寒暖の差が厳しい初春の日々、山は寒いので暖炉に張り付いています。
今日は春分の日、まさに分け目の日です。
分かれる境というのは良くも悪くもいろんなことが起きる可能性があります。
良いことはラッキーとして受け入れられるものの、悪いことは落ち込んでしまい受け入れに時間がかかることもあります。
犬のトレーニングや犬との関係作りや犬の成長についても、一進一退になりますから思い通りに進まないことに落ち込むこともあります。
こうしたときにこそ、分け目の力を使って上手く転機を図っていただきたいのです。
休憩するもよし、学びを深めるもよし、ただ前向きな気持ちだけキープできればまた一歩進んでいきます。
ということで、今日は七山校では学びを深める方々の「犬語セミナー」を開催しました。
犬の動画を見ながら犬の行動学を基本として犬そのものについて学ぶセミナーです。
奥の深いセミナーなので最初は難しいと感じることもあるでしょう。
そのちょっとの難しさを越えて参加を継続されると新しい視点が生まれてきます。
犬語セミナーは継続して参加していただきたいため、七山校では毎月1回、福岡では1~2ヶ月に1回を目安に開催しています。
今回の参加者のみなさんは、お互いに犬同志を対面させたことのあるお互いの理解も進んだグループでした。
犬語セミナーの内容もいつもとは異なります。
自分の犬だけでなく、他の犬に対する関心が高まるようになると犬への理解はもっと進むのです。
身近な犬には先入観や思い入れが強くなかなか見えない部分が、他の犬になると客観的に冷静に見ることができるからです。
犬という動物への理解には、客観的視点、冷静な接し方、理論的な考え方もある程度必要になることもあります。
科学的にいろいろと理解していなくても、自然に犬にストレスを与えない接し方をできる方はたくさんいます。
科学的に理解できるようになると、仕組みが分かるということなのですがより学びへの関心が深まるのです。
次回の犬語セミナーは3月29日木曜日に福岡校で開催します。
あと数名受付していますので、ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。
Author Archives: miyatake
<クラスのこと>七山校で犬語セミナー開催しました。
<犬のしつけ方・動画>指定された居場所へ犬が移動するトレーニングで安心スペースを獲得しよう
昨日のブログで、ハンドメイドの犬用ベッドについてご紹介しました。
犬用ベッドは室内飼育の犬には欠かせないペット用品であることもあわせてご紹介しました。
犬用ベッドは、犬専用のソファにあたるものです。
「うちでは人のソファにあがっているから犬用ベッドは必要ない」という反論もあるかもしれません。
しかし、これは違うのです。
犬の一番小さなテリトリー=居場所について知れば知るほど、犬用ベッドの重要性がわかるようになります。
また、人が管理しなければいけない室内飼育環境という条件の中では、犬を指定の居場所に移動させなければいけないことも多くあります。
実は、室内は屋外よりも刺激が多く環境が不安定になりがちなのです。
そこで、犬が不安定になる前に犬に安心できる居場所へ移動するように誘導するトレーニングを行います。
生徒さんにお願いして2回目の練習風景を動画撮影させていただきました。
イメージのための提供動画ですのでほんの少しですがどうぞ。
「ベッドの合図で犬用ベッドに移動するトレーニング中の犬ちゃん」
撮影のために少し緊張感が漂いますが、いつもはもっとリラックスです。
フードの誘導は使っていません。
フードは必要のない場合にはできるだけ使用せずに、本来の姿に近付くように練習しています。
いつもは少し興奮しやすい犬ちゃんなのですが、全てではありませんが少しずつ落ち着く時間が見られます。
こんな数秒の動画の中にも、犬を知る大切なメッセージがたくさん詰まっているのです。
この犬ちゃんのご家庭の犬用ベッドは、このあとハンドメイドの極上品に変わっていました。
よりリラックスし安心できる居場所を提供したいという飼い主さんの真心が伝わってきます。
犬に愛情を持って可愛がるということは、犬を撫で回すことではなく、犬を理解し必要なものを提供することです。
それには、物理的に必要なもの、発達として必要なものがあります。
発達として必要なものの中には、犬が学習の機会を提供した結果得られるものがほとんどです。
