グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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今日もまたトレッキングクラスを開催しました。

ブログの更新がなかなか進みません。

毎日のレッスンで膨大な量の情報を私の中で整理する時間が必要となっていること。

今年は取り戻したい読書時間のための読みたい本が山積みになっていること。

庭の野菜の成長の進退に一喜一憂していること。

移動に莫大な時間と労力を使っていること。

こんなことはグッドボーイハートが始まってからずっと毎年続いていることなのに進まない理由はおそらく自分の処理能力が遅くなっているのだと思います。

それから世の中が混乱と共に犬もかなり混乱していると感じています。

 

迷ったときは自然の進化に戻ること、犬との山歩きの時間は人と犬の関係を築く進化のひとときをおさらいさせてくれる時間です。

今日も多忙な時間を割いてトレッキングクラスを希望された生徒さんたちといっしょに福岡で気軽に登れる山道を犬と共に歩きました。

平日で人もおらずトレッキングになれている犬たちばかりだったので、お互いに距離を近めながら歩くことができました。

階段も多く七山クラスほど時間もさけなかったのですが、それでもやっぱり「気持ちがいい」と感じる時間でした。

犬たちもそれぞれに山の空気を吸い込んでいる様子。

そして大切なのはグループで結束して歩く時間が持てたことです。

グッドボーイハートで学ばれている飼い主さんたちは、安全な犬との登山の仕方を身に着けています。

単独での山歩きはよくいかれているのですが、犬と犬がそろって群れなって歩くという時間は、犬の進化の記憶を呼び起こしてくれます。

といっても、スクールに入ってすぐに山歩きを練習するわけではありません。

山に入る前に家庭の飼育環境という基盤を安定させる訪問レッスンが最初は欠かせません。

犬はファンタジーの道具にされつつありますが、犬はとても現実的な動物なのです。

今こそ犬と何をするのか、何ができるのか、どのように共に生きていくのか、じっくりと考えていきたいものです。

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環境で変わる犬の習性:グループレッスンではおとなしい犬が家庭で吠えるのはなぜ?

