グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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週末はグループトレッキングクラスを開催しました。学びも気づきもたくさんでした!

天気予報をにらむ週末となりました。

大雪で変更になったグループトレッキングクラスですが小さな霧の中で開催できました。

お天気にもひるまず集まってくださった生徒さんたち、それぞれに学びがあったようで良かったです。

 

初めての多数のグループトレッキングクラスに参加した犬の飼い主さん

「思った以上に犬たちの中で落ち着いていたのはなぜですか?」

プライベートトレッキングクラスで犬のリード持ちのコツをつかんだ生徒さん

「今までずっと犬に引っ張られていたと思っていたけど、引っ張っていたのは自分の方でした。」

他の犬に興奮してしまいやすく落ち着きをなくしていた犬の飼い主さん

「他の犬たちの中で安心して過ごせるようになったと犬の変化がわかりました。」

 

それぞれに自分の犬や自分の行動の中に変化を見つけて気づき、それが成長の変化なのだと喜びを感じられます。

久しぶりにトレッキングクラスに参加した生徒さんは「自分のことでいっぱいいっぱいだった…」とここにもまた気づきが生まれます。

犬との山歩きですから「安心して気持ちよく自然を感じることができる」ならそれで充分なのです。

でも回数を重ねてグッドボーイハートで学んでくださる生徒さんたちの中にはもっと深い学びや気づきがたくさん生まれているのだと知ると本心からうれしいのです。

今まで暮らしていた犬とは何かが違う。

今まで自分が犬に思ってきたことが全く違う。

公園を歩いている他の人と犬を見て「あれ?」と思うようになった。

などみなさん一歩も二歩も進まれてこられましたね。

 

午後からは今日はじめて七山のグッドボーイハートに来たという生徒さんも。

いつになったら山歩きできますか?

トレッキングって道具がいりますか?

とまたこちらもフレッシュな質問で楽しそうです。

 

犬との暮らしとは楽しむものです。

でも、人間だけが楽しいのでは犬は人を喜ばせる道具でしかありません。

犬も生きることを楽しんでいるでしょうか?

もし犬が生きることを楽しんでいないのであれば、犬にとって必要なのは何でしょうか?

余裕があったら考えてほしい質問です。

 

来月のトレッキングクラスの日程も決まりました。

ご参加希望の方は直接お問い合わせください。


写真はインスタグラムにたくさん掲載しました。

こちらからどうぞ↓

グッドボーイハートのインスタ



 

Posted in クラスのこと

トレッキングクラスで犬と一緒に山歩きしながら冬を体感しました。

七山の様子を気にされているみなさん。

ちゃんと山歩きできているお知らせです。

週末も早朝からプライベートトレッキングクラスを開催しました。

家の周りには溶けきれない雪が残っているものの、山の方には雪がありません。

森林の間の方が木々に守られているため暖かいのか、吹きさらしの木のない庭の方が雪解けが遅いようです。

今回の雪景色にインスタグラムでは普段はメッセージをやり取りしないような方からも「福岡?」「唐津市ですか?」とコメントをいただきました。

七山は唐津市内ですが、ここ七山の池原という地区は本当に谷間なんです。

ジブリのお好きな方ならナウシカが飛ぶ風景を想像できるくらいの谷です。

風が通るのですべてが凍り付いていきます。

そんな池原の冬も積雪は3回くらいです。

4日もすると元の風景に戻って日常がかえってくるのです。

そしてノーマルタイヤの福岡の皆さんもトレッキングクラスを再開します。

冬の山はイノシシの往来も激しく、山歩きする犬の鼻先はなかなか地面から離れませんね。

これもまた冬の風景と楽しみながら、犬と共に冷たい風を感じて体をいっしょに動かして、自然の中を歩いて…。

犬と一緒にすることでこんなに楽しいことはありません。

だからこそトレッキングクラスを犬と暮らすすべての皆さんに体験してほしいのです。

今年もいっぱい歩きますよ。

ダイエットにもなりますよ!

