先週末に5月の犬語セミナーを開催しました。
今回は保護施設や保護団体から家庭犬となった犬たちのビデオが多かったのが特徴です。
王道のザ・ミックス犬たちです。
小型の純血種犬が増えてきたので都心ではあまり見かけなくなってしましましたが、アジアの犬はやっぱり雑種が一番犬らしいです。
彼らの良さは本来の犬としての習性や行動を十分に残していることです。
遺伝的にストレスを与えられていることが少ないので、犬の遺伝子情報の中でも大切なものがきちんと引き継がれています。
ところが最近の保護犬たちの中には人になつかず飼育が難しい犬もいます。
野犬の子だから人になつきにくいと片付けられてしまうこともあるのですが、実は問題はもっと複雑です。
雑種の中には都心とは離れて生活していた親犬から生まれたものもいます。
本来なら犬自身が人との距離を取りながら経験と学習を重ねて警戒心を低め服従心を高めて人の生活の一部に入ってきたはずです。
だから犬とのコミュニケーションばかりでなく人のこともよく理解しているのが雑種犬でした。
ところが人の不用意な餌付けによって生き延びてきた犬の群れの中には人と関わることの難しい性質を持つものも出てきました。
どの時代にも犬という動物そのものには欠点がなく、いつも人が動物に対して行ってきたことだけが問題なのです。
人はその問題を知り自分たちの行動をいかに変えていくかに気づきそして勇気をもって変えていくしかありません。
犬語セミナーの次回の開催は秋頃を予定しています。
ブログでご案内します。