サイズになったのでしょう。

あとは小さいちゃんたちの軍団なので、掘った穴のサイズも幅、深さともに10センチ程度のものです。

それでも歩いているときに足がはまってしまうこともあるので、歩くときには注意する必要があります。

しかも、数頭預かりをしているときには同じ穴をいっしょに掘っている姿をよくみかけます。

土を掘る動作をすると犬がよってきていっしょに掘ろうとするので、穴掘りは共同作業のひとつとして身に付いているからでしょう。


では、そもそもなぜ犬は穴を掘るのかということです。

犬という動物の習性を考えればある程度のパターンでは推測ができます。

最も大切な穴掘り作業は、巣穴を作る際の穴掘りです。

犬によってもサイズは様々ですが、自分の体のサイズくらいの穴は掘ることができます。

出産時につくるのがメインにはなりますが、その他隠れる場所を必要としているときや冬の寒さや夏の暑さから逃れる方法としても巣穴は快適な空間のようです。


穴掘りの活用法の二つ目は、食べ物を隠しておく場所として使うことです。

巣穴があればその中に隠すという方法もあるでしょうが、巣穴なしで活動をしている場所では穴を掘って食べ物をいれそしてまたその上に土をかぶせていきます。

鼻で土をかぶせるような動作はタオルケットや毛布でもよくみまれます。

室内ではこのような方法でジャーキーは犬用のガムを隠していることがあります。


犬の穴掘りの目的としては上記の二つがメインになります。

その必要がない場合に穴掘りをすることもあります。

子犬の時代にはこうした作業の練習をくり返しますので、無駄な穴堀りをよくします。

野生のイヌ科動物の子犬も穴掘りの練習のような動作をすることがあります。

こうして身に付いた穴掘りが実践で役立つということでしょう。

家庭犬の場合には、もともとすることのない子犬時代がずっと継続するために、することがなくて穴掘りをして時間をつぶしていることもあります。

ただ、家庭犬の場合には隠れる場所を必要として床を掘ったり、ソファを掘ったりする行動をすることもありますので、そのような犬がストレスで生じている行動については注視してあげてほしいのです。

穴掘りをしていると飼い主の注目をあびたり、とめようとよってくることから飼い主を呼び戻す行動となることもあります。

この辺になると、飼い主の行動のパターンに基づく学習行動になりますので、犬本来のものとは少し離れてきます。


そして最後に、この穴掘り行動がずっと継続してくり返し行われる場合には、ストレス行動となっていることもあります。

穴掘り行動は同じ動作をくり返す行動です。

こうした同じ動作をくり返す行動を常同行動といいますが、その文字のとおおり同じ行動をくり返すという意味です。

穴掘り行動は常同行動として変化してしまう可能性のある行動なのです。


行動は単発ではなくその状況や前後の流れなどから意味を汲み取っていきましょう。

犬は遊び行動をしているのか、それともメッセージなのかストレス行動なのか。

じっくり観察すればその行動の意味がわかります。

行動の意味を理解できたら、次に飼い主としてやるべきことが決まってきます。

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<クラス>犬とのトレッキングクラスで新しい生物発見!

