犬たちの活動を見ていて関心するのは、犬はすごいエネルギーを持っているな、ということです。
山歩きにしても、散歩にしても、走ることにしても、犬の方がずっとわたしよりも小さいのに活力、体力共に圧倒的に持っています。
そんな爆発的なエネルギーを持っている犬が一日数時間の散歩をするくらいの活動量では、エネルギーが有り余ったままになってしまいます。
活動不足の日々が続くと犬は暇つぶしに自分の脚をなめたり、床をなめたり、もしくは家具をかじったりする行動をするようになります。
舐めることとかじることは常同行動なので暇つぶしにはちょうど良く、手ごろな時間つぶしにもなります。
ちゃんとした活動を与えたいものですが、犬の状態や季節によってはなかなかそうもいかないこともあります、そのための回避させる行動として使うのが「かじるおもちゃ」です。
ストレス解消のためにガムを与える方もいらっしゃいますが、ガムは食べ物ですしものによっては飲み込みなどの危険なものもあるし、カロリーも結構あります。
かじる行動で多少の回避行動をさせたいのであれば、ガムよりもおすすめなのはかじるオモチャの方です。
通販で購入できるものでおすすめできるオモチャをご紹介します。
ペットステージの木のくずを固めたガムです。
わりと評判の良いタイプです。
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Hartzのかじるオモチャ。ホームセンターにもおいてあるメジャーなタイプです。
三角形のもあります。
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川井の木のオモチャ。
ニームの木にニームのオイルを塗ったという歯磨き用です。
ただ、木なので木だったら桜の木を拾ってきて与えても同じかなと思います。
サイズを間違えるとボロボロになりますのでご注意下さい。
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高知県の椿の木のオモチャ。
こちらも天然の木なのですが、腐食しないということは乾燥してあるのかなと思います。
やっぱり天然の木なら拾ってきても良いのではと思うのですが、購入されて使用されている生徒さん宅では堅くてすぐにボロボロにならないと満足されていました。
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フェッチ! かじる木のオモチャの元祖くらい古いものです。
こちらもとっても堅いので拾ってきた小枝のように簡単には崩れません。
崩れないからもちがいいということもあるでしょうが、削れると画像のようになります。
写真はアマゾンさんからお借りしましたがみんなこんな風になっています。
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マローボーンというナイロン素材のかじるオモチャです。
輸入品になりますがかなり昔から出回っている商品で堅いですが徐々に削れていきます。
サイズがいろいろとあります。
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以上がおすすめのかじるオモチャです。
それぞれにサイズもいろいろとありまし、犬の状態によっては与える時間を制限するなど、あくまでも自己責任ということで適切に管理することをお願いします。
堅いオモチャは歯を破損する恐れもありますが、家具やクレート戸口のステンレスやプラスチックなどをかじっている犬たちを見ると、そんなことよりもかじるものをくれ!といっているようにも感じますので何事も適度が良いかと思います。
ですが、最後にやはりお伝えしたいのは、自宅で物をとてもかじってしまうような状態にある犬は、お外で自分を出し切れていない傾向があります。
実は室内で物をかじる傾向のある犬は分離不安傾向のある犬が多いのです。
逆に外で思いっきり遊べたり、犬同士でじゃれたり走ったりと社会性を高めていくと、外で遊んで中では休憩という形になるのでオモチャをかじることもほとんどなくなっていきます。
オモチャを上手に使いながら、同時に犬の社会性を成長させるための時間をいっぱい作ってあげましょう。
Author Archives: miyatake
<おすすめのアイテム>犬のストレス回避のためにかじるオモチャと上手に付き合う。
来年1月のグループトレッキングクラス・犬語セミナーの開催日程について
2023年1月のグループトレッキングクラスは以下のとおり開催いたします。
