Author Archives: miyatake

<クラスのこと>博多区で犬のしつけの家庭訪問レッスンが続く

グッドボーイハートのクラスのベースは「家庭での犬のしつけ」にあります。

グッドボーイハートのホームページには「犬と人が共に成長し自然との調和をすることを目指すドッグスクール」とあるので、いきなり自然の中で犬と人がルンルンと駆け出すと勘違いされていることがあります。

ところが実際に最も犬影響を与えているのは、現在犬が生活している家庭の生活環境です。

家庭の中での「犬のしつけ」という基盤ができていなければ、自然の中での学びは全く進むことがないということは断言できます。

そこで家庭の中での「犬のしつけ」を進めることで犬のストレス行動を改善させるクラスが家庭訪問トレーニングクラスです。

家庭犬の訓練を始めてから今まで(20年の間)様々な形のクラスを開催してきました結果として「犬のしつけは家庭の中から始まる」だから家庭訪問がベストであるというところに達しています。

訪問には時間と経費がかかりビジネスとしては決して成功はしません。

ご家庭に訪問するために必要な時間と労力をロスだと考えてしまい通学タイプのドッグスクールに転向したこともあります。

そこではみなさんが集い楽しいグループにはなったのですが、犬の生活環境について踏み込むことは難しいことです。

それでも犬の生活の現場にはたくさんの学び得るものがあるという私に対する報酬があるため、家庭訪問レッスンを続けています。

最近、事務所のある福岡市博多区周辺から家庭訪問レッスンの希望が相次ぎ、徒歩や自転車で訪問する機会も増えました。

この博多区周辺だけでも相当の数の犬が室内飼いされているはずですが、散歩に出ていない犬もいるため一体どのくらいの犬がこの面積の中にいるのかと想像します。

あちこちのマンションから聞こえる犬の吠え声を聞くたびに、ストレスを抱えてマンションの一室にいる犬たちがもっと良い生活を取り戻し、飼い主さんにもっと犬のすばらしさを伝える機会ができればよいなと祈るばかりです。

家庭訪問レッスンの一コマは次回続きでお話します。

博多区の家庭訪問レッスンにて

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<お預かりクラス>犬ちゃんといっしょに博多の児童公園で自然を感じる

九州各地で豪雨災害の広がる様子がテレビに映し出されています。

有名になられたあのボランティアさんが映像の中で「自然にはかなわない。だから頑張るしかない。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

自然にはかなわない、時に猛威になる自然に向き合うときに自分は小さな存在だと感じるばかりです。

でも日々は自然を求めている、切り離すことはできないのです。

博多でお預かり中の犬ちゃんの雨の合間の時間に土の上や風のあるところで過ごすようにしました。

博多区といえばコンクリートジャングルですが、自分の住処の敷地には小さな庭があるのです。

そこに七山から持ってきたたくさんの土をいれて今は野草が伸びて生きています。

本当は畑にする予定だったのですが今年はかないませんでした。

でも犬ちゃんたちは結構土の中に虫を見つけて遊んでくれます。

自宅近くにも犬ちゃんと過ごす場所に出かけてみました。

博多で犬のオポと7年間はいっしょに過ごしてきたので、この周辺のどこに公園があってどこが居心地が良いかもよく知っています。

家から一番近い公園も普段は臭いがきつく寄り付きにくいのに、この季節は豪雨によってコンクリートや土が洗い流されて過ごしやすい環境に変わっています。

平日の昼間は公園を利用する人も少ないので貸し切り状態で公園を満喫しています。

貸し切り状態といっても人が少ないだけで、むしろ動物たちはたくさんいました。

そんな中、猫がハトを標的に狩りをしているのを見つけてしまいました。

最初は猫がダッシュしてハトが飛び立ち、猫が1メートルくらい高くジャンプして撮り逃したシーンを目撃しました。

このシーンは撮影できなかったのですが、その後猫はハトをターゲットにした行動をはじめたので動画撮影しました。

(Youtubeのグッドボーイハートチャンネルにアップしていますので興味のある方はご覧になってください。)