犬用ベッドを活用することは、犬にこの二つを提供することにつながります。
<日々のこと>ハンドメイドの犬用ベッドに驚いたこと
グッドボーイハートのレッスンで欠かせないペット用品のひとつに室内の犬用ベッドがあります。
なぜ、欠かせないのかというと、犬の大切な居場所になるからです。
レッスンを受講された生徒さん方は、この重要性を認識していらっしゃるでしょう。
だからこそ、犬用ベッドは安心、安定、快適を条件に選びたいのです。
ところが市販のベッドにはなかなかこれといったものがありません。
それで、グッドボーイハートではお薦めの犬用ベッドとして「エルエルビーンのドッグカウチ」をご紹介しています。
しかしエルエルビーンのベッドは高いし、極小のチワワちゃんたちには少し大きいと感じてしまうこともあります。
そんなときに家庭訪問レッスンで伺ったご家庭で、素敵な犬用ベッドを発見しました。
こちらです。
すごく素敵な犬用ベッドですね。
色柄だけでなく安定感があり、コットン時のやさしい肌触りでした。
このご家庭では、犬用のクレートカバーも専用の素敵なものを持たれていたので、もしはこれはハンドメイドではないか?いやそれにしては凄すぎると思いつつ、恐る恐る尋ねてみました。
「これって、ハンドメイドですか?」
「はい、そうです。」
即決のお答えでした。
そのあとは写真を撮らせて欲しいとお願いして、たくさん撮影しました。
もちろん私は作れないのですが、ミシンを持っているみなさんなら、見様見まねで作られるかもしれないと思ったからです。
ベッドの詳細はこんな風です。
カウチ部分には綿を詰め込んであるそうですが、ちゃんと自立していて安定感もあります。
ハンドメイドのベッドを作ることができる技量をお持ちのみなさんはぜひチャレンジしてみてください。
もし、そうした技量がなくやはり市販のものしか買えないという方には朗報があります。
あのエルエルビーンのドッグカウチがセールになるかもしれないとのことでした。
毎日まめにチェックしている生徒さんから教えていただきました。
LLビーンドッグカウチの通販ページ
高価なことが唯一の欠点であるエルエルビーンの高級ドッグカウチとドッグベッドがお安くなるのであれば、本当におすすめです。
いずれにしても使うのは犬たちです。
安心・安全の居場所を獲得してゆるりと休めるよう、飼い主さんの協力よろしくお願いします。
<犬のしつけ方>犬の社会性について:父親不在で荒れるオス犬たち
犬は性別によって行動のいくつかが明らかに違います。
中でもはっきりとしているのは、争う相手が基本的には同性であることです。
オスとメスという生き物に分かれていることと、オスとメスの存在によって子孫を増やしていくという仕組みはヒトと同じです。
犬を擬人化することはおすすめしませんが、仕組みが同じ部分については自分たちの種に置き換えて考えても結構似ているところがありますので参考にしていきましょう。
犬のオスはオスと緊張感が高く、多くのオスはメスの非礼な行為や乱暴なコミュニケーションには寛容です。
どうでしょうか。ヒト社会に置き換えても納得できる傾向ではないでしょうか。
そのため、オス犬が散歩中に眼をとばしたり、吠えて緊張したりする傾向があるのが、相手がオス犬のときだけということもよくあることです。
犬の社会的順位については、そもそも交配の権利を争うために行われるという意味もありますが、オスの場合にはもっと深い意味もあります。
オス犬たちはグループで行動し防衛や攻撃を行う体制を整える必要があります。
近隣では、互いのテリトリーを構築したり、もしくは数頭でグループをつくったりと、オス犬ならではの社会関係が進められます。
昭和一桁時代であれば、犬たちは夕方になると係留から解放されて、犬同志が集まるコミュニティを形成していました。
その中では、オス犬の序列が自然とつくりあげられ、ボスを呼ばれる犬もいたことでしょう。
弱い犬は弱い位置におさまり、犬だけで作られたオス同士の序列はある程度安定したものであったのではないかと推測します。
ところが、最近のオス犬たちは少し変わってきました。
リードや室内といった拘束環境から解放されるときがないため、犬だけのコミュニティを持たないこともひとつの理由ですが、ある傾向がオス犬のけん制行動を複雑していると感じています。
それは、家庭に父親という存在が不在のまま育つ社会性についてです。
犬社会であっても、オス犬が一番先にぶつかるのは、同じ群れのオス犬です。
