グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいた感想をご紹介しています。
今回は家庭訪問レッスンを受講した黒柴のなつめちゃんの飼い主さんからいただきました。
ここからどうぞ・・・・・・・・・・
犬のことで悩んでいたときにグッドボーイハートの家庭訪問レッスンをネットで検索して見つけました。
犬のしつけ方を習おうと思ったきっかけにはいろいろなことがありましたが、一番気になっていたのはなつめの散歩の問題です。
なつめは散歩に出かけるときは自分から犬用のバッグに入っていくのですが、歩きはじめるとリードの引っ張りが強すぎて喉を痛めてしまうのではないかと大変心配になったのです。
散歩中のリードの引っ張りを止めさせたくて、ネットでいろいろと調べて試してみましたがどれもうまくいきませんでした。
それで家庭訪問のレッスンを受講することになりました。
家庭訪問のレッスンを受講して、なつめの行動は少しずつ変化してきました。
まず一番悩んでいた散歩の歩き方が改善したことです。
クラスを受講する前は引っ張りが強く二本足立ちになったりくるくる回りながら歩いたりしていました。
練習の成果が見られ今では自分の横について人にあわせてゆっくりと歩くことができます。
はじめは全くできなかった散歩中のオスワリも最初は少し抵抗をしましたが、一旦できるようになるとすぐにできるようになりました。
散歩の途中でお座り待てをさせて人と話すこともできるようになりました。
家の中の行動もかなり変わりました。
なつめのハウスやベッドなどを準備して、リビングでは自分の居場所で落ち着くことができるようになり、前よりずっと落ち着いている時間が増えました。
部屋で家具を噛むことがなくなり、自分のオモチャやガムや木などを噛んで遊んでいます。
トレーニングを受ける前は来客のときインターホンがなると吠えたり興奮したり来客に飛びついたりしていたのですが、今ではとても落ち着けるようになってきました。
来客が来たときもマテがずいぶんと待てるようになりました。
他にも毎日自分の帰宅のときに興奮して飛びついてとびついていたのがなくなったり、日常的によくあった要求吠えが減ってきました。
トレーニングクラスを受講して、自分のなつめに対する接し方でなつめにどのような影響を与えていたのかが理解できるようになりました。
先日はなつめを連れて家族で外出する機会がありました。
そのときお店でもとても落ち着いていたのを見てなつめはずいぶん変わったと思います。
お世話になり、ありがとうございました!
・・・・・・・・・・・・
黒柴のなつめちゃん、トレーニングクラスを受講された年齢は生後6ケ月を過ぎたころでした。
犬が成長と共に変化する年齢がいくつかありますが、乳歯から永久歯へと体が変化する生後6ケ月にはいろんな変化が訪れます。
その変化の中には、今まで溜まっていた不安が吹き出すようにあふれるストレス行動があります。
散歩中のひっぱりも喜んで散歩に行きたいのだと誤解している飼い主が多くいます。
ほとんどの犬は逃げるようにリードを引いたり、不安でマーキングを繰り返します。
リードで犬を制しようとしても普段の日常の生活からルールがはっきりしない状態だと、犬はリードの制御を受け入れられません。
なつめちゃんの飼い主さんは、ひとつひとつのルールの積み重ねをきっちりと重ねていかれました。
飼い主さんがレッスンで導入したルールを自分流にしすぎず正しく守っていただくことがトレーニングの成果に現れます。
なつめちゃんはその成果を発揮できた犬ちゃんになりました。
ひとつひとつできるようになることが増えることが、ほめたり叱ったりしすぎることを減らしていきます。
オヤツや罰をしつけに使う必要はほとんどありません。
なつめちゃんもちゃんと飼い主さんに答えながら自分に自信をつけて不安を解消していきました。
これからもなつめちゃんはご家族といっしょに学び、いっしょに成長していきますね。
またお山でなつめちゃんをお待ちしています。
Author Archives: miyatake
<受講生のコトバ・なつめちゃん編>黒柴なつめちゃんが家庭訪問レッスンを受けて
<クラスのこと>訪問レッスンで福岡市内で犬との山歩きにYMAPヤマップを導入!
