先日このブログでご紹介した国産の首輪とリードが大人気です。
優れモノだからもっと早くご紹介すればよかったと思っています。
紹介が遅くなりすみませんでした。
お勧めしている犬用の首輪とリードは日本の工作所「瀬川製作所」で制作されています。
ドイツなめしという商品でレザーは本場のドイツでなめされた上質のものです。
その後の加工は工場でされていてとても丁寧で驚きます。
もちろんとても古いメーカーなので私は若いころから愛用していたリードですが、いわゆる「犬のリードと首輪」というイメージが強く新しいものに負けてしまうようです。
注文しても作り置きがないものは「今から作ります」くらいの時間感覚、ゆるやかです。
古いものやクラシカルなものの良さが見直される時代になった今、瀬川製作所の首輪も飼い主さんたちになかなか人気です。
この瀬川製作所の犬用首輪の良いところいくつかあげます。
まずレザーの質です。
レザーは使い込むうちに割れてしまうような粗悪なものもあります。
でもこの瀬川製作所の首輪とリードの皮は上質なので、使い込むほどに柔らかく変化していきます。
もちろん油で拭くなどの手入れをすると最高に良いです。
首輪の方は犬の脂分も少し仕込んでいくようで次第に柔らかくなってきます。
金具がしっかりしています。
リードをつける部分が二重のDカンになっています。
抜ける心配が一つ減りますね。
一番危険なベルト式の金具部分ですが大きなサイズのものには折り返しがあります。
首輪のサイズが大きくなると金具の遊びも増えるため鋭利な突起は気になりますがこれなら安全です。
この金具がとがっているものは他の犬や自分自身を傷つけることがあるので注意してください。
ベルト式の金具が他の犬の目に入ってしまった事故などの症例もあります。
金具の先はとがっていないもの、折り返してあるか丸みのあるものを選んで欲しいです。
名前を刻印する金属のプレートもついています。
マジックで名前を書くこともできますが、金具に電話番号を打ち付けることも可能です。
金具プレートに電話番号をいれられうようにグッドボーイハートで準備中なのでしばらくお待ちください。準備でき次第ブログでお知らせします。
金具の質が良いです。
きれいに仕上げているので手で触ってもざらつきがありません。
レザーの色がきれいです。
色は使い込むほどに変化していきますので経年の変化を楽しめます。
厚みがありしっかりとしています。
ベルト穴が楕円形で入れやすく抜けにくいタイプです。
いいところだらけなのですがもうひとつ。
ビックリするほどお安いということです。
商品によっては直送となることが結構あります。
直送となると送料をご負担いただくことになりますが、それでも1000円から3000円の範囲内で購入できます。
色違いで揃えたいほどのお品です。
グッドボーイハートさんの生徒さんにはもちろんお値引き価格でお渡ししています。
一般の方にも使っていただけるようにと考えていますのでお気軽にお問合せください。
在庫は持っていませんので気になったら早めにご依頼ください。
なかなかたくさんのモノを比較する機会も得られないので難しいものですが、瀬川製作所の首輪とリードは絶対に質が良いことを保証します。
ぜひより良いリードと首輪を準備して、犬が安心安全、そして快適に暮らせるようにお手伝いください。
Author Archives: miyatake
<おすすめのアイテム>ブログで紹介した国産首輪が大人気
<犬のこと>好き勝手させる方が犬にとってはストレスです
犬を大切に我が子のように育てて暮らしていらっしゃる方なら、犬にどのくらいのストレスがかかっているのか心配されるのは当然です。
どの飼い主さんも「犬にとってストレス」という言葉に素早く反応してしまいます。
お留守番をさせるのがストレスなのか
散歩に連れていかないのがストレスなのか
抱っこしてあげないのがストレスなのか
もう訳がわからなくなってしまっているのではないかと思いますのでいったん整理しましょう。
まず、犬は成長を促されていないかぎり「未熟」であるということ。
そしてその未熟な犬はどの犬にも成長する機会という権利を持っているという認識を改めて共有したいのです。
その上でいうと、犬にとって一番のストレスは未熟で精神的に成長していない、つまり発達していない状態にあるということです。
これはどの動物にとっても最大のストレスになります。
