グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>秋のお預かりクラス&トレッキングクラス

大きな台風で被害を受けられたみなさまにお見舞い申し上げます。

ものすごく離れている七山のある唐津でも突風が吹き荒れており、台風直撃された地域のことが気がかりな週末でした。

自然の猛威が近づいてくると予測することができるような文明を持っている人間は、やはりその猛威が近づいてくるとわかっていても身動きができないような動物でもあります。

自分もきっと身に危険が迫っていても住み慣れた場所を離れることはできないかもしれないと想像して、そうならいずれこの七山で土砂に埋もれてしまうこともあるだろうから今この時を楽しもうと開き直ってみました。

動物が一番活発になる季節。
お預かりのクラスとトレッキングクラスが増えて、学びの多い週末を過ごせました。

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お預かりクラスが続いてくる犬ちゃんの様子が変化していってうれしいことや、お預かりクラスが初めてて飼い主さんを呼び続ける犬ちゃんに手を焼きつつもやり取りの中で変化が起きるのを待つのも疲れるけれどやりがいのあることです。

トレッキングクラスは最高の季節。
動物たちが山をウロウロするこの季節は1月くらいまででしょうか。
山にはたくさんの動物の気配があります。

青くてたくさんついていた柿の実が忽然となくなる事件がまた今年もありました。
あの青い柿は一体だれが持ち去っているのか本当に不思議です。
いつかこの謎が解けたときに、また少し山の住人に近付いた気持ちになれそうです。

北風を受けて気持ちよさそうな犬たちの表情。

冬到来の前に蓄えを探すためにテンションが上がる動物の姿。

私たち人間の中にもまだ残るこの感じは絶対に犬たちの遺伝子の中にも残っているはずです。

このワクワク感を共感できるのはこの季節だけです。

週に1回のお休みもおちおちと休んではいられません。

犬との山歩き、ぜひお出かけください。

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Posted in 日々のこと, クラスのこと

<クラス>老犬たちのトレッキングクラス

活動的に過ごす若い時代は、新しいこと珍しいこと、少しストレスがかかりそうなことやはじけることも楽しみとなります。

でも年をとってくると当たり前のこと、普通のこと、日常的なことの中に楽しみを見出したいと思うようになります。

犬という動物や人よりももっと保守的で日常生活を大切にする動物だと思うのです。

そんな日常の中に、山歩きをいれてもらえたら犬はきっと素敵な人生を送るのではないでしょうか。

都会の生活から自然の生活に一気に変わることはできなくても、週末ごとに自然に親しむ生活をしているといつのまにかそのチャンスが自分にやってくるかもしれません。

そんな時間を大切にしてくださった飼い主さんたちとその犬たち、ずいぶん年をとって階段ののぼりおりは苦手になりました。

老犬になると白内障や緑内障といった目の病気も不思議なことではありません。

そんな病気を抱えていてもなぜか山歩きには積極的な老犬たち。

お散歩はあまり行きたがらないのに山ではとてもよく歩きます。

山を歩いたあとはイキイキしていると家族にもいわれるの。

そんな飼い主さんの言葉を聞くとすごくうれしくなってしまいます。

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七山に犬との山歩きに来られる方の大半が、まさか自分が山歩きをするようになるとは思ってもいなかったといわれます。

本当にその通りです。

自分だってまさか自分がこんな山の中に犬と暮らす時間を人生の中に持つとは露ほども思っていませんでした。

犬は無事に旅立って私はまた都会と自然を行ったり来たりしながら、一頭でも多くの犬が山に連れてこられるようにと活動をしているところです。

山歩きのあと生徒さん手作りのケーキをいただきました。

どんなに大切な時間もずっと続くわけではありません。

自分の人生もいつかは終わってしまいます。

だからこそ今、今日、ひとときを大切に過ごしたいのです。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<クラス>涼しすぎる七山でお泊りする犬ちゃんたち