家庭訪問レッスンを続けている理由のひとつが「犬の普段の行動が見れるから」です。

来客が来た時の行動、飼い主さんに対する何気ない行動など日常的に犬がしている行動を見ることが犬のことを理解することに直結しています。

訪問レッスンのときに私という来客に対して吠える犬も、学校という私のテリトリーに入ってきたときには吠えません。

来客に対する吠えの理由にもいろいろとありますが、この犬の場合は「自分のテリトリーの中で吠える」という行動のパターンになっているのでこのような状態になります。

例えばですが、スクールに連れてきてもらって他の犬と対面させても吠えない犬も、同じ犬がもし自分の家の周りをうろついていたら吠えるでしょう。

テリトリーの中で吠える行動が身についていて、飼い主が犬の管理者になりきれていない環境の中では、つじつまうのあう行動です。

飼い主さんにしてみると「グループレッスンのときにあんなにおとなしいのに、家の中や散歩中に人や犬に吠えるのはなぜですか?」という疑問が生じます。

犬の飼い主という立場ではよく擬人化が進むので「スクールではおりこうなふりをしている」とか「内弁慶」という言葉で納得できるでしょう。

もうすこし動物らしく語るなら「環境に応じて行動を変える」これが普通です。

むしろ、環境に応じて行動を変えることができるなら、変化の可能性が十分にありますよ、という良いお知らせなのです。

行動の定着化は恐ろしく、環境が変わっても行動が変化しないようになってしまうことがあります。

こうなるとトレーニングや行動修正には困難を極めます。

グループレッスンやお預かりクラスではおとなしく、家庭に変えると吠えてしまうのなら、まだ家庭の中には不安は興奮の要素がたくさんあるということです。

家庭訪問レッスンのときには私の前で犬に対して自制のできる飼い主たちも、犬が飼い主にとびつく姿を見れば普段どのような生活を送っているのか想像できます。

犬は人よりもずっと正直で、むしろ正直に環境に対して反応をしているだけなのです。

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春雨の中のトレッキングクラスで見た犬たちの表情

3月のグループトレッキングクラスはあいにくの春雨の中のトレッキングとなりました。

山に入れば多少の雨なら気にならないからと、上級者の方はいつも小雨決行のトレッキングには参加していただけるのでうれしい限りです。

雨天を避けたくて少し時間を移動させてのスタートでしたが、歩き始めは雨が降りやまずに山歩きがスタートしました。

こういう時に犬の被毛の質の機能性が発揮されると犬は体温保持も楽なのですが、飾り毛の多い小さな犬たちは飼い主さんの足元でうまく雨宿りをしながらしっかりと山を歩きました。

春雨なので寒さは感じられませんが、普段は室内で濡れた犬をあまり見たことがない飼い主さんなら心配ばかりかもしれません。

私の方はむしろ心配よりも見とれる風景がありました。

うっすらと濡れる犬の体の水の光が単純にきれいだなと思ってしまい、雨でも顔を落とさずに歩く犬の姿を見て、さすがに犬だな強いなと感じたのです。

多少の風には胸を張り、多少の雨には頭を上げる、これが犬という動物です。

飾り毛でもしっかりと体を守ってくれる程度の純血種の改良ならまだ大丈夫です。

毛の作りが柔らかくなりすぎで水をはじくこともできないようになっているなら、もう少し屋外で被毛を鍛えていった方が良いかもしれません。

犬は屋外で活動できてこその動物です。

室内でかわいがられるためにだけ生まれてきたわけではないのです。

犬たちの大切な幸せな時間をいっしょに実現させるための犬との山歩きクラス。

来月は最後の日曜日に開催を予定しています。

ご希望の方は早めにご連絡下さい!

 


 

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犬のしつけ方のことでYou Tuber (ユーチューバー)と戦うことになるとは。

ブログの更新が遅れてすみません。

今年は本をよむ時間を作ることを自分のテーマとして課しており、植物の種という生命を育てる時間も増えてしまったので、頭の中で書いたブログが表に出る機会がありません。

少しずつ更新していきますので気長にお待ちください。

さて最近の話題ですが、カウンセリングの時にこの言葉を聞くことが普通になってきました。

「ユーチューブを見て勉強したんです。」

「ユーチューブでやっているとおりに教えてみましたがうまくいきません…。」

「ユーチューブの通りにやっているのに、こんな風になってしまって…。」

昔なら「“かしこい子犬の育て方”という本を読んでやってみましたがうまくいきません。」だったのが、情報の仕入れ先がYou Tubeになっただけなのですが本のころとは少し様子が違う感じなのです。

書籍は出すまでに時間もお金もかかります。

たとえば“子犬のしつけ方”という本を出版するならそれなりの資料が必要だったり、経験のある先生が執筆したり、編集局が膨大な情報をまとめたりして本をつくります。

いくつもの検問を経て本が出版されても、本を買おうという人の手にわたるのはごく一部です。

有料ですし書店に出向いて探さなければいけません。

だったらドッグスクールに通っても同じかと考えて、本を読む前にしつけ方の相談に来られた方もたくさんいます。

ところがYou Tubeは、「タダ=無料」だし、検索したらすぐに出てくるし、検索しなくても「これどうですか?」と向こうから情報を送ってくれます。

動画なので文章を読んで理解するよりも早くそのままの動きが伝わりますし、すぐに犬に試してみることができます。

動画は新しいものが次々と公開されます。

動画は深い理解がなくとも、見て入れば真似して簡単にできそうなこともあります。

むしろ、動画提供者としては、たくさんの方に動画を見てもらうためにだれでもが簡単にまねできそうなことを動画として配信されるでしょう。

サービスの基本姿勢としては当たり前のことですが、その内容がすべての犬に必要なことであるとは限りません。

必要どころか犬によっては、成長を阻害したり、社会性を後退させるなどの不利益を被ることもあります。

しかし、飼い主側にはその判断ができません。

 