犬からしてみれば、父親と同じ存在にあたります。
強く、恐ろしく、また尊敬する存在でもある父親役を果たす犬の存在は、若いオス犬の横暴な態度を改め、冷静さを引き出し、抑制をつけさせる大切な存在なのです。
ところが、飼い主という人が親役を引き受けるようになって、この父親の役割が不安定になってきました。
飼い主さんの中には女性ひとりで犬を飼われる場合があること。
父親の存在が家庭の中で小さくなってしまっていることなどがその理由です。
家庭の中の父親が犬のしつけに細かく関わって欲しいということではありません。
お世話は母親や子供たちが協力して行うが、家庭の中に父親という要が存在するかどうかが重要なのです。
犬は非常に社会性の高い動物で、飼い主家族の社会的関係についても熟知していると感じることがあります。
家庭内の不和や不安定は、室内飼育の犬に直接的に影響を及ぼしてしまうことを否定できるでしょうか。
家庭に父親の存在がはっきりとしない状態で育ったオス犬は、甘えが強く社会的力に従うという社会性を身につける機会を失ってしまいます。
では、女性ひとりで犬を飼うことは無理なのかというと、そうではありません。
女手一つで見事に子育てをされる母親もいるからです。
ただ、その場合には、女性は時には父親という存在に変わって、威風堂々と接する必要があるということです。
それには、体力も気力も必要です。
オス犬育てが大変な理由はここにあります。
たかが犬育てですが、犬と向き合ってその成長を見守り、動物として必要な発達の機会を提供するとなると莫大は時間と空間と気力が必要なのです。
オス犬がお母さんべったりなら早急に家族会議が必要です。
すべてのオス犬が自信を持ち役割を発揮する場を得られるよう願ってやみません。
<おすすめのアイテム>車専用の犬用クレートは使えるのか?
グッドボーイハートでクレートトレーニングを習得されたみなさんなら、クレートの重要性について理解を深めてくださっていることでしょう。
クレートの活用法のひとつに、移動時の利用というのがあります。
最近は車も広々空間で、座席の移動が可能になったり、車で宿泊できるなどスペースはかなり広くなってきました。
しかし、タイプによっては座席の座り心地を重視したものもあります。こうした車ではフラット部分の確保が難しいため中型犬以上の犬のクレート設置は結構大変です。
後部座席にクレートを乗せられたとしても、クレートが中途半端にのっているため不安定になったり、クレートをささえる台座を設置する必要が出ることもあります。
後部座席は平ではないため、振動によってクレートが微妙に揺れるなどの欠点もあります。
後部座席にしかクレートが乗せられないようなシート形状の場合でも、車のバッグスペースは十分に余裕がとられているようです。
海外ではよくみかける車専用の楕円形タイプのクレートが、こうしたケースでは最適です。
車専用のクレートになるので、予算的にもなかなかおすすめできないのですが、設置されている方がいたので写真をいただきました。
七山で撮影したので太陽光がすごいですが、こんな感じでうまくおさまっています。
車のバッグスペースを最大限に利用した設計になっています。
クレートの入り口の網部分がバリケンネルなどと比較すると細くてもろいように感じましたが、クレートトレーニングが完了していれば特に問題なく使用できます。
底の安定性が高いので揺れが少なく犬も落ち着いていられます。
飼い主さんに尋ねると、自分も運転に集中できるとのことでした。
もちろん、ちゃんとカバーをかぶせて利用していただいています。
床面はすべらないようにマットを設置しています。
写真のサイズで20キロ前後くらいまでの犬が利用可能なサイズでしょう。
もうひとつの利点は、犬に後部座席を占領されないため、人も車に乗れるということです。
気温が高くなってきましたので、犬を車に置いて離れることだけはさけていただきたいですが、
ご家族で上手の車用クレートなどの備品を利用して、これからのお出かけの季節を犬と楽しんでいただければと思います。
写真の商品は「アトラス キャリーケージ」というものです。
移動は犬にとって大きなストレスでもありますから、
より優れた犬用グッズで犬も飼い主も快適に移動できることは大切なことです。
備品の購入には資金も必要ですが、長く使うためには早めに購入することでしょうか。
また、良いお品を見つけたら紹介していきます。
<犬のしつけ方>動物同士の距離感:犬と人、犬と犬、人と人