その猫の身動きに感動してしまいました。

どうみても過去に狩りに成功した経験のある猫のようで日常的にえさとして狙っているようです。

猫は眼光鋭く、七山でみる野猫とほとんど変わらないような体型です。

コロナ禍で人が屋外に出てくる機会が減ったため、その分は都会に住む野生動物たちが活発になっているようです。

そんな風景を預かり犬ちゃんと見ていて「はーすごい…」と感心していたら、野猫のターゲットがどうやら犬ちゃんの方に移行したようで猫がこちらに歩いてくるではありませんか。

私は立ち上がって気づかぬふりをしてやんわりと歩き出しその状況を回避しました。

少しの緊張感と安堵。なんとなく野生的な体験をした気持ちになって犬ちゃんといっしょに家路につきました。

七山の自然に比べたら何万分の一の自然ですが、ゼロよりは良いと少しでも活動しようと工夫するお預かりクラスになりました。

自然がほとんど残っていない都市環境で見た野猫の狩り行動に感動するのは私くらいかと思います。

動物の機能性を発揮できる環境というのは動物本人にとっては限りなく尊いものです。

でもやっぱり犬ちゃんたちと七山のグッドボーイハートで草刈りしながら過ごしたいです。

空間が広がると時間も広がるから。

距離ができると冷静に見れるから。

梅雨明けを待つばかりです。

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<犬のこと・動画>雨の日だったらニーナオットソンの木の犬用玩具で遊ぶのもあり

九州南部の大雨で被害が広がりつつあります。

小型犬と救出された飼い主さんの動画の映像を見て、ひやりともしました。

犬と非難の際には、特に小型犬の場合にはペット用のキャリーバッグや移動用のクレートを必ず持ってください。

小型犬は手から滑ったりはさまれて大事に至ることもありますので本当にご注意ください。

 

ニーナオットソンの玩具のこと

 

雨の日に家の中でくさくさとしている活動性の高い犬なら、ニーナオットソンの玩具で遊んでみるのも良いかもしれません。

グッドボーイハートが博多駅近くにあったときには室内玩具で遊びをするクラスがたくさんあったので、ニーナオットソンの玩具も全部そろえていました。

今は少しでも時間があれば自然の場所を見つけの遊びへとバージョンアップしたので使うことがほとんどなくなり廃棄してしまったニーナオットソンの玩具がたくさんありました。

自然の木で作られたオモチャたちはスウェーデンのこだわりを感じるものばかりでした。

中にはかなり高度なオモチャもあったのですが当時のものはすべて木で作られていました。

現在アマゾンなどの通販ショップで販売されているものはプラスチックになってしまいましたね。

もう職人さんがいないのでしょうがとても残念です。

 

ニーナオットソンの玩具で遊ぶ犬の動画

 

実際に犬の遊ぶ姿をみてみましょう。

このニーナオットソンの玩具の中でもとてもポピュラーだったある玩具で遊ぶ犬ちゃんの姿を撮影した動画です。※写真をクリックすると動画が再生します。



木のオモチャを上に持ち上げると下に入っているオヤツをとることができます。

とても簡単で単純なことの繰り返しです。

自然の中でも同じような状況で食べ物が見つかることはあるでしょうか自然に学習して覚えます。

ラブラドルリトリバーのメイちゃんはオヤツに夢中になっており尻尾の振り方を見てもかなりテンションが高めですね。

木の方に関心を示す犬ちゃんもいます。

こちらはミックス犬のアルクくんの動画です。



食べ物よりも木の方に関心を示していますね。

木を食べたいのではなく調べる方に関心をもっているようです。

私たちからみると遊びととらえる行為を犬が遊びと思ってやっているとは思えません。

ただ私たちからすると「遊び」と表現するしかないこれらの行動。

繰り返し行動なのであまりにもやりすぎると疲れますが、雨の日にたまにするなら良いかなと思います。

 