1月22日㈰ 10時~ グループトレッキングクラス
同日 12時~14時 犬語セミナー
ご参加希望の方はご予約下さい。
平日のトレッキングクラスをご希望の方は別日程で調整いたしますのでお問い合わせください。
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2022年12月の雪山トレッキングの風景
オポディ&トレッキングクラスは雪景色の一日でした。
毎年オポの命日の12月と重ねて、年末に開催しているオポディ。
準備を整えて楽しみにしてたのに数日前からの雪予報となり、空振りを予測したのに予測が空振りになってしまい、本気の大雪となりました。
早朝ギリギリの決行連絡にも関わらず、スタッドレスタイヤを装備した強者の生徒さんたちや送迎を利用して参加してくださった皆さんに心から感謝いたします。
夜中にベッドの中でざざーという音が聞こえるたびに「ああ屋根に積もった雪が落ちている。めちゃくちゃ降っているな。」と感じながら迎えた朝の風景。
同じ地域の生徒さんもびっくりされるほどのさすが七山の風景です。
今日開催したら雪だから来れない方も出てくるはずとは思ったのですが、雪景色の中ではっきりと思い出したのはオポと歩いた山の風景です。
こんな雪を犬といっしょに体感することはなかなかないことなので、来れる方だけでやろうと決意しました。
人も犬もいつもとは違うテンションで、少しワクワクして寒さもあまり感じられません。
山の中の風景はとても写真ではお伝えできないほど、真っ白でキラキラしてとても美しいのです。
その風景の中を犬と過ごしている時間がきっと愛おしかったと思います。
私はいつもオポとの時間をそう感じていました。
人はみな忙しく一年はあっという間に過ぎてしまいます。
その中で犬といっしょにゆっくりと季節を楽しむ時間がどのくらいあるでしょうか。
山歩きは毎日の散歩とも少し違います。
山は犬のお里です。犬がいなければ分からないのが山。
山は人と犬をつないでくれる場であると考えています。
午後のオポディミーティングでは、特別のバースディイベントもありました。
OPPOAKIくんとはダンナくんのことです。
オポディとかぶったダンナくんのバースデーケーキは生徒さんの手作りの一品です。
あわせて美味しいお菓子、お昼ごはん、お芋、コーヒーの差し入れなどもいただきました。
どれだけ学んでも学びつくせない犬のことを皆さんと一緒に学べる幸せとともに味わいつつ、この一年の犬たちの成長を振り返りながら会はお開きとなりました。
「先生のところで学ばなかったらこんな雪の中を犬と歩くことはなかった。」と生徒さんのひとりがつぶやきました。
わたしも同じ「オポという犬に出逢っていなかったら、こんな山の中で犬について学ぶことはなかった。」はずなのです。
人生で一番貴重なものは出会いだと思います。
ご参加できなかったグッドボーイハートにつながるすべての皆様に、今年もありがとうございました。
明日のトレッキングとオポ会にご参加の方へ※ご確認下さい。
明日が雪予報ということでお知らせいたします。
明日の明け方5時頃から雪が降るとの天気予報となっていますので、明け方早くでもご参加予定の皆さんに、開催もしくは延期のご連絡をいたします。
連絡はラインかショートメールになりますが、連絡のない場合にはお問い合わせください。
天候不順で延期の場合は以下の日程で開催します。
12月24日 トレッキング 10時~ 終了後にオポ会
延期の場合、ご予定のつく方だけで開催いたします。
オポ会延期の場合も、明日のトレッキングにご参加希望の場合にはご連絡下さい。
スタッドレスタイヤで準備されている方もいらっしゃるようなので、雪を見たいという方も大歓迎です。どちらにしても私は七山でお待ちしています。
お知らせが遅くなった理由ですが、七山が意外に温かいため長年ここに住んできた者のカンで「大したことない」と思っています。
とはいえ寒気が来るのは避けられません。例年なら上空を通り過ぎる、いわゆる“ジャブ”なはず。
明日のお天気は本当に微妙で、午前中は曇り、午後からは気温は上がる予定です。
私のカンで例年通りなのか、今年は特別な気候なのか、明け方が楽しみです。
皆様には直前の連絡となり申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
追伸
皆さんにお知らせのあと、嬉しいメッセージたくさんいただきました。
コーヒー準備してます、お菓子差し入れ送りますね、キッチン貸して下さいなど…。
絶対に明日実現させたいので、オポに拝み倒すしかありませんね。
雨でも決行します!
