犬と暮らしていない方は犬が爪切りをしていると聞くと驚かれるかもしれません。
年代的には40代以上の方だったら、子供のころに犬が外飼いだったのが当たり前の時代です。
わたしたちが子供のころは、外飼いの犬の爪切りをすることなどありません。
現在でも、外飼いの犬の多くは爪切りを必要としていません。
に広い庭があってある程度の自由行動が与えられていたりきちんと散歩に出してもらっている外飼いの犬は、爪切りをする必要がありません。
犬の爪は歩くなどの活動によってすり減っていくことで適切な長さを保っています。
ただし、外飼いの飼育環境によっては爪が適度な長さに保たれないことがあります。
動けない狭い空間であったり、硬いコンクリートの上に置かれている犬は爪が伸びたまま曲がってしまうこともあります。
犬の爪は山を犬たちが長時間歩くために作られています。
爪の形にも素材にも構造にも、ちゃんと意味があり「よくできているな」と感心します。
そもそも犬の活動する地面とはどんなものでしょうか。
山の斜面を思い出してください。
岩盤に固められた基盤を湿った土が覆い、そのうえに草や落ち葉のじゅうたんがあります。
犬の爪はしっかりと地面に食い込むようにできていて、つねに湿気を帯びている環境にさらされています。
この適切な環境の中で摩耗していく犬の爪は、乾燥したコンクリートやアスファルトではうまく削れません。
むしろ必要以上に削れすぎたり、削れずに折れ曲がったりすることもあります。
室内生活の犬になると、ますます犬の爪は必要以上の長さに伸びることになります。
そこでこれらの犬たちのために、爪切りが必要となったということです。
定期的にトリミングショップで爪切りをしていただくことは必要かもしれません。
でも、自分の爪も自宅で切るのですから、犬の爪くらい日常的にはご自宅で処理をしてあげましょう。
そこで、今日お勧めしたい犬の爪切りがこれです。
諏訪田というメーカーの爪切りです。
写真は20年近く前に購入したものなので、今は少し仕様が変わっているかもしれません。
諏訪田製作所は国内の有名な刃物の会社です。
爪切りはもちろん人用のものを専門に作ってあったものを、ペット用として開発されて販売されています。
実は数年前に猫用の爪切りだけになってしまいご紹介できなかったのですが、今回ある生徒さんからの質問で再度調べたところ、犬用の爪切りが再販されていました。
それであわててこのブログでご紹介しています。
スワダの爪切りの特徴はニッパー式です。
これが犬が嫌いな爪切りのストレスを軽減させてくれるのです。
犬にとって爪切りがストレスになるのは、切れない刃物で力を入れて切るためです。
たとえば、切れない包丁でトマトを切るといえばいいでしょうか?
そうするとトマトがつぶれてしまいますよね。
これが犬の爪だとすると相当の衝撃があり、内部がつぶれるという違和感と危険を感じます。
当然犬は爪切りが嫌になります。
スワダの爪切りはニッパー式であるだけでなく、その刃の切れ味が違います。
スーッと切れるのです。
ペット用の爪切りでご自分の爪を切ってテストしていただければわかります。
振動なく切れるこの爪切りは、犬に負担がありません。
また思うように爪が切れるのです。
切り方についてはまた次回のブログでご紹介したいと思います。
さて、私の使っていた爪切りは刃がダメになっています。こんな感じです。
でも、大丈夫です。
諏訪田製作所に送れば、刃を研ぎなおして下さいますから、一生ものです。
諏訪田製作所のホームページはこちらからご覧ください。
Author Archives: miyatake
<おすすめのアイテム>犬の爪切りは道具で決まる!犬の爪切りはできるだけ自宅ケアをしたいものです
<お知らせ>3月の犬語セミナー開催のお知らせ
定期開催している飼い主さん向けの犬語セミナー開催のお知らせです。
犬語セミナーは動画を見ながら犬のコミュニケーション、習性などについて学ぶ飼い主さん向けのセミナーです。
グッドボーイハート七山で不定期開催しており、グッドボーイハート受講生以外の方でもご参加いただけます。
● 3月の犬後セミナー 開催概要
日時 2019年3月24日 (日) 12時~14時 終了後にプチお茶会予定
場所 グッドボーイハート七山 佐賀県唐津市七山
参加費 おひとり2500円税込み
お支払い方法 当日
申し込み メールかお問い合わせフォームでご連絡ください。
その他 遠方の方は スカイプ通信でご利用になれます。詳細はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
犬語セミナーはベースが行動分析によって成り立っていますので、行動と心理を理解したい方にはおすすめのセミナーです。
犬のしつけ方を学ぶことは、叱ったりほめたりすることを学ぶことではなく「犬を理解すること」なのですが、なぜかこのことを忘れてしまいがちです。
たぶん、犬の行動を早く改善する方法が犬をほめたり叱ったりご褒美を与えることだと勘違いしてしまうからかもしれません。
もしくは、ネットや本ではそういう方法しか提供できないため、偏りがちになっているのかもしれません。