福岡が酷暑です。

昨年よりは涼しく犬たちにやさしい夏かと思いきや、やっぱり暑い。

ここ数日は移動中の車の中で熱中症になりそうな自分と、あちこちで見かける救急車に気持ちも落ち込みます。

家庭の犬ちゃんたちも「暑すぎてトイレにも出ないんです」とか「今年はさすがにお庭にあまりでなくなりました。」といった今までと違う行動も見せています。

犬たちも気候の変動の中で厳しい夏を体感しているのです。


そんな酷暑の福岡から脱出して上界の七山に上がってきました。

標高500メートルなのでそれほど高くはありません。

でも涼しい、全然違う。

体感では10度くらい低いように感じてしまいます。

実際には5度くらいです。エアコンをつけない室内で26度くらい、湿度もあまり高くありません。

風があるともっと心地よい感じになるので、室内よりもむしろ屋外の方が過ごしやすいのは田舎ですね。


預かりの犬ちゃんたちを連れて七山に来たのですが、暑さで体調もあまりよくなかった犬ちゃんたちが元気に復活している姿を見ることができました。

夕方少しだけ気温が高くなるときには家やテラスに水まきをします。

水になれていな犬ちゃんには特別にホースでつくったお手製のにわか雨をプレゼント。

お手製なのでときどきどっさりと水が頭から落ちてくることがあるけれど、水にも慣れてほしいし涼しいものです。

8月8日に立秋を迎えたので、これからどんどん日が落ちていきます。

お盆を迎えると七山はもう秋の気配です。

犬も季節の移り変わりを鼻先で、体で感じることができるといいなと思います。

一日中エアコンの中で快適に過ごすことができる犬たちはある意味では幸せです。

気温の変動は動物にとってはストレスになるからです。

でも、本当に犬はそう思っているのでしょうか。

適切な気温の変化の中で、あー涼しいとか、あーちょっと暑いから移動しようかなとか、
地面にお腹をつけてみようかなとか、木陰で風邪にあたって気持ちいいとか、そんなことが動物にとってはすごく幸せなことなのではないかと思うからです。

預かりの犬たちといっしょに過ごすときは、気持ちがいいを連発できるようにわたしも犬といっしょになってウロウロします。

ヒサシを立てかけたり、水を流したり、木を切ったりしてできるだけ心地よく過ごせるようにしています。

そんな何気ないことが動物である私にとっても素敵な時間になるのです。

草を刈り取る横でいっしょになって草をむしる子犬ちゃんたち。

飼い主さんの幸せをいただきながら犬たちとの夏休みが始まりました。

今年も夏休みの宿題がいっぱい。

グッドボーイハートは弟を生み出すことになり、産みの苦しみの最中です。

9月1日出産を目指しています。

ご期待ください。

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Posted in クラスのこと

<クラス>お預かりクラスに子犬ちゃんと老犬くん

訪問レッスンと並行しながら、少しずつ七山でのお預かりクラスも増えていきます。

夏場は犬を連れていけるところもなかなかなく、犬ちゃんたちは七山でお泊り、飼い主さんたちは避暑地でリフレッシュ、もしくは猛勉強のためにセミナーなどに出席されています。

お預かりの犬ちゃんが老犬だったり子犬だったりすると大変気配りが必要になります。

老犬や子犬は環境の変化に敏感です。

老犬の場合には突然具合が悪くなったり、ご家庭でも7歳以上になると突然死ということも不思議ではありません。

びっくりされるかもしれませんが、7歳というと人間では50歳くらいです。

犬は持病などを把握しているわけでもないし、心臓や脳の病気で急に亡くなることもあります。

最善の注意を払っていてもお預かりする方としてはドキドキなので、本当に信頼関係を結べた飼い主さんの犬しかお預かりできません。

そのためグッドボーイハートのお預かりクラスをご利用できるのは、グッドボーイハートの生徒さんでかつ一定の条件を満たした方ということになります。

七山は下界に比べるとずっと涼しいのですが、その分老犬はよく寝ます。

あまりにも熟睡しているので「死んでいるのではないか」と不安になり、しょっちゅう顔を見てしまいます。

七山で休みを満喫しようとしている犬ちゃんの邪魔をしたくないので、環境を整えたら後は犬ちゃんにお任せするというのがグッドボーイハートの姿勢です。

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七山では気温の変化は緩やかですが、一定の温度から変化しないエアコンの室内ではありませんから、その分体は鍛えられます。

こうしてブログを書いている私も、涼しいながらも汗をかきます。

福岡のマンションでは絶対にないことです。

気候に適応するからだが自律神経を発達させてくれます。


子犬ちゃんにはこうした環境がとても重要です。

子犬ちゃんはエアコンの部屋に閉じこもりきりにしないで、涼しい時間に屋外で過ごす時間を持ってもらいたいのです。

生後6ケ月くらいまでの思春期の気候に対する適応能力の発達は自律神経のバランス感覚を鍛えます。

このことがいずれストレスに強くなるベースになるので、社会化としてとても重要なことです。

子犬の社会化というと「たくさんの人に合わせる」「たくさんの刺激にさらす」「たくさんの犬に合わせる=ドッグラン」などと思っている方もいるようですが、社会化の本来の意味はこうしたものではありません。