スウェーデンの思いのつまった木の玩具。

ほとんど捨ててしまったので勿体なかったなと思いましたが、犬にはもっと大切なものがあると思って処分したのでそれはそれでよい気づきだったと思っています。

室内玩具はある程度で止めるのがルールです。

雨が上がったらまた環境と触れ合う散歩や自然の中で頭をリフレッシュさせてください。

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<クラスのこと>犬がトレッキングクラスで学ぶ真の社会化について

九州で今年も災害が起きています。

自然の猛威に私たちは常に非力で戦うことばかりでは災害を免れることもできないと感じます。

私たちにできることは何だろう、自然と自分を切り離すことはできない。

だとしたらもっと自然を日々体感して知ることしかないのではと考えます。

自分にできることは本当に大したことではありません。

それでもやっていれば自然という存在が自分にとって何であるかにいつか気づくのではないかと思って犬と山を歩いています。

この唐津市七山の山は雨が足りないほどでした。

今日も犬たちとゆっくりゆっくりと山歩きの時間を持ちました。

犬との山歩きというと、犬が山を走り回ったり崖を飛んだりすることを想像されるでしょうか。

全くそんな風景はありません。

人が山を歩くとき私たちはどうやって歩いているのでしょうか。

一歩一歩ゆっくりと進む。それが山歩きの本来の姿なのです。

犬も同じように、ゆっくりゆっくりと歩みを進めます。

一歩進めば臭いをとり、さらに一歩進めば臭いをとる。

こうして自分の本当に身近な環境を自分自身で確かめて、そして一歩を前に出す。

実はこの活動こそ社会化というものです。

環境に適応して反応するというのは、環境がいきなり変化することばかりではないのです。

一歩進むと環境が変わる、一歩進むと環境が変わる、この連続です。

犬の頭の中には、ひとつ前の環境と、今の環境、そして次の一歩の環境が広がります。

似ているけど少し違う、似ているけど少し違う。

こうやって社会化を進めているわけです。

山を歩くときに犬が臭いを捕るのは野生動物を追うためではありません。

犬の真の社会化の時間、それは犬がゆっくりと飼い主と歩くことからです。

小さな時間ですが大切にしてくださる飼い主さんと共に、厳しい季節ですができるだけトレッキングクラス続けてまいります。

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<犬のこと>犬の認知力:犬が鏡の中の自分を自分だと判るのか

犬は鏡の中に映る自分にどう反応するのか?

 

どの家庭にも鏡があります。

その鏡に対して犬がどのような反応をするのかを見たことがあるでしょうか?

犬は鏡の中の自分を自分だと知ることができるのか?

鏡の中の対象の認識は、動物の認知力に関連する話題です。

認知力をもっと詳しくいうと「犬がどのような世界を持っているのか」を決めているということです。

実際に今、みなさんの犬の前に少し大きな鏡を出して犬の姿が映るようにしてみると犬の反応はすぐに知ることができます。

反応は二つ

1、鏡に映った自分(犬)の姿に関心がない

2、鏡に映った自分(犬)の姿に関心を持つ

鏡に映った犬の姿に反応する方が認知能力が高いと思うでしょうか?

これは逆なのです。

実は鏡に映った犬の姿に反応しない犬の方が正しく世界を把握しています。

 

鏡の中に映る自分に反応しない犬

 

犬に鏡を見せたときの反応には二つがありますが、ひとつめの「鏡に映った自分の姿に関心がない」方の犬は、認知力が普通=正常に機能しています。

犬は人と違って鏡の中の自分の姿を自分だと認識することはできません。

自分の姿が映った鏡をはじめはのぞき込むように見た犬が、その後鏡を無視するようになれば「鏡に関心のない犬」の方に入ります。

鏡の情報には関心がなくなり、同じようなミラー現象のおきる反射するものに対して映る自分の姿にも反応しなくなります。

正常な知覚をもつ犬で他の世界に認知に関しても正常に知覚していくでしょう。

 

鏡の中に映る自分に反応する犬

 

次に二つ目の反応を示す犬「鏡に映った自分の姿に関心を持つ」場合です。

犬が鏡の中に反応する行動としてどのような行動かを確認していきます。

そのほとんどは、吠える、じっと見る、後ずさる、ゆっくりと近付くといった行動です。

これらの犬の行動は「警戒行動」と「闘争行動」です。

いずれも鏡に映った犬の姿を自分ではなく他の誰かとしてとらえているために起きる行動です。

つまり2つ目の反応でも犬は鏡の中に映った自分を自分だと認識することはないということになります。

 

鏡の仕組みを理解できない犬は知能が低いのか?