例えば、排泄のしつけ、トイレトレーニングは叱ったりほめたりすることでできるようになるのではありません。
排泄をしたらおやつを与えるというトレーニングは、本当に不思議でなりません。
環境さえ整えば、犬はみな適切な場所で排泄をします。
では犬にとって整えるべき環境とは何か、それを知ることが犬を理解することです。
犬語セミナーは少人数制のセミナーで楽しくワイワイと開催しています。
お気軽にご参加ください。
<クラス>質問「どうやって止めさせたらいいんですか?」に答えはありません。
毎日のクラスを通して、飼い主さんからたくさんの質問を受けます。
質問があるのはすばらしことなのです。
わたし自身、セミナーに出席したときも終了後は必ず質問をします。
質問はあるのが当たり前ですし、良い質問はセミナーの質を上げると確信しています。
同じようにクラスを受講される飼い主側に質問があるのは当たり前のことですし、良い質問はクラスの質を上げます。
このたくさんの質問の中でも最も多い質問が、「犬の○○をどうやって止めさせたらいいんですか?」という質問です。
特にトレーニングクラスに入られて間もない生徒さんたちからこの質問が出ます。
結論から言うとこの質問に答えはありません。
例えるなら「うちの子供がゲームばかりをするのだけどどうやって止めさせたらいいんですか?」とか「うちの嫁がいらないものばかり買ってくるのだけどどうやって止めさせたらいいのか?」と尋ねているのと同じことです。
犬の場合のこのケースではこんな質問になるでしょう。
犬がとびついてくるのだけど、どうやって止めさせたらいいですか?
犬が家具をかじるのですが、どうやって止めさせたらいいですか?
犬が来客のときに吠えるのですが、どうやって止めさせたらいいですか?
犬が食糞をするのですが、どうやって止めさせたらいいですか?・
犬がリードを引っ張るのですが、どうやって止めさせたらいいですか?
犬がかみつくのだけど、どうやって止めさせたらいいですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・
エンドレスですね。
継続して起きる動物の行動を止めさせる手段はないのです。
継続して起きる動物の行動の大半はストレス性行動というものです。
ストレス性行動はつまりストレス行動、動物にストレスがかかることで起きている行動です。
ストレス性行動は叱ったりほめたりしても全くなくなりません。
悪いと思っているのにやっているとか、私を困らせようと思ってやっているという考え方もいったん横に置いてください。
犬が日常的に落ち着かない状態にあるのですから、犬の生活環境を整える、接し方を変える、犬の欲求をきちんと満たすための機会や環境を与える、犬の習性に見合った環境を提供するなどの根本的な対応が必要です。
そしてこれらの対応は対処法とは違い整備にも時間がかかりますし、飼い主さんの理解と行動の修正にもかなりの時間を要します。
こうした変化を促すことが犬のしつけ方やトレーニングになるのですが、結果を早く求めたい飼い主はどうしても「止めさせる」という思考回路から抜け出せずにフラストレーションを抱えます。
じっくりと犬のしつけに取り組んでいただいても犬の行動に変化が起きるのに数週間とか数ケ月かかることがあります。
犬をよく観察したり理解できる人から見ると変化していくことが事前にわかるのですが、表面的にしか見ることのできない段階では飼い主目線でこの変化に気づくことができなくてつい焦りも出てしまいます。
トレーニングを受けても全く変わらないと感じるのか、少し変わったように思えるになるまでに時間もかかるのです。
焦ってしまい叱ったりほめたりすることに頼って犬の行動を変化させようとすると、犬はとても不安定な状態になっていきます。
叱ることとほめることがしつけだと思っておられるなら、この落とし穴から脱出しましょう。
落とし穴が浅ければ自力で脱出して穴の中から見えているものとは違うものを見てください。
落とし穴が深すぎて自力で脱出できなくなった飼い主さんには、私が脱出のためのはしごを提供しますので自分で上がって来てください。
叱ったりほめたりしようとしてなんとかしようとしているのは、世界が犬と自分だけになってしまっているからです。
私たちを取り巻く世界はもっと広いのです。その世界に気づいていただく機会をつくるためにトレッキングクラスをしています。
とても広く可能性もたくさんあるのに、小さな枠にとらわれているのは飼い主さん、そしてその囚われの中に入っているのが犬です。
どうやって止めさせたらいいんですか?の質問は、トレーニングクラスを重ねるうちに飼い主さんの口からきくことがなくなっていきます。
飼い主さんが変化されたのだなと感じるときであり、インストラクターとしてはとても喜びを感じるときです。
そしてここからステップアップが始まります。
焦らずじっくりと楽しみながら、犬のしつけは結果ではなく過程が人と犬の関係をつくっていくことを大切にしていただきたいです。
<犬のこと>犬が季節を感じる環境が毎日どこかにありますか?