赤ちゃんと同じ状態でありながら、危険を感知するセンサーだけが発達してしまうのですから、常に要求したり騒いだりパニックしたりするような状態になってしまいます。
犬は成長という機会を与えられると、社会的な態度というのが身についてきます。
犬には犬という動物の性質の特徴である「服従性」という性質があります。
これは所属するグループの主たるものに従うという性質です。
服従という言葉の響きにマイナスの響きもあるので受け付けない方もいらっしゃるかもしれませんが、服従は決して上から下に押さえつけるようなものではありません。
服従性とは下が認める主たるものへの敬意を含む従う行為なのです。
成長と共に芽生えるこの服従性が育てられないと、犬には未熟性が残ります。
未熟性が残る犬は常に接触を求め、とびつき、鼻をならし、手をかけてきます。
怯えや震え、逃げといった行動もよくみられます。
犬を成長させていない状態なのに、犬のストレスになるからと犬の好きなようにさせてあげることは犬にとっては決してメリットのない負のスパイラルなのです。
犬が少しでも嫌がったらストレスになるからと手出しをしていないでしょうか。
犬が少しでも鼻をならしたらストレスになるからと全部やってあげてはいないでしょうか。
未熟性を高められた犬たちはよく鼻をならし要求をしますが、同時にうなったりあまがみするという攻撃性も引き出されてきます。
人の子供と同じように子供を社会的に成長させずに過保護にしてしまうと子供のストレスが攻撃性となって表出してしまうのです。
子供の年齢でいうと20歳から30歳にかけて厳しい家族への殺意が芽生えるようになるようですが、犬も同じように1歳半から3歳にかけてこの突発的な攻撃性が見られることがあります。
犬にストレスをかけないようにと犬の好きようにさせているように見えて、実は犬に過大なストレスを与えているとすればどうでしょうか。
社会性の高い動物は、家族間で社会的なお互いを尊重し役割を認め合う関係が築き上げられることが最も強い精神性を持つということです。
犬たちをみて日々思うこと。
とても大切にされているのだけど犬としての最もキーの部分が引き出されていないこと。
すごく深い問題なので、取り組む飼い主さんは少ないかもしれません。
でもグッドボーイハートの生徒さんなら、ぜひトライしてください。
犬の服従心は犬の中心にあります。
<日々のこと>アマチュア無線免許資格に無事合格!
全く分からないアマチュア無線の試験になぜか合格しました。
合格のために多少の裏技を使い、講習会を受けてお気軽に受けてほとんどの人が受かるというシステムでの合格です。
アマチュア無線は国家資格らしく威厳が高くびっくりしました。
受講数も多く講師の先生もなぜこのマニアックな免許を取得しようとしているのかといぶかしげでしたが、一部の方はドローン利用のためらしいです。
今は気軽にスマホという無線機器を使えているので、アマチュア無線の免許を取得する必要があるかどうか迷ったのですが、山暮らしをする人から「山暮らしにはアマチュア無線は必須」と言われたことが受講のきっかけでした。
さらに全く無線がわからないのに機器を購入しても使いこなせるのかというところがネックなのですが、そこはダンナくんが得意なので丸投げということで飛び込んだ世界です。
ところが、アマチュア無線の講習会のときに「犬に無線をつけてイノシシ猟をしている人がいるがあれは違法です」と説明がありました。
なんと、犬でなくとも猟のために無線を使うのは違法らしいのです。
アマチュア無線は実務には使用してはいけないらしく、趣味の世界で楽しんでくださいという不思議なものでした。
七山は携帯電話の電波がある程度はとどくようになりましたから、山の中でも携帯があればまず大丈夫です。
それでも、災害時には活躍するアマチュア無線。
高いところに基地があると相当遠くまで電波が飛ぶらしく楽しみです。
それも次なる三級を取得しないと実用性は低いとのことであと一歩というところにいます。
講習会を受けたときに小さな無線機、トランシーバーを見せていただきました。
子供のころに使っていた仮面ライダーのトランシーバーを思い出しました。
何メートル離れて使っていたか覚えていないのですが、結構楽しかったです。
ちなみにですが講習会に参加された50名くらいのうち女子は8名くらいでした。
うち成人女子はみなさんご夫婦だったようで、どんな風に活用されるのか聞いてみたかったです。
免許は今年中にステップアップさせて七山局開設に向けてがんばります。