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お預かり中の犬ちゃんと雪遊びをしながら考えた犬のスペース問題

結局水道管問題が解決せずに、水も飲めず顔も洗えないというサバイバル状態から脱出するために下山を決意しました。

コロナ対策のためにも免疫力は万全に整えておきたいので、寒さと栄養不足というダブルのストレスを今抱えるわけにはいかないという体のいい理由もあります。

ところが預かりの犬ちゃんの方は2日目ということで環境になじんできました。

昨日までは飼い主さんが迎えに来てくれるはずだという感じで警戒&対立モードだったのですが一度遠吠えをして吹っ切れたのか態度が一変しました。

恋愛だったらこの変わりようにはビックリするような感じですがメス犬ちゃんなのでこれくらいのイレギュラーボールは受け取れるようにならなければいけません。

犬ちゃんはふわっふわのお庭の雪の上をジャンプジャンプして遊んでおり、下山しなければと思いながらもギリギリまでと思ってずっと付き合っていました。

二時間くらいはその風景を眺めたり一緒に走ったり写真を撮ったりしていましたが、昨晩の冷え込みで体が限界に達しつつあったので「ごめんね~」といって犬ちゃんを連れて雪景色をあとにしました。

飼い主さんだったらもっとこの姿を見ていたかっただろうなと思って動画は余分にとったつもりだったのですが、操作ミスで少し抜けている部分もありガッカリ。

でも少しの動画と写真が撮影できたので早速報告します。

普段見ることのできない風景の中にいる自分の犬、飼い主さんはどのようにみられるのでしょうか。

雪の中で横跳びする犬の行動を見ながら、かなり広いスペースに解放してあげないとこうした横動きは出てこないと感じていました。

飼い主さんと過ごす場所が部屋の中だけとなると、なかなか関係性を築いていくのには難しいものがあります。

やっぱりお庭が欲しいですね。

マンションなら広いテラスでもいい、プライベートで使えるお庭なら実家のお庭でもいいし、プライベートの安心できる空間で過ごせる場所があると犬の行動は実に変化が大きいのです。

ドッグランとなると他の犬との取り合いになり勝ちです。

プライベートで使用するならまだ良いですが、犬の排尿の臭いの多いドッグランはあまりお勧めできないのです。

あまり流行っていない山とか森のようなドッグランをプライベート空間として利用できるならお庭変わりにお勧めします。

まずは犬にとって必要な環境は何かを考えて、それを準備する。

自分の手元になければ用意するか代用する。

もしくはいずれ近いうちに実現させるべく計画を立てるといったところでしょうか。

興奮しやすい犬ははじめからそういう性質を持っているわけではないのです。

その犬の性質と環境や接し方が合わなかったとき、犬には問題行動という大きなトラブルが発生しているだけなのです。

遺伝的に難しい犬などあまりいないと思います。

難しいのは提供された環境の方であって、局はわたしたち人間の問題なのだとやっぱりここに行きつきます。

グッドボーイハートのお預かりクラス2021年1月

Posted in 日々のこと, クラスのこと, 犬のこと

雪の七山の家は別世界で身の引き締まる思いだけ…。

ドキドキしながら七山に戻りました。

預かりの犬ちゃんに少しでも山の空気を吸わせてあげたいなと思いつつ山に向かって車を走らせました。


二丈当たりから山の風景がいつもと違うのこを見ながらすでに心臓がバクバクし始めました。

怖いというよりもどうなってるんだろうというドキドキです。

唐津市に到着したときにあきらかにいつもとは違う風景だということがわかりました。

唐津から七山に向かう道ですら、慣れている人でも多少の勇気のいる道路状況になっていました。

家への距離が近づくにつれてカーブを曲がる度に変化する景色。


家の前まで来ると切り返しはできないような状態になっていました。

車を逆向きにすることすらできません。

でもいつもこのような状態だったのでこれでパニックになるということもなく、スコップで車の足回りの雪をはらって逆方向に車を停車させて出る準備も万端にしたうえで家にのぼります。

車を降りた犬ちゃんははじめての七山で自分の脚の高さくらいまでの雪に少しだけびっくりした感じでしたが、外空間に慣れているようで全く寒さを訴えることもなくむしろ臭いとりしたりと探索に余念のない様子でした。


そして大問題が発覚しました。

水道管が凍結しています。

七山を離れていなければ雪が降っても全然大丈夫だったのに…。

水道をいつもつかっているから水道管が凍結するということがなかったからです。

室内の水道管が凍結したことがないのではじめてのことに戸惑いました。

雪を溶かしてなんどか水道管にお湯をかけたのですがさっぱりの様子で部屋を暖めたりいろいろとやりましたが結局ダメでした。

せっかく犬ちゃんも来たのだからと今日はここにキャンプのつもりで寝ることにして、明日脱出します。

こんなに雪の量が多かったのは久しぶりです。

山の中はきれいな風景だろうと行きたくて仕方ないのですが、水がでないというのは大変なことで残念ですが今回は諦めることにします。

グッドボーイハートの前の坂道



ただ白くて明るくて静かで綺麗な風景なのに、生活するのは大変なところです。

身の引き締まる思いなのですが、体力を消耗するので食べ過ぎてしまいます。

ロシアの人は太っているように感じるのはやっぱり寒いからかな、冬の魚が丸いのは脂肪がたくさんついているからだし、イノシシだって冬はコラーゲンに守られている、寒さで食べたくなる理由わかりますね。