人の暮らしに寄り添うことが生きることになっている現代の犬たちにとって、毎日の幸せって何でしょう。
おいしいゴハンを食べたり、おやつをもらうことだったり、人になでてもらうことでしょうか。
食べたり安心して寝たりすることは犬が生きていく上で一番欠かせないことですから、食事と睡眠と休める場所を持っていることは幸せのベースであることは間違いありません。
でも動物として生きる幸せを考えるとき、これだけで幸せというにはあまりにもさびしいものです。
犬の表情や行動をずっと観察していると、犬たちがちょっときりッと緊張したり、ふんわりして力を抜いたり、目を輝かせているときは、やっぱり自然を感じているときだと思います。
太陽や風や緑や土のにおいをかぎながら、犬の生きる環境の中で少しずつ変化していく小さなことに気持ちが向いてしまうのは人だって同じことです。
例えば犬との散歩中に梅の花が咲いていのを見つけたり、どんぐりが落ちていることに気づいた位r、良い花の香りが漂ってくるときに、世界がちょっと豊かになった気持ちになります。
変化するこの季節の中に生きているということが時間の流れを感じさせるときでもあるし、そのひとときを味われるときでもあります。
そしてこうしたひとときこそ、犬とともに環境を共有し季節の移り変わりを何かの変化を感じることで知覚し、何か特別な気持ちを共感するそんな小さな幸せのときです。
この小さな幸せを全く失ってしまうことを恐れるからこそ、人は都市空間に公園を残し遊歩道を作って木を植えたり花を育てたりしているのでしょう。
さびれた都市空間を犬と散歩をしても、わずかに残された自然にふれることは、散歩のごほうびです。
散歩と同じように自宅の庭の空間で季節の移り変わりに触れることは、自然にふれること。
生徒さんがご自宅で春の芽吹きを見つけた犬ちゃんの写真を送ってくださいました。
木から芽吹く緑のにおいに引き寄せられてにおいとりをする梨江ちゃんの姿です。
実は梨江ちゃんは生まれながらに抱えている病気があり、散歩に出ることができません。
幸いにも梨江ちゃんのご自宅には十分に整えられたお庭があり、梨江ちゃんは毎日多くの時間を庭で過ごしています。
毎日においをとってパトロールをして、庭に変化があるとこうしていち早く見つけます。
散歩に出かけられる犬たちと比較すると梨江ちゃんの世界は小さなものですが、その犬の中にある世界は決して小さなものではありません。
世界は脳が作っているのですが、犬は人のように余計な妄想を膨らませて世界を作ることはありません。
ですが、犬がストレスを抱えすぎると犬の脳は特定の場所にかたまるようになり自虐行動や執着行動、不安行動と特定の何かに執着する萎縮した世界を構築してしまいます。
犬の世界を変えてくれるのは、結局は自然の世界です。
ほんの小さな自然でも構いません。どこか自宅の近くに自然の力を感じられる空間があれば、まずはそこから感性を育てましょう。
小さな梨江ちゃんもまだこれから世界を広げていく可能性も十分に持っています。
実は梨江ちゃんですが、お庭への階段をひとりで降りて自力でお外に行けるようになるのに、数ケ月かかりました。
最初は庭に連れていっても、すぐに部屋に戻ってしまうような状態だったのです。
その段階でお外が苦手と決めつけて梨江ちゃんを室内に閉じ込めてしまっていたら、梨江ちゃんには今の世界はなかったことになります。
何がかわいそうなのか、本当の愛を持って考えていただけると犬にとっての困難もいっしょに乗り越えていくことができます。
犬は最初から自然万歳ではないのです。
犬は慣れ親しんだものから離れるのが怖いのです。
だからこそ飼い主さんがいっしょに歩いてあげましょう。
<本の紹介>犬の見ている世界をもっと突き詰めたいから読んだ「妻を帽子とまちがえた男」
年齢とともに文字が読みにくくなり困難になってくる読書だけど、やっぱり読むと心が落ち着きます。
本を読むということは、すばらしい出会いであり迷路から脱却するための脇道を見せてくれる方法になります。
のめりこんで読む本がそれほど多いわけではないけど、この本は久しぶりに何度もページを行ったり来たりしながら繰り返し読みました。
著者はオリバー・サックス先生で、神経学の臨床医です。
映画「レナードの朝」の原本となる「めざめ」という本を書いた方というと、覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