<日々のこと>八三オポ計画を練る
記事の題目読めましたか。
八と三ではちみつ。
83オポとしようかとまだ迷っているのですが、漢字の八と三が「山と川」的な感じで忍者の合言葉のようで一応こんな風にしてみました。
はちみつオポ計画とは例の養蜂のことです。
本を買ってきてチラチラとわかりそうなところだけ読み進めています。
この本がすごく面白く犬の生態と比較して読んでいます。
たとえば二ホンミツバチとセイヨウミツバチの比較は特に面白いです。
二ホンミツバチは人がいてもいなくても生きていけるけど、セイヨウミツバチは人がいないと生きていくことができないという部分などは犬の世界にも通用します。
日本では犬は野犬として人がいてもいなくても生きて行ける(たはず)なのですが、西洋では野生で生きている犬科動物はオオカミといわれます。
いわゆる山犬というものが西洋にはないのです。
日本人は野生動物との境界線がゆるやかに敷かれ、その境界の間でかかわってお互いに利用してきています。
二ホンミツバチと人間もお互いを利用しつつうまくやってきたわけで、いたら利用するけどいなくても大丈夫だよというほど良い依存関係らしいのです。
読みながら少し興奮してしまいました。
二ホンミツバチの攻撃性や、攻撃性をやわらげるために行う処置などは犬のそれと酷似しています。
といってもやはりそれは二ホンミツバチに通じるのであって、セイヨウミツバチには通用しないのです。
国内の犬はもはや人がいてもいなくても生きていける犬たちは存在を許されていません。
このことが本当に残念でならないのですが、西洋の価値観を受け入れ環境を変化させる必要があった歴史の中では致し方ないことなのでしょうか。
せめて動物との程よい関係を満喫したく、養蜂を始めることになりました。
これから巣箱を作るのですがその前にまだまだこの本で楽しみます。
本はこちらです。
帯にあの武術家の甲野先生のコメントがあるのにもびっくりしました。
武術と農業って関係あったんですね。
犬と農業も武術も関係があります。
みんな大切なところではつながっています。
自然の中にあって自然のひとつであるところでつながっています。
<犬のこと>分離不安がひどくなっていませんか?
台風が過ぎ去って安心すると共に秋が深まっていきます。
涼しくなるこの季節にみられる傾向があります。
夏の暑さにばててリードを引かなくなっていた犬が再び散歩中に引っ張り始める、
暑さで吠える気力を失っていた犬が、涼しくなって吠えるようになるなど、
季節と共に行動が復活してくることがあります。
秋に見られる犬の他の行動としては、飼い主にまとわりつく分離不安行動が強くなることです。
犬の分離不安とは、飼い主が犬から離れると落ち着かなくななどのストレス行動をする状態にあることです。
夏の終わりころになると少し軽減されていた犬の不安行動が強くなっていることがあります。
トレーニングで改善を図ろうと環境整備をしているのに、なぜよくならないのだろうと不安になる飼い主もいます。
夏場の犬の環境に関わる問題としては、暑さでエアコン生活となりほとんど室内からでなくなることです。
人の生活の同じようにエアコンの効いている部屋から車へ、そしてスーパーから車から部屋へと暑い屋外空間で活動することがほとんどなくなります。
犬はもっとひどくほとんど室内から出されなくなっています。
庭のないマンションになると軟禁ではないかと思うほど室内にいます。
さらに暑さで散歩がままならなくなり散歩に行く回数も減ってしまう、もしくはほとんど行っていない場合もあるでしょう。
分離不安はこうした人の臭いの中に閉塞的にされる状態で進行します。
病気の状態としては進行、犬の状態としては悪化というところです。
夏場も気をつけて環境を整えるためにできることをしなければいけないのですが、そう簡単ではありません。
犬は人の都合で飼われるペットという存在ですから、人の環境に適応できなければ犬の方が排除されてしまうことの方が多いです。
結局そうなると、ストレス行動のパターンとして睡眠を続けてしまう脱力タイプの性質が生き残ることになります。
犬のサイズが小さくなって、人も少し鈍感になってしまい犬のストレス行動には気づかないことがほとんどですから、気づかれないまま犬たちの精神は死んでいくのかもしれません。
犬に分離不安行動を引き起こしてしまうような環境は人という動物にとってもメリットはないはずなのですが、人という動物の不思議は計り知れません。
