グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラスのこと>犬のしつけを成功させる秘訣は①根気!②学びの姿勢!!これにつきる。

毎日毎日ずっと犬のことやトレーニングクラスのことなどを考え続けていて自分でもときどき気持ちがおかしくなるのではないかと思うほど行き詰まり過ぎるほど考えてしまいます。

その理由はもちろんグッドボーイハートで出会うすべての飼い主さんに犬との幸せな生活を送っていただきたいという願いからくるのですが、同時にその願いは人にとってに幸せだけでなく、犬にとっての幸せが前提なのだという私のこだわりが原因です。

犬のしつけといってもあくまで人側にたってやってしまうのであればこんなに簡単なことはありません。

でも自分としてはどうしても飼い主さんに犬のことを理解していただくことが一番の目的で、問題の解決はその先にしかないのです。

犬のことを理解してもらうためにはまず自分が犬のことを知る必要があります。

ここにはそれほどの時間を費やさないのですが、その犬の行動が飼い主のどのような生活や接し方や状態から生まれてくるのかを知るにはかなりの時間が必要になります。

レッスンには時間と回数という制限付きなので話を聞き出すのにも限界があります。

また普通の飼い主さんは犬に問題があるのであって自分には問題がないと思うのは当たり前のことです。

犬の行動に影響を与えている自分のことを飼い主が自主的に考えられるようになるには二つの要素が必要です。

一つ目は根気です。

根気というのは何をするにも大切なので犬のしつけに限ったことではありません。

犬のしつけでいう根気とはいろんな意味での根気です。

宿題としてお願いしたことを根気強くできるのか。

私の説明していることを根気強く耳を傾むけて聞いて下さるのか。

理解できなければ根気強く私とも向き合って下さるのか。

それは犬と根気強く向き合う姿勢ともつながっています。


次に学びの姿勢です。

これは私が最も大切にしていることです。

絶対に犬という動物から学ぶという気持ちを持ち続けること。

学ぶというのは犬に従うとか犬のいいなりになるということではありません。

あくまで学ぶ。いつも犬の行動を気持ちを観察と考察をつかって限りなく考えています。

でも日常的に犬と暮らしているのは飼い主さんです。だから飼い主自身が犬の行動と気持ちを観察&考察する学びの姿勢がない限り犬との関係性に変化を起こすことはできません。

そしてトレーニングクラスを受けられるということは何かを学んでいるのだという姿勢を持っていただくことが必要です。

それはインストラクターである私の言いなりになってくださいということではありません。

むしろ分からないことは質問していただきたいです。

ただ本当に理解するには数年を必要とすることがあります。

だからトレーニングの仕組みをある程度把握したらあとはやってみる、できないことはできないと報告していただく起きていることを正直に認めていただくこのことがクラスを順調に進めていきます。