この「妻を帽子とまちがえた男」で紹介されているのは、さまざまな脳の病気を持つ人々です。
脳の病気によって作られるそれぞれの人の生き方や世界を紹介し、皆さんひとりひとりが、人としてのアイデンティティを損なわずに生きていることが記られています。
病気によって正常に機能していない脳を否定するのではなく、どのような環境でどのように生きることで本人が安らぎや満足を得ているのか、逆に苦悩や困難を抱えているのかという様子を本によって知ることができます。
オリバーサックス先生がそういう視点で患者を見て接していることが感じられるのです。
その中で医師としてできること、またやりすぎたこともやらなかったことにも触れてあり、本を通してかかわるものの立場についても教えられることが多くあります。
この脳に病気を抱えた人についての本について関心を持つのは、やはり犬について知りたいという気持ちからです。
人も様々な環境や事故や病気などにより脳に異変を起こすことがあります。
その脳の異変により人とは違う行動をしたり、把握する環境が人とは違うものになったりします。
そして、それらは人の性格ではないのですが、続くとやがて人格の一部となるものもあります。
犬は人以上に脳にストレスを抱えやすい環境で過ごしています。
犬に対する極端な人為的繁殖、出産時に抱えるトラウマ、幼少期に過ごした環境、成長期に与えられる環境など、これらが犬という動物にとってはあまりにも自然から遠く過酷なものです。
犬も人と同じように脳を持つ哺乳動物です。
その中身の機能性や使い方は人とは違いがありますが、犬も同じように脳の機能を正常に働かせることで行動や情緒の安定をはかっているのです。
犬の脳にどのような変化が起きているのかを飼い主としては行動を通して知ることしかできませんが、オリバー先生も同じように行動を通してその人の生き方を模索していくのです。
自分たちが犬とかかわるやり方と、同じだと思うのです。
人という動物について知り、そして犬という動物についても知ることのできるこうした本が私は好きです。
すべての犬が脳の病気を抱えているとはいいません。
ただ行動の不安定さや、過剰なストレス行動を繰り返すと脳はやはりそのストレスを抱えきれず一部が損傷してしまうこともあります。
だからこそ、早く気づいて環境を整え、もし脳が傷ついても早めにその傷をいやして犬という動物として尊厳をもって生きていってほしいと思います。
そのためにできることを探し、見つかったらやってみる、それしかやることはありません。
犬のことを毎日考えたり学んだりしながらする過程の中で、考えることについてヒントをくれるのは犬について書かれた本ではないのです。
<おすすめのアイテム>犬用ハーブについての追加の意見
先日、ブログで紹介した犬用のハーブについての追加の情報と意見です。
最初のご紹介ページは以下からご覧いただけます。
<おすすめのアイテム>サプリメントも使いかた次第:犬用のハーブは犬の健康のためにおすすめします
犬用のハーブと上手につきあっていくためには、自然療法というものとどうやって折り合いをつけたらいいのかということだと思います。
このことについて、自分が飼い主としてこうやって選んだり考えたりしてきたということをお話します。
たくさんある犬用のハーブを選ぶにあたり、どの商品を選んだらいいのかで迷われることでしょう。
まずはコストパフォーマンス、値段が安い方が良いに越したことはありません。
かといって安かろう悪かろうでは結局お金を無駄に使うようなものです。
ハーブは一度に使う量は少量と限られています。
100グラムのハーブを購入したとしても、小型犬なら1回に与える量は小さじの半分とか4分の1くらいの量です。
ほんの少量なので、100グラムのハーブで半年くらいは継続して使用できます。
ハーブは保管状態が良ければ悪くなることはありませんので、安いものを買うというよりも良いものを継続して使うことを考えて大きめのサイズを購入されることをお勧めします。
価格よりも先行して選択の理由としたいのは、むしろどのハーブが使われているかということでしょう。
ハーブは目的に応じて選ぶものですから、その目的にあったハーブを使いたいからです。