環境に適応しながら環境に対して適切に反応する、結果社会的なコミュニケーションがとれるようになり、自分をうまく防御しながら社会を楽しむ術を身に着けるということです。

わかるようでわからないような。

一言では難しいですね。

子犬の社会化期には、庭で探索行動を楽しむなどの時間を作ってあげましょう。

草や土や虫は犬であれ人であれ、未熟なこどもが発達するのに欠かせない社会化のための素材なのです。

子犬ちゃんの七山のお庭探索を見ていると楽しくて仕方ありません。

同時に「子犬らしい行動が出ていてよかった」と安堵します。


福岡と七山の行き来、時間も労力もたくさん使うので「大変でしょう」と生徒さんたちからよく言われます。

確かに「大変」なのだけど、都会の犬たちがこの自然あふれる場と出会って成長するチャンスを得ていただくのがグッドボーイハートの使命です。

体力の続く限り行ったり来たりは続けます。

生徒さんたちにもいつもサポートしていただいて本当に感謝です。
みなさんの理解と協力がなければできないことばかりです。

頑張る気持ちは満載ですが自分もずいぶん走り続けてきた感じです。

人生のラストスパートということで、いっしょに学びたい方はお早目にご連絡ください。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬がサイレンがなると遠吠えするのは何故なのか

お預かりクラスのときに七山で時報として流れる地域放送の音がなると遠吠えをする犬がいます。

つい先日も、福岡でお預かり中の犬ちゃんが散歩中で歩道を歩いているときに救急車が通行したので遠吠えをはじめてしまい、たくさんの通行者の中で注目を浴びてしまいました。

「うぉーん」というこの遠吠えを聞くとイヌはやっぱりオオカミなんだなとしみじみと思います。

サイレンなどの高い音で遠吠えをするのは、サイレンや放送の音が遠吠えの音程と似ているため共鳴してしまうからです。

共鳴するとは、特定の刺激に対して引き出された行動ということです。

遠吠えをしている犬が「サイレンがなったから自分も遠吠えしなくてはいけない」などと考えて行動しているわけではありません。

遠吠えという吠えは犬のDNAの中に入っており、必要であれば自動に引き出される仕組みになっています。

犬のコミュニケーションのすべてがこの引き出し式になっており、犬は教育を受けなくてもコミュニケーションを表現できるようになります。

教育は必要ないが、行動を引き出してくれる一定の刺激や相手がいないとコミュニケーションが起こらないのだということなのです。


遠吠えも同じように特定の刺激に対して反応する形で起こります。

特に犬がオオカミでいうところのアルファ=群れのリーダーではない場合は共鳴行動が多くなります。

オオカミの遠吠えで説明すると、はじめに遠吠えをするオオカミがいるわけでしてそのリーダーオオカミの遠吠えに続くように他のオオカミたちも遠吠えをします。

集団で遠吠えをする野生のオオカミの群れのコーラスは感動しますので一度ぜひ聞いてみてください。


ここまではかなり科学的に精査されて得られている情報です。

行動学の本やセミナーでもこのくらいのことは当たり前のこととして教えてくれます。

それで私の意見です。

ひとつの刺激に対する反応という学習のしくみは、似ている音には反応するけれど似ているけど少し違う音には反応しないという区別という学習も入ります。

この区別によってオオカミたちは自分の群れのオオカミの声には共鳴するけれど、他のオオカミの声には反応を示さないのだと考えています。

あくまで考えの範囲内ですがそうでないと自分の身が危険だからです。

オオカミを捕獲したいと考える人の中には、他のオオカミを連れてきて遠吠えさせてその遠吠えに反応するオオカミによって居場所をつきとめるかもしれません。

オオカミがそんなに愚劣とは思えず、こうしたシステムは洗練されていると私は考えています。


ではなぜ犬が必要のない遠吠えを毎日繰り返すのかということですが、自分の中でもまだ仮説の部分ですが使われていないコミュニケーションには錆がくるというのがひとつの考え方です。

犬という群れをはずれて単独で人と暮らすのようになった家庭犬たちが、長い間まともに使っていない遠吠えというコミュニケーションを適切に表現できない状態なのではないかということです。