むしろ単純なハードルをジャンプさせる芸のようなものをまねさせることの方が犬へのダメージは少ないのです。

犬の成長と発達にかかわる、ハウストレーニングやトイレトレーニング、日々の接し方や散歩のさせ方、自宅環境の整え方などを動画で一律に伝えようとしても難しいものがあります。

動画配信には対話がなく、飼い主さんの理解を深めることには限界があるからです。

私がなかなか動画配信サービスに踏み切れないのもここに意味があります。

SNSを活用できなければ時代遅れと捨てられそうですが、やはり私は飼い主さんと向き合って話し合いながらいっしょに犬を育てていきたいのです。

オンラインクラスであっても、飼い主さんと情報を交換しながらできるだけ身近に感じられるように取り組みたいのです。

もしかしたらYouTubeでも犬の真実を伝えている番組はあるかもしれません。

動画を見て学ぶなら、深く深く考えてそれが犬に与える影響まで考えた上で、実践するかどうかを決めて下さい。

犬は忘れやすい動物だと思われていますが、犬も傷つきますし再学習には時間がかかります。

You Tubeで犬のしつけ方を学んだけどうまくいかなかったとかいっていない気がするという飼い主さんは、今すぐに直接どこかに家庭犬スクールで話を聞いてみてください。

ドッグトレーナーも家庭犬インストラクターも急激に増えたのです。

まだまだみんな学びながら成長しているはずです。

飼い主さんのたくさんの疑問や質問が、私たちを成長させてくれます。

だからたくさんの質問をぶつけてください。

そのことで私を含めた犬のしつけのプロが成長していくことを期待してほしいのです。


 

 

 

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春の里山で犬とのトレッキングは「好機が来るまで待つ」こと

唐津市七山のグッドボーイハートの家周辺では、ブンブンと羽音が聞こえるようになりました。

梅の花や庭先のサクランボの花に、羽のある生物が集まってきています。

週末の日曜日は3件のトレッキングクラス…。

ということは自分は3回続けてトレッキングをするということです。

以前なら5回の往復は平気だと余裕を持っていましたが、加齢という自然現象の前に慎重かつ慎重にテンションを保ちつつ挑みました。

山歩きが馴れている犬、山を駆け上がっていく犬、初めてのトレッキングなど犬と飼い主さんが豊かな時を積み重ねるひとときを共有させていただきありがたいです。

山の春の天気は不安定で、晴れたかと思えば通り雨、かと思えばお天道様が顔を出すなど上手に付き合っていかなければいけません。

今日は雨だからと家に引きこもってしまったら何もできないのです。

「好機が来るまで辛抱強く待つ

実は犬が一番得意とすることです。

天気がよくなるまで辛抱強く待つ、良くならなかったらそれなりにその時間を楽しむこと。

これが山遊びのお約束だと思います。

愛犬のオポのOPPOはopportunityの意味を含めました。

「好機が来るまで待つ」

これもまた犬と楽しむコツかなと思います。

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「先生には犬のテリトリーが見えるんですね。」というコメントについて。

家庭訪問レッスンのメリットは、犬が育っている環境を細かく見ることができるということ。

次に、犬の普段の行動を直接自分の目で確認することができるということ、です。

他にもたくさんのメリットがあって、その中に飼い主さんとマンツーマンで話ができるということがあります。

セミナーはゼミ形式のクラスでは、他の方が気になって質問できない方もたくさんいます。

こんな質問聞いてもいいのかなとなるところをマンツーマンだと次第に遠慮せずに質問してくれます。

中には「先生何歳ですか?」といった質問に及ぶこともあるのですが、その前にもっと犬のことで聞きたいことが山積みであるでしょう。

その生徒さんからの質問は私の発想の思いもよばない内容になったり、ああそこがわからないのかとか、ああそんな風に感じられるのかとかそうした飼い主さんの味方や考え方を知る貴重な機会です。