根気も学びの姿勢もどちらも犬との関係性の基盤をつくるものです。

この二つをもっていなければ飼い主として犬と向き合うことなどできません。

自分の思い通りに犬を飼うことなどできないとちゃんと理解して、根気強く向き合う、付き合う、学ぶ。

この姿勢さえあれば難しい局面も乗り越えていきます。

これはこの20年以上私がドッグトレーニングで飼い主さんたちとお付き合いして分かったことです。

わたしも生徒さんたちから学んでいます。

もちろん上手くいかないことだってあります。

そんなときにも「次はこうしよう」と必ず学ぶようにしています。

相手がこうだったからできなかった、犬がこうだったから仕方ないと思うことはありません。

同時にできなかった自分を認め、こんどはできるようになりたいと思うようにしています。

これを繰り返してグッドボーイハートは今年で21年目です。

21という数字は節目の年です。

いろいろと考える機会となりそうです。

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Posted in クラスのこと

最高のお天気なので虫を戯れながら自然を楽しむ犬ちゃん

世の中のみなさんにとっては自粛生活ですが、グッドボーイハートの敷地の中では自粛といっても手入れすべき面積だけでも相当広すぎてとても自粛にはなりきれません。

この季節はこっちを手入れすればあっちが伸びると草との闘いの日々です。

安全な手入れのときにはお預かりの犬ちゃんを同行しながら山を歩きます。

昨日はみなかった昆虫が目の前を飛び去るためにフリーズ「もしかして日本ミツバチ?」と今年は日本ミツバチ病になっているからか昆虫が気になって仕方ありません。

若い犬ちゃんは別の意味で昆虫が気になる様子。

臭いをかいだり手をかけたり追ってみたり、逆に全く興味を示さない昆虫もいます。

犬なりの虫たちとの関わりを見ているのも楽しくて、この季節は自然の中でいくらでも遊べます。

犬との遊びというとボール投げかひっぱりっこがメジャーですが、自然の中では自然との関わりをもつことが一番の遊び。

歳の若い犬ほど遊び方はとても上手で犬に教えてもらうことも増えます。

犬の学びは人が犬に教えることで成り立つわけではありません。

犬に必要なのは学べる環境であって、特に犬が3才まではこの環境を大切にして自習が増えるように環境整備を整えてください。

人の幼少期の学習方法としてシュタイナー教育というものをご存知でしょうか。

ドイツのシュタイナーが指導した学習方法でドイツ発祥の学習法として世界各地に学校があります。

シュタイナー教育では徹底した自然や農業につながる学習を基盤にしています。

人工的な社会が発達する中では置き去りにされていかれそうな学習方法ですが、犬にとっては自然の中での環境学習を切り捨てる危険性はあまりにも大きいと感じます。

Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと, 未分類

<お知らせ>緊急事態宣言延長を受けてオンラインクラスのお知らせ

みなさま、犬たちと共に健康にお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルス感染対策を受けて、仕事や家族との過ごし方自分の行動についてもかなり変化があり犬の方にも何か変化が訪れているかもしれません。

このたび緊急事態宣言が延長されることを受けてグッドボーイハートのトレーニングクラスを有効かつ安心して受講していただけるよう以下のとおりご案内します。
ご自身の生活にあった形でご予約ください。

1、家庭訪問クラスについて
現在でも希望者のご家庭には訪問しています。
マスク着用と手指の消毒剤を持参して対応しています。

2、オンラインクラス
SKYPE 、ZOOM を利用したオンラインクラスの受講が可能です。
現在お持ちの家庭訪問チケットをご利用いただけます。
スマートフォンをお持ちであれば受講は可能です。
お申込み依頼を受けたときに受講方法について詳しくご説明します。

3、七山学校クラス
トレッキングや広場での遊びをかねた形で唐津市のグッドボーイハートで受講できます。家庭訪問クラスのチケットをご利用いただけます。

4、現在お持ちのチケットの有効期限は2ケ月間延長させていただきます。

犬は人間の活動や生活の変化にとても敏感な動物です。
小さな変化も犬の行動に影響を与えることがあってもご理解ください。

福岡県から佐賀県への移動に不安を抱えるかたもいらっしゃるかもしれませんが福岡県内を移動するよりもより安全です。
交通混雑は日常とあまり変わっていません。
屋外が気持ちの良い季節なので、七山でのレッスン受講はお勧めしています。

私たち人間にとっての一日は犬の一週間(7日間)です。

ご予約はお気軽にお電話、ライン、メールでご連絡ください。

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<クラスのこと>こんな時だから犬との時間を充実させてます。日々の宿題で勉強中です。