目的の例としては、デトックスとか、消化器系のサポート、関節のサポート、皮膚用など様々です。
目的にあったハーブを使いたいために、ハーブのどんな種類が入っているのか調べてみたり関心を持たれることはとても大切な勉強になります。
以外に身近なハーブが使われています。
たとえば、ショウガやアザミといったハーブも使われていて、人と同じ用途になっているので学ぶことも多いです。
ですがここで一番大切なことを忘れてはいけません。
個々のハーブにはそれぞれに効能的なものがあり、こうした作用がありますよといった分類に分けることができます。
ただハーブの力が本来発揮されるところは、これらの個々のハーブたちの「調合」にあります。
この「調合」がうまくいっていないと、ハーブたちは結束して力を発揮することができず、ただ競うあうだけの存在になってしまいます。
ハーブたちがうまく協力しあって作用してくれるように「調合」する専門家、それがハーバリストなのです。
調合に関しては漢方薬と同じと考えていただけます。
以前、漢方薬局で薬剤師の方に食事について質問されてたときに、雑穀を白米に混ぜて食べる十六穀米かなにかを食べていると自信ありげに話したのですが、それは調合の問題なのでたくさん食べればいいということではないと即答されたときには驚きました。
つまりはハーブも同じように、効果があるからとたくさんとりすぎても意味がなく、経験のあるハーバリストが調合したものこそエネルギーを発揮するということです。
成分的な作用はもちろんあるのですが、ハーブはそれ以上にエネルギーを用いた自然療法のひとつであることを否定できません。
私はハーバリストではありませんし、ハーブの専門家でもありません。
ただ自分が思う犬にハーブを与えるというのは、犬に自然エネルギーをいただくという意味を持っているということです。
ということは、他の癒しと同じように短い間で結果を出そうと取り組むと失敗に終わることが多いのです。
どんな癒しによる変化も、いつの間にかそうなっていたというように取り戻すように変化していくものであって、急激に良くなったと感じられるようなものではありません。
もちろん、こうしたハーブを自然の雑草の中からとるのは大賛成です。
犬たちはそれぞれに自らのハーバリストですから、自分の体調に応じて必要な雑草があればそれを体に取り込もうとするのは自然の力のなす技であり、ぜひその力を使ってほしいからです。
ところが、都会にはなかなか豊かな雑草の生える空間がありません。
豊かな雑草という言い方自体が間違っているといわれそうなくらい、雑草たちは都会では生えることも許されていません。
犬の中には自然とのつながりが遠くなってしまい、雑草を食べることもできなくなってしまった犬もいます。
こうした犬たちの中にはハーブを食事にいれるとごはんを食べない場合もあります。
これらの犬たちも山歩きを重ねていくと行動が変化してきて、雑草を食べるようになることがあります。
この風景は今までなんども見てきました。
雑草を食べなかった犬が、はじめて草を食べているを見たときの喜びはなんとも言い難いものです。
たかがハーブですが、ゆっくりと犬の体に浸透していきます。
結果もうれしいものですが、その過程をぜひ楽しんでください。
<クラス>お預かりクラスが楽しい季節になりました
ブログの更新が遅くなりすみません。
1週間のお預かりクラスとトレッキングクラスの連続で、七山で羽を伸ばしすぎてしまいました。
お預かりクラスの犬ちゃんたち、どちらも数回目とあってこちらも気持ちが落ち着きます。
犬たちがどのくらいの速度で環境になじんでいくのか、またその過程がどのような行動をとっていくのか、犬によって違いがあるので犬の個体ごとに把握していきます。
もちろん、預かり経験があまり間があかずに続くと、環境になじむ「社会化」の速度は早まります。
社会化が進めば進むほど、新しい体験を与えやすく、犬との関係も変化していくので毎回楽しみにしています。
一方で、若い犬になるとそれだけではすみません。
特に生後2歳までは社会化の退行といった個体の中での変化もあるため、生後3ケ月くらいのときには安定していた環境が、生後6ケ月を過ぎることには警戒行動や防衛行動によって不安定になったように変化していきます。
これらの変化を見届けながら飼い主さんにご報告することもお預かりクラスの中でできることです。