もうひとつの仮説は、人と暮らす犬の中には本質的に孤独な犬もいるのではないかということです。

こう考えるのは、イヌとしてまだ犬の群れの中に生きている野犬や野良犬にはサイレンに反応して遠吠えをするような行動はありません。

ところがこうした野犬の子犬たちが家庭に入るとすぐに遠吠えをするようになります。

わりと幼少期からサイレンなどの音に反応する姿が見られます。

この姿を見ているときに、自分の帰るべき犬の群れを呼んでいるではないかと感じるのです。

家庭犬も深く結ばれた絆のグループの中に戻りたいという状態であるときに共鳴が起きやすいのではないかと。

犬はもうずいぶんと長い間、人という動物のそばで暮らしてきました。

最初は自分も犬としての群れをもちながら人とのかかわりを持っていたのですが、日本ではすでにほとんどの犬が人のグループの一員である家庭犬であることがなんと法律で義務付けられています。

人の作った法律なんか犬にとってはどうでもいいものですが、人社会に巻き込まれた犬ですからもはや逃れようもありません。

家庭犬として人と深い絆が結べるようになることを犬たちは望んでいるのでしょうが、人はますます犬のことを理解しなくなりつつあります。

犬は孤独になり遠吠えをしているのではないか、そう考えるときどんなに地道であっても犬を理解する機会を犬と暮らす人と持ち続けたいと願うのです。

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<クラス>梅雨の間でも今年は涼しく犬との山歩き

クラス紹介の写真がいつも山での風景になります。

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受け持ちしているクラスの大半は家庭訪問トレーニングクラスですが、トレーニングクラスのときには行動を再確認するために動画を撮影するくらいで、写真を撮る機会がありません。

生徒さんたちのお写真はラインやメールで送っていただきときどきご紹介させていただきますが、そう度々お願いすることもできず。

写真が山と犬の風景に偏るもっと大切な理由は、山にいる犬の表情の変化をお伝えしたいからです。

犬の中には生涯を通してアスファルトや人工的な公園しかしらない犬もいるでしょう。

たまに自然の中に連れていかれても整備されたドッグランや平坦な土地、囲われた広場に開放されるくらいでしょうか。

山を歩くチャンスをもらえる犬は一握りしかいません。

最近では山どころか散歩にも出ていない犬が以外に多いことを知り驚いています。

20年前なら「散歩がうまくできないんです。」というトレーニングのご相談を受けることはもっと多かったのに、最近では「トイレができないんです。」というご相談の方が多いのも納得します。

山で過ごしている犬の表情は一度山に来たくらいではわかりません。

山という環境が犬の脳に働きかけて、犬の脳の中で何かが開き始めたときに犬の中に確固たる深い安心が生まれるような感じです。

それは私たち人間にも言えることです。

山に来て騒いだりバーベキューばかりしているとわからないことも、ただ山を背にして普通に過ごす時間を長くつくればつくるほど、自分はとても小さな存在に思えてきていろんなこともそんなに大したことではないように思えるようになります。

そんな人間の一部を感じることも、犬にとっては何か影響があるのかもしれません。

人はあまりにも犬に強くなりすぎました。

厳しい環境の中で管理監督しなければ動物が落ち着かなくなってしまったからでしょうが、根本的にいろいろと考えて変えていく勇気が求められていると思います。

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Posted in クラスのこと

<クラス>犬が本当に可哀そうなのは、犬が吠えてなくてはいけないこと

犬にしつけやトレーニングをするのを「犬が可哀そう」だと言われることがあります。

実際にトレーニングクラスを受講されることを決められた生徒さんが言われることはありませんが、しつけに関心を示さない方の中にはこうした意見を持たれる方も多いのです。

犬は吠える動物なのに吠えさせないのはかわいそうとか、犬をクレートに入れることはかわいそうといった意見もあると思います。

なんでも一概に否定することは避けないですが、見方を変えて判断しなければいけない要素も含んでいるはずです。


たとえば、来客を知らせるインターホンの音にワンワンと吠え続け走り回って興奮する犬がいるとします。

きちんとしたハウストレーニングを行うと、ハウスの中ではインターホンの音に吠えなくなります。

これを犬が可哀そうを思う人は「狭いところに入れられて吠えられなくなっているから」と思うかもしれません。

でも本当はそうではありません。

犬は隠れる習性をもつということを知っているでしょうか?