自粛生活まだまだ続きそうです。

いつも犬といっしょにいられて楽しいけれど、普通の生活に戻ったときの反動で犬が落ち着かなくなったらどうしようという不安の声も聞かれます。

ただここまで長く時間があるなら犬との関係をひとつステップアップできるくらいとことん付き合ってやってみてください。

人にとっては1ケ月という単位も、犬の人生に換算すると一年くらいの時間の幅があるのです。

ただ犬とみっちり関わるとなると、逆効果になることも想像できます。

つまり、だらーんとまったり生活を一年続けてしまうと、犬はもうそのぬるま湯の中からは出て来られなくなるのです。

人の方も1ケ月もゆっくりしすぎると復活は大変になります。

若い犬と暮らしている方は、日々の活動にメリハリをつけていただき、朝の「おはようございます。」から夜の「お疲れ様でした。」までしっかりと活動してください。

先日、生徒さんから宿題をやってますというラインをいただきました。

自粛生活前に出していた宿題でしたが、いろいろと面倒な内容だったのに積極的にやっていただきご家族で楽しんでいただいているようです。

季節もいいですし散歩も密接にならないように気をつければ止められることもないでしょう。

あとは人の集まりにくい場所を探すことですが、都市からは人気はなくなっていてむしろ安全な雰囲気です。

毎日のお散歩練習からがんばりましょう。

お写真は宿題の様子です。少し変わった練習方法ですが、緊張しやすい犬ちゃん向けの練習です。

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Posted in クラスのこと

<犬のこと>犬のために室内の床材整備をするなら一枚はほしいウールのじゅうたん

訪問トレーニングでご自宅室内に伺うことがあります。

今までにたくさんの室内飼育される犬と飼い主さんの居住空間を見せていただく機会がありましたが、室内の犬の居場所がいつも気になってしまいます。

かじられたソファの角、かじられた人のベッドの角、そしてびりびりにされた犬用のベッドの飛散な破片、場合によってはソファを犬が占有してしまい飼い主が床に座っている風景を見るのも珍しい光景でもないような気がしてきました。

こうした占有合戦になるひとつの理由は犬に快適な居場所がないことです。

それで先日からエルエルビーンのベッドをおすすめしているというブログを再々で公開しました。

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MサイズのLLビーンベッドで寝ている1才のメイちゃんのお写真です。
メイちゃんだったらSサイズでも収まりますが、Mサイズの方がゆったりと使えていいですね。
とても気持ちよさそうです。

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そして先日レッスンの時にこのメイちゃん宅の室内の床がバージョンアップされているのでびっくりしました。
メイちゃんが滑らないようにとウールでできたギャッベのじゅうたんをフローリングに敷いて下さったのです。

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犬が飼い主と居場所を奪い合う理由のひとつは、床面が滑るためどうしてもソファに上がろうとするからです。