プライベートトレッキングクラスのときに預かりクラスの犬くんを同行させてもらいいっしょに山歩きしました。

預かりの犬をトレッキングクラスに同行させていただけるのはとてもうれしいことです。

プライベートクラス参加の犬くんにとっても心地良く勉強できる時間になってくれるでしょう。

どちらもオスの犬くんでどちらも消極的で多少の緊張感を感じます。

その緊張感ですが、山歩きを始めると次第に解けていくのがわかります。

犬のことよりももっと広い環境を受け取ることにセンサーが向っていき、緊張していた相手も今や共に行動する仲間として認識されていきます。

歩きながら落ち着きを取り戻してずい分山の奥へと進んだところ、小さな生き物を見かけました。

数秒じっとしていたのでしっかりと見たのですが、はじめはネズミだと思い込みました。

こんな山の中にネズミがいるなんて珍しいね、と話ながら登ったのですが、どうも合点がいかずに調べてみました。

たくさんの画像をみたところどうやらそのネズミだと勘違いした生き物は「ジネズミ」だったようです。

ジネズミは九州の山手にも生育するモグラの一種とのことでした。

もうこの山に登って12年になろうとするのに、12年目にしてはじめて見た生物です。

めったに姿を現すことがないということで、偶然とはいえある意味深いメッセージです。

メッセージとしては「知ったと思い込むな、まだまだ知らない事がたくさんあるよ」というところでしょうか。

ワクワクするような気もするし、まだ宿題が残っているのかとため息をつく気持ちにもなるし、結構複雑です。

ジネズミを見たあと犬たちに「臭いしないの?」と問いかけたのですが、犬の反応は低かったです。

危険でもないし食べるものでもない、犬にとってジネズミはそんな存在なのでしょう。

ちなみにジネズミは準絶滅危惧動物とのことでした。

人も犬も数限りない種類の中のひとつでしかないのに、こうして縁あって近付けたのはこれも偶然とは言えない気がしています。

だからこそ学ぶ、犬から人のことも学びます。

さくとコロ助2

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<クラス>お預かりのクラスで犬と犬のコミュニケーションを学びながら探る

お預かりクラスで3頭の犬ちゃんたちが集まりました。

気候も天候も良くていっしょに過ごすには抜群の日となりました。

お預かりの理由はご旅行やお仕事と様々ですが、中には他の犬とのコミュニケーションを少し進展させたいという理由で預かりを受けることもあります。

いっしょに過ごすことで犬たちに負担がかからないようにと、どちらの犬にとっても学びになるようにセッティングするのですが、コミュニケーション力の促進はそう簡単ではありません。

子犬期の生後6ヶ月くらいまでは成長と発達に柔軟性があります。

今回お預かりした犬ちゃんの中にも、最初の預かりのときには尾を巻いて逃げたり怯えたりしていた犬ちゃんもいます。

その犬ちゃんも現時点ではずい分と積極的かつリラックスして犬と共に過ごせるようになりました。

犬の中でコミュニケーションの誘導力を持つ犬はなかなか現れません。

ほとんどの犬が「待ち」の状態で、状況が変化するのを任せる姿勢に変わっていきます。

そしてその多くが、何事も起こらねばそれで良しという浅いコミュニケーションでおさまることになります。

この状態では、犬と犬が同じスペースに共に過ごしていても、喧嘩もなく会話もほとんどなく、みたところ落ち着いているのですがつながりはあまり感じられません。

何か事が起これば散々と別の方向へ逃げさってしまうような関係です。

もちろんそれが悪いというのではありません。

人と人の関係もすでにそのようなものになりつつあります。

となりに住んでいる人が誰だかわからない、話をすることもほとんどないというのも普通のことです。

別に、人生の中に喧嘩したり仲直りしたりしながら関係を進めていける相手がいるということもあります。

犬と犬は単に仲良しさんではありません。

犬のお友達が欲しいということをよく飼い主さんから相談されますが、お友達というのは小競り合いがあったり仲良くなったりをくり返している関係のことをいうのではないでしょうか。

犬でいう表面的に社交的な関係とは、関わりを持たないということなのです。

預かり中の3頭の犬ちゃんたちと共に庭で過ごしながら、犬同志の関係に必要以上に関与しないけれど、必要なときには関与する姿勢で見守り続け、私自身もまだまだ学んでおります。

自分でも不思議ですが、犬についてこれだけ学んでいてもまだ学びたい知りたい探りたいという気持ちがなくならないのです。

ある程度犬の行動や感覚を理解し始めていても、それを飼い主さんに伝えるためのツールがまだ不足しているため、そのツール探しのためにも学び続けています。

わかったと思った瞬間から人に伝えられるようになるまで数年かかっているような気がします。

今日私が知りえたことをみなさんにお伝えできるのが数年先になるということなので気の遠い話ですね。

そのうちに犬は成長してしまいますから、数年を待たずにぜひ今いっしょに学んでください。

犬の行動に問題を抱えている飼い主さんも、問題を抱えていない飼い主さんも大歓迎です。

サク空もも1

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<クラス>お散歩代行サービスで考えるいろいろ

お散歩代行のクラスをご利用いただいたので、唐津の海辺を生徒犬ちゃんと散歩する機会を得られました。

休日のお昼だというのに広い海辺に誰もいません。

日差しが素肌に心地良く波打つ音には心が安らぎます。

どちらかというと山派ですが、たまには海に下りてきてこうして地平線を拝ませてもらえるのもありがたいことです。


散歩中に小学生の子供さんに声をかけられました。

「さわってもいいですか?」と礼儀正しく声をかけてくるしっかりした子供。

礼儀正しい子供に丁寧に断りをいれて、承諾してもらいました。

本当は子供たちに犬は触るべきものではないことを伝えてあげたいのだけど、時間も許さずつい逃げ言葉になってしまいます。

動物を触れてみたいという子供の気持ちも大切にしてあげたいですが、時間をかけて触れ合えるようになるのが人と動物だという本質について子供たちい知って欲しいという気持ちの方が強いのです。