 

犬は鏡に映った自分の姿を自分だと知ることはありません。

これは犬の認知能力が低いからではありません。

犬と人の知能を比較するときに、人にできることで犬にできないことがあると「犬は人よりもバカ」だと思う人もいるかもしれません。

種としての知覚機能の違いによるものなので、犬が鏡の世界を認知しなくてもそれは犬が人よりも劣っているということでもないのです。

学者によってはいろいろな判断の基準があると思いますが、私はそう思っています。

鏡という道具は人の必要性に応じて人が作った道具です。

鏡などという道具を人が作って使っていること自体で人は賢いなとは思います。

でも犬の方は鏡という道具の必要性を感じていないのです。

自分が相手にどう映るのかということに対して関心がないからです。

自分と他者とのみかけの違いにも興味がありません。

足の長い犬と短い犬がいたとして、自分はどうしてこんなに足が短いのだろうと考えることもないのです。

それが犬の世界であり、その世界の素晴らしさというものが存在しています。

こんな小さなことですら違うのですから、犬の生活にとって何が楽しいのか、その楽しみが人と同じものであるかどうかなど分かるはずものないのです。

分からないからこそ犬を観察し行動を見て分析して「こうではないか」という仮説を立てることをただひたすらに繰り返しています。

そうして少しでも犬の世界に近付いたときに犬好きの私はうれしいと感じてしまいます。

地面の中に何かをみつけて集中する柴犬くん

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<犬のこと>犬のしつけに「ダメ!」はダメ。

普段無意識に犬に使っている言葉ですが、犬とのコミュニケーションをより良い方向に進めたいなら使って欲しくない言葉があります。

それが「ダメ」という言葉です。

訪問レッスンに伺ったときにとても多くの方が犬に対して「ダメ!」を連発しているのをよく耳にします。

全く効果のない犬に対する「ダメ」という言葉ですが、無意識で使っている方がほとんどなので自分では言っているつもりがないのです。

あーダメよ。とか

あーそれダメダメ。とか

ダメでしょ。ダメ。などいろんなパターンの「ダメ」があるようです。

ところが犬のしつけにおいては否定的な言葉はほとんど意味がありません。

犬に「これをしてはいけない」と伝えることはできないからです。

例をあげましょう。

とびつきが多発している犬がいるとします。

犬が人に飛びついてくるので、飛びついたときに「ダメ」と何度言っても犬は絶対に飛びつきがダメだとは学びません。

犬がソファに乗ることを止めさせたいとします。

犬がソファに乗ったときに「ダメ」といって下ろしても、ほとんど効果はありません。

効果があるのは、ソファに乗る前、飛びつく前に、どちらの行動も阻止できたときです。

そのときにダメという言葉を使うことがあるかもしれませんが、それはダメという言葉の意味を理解したのでななく、なんらかの方法で行動が阻止されたことで行動しなかったことを学習しているのです。

自分の後ろを犬がついてくるのを「ダメ」というのなら、それは「ダメ」ではなく「マテ」ですね。

リードをひっぱる犬に引っ張ることを止めさせたかったら「ダメ」ではなく「つけ」ですね。

「ダメ」を連発せずに、犬が何をしたらいいのかを教えることを犬のしつけといいます。

自分が犬に対して「ダメ」を使っているかどうかはなかなかわかりにくいものです。

家族がいるなら「ダメ」使ったら10円のペナルティなどやってみてください。

飼い主がひとりなら犬と一定の時間を録音してあとで聞いてみてください。

知らぬうちに増えている「ダメ」の数。

その数だけ、犬は本来学ぶべき機会を失っています。

「ダメ出し」では犬は学ばないことを知っていただき、本当に身につく犬のしつけを学ぶことが犬との生活を楽しくしてくれます。

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<犬のこと>犬の雷恐怖症はトレーニングで改善できる

雷雨の続く毎日、雷恐怖症を抱えてこの季節は震える犬たちがいます。

人と同じように犬にも様々な恐怖症があります。

 