食べ過ぎに注意しながら、犬ちゃんとギリギリまで満喫することにします。

Posted in 日々のこと, クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

犬の行動に自分(飼い主)がどの程度関与しているのかを見極めればしつけはできたようなもの

犬の吠えたり咬んだりという問題行動やトイレの失敗や異常行動などに悩みご相談いただく方がずっといるからこうしてドッグスクールとして長い間仕事をさせてもらうことができました。

仕事があるという意味ではありがたいのですが、それだけ人が困るような犬の行動が今でもあるという意味では犬への理解の普及というのは難しいのだなと感じます。

できるだけわかりやすく犬を理解していただくためにお伝えしているのですが、直球すぎて受け取っていただけないことも多いのです。

その飼い主さんに向けたド直球が今回の記事の題目です。

 

犬の行動に自分(飼い主)がどの程度影響を与えているのか?

 

おそらくですが、飼い主のほとんどはそんなことを考えたことはないでしょう。

犬がトイレの失敗をします…

犬が吠えます…

犬が噛みつきます…

その行動は飼い主というあなたが存在していることで起きているのだということを知るのはかなり大変です。

自分も飼い主のひとりであったわけですからわかりますよ。

自分の犬の問題行動を引き起こしている、つまり原因の中に「自分」が入っっている。

入っているどころか中心的存在ですらあると知ったときの衝撃と落ち込みが大変なものです。

だから飼い主はこう質問します。

「犬が噛みつくんです。どうしたら犬が噛みつかなくなるのですか?」

そうですね。たしかにあなたの犬は噛みつきます。

でももしあなたがここにいないとしたら…あなたの犬は噛みつくでしょうか?

 

噛みつく犬もいるかもしれませんし、噛みつかない犬もいるでしょう。

自分の家の中では噛みつく犬も、トリミングショップでは噛みつかないなど、そんなケースもありそうです。

いずれにしても、飼い主の存在はなんらかの形で家庭犬に影響を与えています。

それは良い方にも悪い方にも出ているのであって、犬にとって不利益な方に出ているときには「犬の問題となる行動」として見られるでしょう。

 

犬のしつけ方は飼い主がどのように行動を変化させることができるかで決まる?

 

飼い主の行動が犬に影響を与えているということに気づき、受け入れてしまえばあとはそれほど難しくありません。

自分がその行動のきっかけになっているのですから、あとは変えていくべきは犬ではなく飼い主です。

自分の行動をどのように変えていけばいいのかを指導するのが家庭犬インストラクターとしてのわたしの役割です。

ドッグトレーナーとは犬を調教する立場

ドッグインストラクターとは飼い主の指導にあたる立場

資格として明確な基準はありませんが、役割としてはきっちりと分けたいところです。

飼い主のこのような行動のパターンが犬に影響を与えていることをお伝えして飼い主側の行動矯正をお願いするのがドッグインストラクターの仕事です。

だから生徒さんはほとんどの人が

「犬のしつけだと思っていたのですが、このレッスンは飼い主のしつけなんですね。」といって笑うときがやってきます。

そう思えるのならもう結果は見えています。

悪いのは犬じゃなかった…。

悪いのは自分だったと思える飼い主の、あなたの犬はぐんぐんと変化していきますよ。

 

家庭訪問レッスンや通学レッスンで飼い主さんとお話しているといろんなしつけのヒントに気づかされます。

犬のしつけ方のヒントとは、もし自分が飼い主であったら当然考えたりやるべきことを普通の飼い主さんは考えたりやったりはしないのだということです。

こちらは犬のことをある程度は勉強してきたので飼い主といってもプロフェッショナル飼い主です。

生徒さんは普通の飼い主さん、何が正解かがわからなくてドッグスクールに通っているのですから当たり前のことです。

毎回のレッスンで学ぶことがたくさんあり勉強になります。

だからすべての生徒さんに言います。いつもありがとうございます。

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はじめてのトレッキングクラスで子犬にとって良いこととは「犬であることを思い出すこと」

