先日のブログ「犬のオスがメスにやさしいには理由がある」の付属のコメントです。
前者のブログ記事では、犬のオスとメスの関係性がヒトのオスとメスの関係性に似ているということについて書きました。
犬とヒトは違う動物ですが動物として似ている性質もあることで共感も生まれやすいのです。
その似ている性質に関わる行動は、種を超えて犬とヒトという関係の中でも表れてきます。
先日お預かり犬ちゃんとダンナくんが接しているのを見て「やっぱりね」と思ったことがあります。
お預かりの犬ちゃんがメスの犬ちゃんで、ダンナくんが声をかけると興奮気味になってとびつこうとします。
とびつきが激しくなるとワンワンと吠えはじめて挙句の果てにはクレートの中の鼻ならしへと発展していくことをダンナくんももう学んでいます。
「駄目よ~」と軽くいなそうとしますが、軽く相手をされた犬ちゃんはますます興奮してきます。
とびついてワンワンを繰り返すようになってしまいますので「落ち着かせてくださいね」と私からの警告。
「フセしなさい、フセ、フセ」とやさしい声で犬ちゃんに語りかけるダンナくん。
「お利口さんね~、フセしなさい、フセ。いい子だからね、ね、フセ」とできていないのにほめ続けるダンナくん。
ところが相手がオスの犬くんになると声のトーンも態度もかなり変わってしまうのです。
生物学的に当たり前のことなのだけど自分の行動をわかっていただくためにあえて質問してみます。
「相手がオス犬のときには厳しい態度なのに、相手がメス犬になると甘やかすような接し方になるのはなぜですか?」
考えこむダンナくん、つまりは「嫌われたくない」ということらしいのですがいかにも男子の言いそうなことです。
犬に接するときには性別を超えて対等でなければその域には達しないと説明したいところですが、説明しなくとも頭ではちゃんとわかっているらしいです。
そのダンナくんには、メス犬ちゃんには遊び相手として、オス犬ちゃんには序列を教える相手として付き合ってもらっています。
グッドボーイハートでの役割分担ということで、今後も預かり犬ちゃんのお世話をいっしょにさせていただきます。