犬の雷恐怖症その行動のパターンとは

 

犬恐怖症とは「犬が特定の刺激に対して恐怖を抱いている状態」に陥る症状が出ていることをいいます。

特定の刺激というのはいくつかの分野に分けることができますが、雷の場合には自然環境という刺激に対する反応です。

次に、犬が恐怖を抱いている状態というのは次のような行動を指します。

・よだれ

・震え

・ウロウロ

・走り回る

・落ち着きなくうごく

・机や椅子の下にかくれる

・体を強張らせる 硬直

・部屋の隅に頭をつっこむ

・戸口をガリガリする

・床を掘る

・キュンキュンいう

・ギャンギャンいう

・遠吠えをする

・壁にジャンプする

主にこうした行動が単数もしくは複数同時に表現されることがあります。

動物の行動はパターン化していますので、個性の異なる動物であっても犬であれば同じ行動をすることが行動から状態を分析することの意味です。

しかし、これらの行動は恐怖を抱いたときにも犬がする行動であると共に犬が別の状態であるときにも出る可能性があります。

飼い主は犬のこれらの行動を見てすぐに恐怖症だと慌てないようにしましょう。

 

犬の雷恐怖症は改善するのか

 

ブログをご覧になっていて自分の犬が雷恐怖症だと知ったら、まずは解決できるのかどうかを一番先に知りたいでしょう。

先にお答えしますが雷恐怖症は手段を選ばなければ改善します。

しかし改善のための指導をする側としては100%と言い切れない部分もあります。

というのは、恐怖症を改善させていくためには様々な形で環境を整備する必要があるのですが、その環境を変えるという部分において「飼い主側が不可能」と判断することがあるからです。

なので、飼い主のいう「無理」を排除し、犬の脳の機能性が正常である状態であれば、雷恐怖症は改善するはずなのです。

残念ながら犬のトレーニングの指導の範囲においては、飼い主を変えるという選択肢は入らないため、環境の整備についての制限を受けることになり結果として完全に改善したというケースから、ある程度改善したというケースまで改善の段階は様々ではあります。

逆をいうと雷恐怖症は改善しなければ「進行する」ものなので、なんらかの形で治療に取り組むことをおすすめします。

 

雷恐怖症の治療について

 

犬の雷恐怖症の治療方法は、主に二つに分かれます。

ひとつは薬物治療、二つ目は行動療法です。

私は獣医師ではないので薬物治療についての効果について語ることはできません。

ただ客観的にみてもいえるのは、より効果が高いことが期待されるのは「行動療法」の方です。

なぜなら雷恐怖症に限らず恐怖症は「恐怖を表現する行動」が症状だからです。

症状は「行動」なのですから、その症状をより確実に改善できるのは行動をそのものに変化を促す「行動療法」の方だと考えています。

 

犬の行動療法の鍵を握るのは飼い主の行動である

 

では犬の雷恐怖症を改善したいと考えたとします。

その犬に行動療法としてできうることを考えていきます。

行動療法なので、行動を自分で管理し変化させていく必要があります。

ところが犬の場合には、行動の管理のほとんどを握っているのは飼い主の方です。

犬の行動に変化を起こさせるためには、飼い主自身の行動を変化させていく必要があります。

飼い主が行動を変化させることで犬の行動が変化する。

当たり前のことなのですが、飼い主ははじめはなかなかこれができません。

初期はできたとしても長続きしないこともあります。

なぜなら飼い主自身には困っている問題はなく、今まで犬に対してやってきた行動はすべて飼い主にとっては「良いこと」「やりたいこと」なのです。

良しとして継続してきた行動を変えるためには飼い主側にも特別な意志が必要です。

その特別な意志とは犬との共感性が生み出します。

つまりは犬との共感性を発達できるかどうかが問題解決の鍵ということになります。

犬を愛しているならやる価値はあると思います。


 