先日、家庭訪問レッスンに伺ったときに、生徒さんと「犬のテリトリー」の話になりました。

もう数年クラスを継続されていて、飼い主さんの理解力や情報力は上級者レベルです。

駆け出しのドッグインストラクターよりは圧倒的に高いレベルの知識を備えていらっしゃるような状態です。

犬の行動がどのように決められいくのか、表面的な話ではなく「犬のテリトリー構成

という行動学的な内容でお話しすることでより犬について興味を持ってくださいました。

その説明が終わると、こういわれたのです。

「先生には犬のテリトリーが見えるのですね。」

これは質問というよりも感想にあたるコメントです。

ですが質問同様に「なるほど、飼い主さんはそのように見ているのだと知ることができました。」

 

わたしはこうお答えしました。

「私が見ているのは、犬がテリトリーを守っているとき、そして私のテリトリーを侵害しようとしているとき、の二つなんです。」

そうすると飼い主さんはとても納得された様子でした。

 

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されている方なら、きっとこの言葉の意味を分かっていただけると思います。

こうして私はどのような説明をすれば、飼い主がより早く理解にたどり着けるのかをクラスを通して学んでいます。

この数十年の空いたに何件のプライベートクラスを開催したのか数えることもできませんが、この間に生徒さんからたくさんの質問を受けることで自分も学びを重ねることができました。

以前、とても有名な方(誰であったか思い出せないのですが…)がこんな感じのことを言われていました。

まず自分が理解するのに1年かかったらそれを人に説明できるようになるのにさらに数年が必要になると。

このことは全く自分に当てはまります。

私がわかっていることを人がわかるように説明するのにとても時間がかかるのです。

自分の中での消化する時間というのが必要になるからです。

だから気長にお付き合いいただきたいと思います。

20年前の私は今の私と別人ですし、10年前に犬について知っていたことももはやほんの少しだったり間違っていることもたくさんありました。

今では結構いい線まで来ていると思います。

すごく時間がかかりたくさんの学ぶ時間をいただきました。

と思ったら結構年齢もとってしまい、せっかく学んだことをどのようにみなさんにお伝えしていったらいいのかと今考えているところです。

とりあえず、ブログという方法があります。

もう若い方は文字もあまり読まないらしいですが、動画配信まで遠いのでブログをつづっていきます。

どなたかもっとできる方は、それぞれの立場で犬にとって大切なことを伝えていってください。

お預かりクラスで伸びをするレオンちゃん

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梅の咲く季節に七山では別世界の雪景色の中で興奮する若い犬くん。