グッドボーイハートの生徒さんたちの中には、ブログやインスタで見る「犬との山歩き」の姿にあこがれと希望を抱かれる飼い主さんがたくさんいます。

とても単純に「犬と山を歩くなんて楽しそう!」と思っていただいて全くかまいません。

しかし、この犬との山歩きを学ぶトレッキングクラスは実は本当に奥の深いクラスです。

もちろん価値観はそれぞれなので、ただ楽しめればいいのですという姿勢でも参加は可能です。

ただこの奥の深さに到達していただくことがわざわざドッグスクールで学ぶ価値のあることです。

先生の立場としては伝えることがたくさんあります。

説明すること、感じていただくこと、考えていただくこと。

 

先日は生後5ケ月の子犬ちゃんがはじめての山歩き体験をしました。

山歩きにはまだ早い月齢や状態というものあります。

犬だから山を歩くなどなんともないことなのです。

四つ足の動物が山道を歩く身体的な能力のことを、二本足のおぼつかない人間であるこちら側が心配する必要もありません。

もしもリードがなくて犬が走り出したら、圧倒的に犬は姿が見えなくなるほど遠くへと走り出し、わたしたち人類は追いつくなどできません。

だから犬が山歩きをするときに「大丈夫」などと励ます余裕があるなら、もっと人の方が自分のバランスをとって歩くことの方が大切です。

※子犬ではなく成犬であってもこれが一番大切なこと。

子犬にとって大変なのは身体的能力のことではありません。

テリトリーを離れるという行為が子犬にとってはとても大変なことなのだと理解してあげましょう。

子犬は生後6ケ月になるまではほとんど自分の生活圏をでることはありません。

生活圏とは巣穴まで自力で戻れる距離のことです。

この範囲は犬によりますが都市空間では数メートルしかありません。

あとは親犬について歩くだけ、その距離すらたいした距離ではありません。

危険があったら巣穴に戻ること。

これが子犬のルールだからです。

その子犬が移動した巣穴であるクレートからかなりの距離を歩いて進むわけです。

飼い主がそばにいるのだとしても子犬にとってはこれはかなり大変なことです。

ただ山から遠ざけられていた子犬たちは、テリトリーからかなり離れていることなど忘れてしまい、ただ山の臭いに誘われるように山を歩いています。

この臭い嗅いだことがある…。

子犬の脳はそう思っていることでしょう。

都会から山までの車での移動。

テリトリーを離れて歩くこと。

この二つのストレスがかかることを前提で子犬に山で過ごすことを体験させる価値がないかというとあります。

でもそれは人や犬がたくさん集まるキャンプに連れていくことでもないし、田舎のドッグランで走らせることでもありません。

子犬が安心して自分の周りの数メートルの範囲の情報を受け取り、その中に安心を獲得できるように入念に準備された空間の中で、子犬の脳はゆるみはじめ混乱を整理する時間を得るのだと思っています。

子犬の脳内のことをセンサーをつけてみるわけにはいきませんが、子犬の表情筋のゆるみや目の柔らかさを取り返したのを確認すると「自分は犬という動物だと思い出してくれたのかな。」と安堵します。

年末年始は大掃除の時。

犬たちが山で過ごせるように七山にこもるようにしました。

今年は帰省もしないし犬との時間を大切にしたいと考えている方はお気軽にご予約下さい。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

家庭訪問クラスの応用で「福岡市内の山でトレッキングクラス」を開催しました。

家庭訪問レッスンを利用して近くの山でトレッキングクラス

 

家庭訪問トレーニングクラスはプライベートクラスです。

このクラスを継続しているひとつの理由は様々な環境に応じたトレーニングが可能になるからです。

今日は訪問クラスを利用して飼い主さんのご自宅のすぐ近くの山にトレッキングクラスに行きました。

オポが生前にもオポを同行させての山歩きクラス、海や川へ水泳教室などを開催していました。

普段のクラス時間60分ではできないので少し時間に余裕がないと難しいのですが、今日はその余裕があったということです。

特に長い間訪問レッスンを続けて下さっている生徒さんの犬ちゃんは、ご自宅ではほとんど問題なく過ごせるようになっています。

レッスン内容はどんどんと高度なものになっていくので、七山でのトレッキングクラスへと移行される方もいます。

しかし普段は車がないなどの理由で七山に起こしいただけない生徒さんもいます。

みなさんのご事情や生活スタイルにあった形で最善のクラスを提案するのが自分の役目です。

 