フローリングは人にとっては快適で掃除しやすい床材です。
ほとんどのお部屋がフローリングをきれいに磨き上げた床面になっています。

きれいに掃除してあることは床に寝そべる犬としてはありがたいことですが、床面が滑るために歩くことが不快です。

犬がフローリングの上で生活することが犬のヘルニアなどを発症させやすいことを知っている飼い主さんもいます。

床材をすべにくい素材にしたり、床材に滑り止めのコーティングを施して下さるなどの気遣いは大変ありがたいです。

犬にとって最も良い改善方法は、じゅうたんを敷いてあげることです。

天然素材のじゅうたんは犬にとって心地よく、動きやすく快適です。

じゅうたんはフローリングに比べると掃除は大変ですが、ウールはポリエステルよりも汚れが落ちやすいのでおすすめします。

特にメイちゃん宅にあったようなギャッベはじゅうたんそのものが重みがあって犬が多少早く歩いてもズレないのが特徴です。

ところで、トイレの失敗で困っていた子犬のメイちゃんのお部屋にギャッベが堂々と敷いてあるのを見て違う意味で感動してしまいました。

メイちゃん成長した、飼い主さん頑張られたのだなと、そのギャッベが物語っているからです。

ギャッベに寝そべるメイちゃん。

これからも成長が楽しみです。

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<お知らせ>スカイプ講座をお気軽にご利用ください。

グッドボーイハートではスカイプを利用した通信講座の受講が可能です。

対象は過去にグッドボーイハートでカウンセリングを受講された飼い主様

また新規にグッドボーイハートのカウンセリングクラスをご利用になる場合でもスカイプ講座で受講していただくことができます。

新型コロナウイルス感染の広がりをうけて対面でのクラス受講を控えられる方をはじめ、遠方で訪問地域にあたらない方にもお気軽にご利用いただければと思います。

犬のトレーニングクラスのご提供として、学校側からしつけの方法などの動画を撮影してYouTubeなどで配信することを希望されることがありますが、この方法はグッドボーイハートのドッグトレーニングやしつけの趣旨と違うためサービスとして提供できないことをご理解ください。

グッドボーイハートの犬の学びは、まず第一に対象となるその犬について知ることです。

ですから情報としてまず欲しいのは、その犬についての情報なのです。犬の行動や表情、その犬の生活している環境、みなさんの接し方などがトレーニングの基軸を作っていきます。

学校側から犬にオスワリやフセを教える方法を動画で配信することに、自分では価値を見出せません。

それよりもっとその犬について知りたい、そして飼い主さんと直接対話をして意見を聞きたい、さらに私の話にも耳を傾けていただきたいです。

グッドボーイハートのクラスは対面でのコミュニケーションが基本でしたが、今回のことを受けて通信での対面クラスも気軽に受講していただけるようになればと考えています。

私のことをご存知の方はご理解いただけると思いますが、自分でいうのも恥ずかしいくらいの職人気質です。

犬のことに関してだけですが、したくない、言いたくないことは飼い主さんが喜ぶようなことでも決して言いません。

それよりも犬に出ているシグナルやストレス行動について目が言ってしまいます。その代わり落ち着いてくるとそこは正直に、とても落ち着いていますねともいいます。

反面、可愛いですねとか癒されるなどという言葉でほめることはありません。

それは犬に対してあまりにも上から目線すぎる言葉で、むしろ対等に関係を築いていきたい自分にとってはどうでもよいことだからです。

でも私は犬のことを心から尊敬しています。

だからこその教育精神ですが、時代に合わないこともあります。

グッドボーイハートはそんな古臭い犬の学校なのですが、学びの形には最新を取り入れていきます。

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Posted in クラスのこと, お知らせ

<犬のこと>静止画像で犬語セミナー

先日七山にトレッキングに来られた生徒さんと預かりの犬ちゃんを対面させるシーンを生徒さんが写真に撮られたのでいただきました。

その画像で簡単ですが犬語セミナーやってみたいと思います。

以下の画像の前に準備運動がたくさんした上での対面の画像です。

はじめは大きな犬ちゃんの方が興奮してしまい、小さな犬ちゃんが近づくこともできなかったのです。

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準備運動の後は大きな犬ちゃんも落ち着きを取り戻し、そのことが小さな犬ちゃんにも近づいて、ゆっくりとでしたが鼻先でお互いに臭いとりをしました。

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大きな犬ちゃんの方がハンディキャップをもった姿勢で相手の落ち着きを引き出すと小さな犬ちゃんもバランスよく近付いてきたました。

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お互いに臭いを取り合ったあとも走り出したり逃げ出す激しさはなく、しばらくお互いに伏せたままじっとしていました。

大きな犬ちゃんにはリードをつけていますが、立ち上がって動くことはできるような状況です。

今飼い主さんと社会化勉強中なのですが、毎日よく犬に向き合っているのを感じられるほど変化がみられています。

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小さな犬ちゃんの方は少し幼稚性を残す性質ではありますが、ガマンする強さと一緒にいる楽しさを覚えているので大きな犬ちゃん相手にしっかり対応している状態です。

大きな犬ちゃんの方はリードを引っ張られたら男性でも引きずられるほどの力があります
飼い主さんとしっかりとした服従関係を築いてお互いの信頼を高めることが、お互いの安全と安心を作ることになります。