とりあえず、自分にはまだ動物としての感性があると思っている方は少しだけ環境を考えてみられると良いと思います。
<受講生のコトバ・カレーニンちゃん編>一番勉強になったのは「犬と接する態度」です
受講生のみなさんからいただいたお言葉です。
今回は都心に迎えた黒柴のカレーニンちゃんの子犬育てで格闘された飼い主さんからいただきました。
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昨年の10月に、黒柴の仔犬を、夫婦二人暮らしのマンションに迎えました。
迎える前にしつけの本やインターネットを読み漁ったものの何が正解かわからないままでした。
そして、いざ仔犬が来ると犬と暮らしたことのない私たちだけでは手に負えないことに気が付きました。
それで犬のプロに相談することにしました。
お散歩デビューの直前から、月に2回ずつ、犬のための部屋の整え方や散歩のしかた、テリトリーの作り方などの指導を受けました。
ネットや本では知ることのできなかったたくさんのことを教わりました。
そのほかにも先生から学んだことは数えきれないほどあります。
その中でも一番勉強になったのは、犬と接する態度です。
以前はテレビやSNSで流れてくる犬と飼い主のたわむれに心癒されていたひとりでした。
でも今では、犬の気持ちを知ることで犬との適切な距離のとり方をはかっています。
クラスを通して犬との接し方を考えさせられました。
また、犬の行動のひとつひとつに理由があることも知りました。
「問題行動は叱る」という一方的なやり方ではなく、まず犬の声に耳を傾けます。
できるだけ犬がストレスを溜めない環境を作って、人がしてほしくないこととしてもいいことの折り合いをつけていくように気をつけました。
仔犬のうちは良いも悪いもわからず飛びつきまくっていましたが、根気よく本気で(本気じゃないと取り合わないから叱るときは本気)向き合いました。
こうして教えていくことで、今では「だめ。」と言えばやってはいけないことだとわかってくれるようになったようです。
おかげで(?)うちの犬は長いお留守番のあとも「ん、帰ってきたの?」というテンションの低いお出迎えをしてくれます。
私が座って作業をしていると黙って足元に寄り添ってくるような、心地よい距離感で過ごせるようになりました。
まだまだ呼び戻しはきかないし、一体感のある散歩もできていません。
お互いの関係に改善の余地はありまくりですが、この一年の進歩を糧に、これから十数年ゆっくり絆を深めていければと思っています。
ちなみに、来春に子どもが産まれることになったのですが、犬と子どもが一緒に年を取っていくのを見るのがとっても楽しみです。
今月末には引っ越しも控えており、環境の変化にどう対応できるか不安もあります。
でも今よりも少しばかり自然が近くなるので、これからもよく様子を見ながら気負わずに共生していこうと思います。
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犬には育ちで身に付いた性格と、もともと持っている資質という性格の部分があります。
子犬のころに接するとこの資質の部分がより分かりやすいのですが、カレーニンちゃんは非常に自律する力を持っていました。
同時に不安定な環境を感じるとそれに応じるように反応を示すような犬でした。
犬という動物の中ではとても能力の高い方なのですが、人との生活の中では問題となることが多いのです。
人は犬という動物をごまかしながら飼おうとします。
犬という動物にとっては不自然なことばかりですから、ごまかすことで世界を変えてしまうのです。
反応が悪く鈍感な犬はこのごまかしに気づきません。
同時に人の罠にはまり問題となる行動も起こしません。
でもカレーニンちゃんは違いました。
カレーニンちゃんは福岡でも中心地で育ちました。
決して犬を育てるのにベストの環境ではありませんし、カレーニンちゃんの資質を考えるとよほど正直に真っ向勝負でないと無理だと感じました。
でも初回のカウンセリングのときに「犬と山歩きをするのが目標です」と言ってくださったことで安心しました。
犬が求めるような環境を飼い主さんも求めているからです。
子犬のころには犬の言葉しか通用しません。
カレーニンちゃんの飼い主さんは「自分のことを犬だと思って向き合います」と言われていました。
その言葉のとおり、カレーニンちゃんはまっすぐに育ちました。