海岸線をどこまでも歩いても歩けるほど唐津の海辺は続きます。

視界に入る部分を歩いていけば半日以上かかるかもしれません。

こんなに空間があるのに、どうして犬たちは窮屈になってしまうのだろうと思います。

人は屋外で過ごすことがあまり得意でなくなってしまったので、犬を室内に呼び込みいっしょにテレビを見ることを強いているのかもしれません。

犬は活動することが不得意となり、活動しない犬ほど大人しくて飼いやすいといわれるようになるのです。

犬は人といっしょに活動してくれる最高にすばらしい友達だったのだけど、今やカウチポテトの友になりつつあります。

屋外にでるのが億劫にならないこの時期に、犬といっしょに風や太陽や草の香りや昆虫たちと遊ぶのも悪くありません。



家庭訪問でのトレーニングクラスやトレッキングクラスや預かりクラスが続く毎日ですが、お散歩代行をするシッティングクラスの依頼を受けます。シッティングサービスはグッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されている生徒さんのみが対象です。

グッドボーイハートやトレーニングスクールなので、迅速に対応できるペットシッティングサービスを提供できる状態ではありません。

比較的早めにシッティング依頼が必要になりますので、ご予定が事前にわかっている場合にのみご利用いただいています。

お散歩代行をさせていただくときもグッドボーイハートならではのクラスです。

飼い主さん不在のときに犬のお世話をさせていただくことで気付く犬のことはすべて飼い主さんにお伝えしていきます。

グッドボーイハートは常に学ぶ場所。

楽しくときに厳しくまじめに、でもやっぱり楽しく学んでいきます。

コナちゃんシッティング

Posted in 日々のこと, クラスのこと

<クラス>老犬たちのトレッキングクラス

グッドボーイハートの活動は、季節が変わるようにこれまで形を変えて移り変わってきました。

はじめに家庭訪問形式のトレーニングスタイルから始まり、次に通学できる学校を博多駅近くにつくり、その後は山での勉強と七山へ移り、今は家庭訪問クラスを七山のクラスを併設する現在の形となりました。