グッドボーイハートの大切なクラスであるトレッキングクラス。
通常は環境把握ができて一緒に育てていただけるグッドボーイハート七山の尾歩山で開催しています。
今日は特別に家庭訪問プライベートクラスを受講されている生徒さんと犬ちゃんといっしょに福岡市内の山歩きの練習をしました。
普段から自宅近くの山歩きを週末の日課にしていきたいという飼い主さんの意欲を買いました。
犬とトレッキングにはどんな注意や配慮が必要なのかをお話しながら歩きます。
犬と飼い主さんが歩くにはどんなコースがいいのか事前に情報を得るためにはじめてヤマップを利用しました。
ヤマップはスマホのアプリで山歩きをしている方の多くが活用しているものです。
ヤマップの会社が福岡市博多区にあることから勝手に親近感を抱いてしまい、いつか利用したいと思っていたので今回はチャンスでした。
ヤマップには今回歩いた山の管理者の方の見事な写真入りのルートが掲載されていました。
コースが分かるということは環境がある程度わかるということ。
マップが頭の中にあることは登山の絶対のルールです。
雨でなかなか外に出られずぐずぐずしていた犬ちゃんも大満足のトレッキングでした。
グッドボーイハートにどうして出会ったかわからないけど、少しずつですが犬のことが分かってきましたという飼い主さんのお言葉に登山の疲れも吹っ飛びました(気持ちだけは…)。
ヤマップ、すごく良いのでおすすめします!
<お知らせ>ブログにシェアボタンを追加!シェアが共感につながればなおうれしい。
このブログとホームページはクラシックなスタイルなのですがとても気に入っているので少しずつハラプロさんに改定していただきながら更新しています。
今回はシャアボタンをつけていただきました。
新しいWordプレスのテーマなら簡単に付けられるシェアボタンですが、この古いテーマでは手作業になってしまいます。
古いものを急に新しくしようとするといろいろと不具合がでるので今回も手作業でお願いしました。
犬にとって本当に大切なことがそんなに急激に一気に広がるとは思っていません。
でも数の原理というのがあって、どんなに間違っていることでも多数の方がそうだと思ってしまうと、嘘も本当になってしまいます。
しかも嘘だとわかっていればなお良いのですが、それを知らずに思い込んでいるときにはどうしようもありません。
グッドボーイハートでお伝えしているようなことは、そんなに簡単に人々に広がるとは思っていません。
なぜならそれを理解するためには、自分で考えて考えて到達しなければいけないからです。
考えた人こそが到達する犬の本当の姿を一気に広めることはできないけれど、でもシェアできる方がいればそれはそれでうれしいです。
シェアボタン使っていただけるのだろうか…。
期待はゼロ。でも希望はいっぱいです。
<犬のこと>ドッグフードがすすめられる本当の理由とは
犬ために手作りゴハンを作ろうかと迷っている方のために三部作でお届けした手作りゴハンブログ記事シリーズは今回が最後です。
犬が喜ぶのは手作りゴハンかドッグフードか…。
自分だったらやっぱり美味しそうな臭いのする手作りゴハンの方ですね。
でもなかなか手作りゴハンに踏み切れない理由が、動物病院やペットショップなどでドッグフードをすすめられるからという理由です。
犬に関わる仕事をしている人から「ドッグフードの方がいいですよ。」と押されると、犬にゴハンを作ったこともない方は自信がなくなってしまいます。
ペットショップはドッグフードを商品として販売しているのですからお客様におすすめするのは当たり前です。
動物病院がドッグフードをすすめている理由は、食事内容が一定である方が病気の要因探すときに間違いがないからです。
たとえば、病院に入院している人は病院食を食べているから経過が悪くなったり良くなったりしてもそれは食事が悪いからだとかいいからだという判断にはなりません。