厳しい環境の中で難しい部分もまだまだありますが、これから新しい生活を始められる中でひとつずつ花開いていくと思います。
犬との暮らしまだ始まったばかりです。
楽しんでください。
<クラス>老犬たちのトレッキングクラス
活動的に過ごす若い時代は、新しいこと珍しいこと、少しストレスがかかりそうなことやはじけることも楽しみとなります。
でも年をとってくると当たり前のこと、普通のこと、日常的なことの中に楽しみを見出したいと思うようになります。
犬という動物や人よりももっと保守的で日常生活を大切にする動物だと思うのです。
そんな日常の中に、山歩きをいれてもらえたら犬はきっと素敵な人生を送るのではないでしょうか。
都会の生活から自然の生活に一気に変わることはできなくても、週末ごとに自然に親しむ生活をしているといつのまにかそのチャンスが自分にやってくるかもしれません。
そんな時間を大切にしてくださった飼い主さんたちとその犬たち、ずいぶん年をとって階段ののぼりおりは苦手になりました。
老犬になると白内障や緑内障といった目の病気も不思議なことではありません。
そんな病気を抱えていてもなぜか山歩きには積極的な老犬たち。
お散歩はあまり行きたがらないのに山ではとてもよく歩きます。
山を歩いたあとはイキイキしていると家族にもいわれるの。
そんな飼い主さんの言葉を聞くとすごくうれしくなってしまいます。
七山に犬との山歩きに来られる方の大半が、まさか自分が山歩きをするようになるとは思ってもいなかったといわれます。
本当にその通りです。
自分だってまさか自分がこんな山の中に犬と暮らす時間を人生の中に持つとは露ほども思っていませんでした。
犬は無事に旅立って私はまた都会と自然を行ったり来たりしながら、一頭でも多くの犬が山に連れてこられるようにと活動をしているところです。
山歩きのあと生徒さん手作りのケーキをいただきました。
どんなに大切な時間もずっと続くわけではありません。
自分の人生もいつかは終わってしまいます。
だからこそ今、今日、ひとときを大切に過ごしたいのです。
<犬のこと>犬は境界線の上に排泄(トイレ)をする動物です
犬のトレーニングの依頼で最も多いのはやはり排泄の失敗、トイレトレーニングです。
ご相談のあるときに「犬が吠える」「犬がかみつく」といった内容で伺ったときでも、なんらかの形で犬のトイレの失敗やマーキングが行動と結びついていることがあります。
トイレの失敗以外の排泄の問題とは、散歩中に歩きながらもしくは急に立ち止まってする「おもらし」行動も入ります。
他にも点々と排泄をするマーキングであったり、外出中になぜから気軽にはめてしまう犬用オムツという形で解決させられていることもあります。
マナーベルトなる不思議なペット用品は海外では見かけることはまずありませんから、いかに日本の犬との暮らしが異質なものなのかを表しています。
犬の排泄行動について考えるときには、まず最初に「犬の排泄は境界線の上」であることが犬の習性であるという原理原則を知ってください。
その上で、犬がどのような境界線を持っているのか、もしくは持っていないのかを考えていくと犬の行動はとてもわかりやすいものになります。
臭いを行動の中心とする犬の行動は、視覚的な世界に生きる人にとってはわかりにくいものです。
ですがこの排泄行動だけは目で確認することができやすい行動なので、どこに排泄しているかをチェックすることがたやすいのです。
その排泄行動が境界線というテリトリー理論と結びついているとなると、ますます興味を持っていただけると思います。
テラスの脚にかける排泄行動や、玄関前にする排尿行為、柵の前に排泄する行動など、なにかの仕切りに排泄する行動が多いのは偶然ではないのです。
犬の行動はすべてが解読できるわけではないのですが、わかりやすいところから読み解いていくといいです。
飼い主の中にはそんな面倒なことではなく、ただ叱って問題を解決すればいいのだという意見もあるでしょう。
人にとって迷惑な行動は罰で排除できるかもしれませんが、それでは犬を理解したことにはならず人と犬の距離は縮まりません。
お互いにすれ違いを繰り返しているのに、すれ違っていることすら気づかないのでは、犬と暮らす楽しみはないのではと思うのです。
そんなことを真剣に学ぶことが楽しくやりがいがあるという飼い主だけが、グッドボーイハートで学ばれています。
小さな学校だけどこだわってきてよかったと今では思っています。