グッドボーイハートの設立が2000年からなので今年で18年目です。

たくさんの出会いを頂くと共に、共に学んだ仲間たちとの別れも始まっています。

今日は12歳~15歳まで、子犬のころからグッドボーイハートで育った犬たちと生徒さんたちと共に山歩きを楽しみました。

紅葉
老犬たちのペースでの山歩きなので気負うこともなくゆっくりまったりと呼吸を深めながら歩きます。

山にはきれいな空気があるし、スペースはいっぱいあるし、時間もたくさんあります。

老犬たちの山を歩く姿を見ながら「元気に過ごしてくれているようでよかった」とただほっとしてしまいます。

同時に、犬たちの生きる時間を変えることはできないけれど、今日一日ができるだけゆっくりした時間になるようにと深く呼吸するようにしています。

犬と人は生きている時間の長さが違いすぎます。

犬は人の十分の一しか生きていないのですが、犬たち自信は生きるのに必要な時間を十分にもちあわせているはずです。

でも、その犬の時間の多くを奪ってしまうのは、わたしたち人間の方ではないでしょうか。

人は忙しく呼吸もあわただしく犬たちをせかしてしまいます。

山にいるときはせめてゆっくりと呼吸をしながら、時間の流れがゆっくりなりますようにと思うのです。


2007年に七山に来てからずっとなり続けている柚子の木にたくさんの実がなりました。

柚子の実を生徒さんが取ってくださったので、みなさんのおみやげに持ち帰っていただきました。

山で犬と過ごすことは本当に地味な特別なことではありませんが、山で過ごしている犬たちはなぜか幸せそうに見えてしまいます。

老犬もこれから移動や歩行が困難になり、山で過ごす時間も少なくなってしまうかもしれません。

それでもきっと彼らは、ここで過ごしたことを体に記憶してくれていると思います。

本当に良い季節。

飼い主さんたちには、犬と共に山の空気を吸いに、山歩きに出かけてほしいです。

ダンスタンとゆず

Posted in クラスのこと, 自然のこと

<クラス>紅葉の山で、犬と歩くトレッキングクラス

10月が過ぎ七山の尾歩山(おぽさん)も一気に紅葉してきました。

朝夕の寒さを肌で感じるようになり、この地区では灯油や薪の準備に追われているようです。

もちろんグッドボーイハート七山校も、同じように蓄えた薪を室内に運び込み寒い夜の暖とりに使っています。

色づき始めた山は視覚の情報に左右されやすい人間にとっては、この季節の楽しみです。

あの大変だった夏が終わり、過酷な冬を迎える前の、ほっとひとときの時間を犬と共に山を歩くことができるなんて最高です。

今回のトレッキングクラスでは生徒さんのおひとりが足元不調ということで、ピンチヒッターで犬のリードを持って山を歩くことになりました。

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まだ幼く興奮しやすい犬を落ち着かせながら歩くのは大変なことです。

ゆっくりと歩く犬を見ると「どうやったらあんなにゆっくりと歩けるようになるんですか?」と聞かれることがあります。

ゆっくりと歩く犬と共にいる飼い主さんはみなさん、それがどのようにしてできるようになったのかは記憶になりことと思います。

というのも、このトレッキングでの歩きですが、号令をかけたり犬に合図を送ったりせずに、自然に身についてくるものだからです。

トレッキングクラスのお約束はとにかく自分がバランスよく歩くこと、ただそれだけです。

そして、若い犬は必ず自分よりも後ろを歩くようにうまく誘導していくこと、これにも言葉は不要です。

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庭では興奮の激しい犬同志も、山に入ってしまうと不思議と落ち着きを取り戻していきます。

さっきまでの興奮はどこへというほどに、静かに山の地面を踏みしめながら歩くのです。

そしてこの季節、北風から吹く特別な情報を鼻でキャッチする楽しみは犬だけのものです。

どの犬も北側に高くその得意な鼻を持ち上げ、風に乗ってやってくるたくさんの臭いという情報をキャッチしています。

私達のように紅葉にうっとりすることのない犬も、北風の臭いにはうっとりしているように見えてしまいます。

たぶん、冬は犬が一番元気な季節です。

特別小さな犬にはお洋服が必要になるかもしれませんが、お家にこもりっきりにならず12月くらいまでは元気に山歩きをして欲しいものです。

とりあえず、毎日が大切な季節です。

紅葉

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<犬のしつけ方>犬のしつけは精神論ではないけど「応援する力」は本当の力になる

先日グッドボーイハート七山校で福岡の都心のマンションに生活する犬たちを同時にお預かりする機会を得ました。

2頭の犬は年齢もいっしょで1才未満という若さです。さらに、犬種も性別も同じです。違うのは多少体型に大小の差があるということとです。

見た目は同じように見える2頭の犬ですが、親の性質、繁殖は幼少期の環境、新しい飼い主として暮らした日々の環境や経験が違うため、その行動や内面には外からは見にくい大きな違いがありました。

特に違ったのは、他の犬に対するコミュニケーション力です。いわゆる他の犬に対する社会的行動です。社会化という過程を通して学習していくコミュニケーション力には違いがありました。

一頭の犬は慎重かつ積極的でありながら自分のスペースを守るためにできる行動や反応をしようと変化し続けている状態で、もう一頭の犬は、消極的で状況から逃げる行動習性を身に付け始めています。

初対面のふたりですが、対面時の反応はある程度予測できます。

一頭の犬は積極的に前進して臭いを嗅いで相手を調べた後は様々な反応で相手の応答を待ちますが、それに対する一頭の犬は小さくなる逃げる避けるをくり返し、狭い場所に隠れたり人の方に逃げ込んだりしようとする行動をします。