毎度申し上げているのですが、グッドボーイハートのお預かりクラスはあくまで犬の飼い主のサポートであってそれ以上のものではありません。
ですが、自分が犬とかかわる限り、しかもレッスンではなく日常的に飼い主さんの代わりとして関わる限りは、犬のことをひとつでも理解したいとい欲求を抑えることができず、ついついやりすぎてしまいます。
今回のお預かりクラスの犬ちゃんたちともお預かり中、毎日連続でトレッキングに行きました。
トレッキングクラスに参加される生徒さんたちといっしょにいったり、山の手入れをしながら同伴させたりして過ごしました。
日常の活動スタイルを逸脱してしまいますが、自然の中で山を歩くという行為ほど犬をやる気にさせるものはありません。
行くときは張り切って出かけますし、庭に帰ってくると戻るのはいやだといって後ずさりすることもよくあります。
犬は山の動物なのだ、本当にそうなんだとこの七山にいると毎日のように確信できるので、また今週から都会の犬の飼い主さんたちに山歩きを推奨する活動に熱が入りそうです。
2月というのに3月かと思われるほど気持ちがいいのです。
今この季節に山歩きしなくて、一体いつするのでしょう。
3月初めにもう一度、竹切りをしようと思っています。
体力に自信のある方、ぜひご連絡ください。
<おすすめのアイテム>サプリメントも使いかた次第:犬用のハーブは犬の健康のためにおすすめします
犬の健康維持のためのサプリメントが増えました。
健康のためにはまずごはん、そして足りない栄養はサプリメントからというのは自然な考えではあります。
かといってサプリメント漬けにしてしまうのも、なんとなくがんじがらめな感じがもするしきりもありません。
どうやって良いサプリメントを選べばいいのか、犬の飼い主としては悩みの多いところでしょう。
グッドボーイハートでは限られたサプリメントをご紹介しています。
普段は家庭訪問クラスなどのときに個別にご紹介しているのですが、ブログに紹介してほしいというご意見があったので簡単にご紹介します。
おすすめするサプリメントはイギリスのハーブ「ヒルトンハーブ」というブランドのハーブのサプリメントです。
数も少なく用途や目的もはっきりしていて普段使いとして使いやすいハーブです。
特にどなたにでもおすすめしているのは薬やワクチン接種をしなければいけない犬たちのために、デトックスを促してくれるハーブです。
なじみのあるハーブもはいっています。
ハーブは自然療法の中でもとても歴史が古く、日本の野菜の中にもハーブとして使用されているし自分たちも自然ととっていますね。
たとえば、しょうが、ゴボウ、たんぽぽの根、これからの季節の山菜もハーブのひとつです。
犬のハーブにもこんなハーブたちが入っています。
本来ならその辺の雑草を食べておけばハーブを与える必要などありません。
ところが、最近は犬が食べる雑草すらなくなっているのです。
食べる雑草がない上に強い薬を与えているのですから、何かで調整するしかありません。
フィラリアの予防薬や定期的なワクチン接種をされている犬たちには、デトックスハーブは超おすすめです。
ハーブは毎日与えるので結構やっかいではありますが、与える量は少なくゆっくりと浸透していきます。
お値段は高いように思えても、使用期間を考えるとたいしたことはありません。
多少痛手を受けるのは、大型犬の飼い主さんだけです。大型犬はやっぱりいろいろと大変です。
ヒルトンハーブには他にも用途に応じて使えるハーブがあります。
私は獣医師ではありませんので、薬としては紹介できませんが、私が飼い主だったら使うと思うときには飼い主さんにご提案させていただきます。
さて、このヒルトンハーブをおすすめしているのは、ただハーブだからという理由ではありません。
ハーブの商品がたくさんある中でも、ヒルトンハーブをおすすめするのは特別な理由があります。
ヒルトンハーブを最初に知ったのはもう20年くらい前に福岡でのハーブ紹介セミナーに参加したことでした。
その方は馬がきっかけでハーブをいれるようになり、それから犬用にもハーブを紹介されているというお話を聞いたのですが、知識の量の多さもさることながらなぜかとても魅力のある方だなという印象を持ったのです。
そしてその何年もあとに、グッドボーイハートが博多の学校から七山の学校に移転したときに、一番最初に連絡をしてくれて「おめでとう」と声をかけてくださったのが彼女でした。