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<日々のこと>寝ているときに犬が夢の中に出てくること

犬が夢の中に出てくることは珍しくありません。

出てくるときには毎晩のように犬が出てきます。

たいていはグッドボーイハートの犬たちです。

以前ある生徒さんに「●●ちゃんが夢に出てきたんです。」と話したことがあります。

その生徒さんは「うちのワンコが先生の夢に出てくるということは何か訴えたいことがあるということですよね。」と答えました。

ドッグインストラクターという仕事は、犬の言い分を飼い主に伝えることです。

日々のトレーニングでそれを受け取っている生徒さんだからこそ、自分の犬が先生の夢の中にまで出て行って飼い主の前では言えぬことを直訴したのだと考えたようです。

実際のところ、トレーニングのご相談があってご家庭に伺いそのご家庭で犬に最初にあったときは「あなたが私をここに呼んだのね。」と感じています。

犬が電話できないから、飼い主に電話させたのだと思っています。

だからこそ飼い主さんには厳しいと言われつつも、犬はこう言っているのだということを真剣に伝え続けてきました。

その私の夢の中に犬が出てくるということ、私の方ではこう考えることがあります。

犬が飼い主に伝えたいことを十分に伝えきれてないから、犬が夢の中に出てきてまで何か言いに来たのではないか…という見方です。

夢の中に出てくる犬は現在進行形でトレーニングに関わっている犬である場合もあるし、しばらく顔を見ていない犬の場合もあります。

これらの犬たちが自分の夢の中に出てくる理由は分からないのですが、私の頭の中は寝ているときにも犬のことを考えているのかと自分でも恐ろしくなることがあります。

どんなにがんばってもわからないことやできないことが山のようにあって、犬たちに対してできていないことをあげたらきりがありません。

でも犬が夢の中に出てくる間は自分に何かやらなければいけないことがまだあるのだと思います。

まだあるのかという言い方すらも驕りでしかないのですが、疲れてくるとこれだけやったのだからとつい思ってしまうのです。

私が気負っても仕方がないのだ、犬に対して一番できることがあるのは飼い主さんの方なのだと言い聞かせて、少し視線をそらすようにしてみます。

今はそんな時間が必要なのかと夢分析を終えました。

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<自然のこと>日本の里山が失われることを憂える自分

先日テレビの報道特集という番組にくぎ付けになりました。

報道された内容は佐賀県の石木ダムに関する紛争の歴史を地域住民の側に立って追ったものでした。

石木ダム建設案が出てから50年間にわたり、ダム建設を進めようとする長崎県と建設に反対する住民の間で長い長い闘いが続いている悲惨な様子を映像で見ました。

ダム建設が予定されている川棚町のこうばる地区の風景は、まさに日本の原風景ともいえる「ふるさと」の風景です。

都会で育ち田舎を知らない自分ですらも眺めるとほっとするこうばる地区のような自然豊富な里山が失われないようにと体を張って戦っている方々がいる、それが50年以上も続いていることに胸が痛くなりました。

しかもそのことで多くの人が救われるのなら納得がいくものの、ダム建設の必要性についても納得のいくデータがなく、500億円以上というお金が長崎県民の負担によるということをみなさんはどう思っているのだろう、一体これは誰のための何のためのプロジェクトなのだろうと疑問を感じずにはいられませんでした。