ここまで読まれると準備運動は何なのかをとても気になることでしょうが、日々みなさんにお願いしていることで特別なことではありません。

どの犬にでもできることで、どの犬にも必要なこと。すごく単純なことです。

なのにこの単純なことを犬ができないことで、社会化というのは難しくなっているのです。

小さな犬ちゃんは1才少し、大きな犬ちゃんは数年前に成犬で保護されているので年齢がわかりませんが4才くらいでしょうか。

どちらもまだ十分に若い年齢ですが、それでも3歳を過ぎるとかなり大変です。

犬の社会化とはたくさんの犬や人と会わせることだという情報がまだ出回っています。

自分だったらどうでしょうか。

あなたが人を信頼できるようになったのは、たくさんの人に出会ったからでしょうか。

それとももっと違う理由からでしょうか。

100人の友達がいるという人と、5人の友達がいるという人、どちらが社会的な強さがあるでしょうか。

犬も人も社会的な構造はあまり変わらないのです。

犬は人よりももっと縦社会だという風にとらえるともっとわかりやすくなります。

生徒さんにビデオも撮影していただきました。

次回の犬語セミナーで使いたいと思います。新型コロナウィルスが落ち着いたころかなと思っています。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

<クラス>自然の中で犬を見ていると犬がどんどん自由になるのがわかる。

お預かりクラスに来ている犬たちと春の心地よい日差しの中で過ごす時間をもらいました。

自然の空気と音の中で、なんにもないただの山の中で、犬が草をかんだり、走ったり、寝ていたり、歩いたりしている姿を横目にみながら作業をするのが一番好きな時間です。

都会のマンションの生活で息苦しそうな犬も、お預かりの三日目くらいになるとようやく深呼吸をするようにゆるやかになっていくのが感じられます。

犬にボールをなげたり木々を投げたりすることもあるのですが、たいていの場合には草刈りしたり修理したり、山をウロウロと探索したり、蜂の巣箱をのぞきに行ったりする私の足元をついて回る犬たち。