先日から風水講座に参加された生徒さんたちが、それぞれに自宅の間取りを持参されていたのを見ました。
グッドボーイハートの生徒さんがほとんどなので、家庭訪問トレーニングで間取りをある程度把握していたご家庭もあるのですが、リビング以外の間取りについては想像する範囲でしかないので、こうして図面を見ると間取り図面からメンタルマップができあがって、より詳細にご家庭の空間についてイメージできます。
今回は風水判定のために間取りが必要だったのですが、犬のトレーニングの場合は犬の空間スペースの利用の提案と限界について考えるために、間取りはとても重要です。
日本の住宅は犬を室内で飼う文化のある海外諸国と比較しても、圧倒的にスペースは狭いのです。特に核家族化が進むと同時に、ひとり暮らし、ふたり暮らしといった家族の少ないご家庭で犬を迎え入れされることも多く、必然的にスペースの狭い空間に犬が生活するということになってしまいます。
室内空間は屋外空間の影響も受けます。
たとえば、七山校であればドアを開ければ、すぐに広い庭と山にアクセスできます。
境界線沿いに他の家もない上に、周囲は森なのでその空間の広さによる開放感は特別なものです。
ところが、都心住宅になると庭もありません。マンションのベランダは有効利用したいものの、そこから外部にアクセスできない環境は犬にとっての孤島を意味しています。表現は悪いですが、都心の室内飼育ではよほどの大邸宅でない限り、犬は軟禁状態を強いられているといっても過言ではないと思います。
そしてその軟禁状態の上に、室内では犬と人が狭いスペースを共有することになります。当然のことながら、お互いのスペーシング(間隔をとること)は難しくなります。
ところが人は犬に対するスペーシングには無頓着なことが多いのです。抱っこやいっしょに寝るなどの犬に対して密接に行っている行動を、人に対しては行わないはずです。赤ちゃんは別ですが、一般的に大人になった人が、上記のような密接度で人に接するのであれば、それは愛撫とか闘争といった特殊な密接に近付く距離感のことになります。
犬は人のこうした過剰に接近してくる接触の距離感によって、依存と闘争を芽生えさせます。飼い主にまとわりつく犬が、他の犬や人を闘争相手とみなしたり、依存状態がいつも動くものを追い回すなどの行動につながっていくからです。
この室内の狭さが生み出す犬と人の距離感は、犬と犬が小さなサークルやケイジにいれられて発生する距離感と似ています。実際、子犬のころから落ち着かない犬のほとんどが、小さなサークルやケイジに他者と共にいれられて飼育されています。
犬も人も、どちらもスペースをきちんととることのできることで、自分の安全と安心の感覚を得ています。スペースをとるということは、お互いの関係性を築いていく上で最大限に大切なことではないでしょうか。むしろ、愛情の高さや好きの度合いよりもずっと重要だと思っています。
スペースをとるというのは、空間を区切っていくことではありません。ここではクレートなどのテリトリーのことを差してはおらず、共有する空間でのスペースの安定性のことをお話ししています。
日本の家屋はもともと狭かったのです。狭いから寝る場所の布団をあげて、昼間は家族スペースとして利用したのです。ダイニングの各自の小さな卓袱台すら、食後は片付けていた時代もありました。
生活のスタイルがベッドや椅子やテーブルを置いたままにする西洋式に変わったのに、空間は以前よりも小さくなっているというストレスの多い状態になっています。
少しでも空間を開けたいなら、いらないものを捨ててスペースを作るしかありません。結局のところ断捨離ということになりますが、何もしないよりはできることはわずかであってもやってみることです。そのことで何かが変わるかもしれないし、変わらなくても行動できたというエネルギーは次につながっていきます。
あとは、アウトドア空間の有効利用です。散歩や自然空間に出かけてスペースがあることを確認することは、長らく屋外で仕事をすることが生活であった日本人としての空間の上手な使い方でもあります。
先日、七山校を出ると数十メートルでイノシシに遭遇しました。
車のスピードをあけて、距離感をとりゆっくりとついてくと、急いで走り出すことなく少しずつスペースを開けていきます。お互いにスペースを開けようとする意志が伝わっていると感じて、少し気持ちが落ち着きました。
<日々のこと>きれいな空気で気持ちも体もリフレッシュして再生!