外で怖がるのに家では強気な内弁慶な犬は「ダサい」らしい。
内弁慶といえば、外では弱弱しかったりおとなしいのに家の中では強がりや威張っている人のことをいいますが、犬にも「内弁慶犬」というのがいます。
内弁慶な犬という表現はどなたにもわかりやすいようです。
外ではびくびくと他の犬をみると後ずさったり、怖がって吠えたりする犬。
外では飼い主の足元にじっとしていて「お利口さんね」といわれる犬。
そんな犬が、わが家の中ではやりたい放題であることが多々あります。
外でおとなしい内弁慶犬は、飼い主に飛びついたり、家具に手をかけたり、ソファにかってに座っていたり、外の物音に吠えたり、走り回ったりと家の中では好き勝手放題。
まさにわが物顔で、飼い主の家の中のものも飼い主そのものも、自分のもののごとく占領してしまいます。
内弁慶という表現はそもそもは人の性格を表す言葉なので、多少は擬人化しているような表現になりますが、飼い主さんに対する伝わりやすさから私も使うことがあります。
内弁慶犬の犬としての本来の性質は、臆病だけど自己主張は強いタイプ。
ただの臆病で引っ込んだままということではなく、臆病だけど前に出る性質を持っているということです。
臆病という言葉も人の性質を表現する言葉なのでしょうが、人を含む動物はそもそも臆病であることが普通なので、内弁慶犬は単なる臆病犬とは違います。
社会化が発達していない状態、置かれている環境に対して順応しにくい状態にあるという言い方の方が動物としてはきちんと伝わるでしょう。
人と距離をとって生きている野生動物は人や人社会に対して臆病であることは当たり前のことです。
ですが、それが人と暮らすことが当たり前になっている犬という動物にも感じられるとすれば、犬が暮らしている人社会に対する社会化の問題ということになります。
子犬期に特に重要な社会化という学習が遅れたり、社会化が進みにくい環境の中に犬が暮らしていると、犬の社会化が進まないという結果として犬の行動に臆病さがみられるようになります。
同時に、その社会化が未発達の状態は、彼らのフラストレーションとして室内で爆発することになります。それが室内での走り回り行動や無駄な吠えです。
社会化が進まないのは、環境が都市化しすぎているということは言うまでもありませんが、田舎ののどかな環境の中でも社会化に遅れがみられる犬もよくいます。
犬を室内に閉じ込めている時間が長すぎる。
犬をひとりにしている時間が長すぎる。
多頭飼育の場合でも犬と犬の関係性がうまくいっていない。
そして何よりも、犬は飼い主と安定した関係を築くことができない状態にあるということこそ、内弁慶犬誕生理由の上位としてあげるべきでしょう。
そんな内弁慶犬のことを先日生徒さんが「内弁慶犬、ダサい!」と切り捨ててくれました。
私は使うことのないワードですが、なるほどこういうのがダサいっていうのねと納得のお言葉でした。
ダサい内弁慶犬をそろそろ卒業しましょう。
飼い主との社会的関係作り、毎日の一歩、楽しみつつ確実に、よろしくお願いします。
福岡市の山でトレッキング!犬との山歩きで犬の社会化トレーニング。
急に寒くなった福岡の街。昨日はマラソン大会で右往左往いたしました。
そんな福岡の市内でも犬との山歩きを楽しめるのです。
数名の生徒さんたちと集まってトレッキングクラスを開催しました。
トレッキングが初めてという犬と飼い主さんもいたので、到着してからはまず歩き方の説明から。
いつもの散歩と基本のルールは同じです。
飼い主さんが主導で責任を預かりながら、犬たちはそのお供として社会性を培っていく。
歩道や細い道を歩く前進歩行と違うのは、山では探索行動が入ってくることです。
いわゆる散策ですね。
立ち止まりの回数も増えますし、周囲のにおいを嗅ぎまわりながら環境を把握するのは山を歩く犬の役割です。
くんくんとどんな情報が集まっているの知りたいのですが、特定のシグナルを出していなければまずは安全ということです。
特定の危険を知らせる犬のシグナルとは、立ち止まったり、後ずさったり、吠えたり、唸ったりといった行動です。
山という環境の中で、何か動物が近くにいる、何か危険が迫っていると教えてくれるのが犬の役割です。
生後5ケ月の中型犬や生後7ケ月の小型犬も参加していましたが、いつもの散歩よりもよく歩いていました。
アスファルトの上や都会の喧騒の中で立ち止まる犬も、自然の山道は自信を持って歩いていくのです。