番組ひとつを見ただけで自分が賛否を下す情報を得たとは思いません。

ただ画面の中にうつるその景色は、住民の方々にとってかけがえのないものであるのと同じように私たちにとっても同じようにかけがえのないものではないかと感じたのです。

今このように思う私も、七山という里に出会わず博多駅の近くだけで快適な生活をしていれば、おそらくこんな気持ちになることもなかったと思います。

日本の美しい里山はただの自然でなく人々がそこに住み、自然を大切にしながらも利用しつづけてきた共生の風景なのです。

それは数年で出来上がるものではなく、何十年も何百年もかけて継続して毎日繰り返される生活の積み重ねの風景なのです。

そしてその風景の中にきっと「犬」という動物もずっと共にいたはずです。

里山には犬の居場所があったのです。

どうやったら石木ダムの問題がより良い形で解決するのか私にはわかりません。

ただいえることはこうばる地区は間違いなく日本の里山であり、日本の原風景であり、そして大切にしたいと思える風景だということです。

雨でも野草の中でジャンプして走る犬ちゃん

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<犬のこと>犬にとって大切なのは野草と雑草とやわらかな土

お預かりクラスで犬ちゃんが庭や山で遊んでいる傍らで、まだまだやり残した例の背高草の撤去を進めています。

詳しくはこちら

過去ブログ記事→<日々のこと>環境にダメージ与えた事に気づき引き返したこと

一時間で100本くらいは抜き取っているのですが、この雨の中、土の中から次から次へと生えてくる生命力の強さに負けそうです。

でも七山の本来の野草や雑草たちが抜き取られた草のスペースを埋めるように生えてきてくれているので、風景はずいぶんと取り戻してきました。

除草剤や殺虫剤は本来の植物を殺してしまいます。

ガーデニングといってもいろいろとあるのでしょうが、死に絶えた庭に花をかざるように植える風景はあまり見慣れていません。

自分の小さいころにいっしょに暮らしていた柴犬が遊んでいたあの昭和の小さな博多区の一軒家の庭もしゃれた洋風の花はなく、日本古来の木々と雑草でおおわれていました。

子供のころに庭にあった木は、びわ、さくら、あじさい、梅、もみじ、柿、榊、つつじ、いぬまき、南天、シュロ、椿…たちでした。

いまここにあげた木々ですが不思議なことに七山のこの庭と山に全部あるのです。

木々のふもとにはユキノシタ、イヌフグリ、スミレ、セリ、オオバコ、カタバミ、タンポポ、ハマスゲ、リュウノヒゲ、ドクダミ、ホトケノザ、セイタカアワダチソウ、アザミ、ハコベ、スギナ、ハハコグサ…

認識できるのはこのくらいです。

雑草はもっとたくさんあるのですが名前がわからないものばかりです。

除草剤の後の悲惨は光景はちょっとした砂漠化でした。

土が枯れてしまい砂漠に雑草が立ち生えるようにして生えていたのです。

同じ光景をあちこちの駐車場で見ることができます。

雨の浄化作用もあって本来の野草が戻ってくると犬はイキイキと草の臭いを嗅いで寝転がって遊びます。

駐車場ではこんな風景を見ることはありません。

人は自然を楽しむために遠くに出かけるようになりましたが、自分の庭に自然を取り戻すことはできません。

なぜなら自然の野草や雑草と共に虫たちもかえってくるからです。

人は虫が苦手です。私だって決して好きではありません。

関わりあいたいと思うこともありません。

でも、野草や雑草と共に生きている虫という生物がいることを否定できないのです。

それを否定すればまた犬を、そして私たち人間をも否定してしまうことになります。

日本は山林地区がたくさんあります。

手の入っているのは農地だけ、お金にならない山は放置されています。

山や雑草との闘いは半端ないのです。

でも犬たちは不思議と私たち人間が雑草と戦っているとテンションマックスで応援してくれます。

頑張れ!頑張れ!といってくれているようで、誰のために頑張るのかわからないまま山の手入れをがんばっています。

犬たちにとって大切なものだと思うからこそ今のところは頑張ります。

草を食む犬の姿が、草に寝転がる犬の姿が私は好きなのです。

日本の本来の雑草や野草を復活させて、二ホンミツバチがかえってきたら、犬たちも本来の自分を取り戻せるのではないかとそんな気がしているからです。

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