そこで何するの?フィールドワークとかするの?と楽しそうに、そしてうれしそうに声をかけてくださったのです。
自分もハーブを販売しているけれど、本当にやりたいことはその奥にあるそれが私と同じ方向だと言ってとても喜んで下さいました。
実は彼女は八ヶ岳に拠点をもち、そこに馬と犬とともに暮らしながら東京でハーブを販売するお仕事をしていたからです。
グッドボーイハートの七山への移転は、必ずしも皆さんに歓迎されたわけではありませんでしたし、何をやりたいのかわからないと思われたことも多く、数少ない理解者の存在に大変救われたものです。
ただ1回しか会って話したことがない方でしたが電話でお話するたびに、特別なエネルギーをいただいく気持ちになっていました。
そしてその彼女が突然の病気で亡くなってしまったときは、悲しみと驚きで愕然としましたが、同時にだからこそすばらしく生きていらしたのだと納得もしたものです。
そんな知人が残してくれた自然とつながる素材のハーブを、私は大切に思っています。
今はその知人のご家族がヒルトンハーブの販売を継続してくださっています。
ヒルトンハーブは以下のホームページで購入できます。
グッドボーイハートの生徒さんたちには、もちろんグッドボーイハート価格で販売していますのでお気軽にご相談ください。
ヒルトンハーブのホームページ
https://hiltonherbs.shop-pro.jp/AZ
<クラス>トレッキングクラスと数秘セミナーを開催しました
週末はあたたかな2がつの休日となりました。
午前中は若い犬たちと老犬たちチームにわかれてのトレッキングクラスを開催しました。
まだ山歩きがおぼつかない犬と飼い主さんのペアなので、なかなかバランスとりが難しいようです。
こうして山を一生懸命に協力しながら歩いている犬と飼い主さんの姿を見ると、こうやって力をあわせながらやることって日常生活の中ではなかなかないのではないかと思うのです。
はじめてトレッキングに参加した若い犬ちゃんは、イノシシのにおいが気になってでしょうが鼻先を右に左にと動かしつつはじめはどうしてもテンションが上がってしまいます。
この興奮に上手にブレーキをかけられるようになるのが、トレッキングクラスの楽しいところです。
今後の若い犬たちの成長が今から楽しみです。
老犬たちも思い思いの場所で、ゆるやかにお山の時間を楽しんでくれました。
そして楽しみにしていた数秘セミナーです。
数秘占いをされているグッドボーイハートの生徒さんを先生にお迎えして、自分の数秘や犬の数秘を計算しながら、出会い、今、そしてこれからについて考える機会を得られました。
みなさんで楽しくワイワイとお話しながら、これからの犬との生活についていろいろと考えていただく機会を広げていただけたと思います。
占いで犬との暮らしが変わるわけではありませんが、どんなことにも法則やルールやヒントがありますから、そうしたものを自分を見つめる機会として活用できるようになれば、転換するチャンスを得られると思うのです。
1時間のセミナーでしたが、ワイワイと2時間くらい楽しくお話しながらすすみました。
まだまだ個人的にお話を聞きたいという方は、先生のhacoさんにコンタクトを直接とられてください。
公開されているブログを以下にご紹介します。↓
サロンhakoの数秘占い
人との出会い、犬との出会い、どんな出会いにも学びの機会がたくさんあります。
ただ犬を飼うことになっただけなのにと思っていても、そこから新しい世界が広がっていくことを楽しめるかどうかは飼い主さん次第です。
これはあくまでも結果を出すための行為ではなく、過程を豊かなにするためのチャンスです。
セミナー終了後やプライベートトレッキングクラス、スカイプ通信講座といろんな学びのクラスで楽しくともに学ばせていただきました。
今年は本当に暖かくトレッキングには最適の日々が続きます。
訪問クラスを受講のみなさんも、ぜひトレッキングクラスに起こしください。
これぞグッドボーイハートの本質、そして犬の新たな姿に触れる最高の時間です。
<犬のこと・動画>犬との大切な遊び「ひっぱりっこ遊び」をちゃんとできてますか?
犬といっしょに暮しているといっても、犬と何をしたらいいのかわからなくなってしまうことはないでしょうか?