でも病院に入院しているのに差し入れの食べ物を食べてしまうと、医師の管理下以外のことが起きてしまい病状の原因について突き止めることが難しくなります。
犬も同じように同じものを食べていれば、犬が病気になったときに食事を排除して考えることができます。
管理下にある動物は毎日同じ栄養素を与えることで管理は安定してくるのです。
ただその管理しやすいということと、犬がゴハンを喜んで食べるのかというのは別の問題です。
加工されたドッグフードは味気ない上にビタミン剤などの添加物が大量に入っているため臭いはひどいもので薬品の臭いがします。
自然素材ものを食べたいという犬の欲求は決して贅沢なものではありません。
どちらを与えるのか、決めるのは犬ではなく飼い主さんです。
犬のことを考えすぎてなかなか決められないとは思いますが、一気に決めなくとも行ったり来たりして、でもいつかはどちらが犬にとって最善なのかを決めてあげてください。
どちらにしても犬はあなたの選択を受け入れるだけです。
今回も手作りゴハンを作っている生徒さんからお写真をお借りしました。
大きなスイカを購入したあとだったので毎日スイカ入りだったようですね。
犬によってはスイカ食べないとか下痢してしまう場合もあります。
うちのワンコにあった手作りゴハンを模索するのも楽しいものです!
犬は絶対に喜びます!!!
関連ブログ記事→私が犬なら手作りゴハンを食べたい!を実践するとこうなる
関連ブログ記事→犬がドッグフードを拒否する五つの理由
<犬のこと>私が犬なら手作りゴハンを食べたい!を実践するとこうなる
先日のブログで犬がドッグフードを食べない理由についてお話しました。
その理由の中で一番真剣に考えたいことが一つあります。
それはこちら↓
ドッグフードが美味しくない
犬なのに「美味しい」とか「美味しくない」といった言い方は不自然かもしれませんが、
「犬が喜ぶゴハン」と「犬が仕方なく食べるゴハン」にわけましょう。
ドッグフードは数百種類もあるので、いくらでもドッグフードを変えることはできます。
でも思い切って「手作りゴハン」に変えてみるというのはいかがでしょうか?
犬の加工されたドッグフードではなく、飼い主が作った手作りゴハンを与えるという選択です。
飼い主だったらすぐに想像できることですが、たいていの犬は手作りゴハンを本当に美味しそうに食べてくれます。
ドッグフードと手作りゴハン。
比べてみたらどちらが美味しそうかは討論のしようもありません。
ならなぜ犬に手作りゴハンを上げないのか。
手作りゴハンだって犬のためになら頑張れる、でもできない理由の多くはこんなことです。
・食事として何をあげたらいいのかわからない。
・与えてないけないものがわからない。
・栄養バランスが不安
二つ目の「与えてはいけないもの」だけははっきりしています。
ネギ類がダメなことはみなさんよく知っています。
だとしたら、あまり考えすぎずにチャレンジしてみてはと思います。
最近、生徒さんのおひとりがインスタグラムに犬のゴハンの写真を掲載しています。
毎回見るたびに自分の食事の方が圧倒的に貧祖だと反省するようなちゃんとしたゴハンです。
その写真を他の飼い主さんたちに見せたところ「おいしそー」と全員がいいます。
ドライフードよりもずっと美味しそう、しかも健康になれそうです。
インスタグラムをしている生徒さんも、最初に手作りゴハンの話をしたときは「ちょっと難しそう」と言われていたのですが、実際に始めてみると作るのも楽しくなっていったようです。
しかも野菜まで自家製のものになっていったので、犬の食事内容はますます充実しています。
写真をいただいたのでこちらに掲載します。
このゴハンとドライフードが置いてあったとして、自分が犬ならどちらを食べますか?