犬と犬の社会化とは心地よさを「共感」することから

 

この日はお預かりクラスで滞在していた犬ちゃんを同行させていただきました。

犬同士の相性、犬の管理にどの程度の影響がでるのか、ある程度の予測が立ちますので事前に相談した上での同行です。

実際に山を歩いてみると、具体的にこのようなところではこうした方が良いとか、リードの持ち方とか、歩き方とか、声のかけ方など、具体的にアドバイスができるのでこちらもとても指導しやすいです。

しかしなんといっても生徒さんと犬ちゃんといっしょにトレッキングクラスをする中で、いっしょに気持ちの良い時間を共有し社会化を高める時間を過ごすことができることです。

犬と犬、犬と他人が仲良くなるということは、お互いを触りあったりはしゃいだりすることだけではない、むしろもっと自然で大切なことがあると思います。

それはやはり「共感」の二文字につきます。

山をゆっくりと歩いて深い呼吸をして、体を十分に使ってリラックスさせ、適度にエネルギーを放出していく過程。

土や緑の臭いが充満する山の空気の中を歩くことで自分の脳の中にひろがるマップ。

いつの間にか近くをいっしょに歩いている人や犬の呼吸を意識していることに気づきます。

大きな空間と見えない敵を意識する中で自分の味方を探しているのかもしれません。

理由はわからないのですが自然とそうなっていくのです。

歩き始めるときには若干お互いをけん制しあっていた犬たちも、山歩きが落ち着きはじめるとそのけん制もなくなります。

本当に不思議な光景ですがこれが真実です。

犬との関係は奥が深いのです。本当に深い。

深まれば深まるほど今まで無知であった自分に嫌気がさし後悔もします。

でも何も知らないで終わるよりは学んで良かった、これが犬についての私の気持ちです。

だからひとつでも知りたい。学びたい。

明日からまた七山へと向かいます。

お預かりクラスが少し続きそうです。

みなさんの知りたいを私が先に受け取る時間です。

七山寒いだろうな、でもとても楽しみです。


 

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犬と山歩き=トレッキングクラスの効果は頭で考えてもわからないのです。

先日のオポディにたくさんの犬たちと山歩きを楽しみました。

どの犬たちも尾歩山の山歩きトレッキングクラスになんども通ってこられて山に親しまれた犬ばかりです。

飼い主さんと犬の頭の中にはこの山のある程度のメンタルマップが出来上がっており、行動には安定が見られます。

このクラスにご参加されている方に「どうして犬と山歩きをするのか?」という質問をしても答えは簡単には出ません。

クラスにはそれぞれに目的があります。

トレッキングクラスを提供する側としては目的をある程度説明することができます。

でも、トレッキングクラスの目的は飼い主が犬と山を歩きたいという欲求と同じではないのです。

飼い主側の犬と山を歩きたいという欲求の一番は「気持ちがいいから」ではないでしょうか?

数頭の犬たちと飼い主さんの小グループトレッキングはとても心地よく気持ちの良いものです。

少し頭数が多くなるとテンションが上がりますから、ちょっと気持ちいいけどたくさん楽しいになるでしょう。

楽しいが多すぎると気持ちがいいが少し減る感じがするのです。

オポディのトレッキングはまず楽しいで始まり、その後は各自で気持ちがいいを探していただくようなクラスになりました。

なんども犬と山歩きをしているけれど、トレッキングクラスに参加しているけれど、まだ一度も「気持ちがいい」を体感したことがないのであれば、自分の気持ちが目標と達成に集中しすぎているのかもしれません。

何事もチャレンジ、目標があり達成がある。

そうやって頑張って生きてきたのですから、ただ犬と気持ちいいーと思うことができなくなってしまったのかもですね。

犬をいつも触っていたいとか、犬をなでたら気持ちがいいと思っている人こそ、犬との山歩きをおすすめします。

犬と山歩きの気持ちがいいは、犬に触って気持ちがいいを大きく超えていきます。

いつかきっと体感してください。

今年もあと少し、年末まで犬とトレッキングまだまだ行きますよ!