とりあえずこだわり続ける犬の学校としてこれからもよろしくお願いします。
<犬のこと>なぜうちの犬だけが吠えるのかと悩む飼い主さんへ
犬の問題行動のいろいろとある中でも、吠える行動は周囲への迷惑行為です。
飼い主としてはなんとしてでも止めさせたい犬の行動でしょう。
特に吠える状況が散歩中となると、近所で吠える犬として有名になってしまい、吠える犬=しつけができていない犬となって肩身の狭い思いをすることになります。
犬が吠えることを気にして散歩に出なくなったり、人目をはばかるように夜中に散歩に出るということもあるかもしれません。
そんな散歩中の犬の吠える行動に悩める飼い主さんたちの多くから言われる言葉、それは「なぜうちの犬だけが吠えるのか」という不満の声です。
散歩中の吠える行動はいろんな要因によって起こりますが、やはりその多くは自宅での飼い主の甘やかしや不安を助長する接し方が強く影響しています。
飼い主との関係性の中で生まれる行動なので、ドッグトレーナーである私がリードを持つと吠えなくなることが結構あります。
犬は危機的な状況で吠えているというよりも、相手が自分よりも強い犬であるということを認識しつつ騒いでいるだけのことも多いのです。
強いリーダーシップがあれば不安は解消されるので吠える必要がないのですが、飼い主が犬への甘え行動を見せていると自分よりも弱い存在として犬は騒ぎたてます。
そのため飼い主の犬への接し方を改善しなければ、この吠えは解決しません。
たとえば犬と添い寝するとか、犬を抱き上げる抱っことか、犬をいつも見るとか、よくなでるといった行動は犬への甘え行動となり犬からすると頼りない存在となります。
もしくはこんな接し方が犬の分離不安状態を生み出し、犬は過剰に防衛する行動をするため吠えがパニック吠えとなり収まりがききません。
接し方を変えることがルールとして導入される飼い主の中には、同じように接している犬でも吠えない犬がいるのはなぜだろうという疑問が生まれます。
疑問を抱くことはおかしくありません。
ですが吠えないというだけで犬がリラックスして社会的にストレスなく生活しているとは限らないのです。
同じように甘やかされて育った犬でも、散歩中に他の犬に吠えないということはいくらでもあります。
他の犬を無視する、他の犬を見ないふりをする、他の犬がきても後ずさるなど、うまく立ち回る犬たちもいます。
犬の行動を判断する段階で、人にとっての迷惑かどうかで図るというのはとても堅実は方法です。
人からみて迷惑行為だと思う吠えやマーキングや噛みつきは、犬にとっても不利益な行動なのでぜひ改善をしてあげたいものです。
ただ、人にとって迷惑ではないが犬にとっては不利益だという行動も多々あります。
それは犬のストレス行動という形で現れます。
これらの犬たちは外側への主張が小さいため、メッセージは内側に表現されることがあります。
体の不調であったり、精神を病むことであったり、性質がゆがむことであったりといろいろです。
お人形のようなガラスの目をしている犬たちをみるたびに心が苦しくなります。
むしろ吠えている犬は人にとってわかりやすく、自分たちが落ち着かない環境にいることを伝えていると考えるとありがたい存在なのです。
教えてくれてありがとう、知らせてくれてありがとうと思います。
そこから犬たちの環境や関係性を変えることは、犬にとってもひとつの変化というストレスになることは言うまでもありません。
でもその先に落ち着ける環境が待っているのは間違いないのです。
ただ変化の過程で、犬だけを押さえつけるのは犬の反発をかいます。
変えるべくは犬ではなく、犬周辺の環境と飼い主という自分であることを決して忘れないでいただきたいのです。
<お知らせ>犬語セミナー開催のお知らせ
暑くてお休みしていた犬語セミナーを開催します。
日程 2019年10月27日 日曜日
時間 12時~14時 終了後にプチお茶会あり
場所 グッドボーイハート七山
参加費 おひとり2500円
人数 少人数制制限あり
予約 必要 メールもしくはお問合せフォームより
※グッドボーイハート受講生のみなさんは口頭でもご予約可能です。
午前中はトレッキングクラスがあります。9時30分より
グループトレッキングになりますのでご参加資格のある方は各自お申込みください。
ビデオがたくさんありすぎてどれを使おうかと迷っています。
犬たちの言葉を学ぶ犬語セミナー、久しぶりに気合が入ります。