食べたいと思うものばかりを食べたら不健康になるのは当たり前ですが、犬の食べたいは本当に必要なものを食べたいという意味での「食べたい」です。
犬のことを考えるときには最初に「私が犬なら…」と考えます。
私が犬なら絶対に手作りゴハンがいい!と私は言います。
手作りゴハンにすると決めて、そしてその後を考えるようにするという方法もあります。
でも手作りゴハンをあまりすすめられないのはどうしてか?についてはまた次回お話を続けます。
関連ブログ→犬がドッグフードを拒否する5つの理由
<犬のこと>犬がドッグフードを拒否する五つの理由
犬の食事関連の相談がスクールにもわりとある
犬のしつけ方や行動の相談が主な相談なのですが、他にも犬のごはんにまつわる相談事がわりとあります。
ごはんにまつわる相談としてはこんなものがあります。
・犬の食事を与えるときに、犬がうなったり噛みついたりする。
・犬の食器を取り返せない
・犬が食事前に興奮して吠える
これらはトレーニングクラスによくある犬の食事にまつわる問題行動です。
ただもっと違う面での犬の食事に関連する相談もあります。
それは犬がドッグフードを食べないという相談です。
以前は圧倒的に犬のごはんのときに噛みつくという相談が多かったのですが、最近は犬がドッグフードを食べないという相談の方が多いような気がします。
最近の犬たちは戦うことよりも拒否をする行動の方が全般的に増えている気がするのですが食事に関してもこの傾向が強いようです。
犬の行動が変化しているというよりも犬の性質そのものが変化している傾向があるといった方が正しいのでしょうが、どちらにしてもドッグフードを拒否する犬が増えているということですね。
以下に犬がドッグフードを食べない主な理由を五つにまとめてみました。
犬がドッグフードを食べない主な五つの理由
犬のごはんの相談として一番多いのは犬がドッグフードを食べないというご相談です。
犬がドッグフード=ごはんを食べない理由として考えられるのは次の中のどれかです。
ドッグフードを食べない理由1 ドッグフードがおいしくない
美味しくないというと、犬に味覚はあるのかという質問が生まれそうです。
もちろん犬には味覚があります。
市販のドッグフードの内容によっては食べられたものではないという内容のものもあります。
保存料や添加物が多くはいっているようなフードを好まない犬は味覚が比較的ナチュラルだともいえます。
中にはドッグフードが苦手でも食べ物を拒否するほどの余裕がなく、結局は食べるのだけど欲求不満な犬もいるので要注意です。
ドッグフードを食べない理由2 お腹が空いていない
室内犬はほとんどの犬が活動していません。
朝晩の散歩に出たくらいでは犬の本来の活動量は全く満たされていません。
ある程度のサイズの庭があって庭へのアクセスがわりと自由であれば、庭と部屋を行ったり来たりして一日を過ごしてある程度は満足するでしょう。
犬の活動量は人の何倍も高いので、ほとんどの犬が空腹にはならないのです。
日本犬はもともと一日一食で満足できますしお腹が空いていないと食べないこともあります。
またオヤツをよくもらっていればそれでお腹がいっぱいになるのでドッグフードまでは食べません。
オヤツは甘いものや肉系のものが多く、当然ドッグフードよりもおいしいためこれらを食べると犬はドッグフードは食べません。
ドッグフードを食べない理由3 性的ホルモンの上昇
動物は性的ホルモンの上昇によって食べることができなくなります。
思春期に恋愛をしたり片思いをしたりすると食べられなくなったという経験をしたことがある方もいるかもしれません。
性的なホルモンはいつでも性的な活動のために動くことができるようにするために食べることを止めます。
食べると消化機能が活発となり行動できなくなるのはどの動物も同じ原理なのです。
不妊去勢手術をしていないオスは365日発情しますし、メスも大変長い期間発情期が続きます。
手術によって食べるようになることがあります。