来客である犬にとっては外敵かもしれない人がテリトリー内に入ってくるときに飼い主が適切に対応すれば、犬は不要に吠えたり興奮する必要はありません。

これがハウストレーニングの原理です。

ハウスという巣穴に隠れている間にら来客がかえってしまうことを理解すると、犬はハウスで待つようになります。

犬は興奮して吠えるということをせずに落ち着いていられるわけですから、環境はよりよくなっています。

犬が吠えたり飛びついたり走り回ったりすることが犬が喜んでいるのではなく犬のストレス行動であるという理解がないと、犬が落ち着けるようになってよかったと思えないのでしょう。

これでははじめから人と犬はすれ違っていることになります。

犬を理解しない人は犬が隠れ場を必要としていることも理解できず、クレートを可哀そうといいます。

クレートが巣穴にならなければ当然犬はずっとクレートで騒ぎますので、それはもちろんむごいことです。

だからこそ閉じ込め場としてクレートを使うのではなく、クレートが巣穴となるための練習が必要になります。

それが犬のしつけやトレーニングといわれるものです。


犬をハウスに入れるのが可哀そうで…という飼い主さんがいわれたら、犬が吠えて走り回っている方がよほど可哀そうな状態だとお伝えします。

何が犬にとって「可哀そう」なのか、トレーニングやしつけの趣旨や中身の本質を理解しなければ正しい答えが出せません。

犬のしつけとトレーニングは犬の習性にできるだけあった環境を提供すること、犬の習性に応じたコミュニケーションを引き出せること、そして犬が落ち着いて生活できるように整え成長を促すことです。

本当に犬が可哀そうなのは、犬が理解されていないということです。

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<クラス>まったりとトレッキングクラスで梅雨の鬱も癒されます

来週からやっと梅雨入りということで急遽トレッキングクラスを開催しました。

トレッキングクラスはプライベートクラスが基本スタイルですが、犬同士のコミュニケーションが問題なければグループクラスでも開催しています。

今回は急なお誘いでしたが3頭の犬ちゃんたちが集まりました。

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6月末とは思えないほどの気持ちの良い冷たい風が通る山をゆっくりと歩きながら、ひとつひとついらない気持ちの荷物もおろしていきます。

体はともかく気持ちだけは身軽になっていく感じがあります。

本当に気持ちが良くて「あー気持ちいいなあ」となんども連発してしまいました。

グッドボーイハートのトレッキングクラスは、ドッグランの中でボール遊びをしたり走り回らせたりする人工的な遊びとは少し違います。

人と犬が心をつなげてできることを実現させていきたいというもの。

お互いを思いやらなければできない生活の一部としてみんながやってきたことを思い出すこと。

そんな時間をトレッキングを通して実現させながら、犬も人も本来の自分の記憶を取り戻す時間としています。

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自分も犬との山歩きを十分に理解するまでは、走り回らせて発散させることが犬の楽しみだと誤解していたときがあります。

走り回らせて発散させると犬は疲れて寝てしまいますし、飼い主としてはやった感も強いものです。

でも犬は走り回っていてそれを飼い主が見ているだけなら、共に時間を過ごしているとは感じられなくなったのです。

同時に犬が山を歩くことのすばらしさを得られるようになると、犬たちが本当に求めているのは走ったり興奮することではなく、こうした静かな時間なのではないかと思うようになったのです。

これもオポとの山暮らしを通してオポやいっしょに山で過ごした犬たちから教えていただいた大切なことです。

そのことをずっと伝えていきたくてトレッキングクラスをつくりました。

夏場はコンディションがいまひとつのトレッキングですが、無理せずにゆっくりとやっていこうと思います。

プライベートクラスはいつでもご予約が可能ですので、お気軽にご連絡ください。

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<犬のこと>何歳になっても犬のしつけを始めるべき理由とは