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

犬の小さな変化を見逃さないことが犬との関係をより良くする

ご家庭訪問タイプのトレーニングクラスのために定期的にご家庭を訪問していると、犬の行動の変化を見ることができます。

トレーニングの内容に沿って進められた環境の変化に対する適応。

たとえばクレートというハウスで寝るようになる。

犬用のベッドで遊ぶようになる。

適切な場所に準備された排泄場所に排泄をするようになる。

そして排泄の失敗(トイレの失敗)というのがなくなってくる…など。

これはほんの一部ですが確かにトレーニングやしつけを行った結果に変化した犬の行動です。

ですが、犬の行動はいいことばかりではないし、いつもパーフェクトなわけではありません。

「今週も1回トイレを失敗しました…」

「まだ、とびつきがなおりません。」

「ものをかじるのを止めません。」

「吠えがなくなりません。」

飼い主側はできていない行動をたくさんあげられることは得意ですが、犬ができるようになったことを探すのは苦手のようです。

もう少しはっきりというと、犬ができるようになりつつあること、に気づかれるのが苦手のようです。

0か100。

完璧にできたら「できた」と思えるものも、中途半端な数字10とか50とか80ではまだまだ合格とは言えないので不安になられるのも分かります。

そのことに気づいて説明するのがインストラクターとして訪問している自分の仕事です。

先日まで訪問のときに吠えていたのが今は吠えていない。

最近まですぐに飛びついていたけれどゆっくりと近づけるようになっている。

ハウスの合図に対する反応がかなり高くなっている。

そんな、飼い主さんにとっては満点とはいえない犬の行動も、より良い方向に向かっていることを感じることができたら飼い主さんに報告しています。

これは、飼い主が現在整えている環境整備がうまくいっていますよ、ということなのです。

つまり自信を持ってこのまま継続されて構いませんという、私の中での合格サインです。

生徒さんからは「犬がまったくよくなっていないと思っていたけれど、こうしてお話を聞くと変化しているのがわかりました。」といわれます。

飼い主としてはとても高いところを目指しているので、そこまでにはまだまだ時間がかかるということで焦りがあるのかもしれません。

しかし犬のしつけや犬と関わるということは、完璧になりすぎてしまったら犬はそれだけ年をとったということもであります。

今「犬が出来ている」こと、今「私ができていること」を認めることの方がずっと有益だということを、客観的にみればわかることですが当事者というのはなかなかそうでもないのです。

責任感があってちゃんとしなければという気持ちが強ければ強いほど、犬へのプレッシャーもかかってしまいます。

犬がプレッシャーを抱えているシグナルとしては、しつけの練習の途中で逃げ出したり走り出したりしてしまうときです。

逃走は犬がもっとも得意とする行動なので、走り出すたびに練習を止めていたら練習にはなりません。

ただあまりにも拒否が強い場合には、少し深呼吸して自分にかかるプレッシャーを開放してから再びトレーニング練習にのぞみましょう。

繰り返し行動のしつけの内容はすごく単純で難しいことでも過酷なことでもないのです。

ちょっとの我慢ができれば、どんな犬にもできるようになります。

毎日が犬との闘いであっても良いではないですか。

より良い関係をつくるための闘争です。

犬を愛する気持ちが生まれるなら問題ありません。

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老犬くんが七山で癒しの時間を過ごしてくれること

福岡市の拠点と唐津市七山の山の学校を行ったり来たりする日々。

「先生もお忙しいですね~。」と言われること度々ですが、もうすっかりと慣れてきました。

今日は日帰りで七山まで行ってきました。

いろいろと要件があったのですが、ひとつはグッドボーイハート七山に毎月やって来てくれる老犬くんと癒しの時間を過ごすためです。

移動が犬にとっての負担にならず、七山に来ることが犬にとってのより良い時間になるのであれば老犬くんでも大歓迎です。

季節のせいか夏よりも元気になったような犬くんの姿を見て安心し飼い主さんともゆっくりとお話できました。

七山に学校を構えたことでいろいろと不具合もあったのですが、やはりメリットの方が圧倒的に大きいです。

都会で忙しい飼い主さん、その飼い主を支える犬たち。

時には山の中の透明な空気を吸ってリフレッシュして欲しい。

そんな気持ちで七山の学校を維持してきました。

そして私も同時にこの山の風に嫌なことを吹き飛ばしてもらっています。

コロナ時代に入り蓄積されるストレスは思った以上に大きなものです。

何もわからない犬たちも飼い主や世間のストレスのエネルギーには敏感です。

より良い形でリラックス、心地よい時間と場所を大切にしてきたいです。

 

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