ドッグフードを食べない理由4 自分の身に危険が迫っている不安のとき
犬は不安を抱えていると食べ物を食べません。
理由の3の性的な上昇で食べないところで説明したとおりですが、食べると動くことができなくなるからです。
危険や不安を抱えていると「すぐに逃げる」ことができるようにする必要があります。
そのため少しだけ食べてでも動けるようにしておきます。
少しだけ食べてそれが消化するまでまつ、そしてまた次を食べるというように時間をかけて食べている、つまり食器を置いたままにするとそのうちに食べてしまうような状態であれば犬はなんと危険を感じているということです。
これは犬の中ではかなりの危険信号なので今すぐドッグスクールに相談しましょう。
ドッグフードを食べない理由5
最後は安心できるテリトリーがないからです。
理由4の危険や不安を抱えているときに食べないという理由重なる部分もあります。
理由4の場合には普段は食べているのに、苦手なことを予測したり、恐怖が続いたときに一時的に食べないというもの、理由5の方は日常的になかなか食べません。
理由5になると食べたり食べなかったりを繰り返すような波のような状態になります。
そもそもの安心できるテリトリーというのは動物にとっては安心&安全に生きていくためには欠かせないものなのです。
そのテリトリーがないのですから犬は不安でドッグフードをすぐに食べることができません。
分離不安の犬の多くはこの理由でドッグフードを食べなかったり食べムラがあったりします。
分離不安と食事が関連があるのかと驚かれるかもしれませんが、犬の行動は連鎖のようにつながっておりどの行動とも関連があります。
切り離して考えることよりも関連づけを見つけていくことで改善が進むのです。
いくつもあるドッグフードを食べない理由ですが解決できる方法もいくつかあります。
また少しずつ紹介していきますね。
レッスンを受講中の方は直接いろいろとお尋ねください!
またこのブログ記事からも探してみてください。
<犬のこと>ストライキで動かない脱力犬たちに対する犬のしつけ方とは
最近聞かれるようになったのか「だつりょくけん」という言葉。
最初聞いたときには、「脱力拳」とはどんな拳法なのかと思ったのですが、脱力拳ではなく脱力犬でした。
脱力犬と呼ばれる犬たち。
まさにやりたくないときに全身の力を抜いて脱力する犬なのです。
散歩中にリードをつけた状態で脱力して引きずられていく映像はYoutubeでもよく投稿されています。
自分がリードを持っているときには起こり得ない状態なのでなかなか実際に目にすることはありません。
しかし生徒さんから送られてきた写真で見ることがあります。
リードを引っ張るのではなく脱力して抵抗するというパターンです。
全身の力を抜いて抵抗するという方法は子供もよく使う手です。
動物としてはやる価値のある抵抗方法である意味成功することもあります。
リードをつけて歩いているときに脱力して抵抗する犬を引きずって歩いていても本来の問題の解決にはなりません。
しかしリードを知らない素人さんたちのすごさでもありますが、思いっきりリードを引きずるうちに犬の方も歩き出してしまうのでしょう。
ただ体重が40キロくらいもある大型犬になるとなかなか起き上がらせることはできません。
同じような状況としてクレートに入れるときに起きることがあります。
まずハウスといってもクレートに行くことはないためクレートに誘導しようとするとその段階で脱力します。
大きな犬になるとハウスにいれるのには一苦労です。
なかなか入れられないことを犬も学習します。
まるで赤ちゃんのような抵抗方法ですね。
脱力による抵抗は次に攻撃にうつる準備段階であることもあります。
脱力すると瞬発力が出るのは柔道などの武術の経験のある方ならご存知だと思います。
犬は武術を生まれもったときから身に着けていますので、こうした体の使い方は教えられなくてもできるのです。
中には脱力したまま回避してしまう犬もいます。
ストレスがかかる→脱力→考えるのも止める