もしあるとしたらそれはとても正直な意見ですし、犬とのかかわりやコミュニケーションを真剣に考えている証拠です。
犬とかかわるということが、犬をただなでたり抱っこしたりすることで終わっている場合もあります。
ただ犬が家のソファの上で寝そべっていたり、犬用のベッドで寝ている姿を見て、ただ癒されているだけのこともあるかもしれません。
室内飼いであれ外飼いであれ、現在の犬たちは毎日暇ですることがありません。
室内拘束されているか外で係留されているかのどちらかなのですから、することがないのも当然のことです。
そんな暇な犬たちと狭い空間でもぜひやっていただきたい遊び、それが「ひっぱりっこ遊び」です。
ひっぱりっこ遊びにはかなり誤解のある意見を聞くことがあります。
極端な誤解の例では、ひっぱりっこ遊びは犬が狂暴になるからやってはいけないというものです。
もし犬とひっぱりっこ遊びをするとしても、絶対に負けてはいけないという変わった意見も聞いたことがあります。
実はこのいづれも問題にする必要もないことです。
なぜなら、ひっぱりっこ遊びはものを奪い合う遊びではなく、奪い合って力を競う遊びでもはたまた喧嘩でもありません。
ひっぱりっこ遊びは共同作業のひとつです。
ひっぱりっこ遊びは子犬のころから犬と犬が行う対等性の高い遊びなのです。
この犬とのひっぱりっこ遊びですが、案外ちゃんとできていません。
ひっぱりっこ遊びを見せていただくと、ひっぱりっこではなく犬がおもちゃにぶら下がる状態になっていることがよくあります。
犬は飼い主が持つおもちゃの一部を口でくわえてひっぱるような状態になっているように見えるのですが、飼い主がおもちゃをひっぱるとそれについて歩いたり、おもちゃにぶら下がった布のようになったりします。
そして、犬は途中でひっぱりっこをやめて口にくわえたおもちゃを飼い主の目の前に置いて後ろに走り出し、飼い主におもちゃを投げることを要求しながら、ボールを拾う遊びの方に変えてしまうことがあります。
これは、ひっぱりっこ遊びが不得意な犬の行動のパターンとしてよくあるものですが、こうした犬にこそひっぱりっこができるようになってほしいものです。
レッスンの時にもよくひっぱりっこ遊びを見せていただきます。
ほとんどのケースでひっぱりっこ遊びは成立していません。
今回はお預かりのリンちゃんとお庭でひっぱりっこ遊び練習をしたときの動画をご紹介します。
※写真をクリックすると動画が再生します
リンちゃんとのひっぱりっこ遊びの様子です。
まだ1歳になっていないシュナウザーのリンちゃんとひっぱりっこ遊びの練習をしている様子です。
動画でご覧になるとわかるように、人が後ろにおもちゃを引くとリンちゃんが少しついてきてしまいます。
このまま人のペースでおもちゃを動かしつづけると、リンちゃんはずっとおもちゃに引きずられるようにしてついてきてしまいます。
そこで、リンちゃんがうまくひっぱりっこができるように誘導していきます。
ひっぱりっこ遊びの基本姿勢は、お互いが体重を後ろにかけるようにして引き合う形です。
ひっぱりっこのどちらか一方が体重を乗せすぎると、片方に引きずられてしまいます。
同じ理由で、どちらかがきちんと体重を後ろに乗せていないと、やはり引きずられてしまいます。
お互いに同じ力で後ろに引き合うことでひっぱりっこがなりたっているのです。
では、どのように誘導したらいいのかというと、犬がひっぱりっこの状態を維持できるような「ポジション」をとれるようにおもちゃの位置を誘導していきます。
微妙な引き加減で調整することで、犬はその位置を確認し相手が求めていることを受け取っていきます。
ひっぱりっこ遊びが継続するように体重を維持し続ける必要がありますから、座ったままの状態ではなかなかうまくいきません。
うまく教えていくためには、小さな犬を相手にするときにも体重移動が楽にできるようなポジションをとってみてください。
家庭訪問クラスのときにこのひっぱりっこの説明をしていると、案外男性の飼い主さんの方が飲み込みが早くとても上手に誘導されます。
スポーツ経験などの体を使った経験が、犬との遊びに影響をしているようです。
人とひっぱりっこができるようになると、今度は相手が犬でもひっぱりっこができるようになります。
ひっぱりっこ遊びは、犬の遊びとしては必須で、犬の精神的な成長にも大切な役割を果たします。
犬が何歳になっていても楽しめる作業遊びなので、ひっぱりっこ遊びを楽しんでください。