グッドボーイハートでトレーニングクラスを受けられる方のひとつの特徴は、犬がシニアになってからしつけ方教室を利用しているケースが多いことです。

子犬のころからきちんとしたしつけを犬にしたい、子犬が来る前から子犬のために準備を整えたいという計画的な飼い主さんともたくさんのご縁をいただいています。

ですが大半の飼い主さんは「犬に困った問題があるから解決したい」という気持ちでグッドボーイハートに連絡をいれられます。

そして次にその困った問題を起こしている犬が今何歳であるかを口にされるのです。

「来客にすごく吠えて困っているのですが、もう1歳になろうとしているのですが大丈夫でしょうか?」

「散歩中に他の犬にすごく吠えるので困っているのですが、もうすぐ3歳になるのですがもう遅いでしょうか?」

「室内でトイレのしつけができないまま成長してしまいました。5歳を過ぎたのですが遅すぎますよね。

「留守中にすごく吠えるようになってしまって、7歳にもなるのですがなんとかなりますか?」

「他の犬に吠えて抑えが聞きません。10歳になりますが無理ですよね。」

とこんな感じです。


5歳から犬のしつけやトレーニングを開始されるなどは十分に間に合います。

7歳でもまだまだ十分にやる価値があります。

10歳を超えるとその犬の認知や健康の状態によっては十分に大丈夫です。

むしろ10歳を超えても今なお吠えたり咬みついたりする元気な状態であることがすごいなと関心します。


犬の問題行動はそのほとんどが犬にとってのストレス行動です。

若い犬はエネルギーが有り余っていますから吠えたり、飛びついたり、興奮したり、噛みついたりしてストレスを行動を通して表現します。

ですが10歳を超えるころになると犬も体力も気力も低下してきます。

ストレス行動は吠えたり、噛み付いたり、かじったりすることではなく、自分をなめたり、毛をむしったりする自虐行動と呼ばれるストレス行為に変化していることが多いのです。

犬が自分を傷つける自虐行動は犬の困った問題として取り上げられることはあまりありません。

そのうち皮膚が傷つき感染症を引き起こすようになるので、動物病院で治療を受けるようになるかもしれません。

薬や治療を通して傷は癒されるでしょう。

でもストレス行為は続き、犬の心は癒される機会を得られません。


犬はそのうちに行動自体を起こさない無反応な状態に陥っていきます。

目は気力を失いおとなしいお人形さんのような状態で黙って抱かれているだけの存在となります。

これが老犬になってしまって飼い主に訴えかけることを止めてしまった犬の姿です。

そんな犬を見るととてもつらい気持ちになります。

もっと騒いでいいんだよ、もっと問題があると訴えていいんだよと言いたくなるのです。


だから犬が年を取ってからご相談をいただくケースはむしろありがたいと思ってしまいます。

良かったまだ間に合う、良かったまだ犬が飼い主に対して無力になっていない、まだまだ犬として生きる希望を持っているのだと思ってしまうのです。

同時にここまでよくがんばった犬をこの辛さから解放してあげるために飼い主さんといっしょにがんばろうと気持ちを引き締めてクラスに向かいます。

犬がどんなに年を取っていても、ぜひ一度相談してください。

やってみる価値は必ずあります。

飼い主として超える壁は、もっと早く犬についての勉強をやればよかったという後悔の気持ちを整理することだけです。

それはあくまで飼い主の都合で、気持ちの持ちようでなんとでもなることです。

犬は現在進行形で後悔の念を持たないすばらしい動物なんですから。

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<クラス>梅雨入り前のトレッキングクラスで自律神経を鍛えよう

雨模様が多くなってきましたのでそろそろ梅雨入りしそうです。

梅雨が明けると犬の苦手な猛暑がやってくるから、夏の前にトレッキングクラスでステップアップします。

久しぶりに他の犬たちとトレッキングする犬もいて、飼い主さんもちょっとだけドキドキします。

ですが多少の緊張感があってこそ社会性というのは身に付くものです。

慣れすぎて礼儀をなくしてしまった家族や仲間の間では社会的な態度を身に着けることは難しいのです。



梅雨入りしそうなこの天候も犬にバランス感覚を求めます。

犬のバランス感覚は自律神経のバランスによって保たれています。

体のバランスも精神のバランスも、自律神経の機能性の高さが犬に影響します。

自律神経の仕組みは人も犬も同じですから、科学的な根拠があり勉強のし甲斐もあるというものです。

山歩きは自律神経のバランスを整える働きを助けてくれます。

体のバランスをとるということは、心のバランスをとることでもあるのです。

心のバランスが乱れているなと感じたら、体のバランスをとる練習をすると機能回復が進むというのはとても理にかなった話です。


天候がバランス感覚を必要とするというのは、自律神経は気圧の影響を常に受けているからです。

高気圧のときには交感神経が優位に働きやすく、低気圧の時には副交感神経が優位に働きやすいのです。

犬のテンションの高さは気候の影響も受けています。


トレッキングクラスはただワイワイと騒ぐようなクラスではありません。

ちゃんと仕組みがあって学ぶことがあって、ただそれを楽しみながら学んでほしいという目的で開催しています。

定期的に参加されると適当な慣れが生じてリラックスと緊張のバランスも取れやすいのでおすすめします。

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