積極的な犬の方にイジメや暴力の要素のある接近の仕方であれば介入する必要がありますが、この場面はそうではありませんでした。

一般的な飼い主であれば可哀想と思って抱き上げたり自分のスペースに逃げ込ませて撫でていたり遠ざけたりするかもしれません。

実際見ていると小さくなっている消極的な犬は可哀想にも見えるのですが、生涯そうして逃げ続けていることの方が本当に可哀想なことだと思います。

逃げる犬の方が体格的にも多少負けていることもあったことと、積極的な犬と私の関係性がある程度進んでいることも含めて、過剰はひいきにはならない程度で逃げる犬を応援することにしました。

応援といっても気持ちだけではなく、本当に声を出して応援します。
「●●ちゃんガンバレ!、●●ちゃんガンバレ!」

まさに、あの有名なニッポンオリンピックの水泳競技のアナウンサーのようにひたすら同じエールをかけ続けました。

すると、消極的犬ちゃんの方がチラッと私の方を振り向きながらも体を伸ばして前を向きコミュニケーションに応じようと立ち上がってきました。

「●●ちゃんガンバレ!」というとまたチラっとこちらを見て背筋を伸ばしていきます。

相手の犬ちゃんも良し来たとばかり、コミュニケーションが成立し始めていることで落ち着きを取り戻し始めています。


さて、犬のしつけやトレーニングのベースは、あくまで犬という動物を科学的に捉えて理解する過程をもつべきです。

例えば、犬のしつけ方で紹介されている方法の中には、学習理論から外れた意味のないものもたくさん存在しているからです。

飼い主である自分が今犬に対して行っていることが、どのような仕組みで成り立っているのかとか、現在犬に提供している環境やコミュニケーションは犬という動物の習性に見合っているものなのかという観点も、犬を科学的に捉えることの中に入っています。

かといって、感情を抜きに犬と付き合えといっているのではありません。

わが愛犬のことをかわいい、いとおしいなど大切に思う気持ちがあってこそ犬のことを学びたいという気持ちも高まるものです。

ただ、犬を支える気持ちと行動というのは裏腹であってはいけません。

犬のことを大切に思うからこそ成長の機会を与えて見守る姿勢を自分自身が育てる必要があります。犬を過保護にすることや甘やかすことは決して犬のためにはならず、なっているのは自分のためだけなのです。

厳しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、私達人間の社会にも同じようなことがたくさん起きているわけですから、知らぬ存ぜぬで通すことはできません。

「ただ応援する力」それだけのことですが、立ち上がる小さな犬ちゃんの姿に勇気をもらいました。

みなさんも今身近な誰かを応援していると思います。

本当に相手を思う応援の声は、一方的にかわいがることよりも必要とされているはずです。

飼い主さん、ガンバレ!

ももとそら1

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<お知らせ>11月の犬語セミナー開催のお知らせ

2018年最後の犬語セミナー開催のお知らせです。

2018年11月25日(日曜日)

時間 12時30分~14時30分

参加費 おひとり2500円 当日払い

少人数制のゼミ形式のセミナーです。
お気軽にご参加ください。

お申込 グッドボーイハートへメールかもしくはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

スカイプ利用で参加をご希望の方は、セミナー3日前までにメールもしくはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

犬語セミナーは来年から不定期開催とさせていただきますが、都度ブログでお知らせします。


ちなみに今日は人間が決めた「犬の日」らしく、ペットのためのグッズ、ゴハン、防災、予防、美容などいろいろな特集があるようです。

犬のためといえば、物を買い与えることよりも相手を理解することだとグッドボーイハートは思うのです。

犬語セミナーで、ご参加お待ちしています。

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<クラス>今月も犬語セミナーを開催しました:お題は「預かりクラス時の犬の変化から学ぶ」