今日は冬の呼び戻しで大変な雪になりました。

この雪、七山でもおそらくこの池原地区だけろうなと思っていましたが予想通りでした。

唐津や七山の中央付近では積雪はなく、谷間のこの地区だけに雪が集中したのです。

例年のことなので驚くこともありませんが「あーまた雪か…」と作業が増えるのと体力を使うので朝からテンションが下がりっぱなしです。

ところが、当然のことながらお預かり中の若い犬ちゃんはテンションマックスとなりました。

地面をにおいとりしながらのジャンプジャンプ。

走る走る。滑る滑る。

いつもなら興奮を早く収めたいのですが、生涯ではじめてのこんな大雪に興奮しない子供だとしたらそれはそれで感受性が疑われます。

まだ1歳くらいの少年犬には許される不作法のいろいろ。

大爆走に付き合いながら、飼い主さんの代わりに写真とビデオを撮り続けこちらは足も手も体も凍り付かんばかりです。

若い犬ちゃんはまったく収まることなく遊んでいますが、適当に切り上げさせないとその後が大変です。

時間をみてはクレートで休ませると繰り返し、今日一日雪を楽しみながら、私はいろいろと雪作業を重ねて一日が終わりました。

飼い主さんには写真を添えてお預かりの報告をしました。

天候の変化に犬の行動が変わり、それも含めての行動を管理するのが私の仕事です。

自然を体感させる良い機会となりました。

ということでブログがなかなか更新できない言い訳をしました。

書きたいことは山ほどあります。

今しばらくお待ちください。

Posted in 日々のこと, クラスのこと

「自然が好き」とは簡単にはいかないが「自然の中にいる犬が好き」なら納得できる

福岡の都市空間を車で行ったり来たりする仕事をもう長く続けています。

家庭訪問形式のトレーニングクラスをどうしてもやめることができないからです。

一時は博多駅の近くにドッグスクールを持って、そこに通学で通ってきていただいたこともありました。

しかしやっぱり犬の問題となる行動に取り組むためには、犬の社会性を養う方法をお伝えするには、最初はご家庭が一番だという結論に達しました。

犬が日常生活を暮らしている家庭の中での「様子=行動」の実際を見た方がより犬のことがわかり、その環境の中で起きている問題を解決する糸口も見つけやすいのです。

しかし同時に犬には自然と関わる時間がすごく大切なのだということをお伝えしたいとも思っています。

家庭訪問クラスを続けながら、いつかチャンスをつくって犬といっしょに七山のグッドボーイハートを訪れてくださる機会を私が一番待ち望んでいます。

今日もまたはじめて犬ちゃんとご家族がいっしょにグッドボーイハートの尾歩山にトレッキング体験に来てくださいました。

小さな子供たちもいっしょに、ワーワーと楽しく山を歩きました。

まだ小学生だというお姉ちゃんもバランスを取りながら、数か月の犬ちゃんといっしょにはじめての山歩きです。

「山に来るのははじめて?こんなところはどんな感じ?」と聞いてみました。

「気持ちがいいから好き、でも虫が嫌い!」

子供は正直です。

私だって答えは同じです。

自然はとても気持ちがいい、でも虫は大嫌いです。

でも私が虫が嫌いだからといって自然の中で過ごす犬の姿を見る機会を失うことは考えられません。

すべてを受け入れることはできないかもしれない、それでもやっぱり自然は犬にとって必要なのです。

 

少々くだらない話ですが、パソコンに出てきた「あなたの将来の夢を探す適職診断」というアンケートに答えてみました。

35個のたわいのない質問に答えると自分の適職が出るいうものでした。

結果に苦笑しました。

「あなたは・・・

自然と触れ合うのが好きなタイプ です。」

ということで、納得せざるを得ない結果となりました。

 

今日はいっしょに参加してくれた小さな未来の少年に「ぞうさんは?」

といわれてしまいました。

ぞうさんもたしかに自然の一部ではあるけれど、ここでは準備できそうにありません。

身の丈にあった自然のサイズの中で犬の世界は広がります。

虫が出動を始めています。

戦いが始まります。

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「今は犬のことを知ることが楽しいと思えるようになりました。」といううれしいお言葉

題目の言葉は先日トレッキング中に生徒さんから伺ったうれしいお言葉でした。

今は犬のことを知ることが楽しいと思えるようになりました。

一字一句同じではないと思いますが、こんな言葉でした。

犬のことを知るのが楽しいなんて当たり前じゃないかと思われるでしょうか。

決してそんなことはありません。

グッドボーイハートに問い合わせをされる方の9割の飼い主さんは、犬に何か解決しなければいけない問題があって連絡をしてこられるのです。

問題とは、トイレの失敗、吠える、かみつく、いたずらする、他の犬に吠える、他の犬が苦手、家族に吠える、留守番ができない、散歩中に引っ張るなどいろいろです。

ただその犬の行動を飼い主が困ったと感じて犬のしつけ方教室とかドッグスクールとかで検索されてグッドボーイハートに連絡をしてこられます。

犬の問題とされる行動を解決するためには、犬のことを知る必要があります。

犬のことを知るというと、犬がどういう犬なのかを知ることだと勘違いされています。

実は、犬のことを知るというのは、犬がどのような状態であるかを知るということです。

同時に、なぜ犬がこのような状態になっているのかを知る必要があります。

ところがここで飼い主は愕然とします。

もっと正確にいうなら愕然とさせられるのです。

なぜなら、犬が他の犬に吠えたり、散歩中にリードを引っ張ったりする行動のそうなった理由の多くは、犬の性格にあるのではなく、飼い主が犬に対してやってきたことにあるからです。