週末から犬の預かりクラスを利用してお泊まりに来てくれた犬くんがいたため、久しぶりに七山で過ごす時間をいただきました。
しかも、春らしくほのかに暖かく快晴の週末。
日頃から行き届かない掃除や片付けもすすみ、あとわずかですがお世話になる暖炉の資材の整理もかなりはかどりました。
預かり犬くんの頭上にも日光の輝きがはっきりと見えます。
七山で過ごす最大のうれしさは、空気がおいしいということです。
空気なんてどこにでもあるものです。あるのが当たり前だから感謝することもないし、おいしいと思うこともなかなかありません。
ところが、七山の空気は呼吸するたびに気持ちがいいと感じるのです。
空気がおいしいという表現は本当なのだなと実感できるときです。
おいしい空気を吸い込むと、脳がハッキリする感覚を得られます。
体がリフレッシュするような気分にもなります。
実は1ヶ月ほど前に骨折していることが判明した肋骨のレントゲン写真を再度撮影してもらいました。骨折部分がどのように治癒されているかを確認するためです。
前胸上部の太い部分の肋骨が骨折したのですが、最初にレントゲンで確認したときには、骨折部位が少し上下にずれておりつながるのは不可能かと思っていました。
ところが、ビックリする状態になっていました。
上下にずれている骨折部位から、新しい骨が再生してきて、細いのですが橋がかかったようにつながっているのです。
新しい骨は損傷を補うためにできた骨でした。
そのレントゲン写真を見たときは本当にびっくりしました。
体の中に全く存在しなかった骨がたとえ数ミリとはいえ、新しく出来上がっているのです。
損傷部位の再生に向けて、折れた肋骨をつなぎあわせているではありませんか。
動物の体って本当にすごい力を持っているのだと驚嘆しました。
このような再生が毎日いたるところで起きているのだと思うと、とても自分の持っている能力とは思えず、自分たちが知っている力はほんの少しだけなのだと謙虚にならざるを得ません。
七山でおいしい空気をたくさん吸って、自分のやるべきことがやりたいことと一致してとても楽しく、犬や人が癒される時間を過ごしていただけることが喜びとなっていることが、自分にとっての再生の力のようです。
ほんのひとときの七山時間でしたが、暖かくなってきたらまたみなさんを山歩きにお誘いして山時間を増やしていきます。
犬の体や精神の再生だけでなく、犬と人の関係性の再生にもきっと七山の空気は栄養となってくれるはずです。
<犬のしつけ方・おすすめのアイテム>暖かいから準備したいもの「ペットドア」の魔法について
福岡では日差しが暖かく、室内よりも庭やベランダの方が暖かさを感じられるような日々が増えています。
春の日差しにあたろうと、窓辺のガラス戸の前に寝ていたり、座ったりする犬の姿も増えているのではないでしょうか。
犬の大切なテリトリーである庭へのアプローチについて、犬が自主的に行えるようにするための配慮について飼い主さんに説明する機会が増えてきます。
庭と室内をつなぐドアという境界線に対して、犬が自由に出入りする環境を整えるために使う道具が「ペットドア」なのです。
そもそもペットドアという道具は、室内と屋外を自由に行き来して過ごす猫という動物のために作られたのが始まりなのかもしれません。
猫が出入りするのは構わないけれど、昆虫類が部屋に入ってくるのは困るという理由でペットドアが使われ始めているからです。
最近では、犬の庭への出入りが便利ということで、犬用のペットドアを使っていただいています。
特に屋外で排泄をする犬にとっては、排泄行動に自由が与えられるということで、犬の自律性は大きく高まります。犬も良い状態でひとつの自由を獲得し、人も同じように自由を獲得します。
小さなチワワのリロくんがペットドアを使用していますので、その様子を動画でご覧ください。
実はこのリロくんですが、長らくペットショップにいたため最初は排泄行動が大変不安定でした。
新しい環境を受け入れるのが苦手なリロくんだったので、ペットドアを装着してもなかなか自分でくぐろうとせず練習が必要だったのです。
小さな犬が苦手とするドアの前後にある段差も、いろんな道具で工夫しながら、ペットドアの導入にも受け入れができるように工夫を重ねて、やっとドアを自分でくぐれるようになりました。
このように自分でお庭に排泄をするために出ていって犬だけで帰ってくることをとても想像することはできなかったでしょう。
できるようになったのは、飼い主さんがリロのことを信じたこと、そして提案したインストラクターであるわたしを信じて下さったことなのでとても感謝しています。
→リロくんの成長記録はこちらからどうぞ
ブログ記事「怖がりさんだったリロと飼い主さんの成長の足跡:犬の行動を理解することは飼い主の役割」
庭に出る際に飼い主が気づいて戸口を開ければいいのではないかという意見もあるかもしれません。