こうなると体も心も寝てしまうわけですから抱き上げていれるしかありません。
でもハウスにいれてしまうと起き上がり反発が出ます。
みずからハウスに入れない犬はハウスの中で抵抗するのも当たり前のことです。
結局のところ脱力による抵抗を、脱力したときに改善させることはできません。
簡単にいうと鉄砲で撃たれたあとにどうしたらいいのか?と尋ねているようなものです。
脱力された段階で脱力拳を受けたわけであって、古いセリフをかりると「お前はもう死んでいる」という状態なのです。
飼い主はここから勝利を勝ち取ることはできません。
日々の生活の積み重ねがいざというときの脱力をなくしていくのです。
ただもし脱力したらどうしたらいいのかというと、一旦は別の方向へ歩き出させて飼い主の再起をはかりそして再チャレンジです。
また岩を打ち砕くのは岩ではなく風か水です。
かたくなになる犬に対して自分もかたくなであると岩と岩がぶつかるだけになります。
風か水の力はどこにあるのか。
犬にこだわらない生活や生き方、そんな
大したことがないことが犬との暮らしを変えていきます。
<お知らせ>公式インスタグラムボタンを追加しました。
梅雨明けまであと少し、屋外活動を待ち望む犬ちゃんと飼い主さんには待ち遠しいばかりですね。
湿気の多いこの七山のグッドボーイハートを管理している身としては一日でも早く梅雨から抜け出したい気分です。
そんなジメジメした空気の中で気持ちも落ち込むのは苦手なSNSにチャレンジするも進む先には壁ばかりの状態だからかもしれません。
みなさんが好きな写真をあげて共有して楽しむインスタグラムというSNSに全く関心がなかったのですがやってみることにしました。
文章を読まない人たちが増えてきていて本当に伝えたいことが伝わるツールがあるのだろうかと考えいたときに生徒さんとインスタグラムの話になってしまいなんとなく…です。
なんとなくはじめたインスタグラムに山で過ごす犬の写真を少しずつあげています。
犬が部屋の中に閉じ込められてしまい、犬って室内で飼う動物じゃないの?という常識が広がる前の最後の戦いです。
<トレッキングクラス>梅雨の晴れ間にトレッキングデビューのゴールデンくん
今日は梅雨の晴れ間にタイミングよくトレッキングデビューした犬ちゃんがいました。
年齢は9歳。
大型犬の9歳というと年を取っていると感じる方もいらっしゃるでしょう。
4つ足の動物は10年生きれば御の字ですから9歳は若いとは言えません。
人生のどのタイミングでも変化を求めるのに諦める年齢ではないと思います。
もし私が80才とか90才であっても残されたあと数日の人生の中であっても自分の中にあるひとつの扉が開く機会があるのであればそれを開けたいと思うでしょう。
犬の方はもっと前向きです。
犬は残りの人生を憂えたり計算したりすることがないからです。
しかも犬の一年は人間の7年分です。
犬の1ケ月は人の半年以上です。
犬の1日は人の一週間に相当する時間です。
高齢でトレーニングを始めるのは子犬でトレーニングを始めるのとは確かに違います。
家庭訪問トレーニングのクラスと併用して七山のトレッキングクラスに参加される犬ちゃんの多くは中高年以上です。
トレッキングクラスは家庭訪問トレーニングで環境を整えつつも、ひとつでもできることを進めたいという飼い主さんの気持ちを支えるでしょう。
ご自宅では犬の管理練習から始まるため、今まで犬と日常的にやっていたようなコミュニケーションが減ってしまい飼い主としては物足りなさを感じることもあるでしょう。
でも犬の方は今、飼い主の満足を満たせるような状態ではないのです。
少し犬の立場に立ってみたり考えたりできるようになると今までと違った世界が見えてくるようになり、犬に対して自分ができることの方向性も変化してきます。
トレッキングクラスには飼い主の学びもたくさん詰まっています。
ただ山で時間を過ごすというそれだけのことなのに、何か違いを感じられるようになったら本当の変化が生まれます。
結果よりも過程が大切。