ただそれだけのことだけど、かわいいと思ったり大切だと思ったりしています。

お預かりする犬の中にはかなり精神が病んでしまい、ワンワンワンと連続の吠えが止まらなかったり、人を見ると人から目線を外すことができないほど執着している犬もいます。

人との距離感がわからず近付くととびついたりキャンキャン吠えたりする犬もまた犬の精神が病んでいる状態です。

犬は人との関係をつくるのに1年間くらいはかかると思いますが、人の接し方が犬の習性にあわない場合にはたいてい人に対して「逃げる」姿勢を崩していません。

人に要求したり甘えたりキャンキャンいう犬ほど、フリーになると走り出しコントロールがききません。

そんな犬たちでも預かりクラスの3日目になると、少し変化が見られます。

多分自宅にもどったらすぐに元に戻ろうだろうなと思いつつも、少しでもその犬の精神の傷が癒されたのならよかったと思いつつ飼い主さんにお返しします。

大好きな犬だからすべての犬に幸せになって欲しいと思うのですが、都市環境はなかなかそれを許してくれません。

本当に気持ちが自由になった犬が、自ら人のグループに入って自ら従うようになるには3年がかかるでしょうか。

3という数字は山の形です。

お預かりクラス最低3日は預けてください、がグッドボーイハートのお願いです。

山の力を借りて、犬たちの心が少しでも自由になりますように。

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<クラス>春の陽気あふれる太陽と共に成長する犬たち

本来の春休みが始まり、自粛していた子どもたちも大人たちも太陽の下に走り出しているようです。

週末の連休は唐津方面もドライブの車が押し寄せ、新型コロナウイルスは人の陽気で後退して欲しいものです。

旅行がキャンセルになった飼い主さんから「せっかく山で過ごす機会だったから」と大切な犬ちゃんをお預かりしたので、ご期待に応えるべく七山学校で満喫して過ごしました。

プライベートトレッキングクラスにご参加の犬ちゃんといっしょにトレッキングクラスで先輩になっていただきました。

小さい頃からの過ごし慣れた七山の空気は、小さな犬ちゃんの脳にどのような変化を起こしているのか、知ることができるのはその行動や表情からのみです。

お預かりクラス初日で見られたストレス行動は翌日にはなくなり、表情も体の動かし方も変化していくのを見るのは観察していて楽しいものです。

次に考えるのはこうした機会が日常生活の中でどのような形であれば訪れるのかということです。

連想から妄想から仮想にいたるまであらゆる可能性を考えては現実と照らし合わせています。

必要なのは自然あふれる環境と犬、そして飼い主さん。

できることは限られていても、やってみるのとやらないのでは大きな違いです。

犬たちとの限られた時間をひとつでも楽しいものにしていただくために、発想転換をこれからも続けます。

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<受講生のコトバ・ななちゃん編>ブラックななちゃんの成長はいつも家族と共に!

グッドボーイハートの受講生の飼い主さんからいただいたクラス受講の感想文を紹介しています。

今回はミックス犬のナナちゃんの飼い主さんからいただきました。

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動物が大好きな我が家の家族が、生まれたばかりのナナに出会いました。

生後7週間くらいで我が家に来た「おとなしい」真っ黒い女の子。

知人宅で出産された子犬にみんなで面接にいった際に「姉妹の中で一番大人しいから育てやすいですよと」といわれ、飼い主として子犬を迎えることになりました。

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我が家に来たナナはただただ可愛くて小さくて…。
すぐに我が家の子ども達の「ぬいぐるみ」になったのですが、一週間でトイレの失敗がつづく、夜泣きがひどくなる、甘噛みが強くなるなど、あっという間にどうすればいいのかわからなくなりなした。

少し様子を見守りましたが引き続きナナのお漏らしや甘噛みも酷くなる一方で、簡単に子犬のしつけができると思っていたことが大間違いだったことに気づきました。

里子にもらった真っ黒いナナは大型犬の雑種です。
育て方を一歩間違えれば我が子(7歳と9歳)の命に関わると危機を感じてネットで色々な教室をしらべはじめました。
まだ予防接種も終わっていない子犬との戦いの日々でした。

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ネットで調べてお問い合わせすると大体の所から直ぐに返事をもらいました。
「ちょっと既に手遅れかもしれません。」と言われたり、「予防接種が終わってからしかしつけはできません」と言われたり、もちろん「早めに訓練しましょう」と言うトレーナーさんもいらっしゃいました。

グッドボーイハートのホームページをみつけていろいろと読んでいたら「最終的なしつけは家庭内で」といった信念のドッグスクールだとわかりました。
読み進めるうちにすごく共感を持って連絡させて頂きました。

早速、家庭訪問をしてくれる初回カウンセリングを申し込み、いよいよ宮武さんとご対面!

最初の15分で希望の光に満ち溢れました(笑)

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トイレの失敗問題は瞬殺で解決、ナナのやっていることを犬の習性と本能という形で分かりやすく説明して頂き全て納得でした。

尻尾を何故追いかけているのか、それにどんな意味があるのか?
お腹を見せて寝ている様子にどんな意味があるのか?

子犬を抱っこしてお散歩することがダメな理由など、ネットで調べてやってた事すべてが間違っていることを教えてもらいました。

里子として引き取る形でもらったため、あまりナナの育った環境や親犬の情報が無いことに一切こだわらず、今の状況を理解していただきこれからどうすれば良いのかのみをトレーニングしていただきました。

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毎回、家族で宮武さんが来るのを楽しみにしていました。
今日は何を教わるのかなーーーっと心待にしてました。

うちには育ち盛りの子どもがが二人いるので、子ども達からの質問やリクエストもたくさんだったのですが、心良く受けてもらい本当に助かりました。

宮武さんと過ごすようになって、自然にもらう力がどれだけ偉大で私たちに与える影響があるのかと再確認しました。

犬が自然に触れて自由に走れることがどれだけ幸せなことなのか!