もしくは、犬が室内に入るときには必ず脚を拭かなければいけなという家庭のルールの導入もあるかもしれません。
ルールの導入については、人にとってのルールが犬に対してアンフェアにならないように注意していただきたいのです。
そのためには、犬とはどういう動物なのかを理解していただく必要もあります。
ベランダ環境は不安定なので、なかなか外に出ようとはしないかもしれません。
最適なのはお庭があることですが、ない場合でベランダを活用しなければいけない場合にも、ベランダで人が過ごしても気持ちがいいと思えるように整えていただければよいのかと思います。
お庭空間は昔の人にとっては小さな自然でした。
自分が小学生のとろに過ごした庭には、たくさんの木々がありました。
サクラ、梅、ツツジ、ビワ、アジサイ、柿など、他にもたくさんの種類の木々が小さな庭に整理整頓されて入っていました。
小さな自然が庭にあって、昆虫も小鳥もたくさん集まっていました。ヘビやイタチもみかけました。とても懐かしいです。
今は庭空間には自然はありません。それでも、自然につながるひとつの場であって欲しいと思います。犬たちにその空間を提供してあげてください。
ペットドアにはいろんな種類のものがあります。
自分の犬に見合ったものをぜひ見つけてください。
<クラス>犬が快適に過ごせる環境を整える風水講座開催しました。
人の整える室内空間で過ごす犬は、常に環境の影響を受けています。
犬が落ち着ける環境ってどんなところだろう、どうすれば犬が安定するのだろうかという環境整備は、飼い主にはいつも心に留めておいて欲しいことです。
環境を整えるこの技を、風水という視点からヒントをいただいて楽しんで勉強してみようという企画で開催した風水講座の3回目です。今回も、唐津市のサロン「ペタルローズ」の山岸厚子先生に講師をお願いして開催しました。
福岡校では初回の開催ですが、日頃から犬と共有する生活環境に関心の高いグッドボーイハートの生徒さんたちが多数参加されました。
講座の時間は4時間なので長いと思われる方も参加してみたらあっという間で時間が足りなくくらいの内容です。実は2回開催する講座を、犬のために時間が必要な飼い主さんたちのためにと山岸先生にお願いして1回開催に特別編集していただいている特別講座だからです。
講座の内容はお伝えできませんが、まずみなさんにできることでお伝えすると、とにかく「一年間以上使っていないものは捨ててすっきりしましょう。」ということでした。捨てることで気持ちの整理もつくといわれると、その通りだと納得されるでしょう。
簡単に捨てる行為ができるのであれば、お家はすっきりと片付くはずですが、物の価値の高いこの時代ですから、なかなかそうはいかないわけです。大切なものも増えるし、思い出の品も増えていきます。捨てる行為を実現させる方法のひとつとして、自然の中に身を置いてみるというのも最高の活動です。
犬とのトレッキングクラスも片付けの気持ちを高めるのに役立ってくれます。ただ犬を歩くのではなく、山を整備しながら上っていきますのでますますなのです。
こうしていくと、いろんなことがつながっていくのだなと思うのです。
良い事も悪い事もすべて自分が必要としてひきつけているのでしょう。
上手くいく事もいかない事も、自分を成長させるチャンスとしてそばにいてくれているのだと思うようにしています。
感謝の気持ちが生まれれば、いつか人の役に立てる日もくるのかなと願い、未熟なのだから辛抱強く自分に向き合うしかありません。
そんな自分を犬たちはまた辛抱強く見守ってくれていると思うと、がんばろうと奮起します。
グッドボーイハートでは学びの機会をたくさん提供しています。
有効に活用していただきたいので、要望、切望、提案などお気軽にお寄せください。
<お知らせ>3月の福岡校開催の犬語セミナーのお知らせ
3月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。
3月8日に犬語セミナー特別編を開催しましたが、通常の犬語セミナーを追加企画いたしました。
詳細は以下のとおりです。
● グッドボーイハート 犬語セミナー 福岡
● 日程 3月29日 木曜日
● 時間 14時~16時
● 参加費 おひとり2500円(人のみ参加の座学です)
● 場所 グッドボーイハート福岡校 詳しい住所は以下のページよりご覧ください。
→グッドボーイハート福岡(福岡オフィス)
● 定員あり 少人数制の対談式セミナー 定員になり次第締め切りします。
● 申込先 グッドボーイハート在校生はメールアドレスもしくは電話でお問い合わせください。
初めての方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
犬にとって大切なことを学ぶチャンスとしてご利用ください。
犬との関係を真剣に考えるみなさんとの勉強の機会を楽しみにしています。