飼い主さんは状況を知る、理由を知るたびに当惑されるのがわかります。

とても苦しいことではありますがここを超えていかなければ、犬との関係を改善することはできません。

何が悪かったのか、何が犬にとって適切ではなかったのか。

その過程で飼い主が自分自身を否定する必要はありません。

でも犬のことを好きで好きでたまらない、犬のことを大切だと思う飼い主さんこそ、自分のせいでと苦しんでしまいます。

でもトレーニングを進めていくうちに犬に変化が訪れます。

変化した環境が犬に新しい作用をもたらしはじめ、犬自身が変わり始めるからです。

このころになると、飼い主は前向きに犬のことを直視して積極的に犬を理解することに取り組めるようになります。

そして多分「犬ってすごくすばらしい動物なのだ」と感じるのです。

犬のことを知ることが楽しいと思えるようになったという言葉は、飼い主自身の変化を知るとても深い言葉です。

グッドボーイハートで学ばれている方ならきっと共感していただけると思います。

グッドボーイハートはそんなすばらしい飼い主と犬が学ぶ学校です。

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格闘家の飼い主さんと格闘家のダンナくんの間に割り込む本家格闘家「?」を愛する私の意見

先日グッドボーイハート七山に通学レッスンを受講するために来てくださった生徒さんと私のダンナくんと私の三人でディスカッションになりました。

テーマは「ザ・格闘」。

なぜならその生徒さんは格闘技の現役の先生で黒帯の強者。

対するうちのダンナくんは自称格闘家で格闘技のことを話し出すと体も動き出すほどの本物。

この二人の格闘家の「格闘」の話を横で聞きながら横から突っ込みをいれる私がいました。

格闘家の二人に言わせると「格闘技は構えの段階で相手がどの程度かわかる」とのことなのです。

それなら犬も同じことです。

犬だって相手を目の前にすれば相手がどの程度かわるし、賢い犬なら勝ち目があるかどうかも分かります。

いつもリードをつけられていて勢いだけあるのに本気でやりあったことのない弱い犬は、本当は弱いのに自分は強いと勘違いしていることもまれにあります。

そんな犬にも本気で向き合い続ければしつけの細かいテクニックなどある程度あれば十分です。

ところがこの二人の格闘家のどちらもが、小型犬にとびつかれ、なめられるという状態なのです。

私から「すきがありすぎる」「構えがたりない」と叱責されてしまう格闘家たち。

ダンナくんの言い訳によると「それはね、構えてないからだよ!」とのこと。

なぜ構えないのかと尋ねると「だってかわいいから…」というのです。

そして続けていうにはこうでした。

「相手を倒していいというのならいくらでも戦える。

だけど相手をいなして収めるとなるとそうはいかない。

相手をいなして収めるためには相手の3倍以上は強くなければならないから…」

ということでした。

ここでいう「いなす」とは犬の世界の「服従関係を結ぶ」という意味です。

決して力で服従させるということではありません。

犬と対立してやっつけるならすごく簡単。

でも犬が自分に服従したいと思うかどうかとなるとそう簡単ではありません。

なぜなら犬こそ本物の格闘家の末裔だからです。

山の中に暮らす犬などスキなどあればいつなんどき誰にやられてしまってもいいような状態です。

食ったり食われたり、争ったり奪ったり、この繰り返しが自然の中ではいつも行われています。

人は囲いの中で家畜を育て誰とも争わないのようなふりをしています。

でも犬の血の中に流れているのは「やんのかおら」の世界なのです。

その格闘家の末裔の犬が従っても価値があるという人間になりたいのならすごく強くなければいけません。

その強さは犬を叩いたり殴ったり痛みを与えることではありません。

動物として自制がきき、精神力が強く、忍耐強く、賢く、強靭な犬からみて「こいつなかなかやるな!」と思わせるような人であるときに犬が従う価値があると判断するのです。

食べ物を与えたり、頭をなでてあげるだけでは犬は安心しません。

犬こそ本物の格闘家として、あなたのスキを見破るのです。

今日もとびつかれたら「スキあり!」ですよ。

押忍!!

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