もともとコンクリートジャングルのニューヨークで育った子ども達は虫も土も触れる機会がありませんでした。
ナナといっしょに七山に山登りに行くようになって、虫やカエルを見るのが楽しみになっていきました。

きっと犬のナナも同じ気持ちなんだろうと思います。

私の方はまず山歩きのためにスニーカーを買うところから始まりました。
全くアウトドアでなかった私ですが、今では油山に行ったり阿蘇の行ったり、夏は川に行ったり。
人間だけが遊ぶところでなく、犬も一緒に遊べるところはやっぱり自然の中にあったんだと体感しています!

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ナナはとても興奮しやすい性格で、小心者なんです。
家族全員が落ち着いて接しないと、興奮が高まってコントロールが効かなくなってしまいます。

子ども達も私も一年間のトレーニングで一緒に成長しました。
今では立派に体重20キロの犬を子供達だけでもお散歩に連れて行けるようになりました。

ナナが言いたいこともやっと分かるようになって、みんなの気持ちが一つになれたのは宮武さんのおかげです。

まだまだトレーニングは続いてますが、宮武さんが一緒にいてくれること心から感謝してます。

常に平常心を持ち続けること、それを子ども達にも伝えることこれからも続けていきます!


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実は子犬育ては子犬が産まれた瞬間からもう始まっています。

一般のご家庭で生まれた犬の中には、最初にお世話の仕方で子犬たちをかなり不安定な状態に追い込んでしまうことがあります。

それが子犬を抱っこすることです。

子犬が目が開かないうち、つまり子犬が自分で意思表示をできるようになる前に人の膝に抱いたままにしておくと子犬の行動は不安定になっていきます。

ナナちゃんの場合にも生まれたご家庭でも子供さんが抱っこ、そして里親となったご家庭でも子供さんたちがナナちゃんをぬいぐるみのように抱っこしていたことが問題行動を大きくしてしまいました。

犬の行動というのは、こちらが殴ったから相手が自分を怖がるという単純なものばかりではないのです。

むしろなぜ甘噛みをするのか、なぜ吠えるのか、など日常的な飼い主側の接し方や環境が結果として犬の行動に影響を与えていることがほとんどです。

ですがこれを理解できるようになるにはかなりの長い時間が必要です。

だから最初はこちらから提案するルールを丸のみしていただくしかありません。

よくわからないけどやってみる、まずはやってみていただいて結果を出していただくしかないのです。

犬のことはそのうちにわかるようになりますが、わかるようになってから接し方や環境を変えようと思っていたら永遠に変わらないのです。

ナナちゃんのご家族は協力して一定のルールを守ってくださいました。

子供たちも急なルールの変更にはじめは戸惑っていたようですが、ナナのためと思ってがんばってくれました。

そして遊ぶときにはいっぱい遊んでくれました。

自分たちができることはする、相手を尊重する、子どもたちなりにナナちゃんと関わることを学んでいました。

中型犬といっても20キロもあれば人がケガをするようなサイズです。

真剣勝負の犬のしつけに臨んでいただき、ナナちゃんの成長を見ることができるようになりました。

甘噛みは子供にとっては痛く、今まで抱っこしていたナナへの接し方を変えることは子供たちにとっては気持ちを抑える大変なことだったと思いますが、家族みんなでしっかりと頑張ったのだなと感心しました。

ナナちゃんはまだまだ伸びしろがありますから、これからさらに落ち着きを身に着けていくと思います。

犬は犬として理解し正しく接することで落ち着きを取り戻します。

同時に家族が仲良く平和であることは同じくらい大切なことです。

家族はナナちゃんにとっての基盤になるもの、家族の強さはいつか自分の強さとなっていくでしょう。

ナナちゃんの成長を楽しみにしています。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