秋空の七山校で今月も犬語セミナーを開催しました。

今回、勉強の素材として取り上げた動画はグッドボーイハートのお預かりクラス時に撮影したものです。

犬の預かり期間に撮影した動画を通して、犬がどのように変化していくのか、行動観察を通して犬の状態を把握するという形で学びました。

通常の犬語セミナーではくり返し同じシーンを見ることで行動を細かく見ることで犬のコミュニケーションを学ぶクラスです。

しかし今回は、グッドボーイハート校でお預かりした犬の行動のビデオを使用したため、預かり中に変化する犬の行動を浅く長く捉えていただきました。

動画に登場してくれた犬くんは目の開かないうちに保護施設に保護された直後に現在の飼い主さんに迎え入れられました。

人が飼っていた家庭犬から生まれた犬ではなく、ゴミやえさをもらいながら生きてきた野良犬(もしくは野犬とも呼ばれる)の子供なので、社会的な発達にも難しさを伴います。

真剣に学ばれている飼い主さんにとっても新しい視点になればと、預かり中としては特別に長い時間をかけてビデオ撮影を行いました。

数日の預かりで変化する犬の行動。

行動がどのように変化するのか。

その行動はどのような意味を持つのか。

またその変化は犬のどのような状態を示しているのか。

今回のセミナーは奥が深く、かなり時間をかけて考えてもいくつもの見方のできるものです。

社会的に安定した行動をする発達した犬は、環境の変化が見られても行動に異様なほどの違いは見られません。

ところが社会的に不安定な犬ほど、預かり時は家庭で見られるのとは全く違う行動をするものです。

預かり時といっても、飼い主と同じような環境におかれると変わらない行動も、私のような専門的な知識をもつ者が接触をするとかなり違った行動をすることがあるのです。

セミナーに参加された犬くんの飼い主さんも、始めてみる犬の行動に大変興味深くご覧になられていました。

犬くんの年齢がまだ数ヶ月であることから、参加された若い犬と暮らす生徒さんたちも、自分の犬と比較しながら真剣に学ばれていました。

今回もスカイプ利用でご参加いただいたみなさん、遠隔では見にくい動画だとは思いますが共に学んで下さること心強く思います。

今年は来月に犬語セミナーを開催し、12月はお休みさせていただきます。

預かりクラスはトレーニングのためのクラスではありませんが、長い預かり期間を通して知りえることがたくさんあり、預かりクラスは訪問クラスと同じくらいグッドボーイハートでは大切なクラスです。

犬語セミナーは行動学という道具を通して犬のことを学ぶセミナーはまた同じように、グッドボーイハートにとっては大切な学びのクラスです。

来年から回数は経る予定ですが、今後も継続して参ります。

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<犬のこと>犬の後ろ脚の運び方がとても気になること

最近の小型犬たちの歩き方を見ていると、どうしても気になってしまうことがあります。

気になる歩き方とは、後ろ脚の運び方です。

犬の前脚と後ろ脚では長さが違います。

前脚はまっすぐな印象で、後ろ脚は曲がっていることをご存知だと思います。

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もともと山がお里の動物ですから、山の斜面を長時間歩くのに発達した体型なのです。

前脚も後脚も上にあげては下に降ろすという運び方で歩くのが犬の歩き方です。

ところが、最近の犬たちは前脚も後脚もあまり上にあげずに歩いています。

前脚は棒のように前に出るのですが、後脚の方は長くてまっすぐに前には出せないため、横から出すような歩き方になります。

武士の姿で裾の長いハカマを履いて歩く感じです。

右後ろ脚と左後ろ脚を交互に横に出しては前に運ばなければ、裾が長くて歩けません。

犬もそんな歩き方をしているのです。

同じような歩き方を人がするのは、アイススケートでも見ることができます。

足を滑らせながら歩くために、足を横に蹴るようにしてすべるため、左右の足が横に出ています。

脚を上にあげて歩かずに、横に出すようにして歩く犬は、小さいころ滑りやすい床面にいたのかもしれません。

サークルなどに入れられている環境でも、滑りやすい床面になっていることもあります。

また、サークルの中での立ち上がり行動や、飛びあがり行動も脚を湾曲させていきます。

様々な悪影響で後脚は次第に湾曲してきます。

後ろから見るとO脚になってしまうのです。

こうした後脚になってしまった犬は、坂道を歩くのが苦手です。

脚を上に持ち上げなければ、山歩きはできないからです。

山をあまり歩かない人も、山歩きをするといつも使わない筋肉が痛みを生じた経験を持たれた方もいるでしょう。

山歩きのように足を上にあげて歩く行動は、平な地面では必要ありませんから、足の筋肉も一部は使われずに退化してしまうのです。

坂道を歩けずにしゃがんでしまう犬ですが、そのうちにだんだん脚を上に持ち上げて歩けるようになります。

がに股になっている犬の脚がしっかりと上がっているのを見ることは、毎回感動します。

脚の筋力を鍛えて健康な体をつくるには、やっぱり山歩きが一番です。

飼い主さんの筋力作りにもおすすめします!

momo




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