楽しかった時間、癒された時間、共有する時間を大切にするだけです。
<クラスのこと>犬のトイレトレーニングは家庭訪問レッスンで始まるけどそれだけじゃない
犬について学ぶためのクラスにはいろんな講座やクラスがあります。
この福岡市だけでも相当の数の学びの機会が存在しているはずです。
過去にたくさんの講座を開催してきたことから講師として自分が知ったことは「犬について最も大切な学びは自分と暮らしている犬との生活にある」ということです。
当たり前のことなのですが子育てと同じように子供のしつけをするのに学校を責めたり、塾にやったり他の刺激を与えたりして改善しようとしてしまうが、結局は解決できるのは家庭しかないということなのです。
飼い主としての私は、オポという犬と暮らして学んだたくさんのことが一番自分を変えるきっかけになりました。
私がドッグトレーナーであるから学んだことよりも、私がオポの飼い主であったからこそ学べたことが実はとても深いものです。
自分と暮らす犬の環境についての全てを知っているのは飼い主だけです。
その飼い主の見方、接し方、考え方、価値観が変化することで犬は大きく変化していきます。
しかもその変化は特定の講座を受けることよりも圧倒的に大きな変化になりうるのです。
だからグッドボーイハートにあるどの講座をおすすめするのかと聞かれれば絶対に「家庭訪問レッスン」と答えます。
この犬の家庭訪問レッスンの依頼の中で非常に多いのがトイレトレーニングです。
子犬期であまり外に出したくないという理由での家庭訪問依頼であったり、またトイレの失敗の現場が家庭内であることによる犬のしつけ方についての相談がきっかけとなって家庭訪問のしつけのレッスンに伺うことがあります。
犬のトイレのしつけ方ひとつにしても、飼い主さんがネットで検索して調べたやり方と私の意見が真っ向から対立するところからトレーニングクラスが始まります。
ペットシーツで排泄をしたらおやつ(食べ物)を与えるというトレーニングである程度できるようになりました、という飼い主さんがいるとします。
結果として犬がペットシーツの上で排泄できるようになったとしても、その方法を続けることで起きうる間違った方向性について説明する必要があります。
トイレでオヤツを与えるという方法はいかにも正しいように思えてしまうし、実際のところ犬は室内のペットシーツの上で排泄をするようになるので結果として成功したように思えます。
「犬がペットシーツの上で排泄する」ということを食べ物で強制することには成功するということです。
ですが本当に犬の自立性を引き出して、犬として適切な場所で排泄ができるように導く自立を支援するしつけにはほど遠いやり方です。
人がやってほしいということをできればいいというやり方は、いつかそのうちに犬の魂を奪う結果となります。
犬が犬として生きることを尊重しその助けをして、息苦しい人の社会でなんとかイキイキといっしょに生活したいと願うのがグッドボーイハートの考え方です。
実際にトレーニングクラスに入ってみないとトイレのしつけひとつでこんなに話し合いになることになろうとは飼い主さんも想像もしないでしょう。
犬にとっては排泄行動はテリトリーを守る境界線をつくる行動を重なっているため、とても重要な生活行動だと考えるようにします。
先日も子犬ちゃんのトイレのしつけでもこのようなやり取りが繰り返されましたが、結局食べ物なしで生活空間の最も端にトイレ場を移動しそこで100%排泄ができるようになりました。
尋ねられていないのに余計なことかもしれませんが、自分が知っていることをお伝えするのがサービスを利用していただく付加価値だと思っているからです。
飼い主さんやご家族の葛藤も大変だったかと思いますが、やってみるといとも簡単にトイレ場を覚えていき他の行動も変化していることに気づかれるのにさほど時間はかかりませんでした。
犬の生得的(生まれ持って身に付いた)行動を引き出すと犬に安心感が生まれ、行動が安定をしてくるのです。
犬が本当に好きなら絶対にはまるクラスです。
関連する記事