子犬の社会化というのは都会に慣らすことばかりをいうのではありません。
一歩を踏み出す楽しみ、飼い主と共に過ごす楽しく心強い時間、山の中で活性化する原始的な脳、など自然の中には子犬の社会化を育てる素材がたくさんあります。
毎日の散歩での社会化と同時に、定期的な自然の中での活動を織り交ぜていくことが犬の社会化トレーニングには必須だと考えます。
すでに社会化している若い犬たちも今日の山歩きを楽しんでいました。
普段は飼い主さんとの山歩きですが、たくさんで歩くという勉強がここにはあります。
不定期開催ですが、参加を希望される方は直接お知らせしますのでご連絡下さい。
アフタークラス料金が変更になりました。
12月1日よりアフタークラス料金が変更になりました。
アフタークラスは、家庭訪問初回10回コースを終了したあとにご利用になれるクラスです。
資料は以下のファイルをご覧になって下さい。
GBH アフタークラス2023
お分かりにならない場合には、直接お尋ねください。
GBH アフタークラス
自然に触れると脳が執着から離れていくという話「武田邦彦先生のYouTube動画から学ぶ」
先日、生徒さんからYouTubeの動画を送っていただきました。
「この内容って、犬のことにも当てはまると思うので見て下さい」とコメントがついていました。
グッドボーイハートの生徒さんたちは本当に熱心に勉強されているので、ときどきこうして情報を送って下さることがありとても刺激になっています。
送付された動画は武田邦彦先生の公式サイト幸せの砂時計という番組のひとつです。
武田先生は科学者、工学者として活躍されてコメンテーターとしても有名、そして現在は政治の方でもご活躍のようです。
たくさんの人が当たり前だと思っていることを科学的に論破されるうえに、その理論的な内容が理にかなっているというか、腑に落ちるという意味で一ファンでもあります。
送られてきた動画の内容の概要は、身内に愚痴をいうものがいるけれど脳に負担がかかっているのではないかという相談でした。
脳の話のところで大脳皮質がうまくいっていないのか、原始脳なのかという話題で相談されていたのが、武田先生周辺の方らしいご質問だと思って聞いて言いました。
武田先生の話では、愚痴ばかりこぼしているお母さんは、まず女性として周囲の環境に気を配る性質があって周囲の環境が気になるという性質を持っているということと、同時に環境があまりにも変わらないことがそのような状態を引き起こしているのだというご説明でした。
愚痴を言わなくなるようにするためには、まずその方が全く違う環境におかれるという経験をする必要があるということ、ショッピングなどもいいがやはり自然に触れるということが一番脳を活性化させるという話だったのです。
愚痴をこぼすという行動の繰り返しが、変化しない周囲の環境への不満に対する態度が常習化してしまったものだという風に科学的とらえるということ。
決して、その方がそのような嫌な性格だと決めつけないということが最初のポイントだと受け取りました。
二つ目は変化を起こさせるために必要なのは、自然に触れる経験をするということ、これが今の生活とは全く違う経験となっておそらく原始脳を刺激して変化を起こさせるだろうろいう、これもまた科学的なアプローチであろうと思います。
生徒さんがこの話に反応してくださって、さすがにグッドボーイハート生、すごいと思いました。
グッドボーイハートでは、犬のストレス行動を犬の性格のままにしないということを大切にしています。
犬が吠えたり咬みついたり、人に執着したりするのは、長い間変化しない部屋の中で人のにおいを嗅ぎ続けた結果、原始脳が退化してしまったからだと考えています。
だから、犬の吠えたりかみついたりといった問題行動を解決するためには、自然の環境に長く滞在して原始脳を活性化させることが大切だと考えていくのです。
そのために、飼い主さんと犬が山歩きをできるように指導するトレッキングクラスをしていたり、犬を山の学校で滞在させるために預かりクラスを実践しています。
オポハウスやオポ広場など山の学校の維持は体力、労力、金力など莫大に必要になりますが、どうしてもこの場所を手放すことはできません。
同時に家庭訪問レッスンで、飼い主さんに犬が家庭の中でどのように過ごすことが安定した生活なのか、犬という動物がどのような動物かを伝えていくことも大切なクラスです。
結果として、福岡や佐賀といった街中では自然に触れる機会がないため、犬の活動はほぼ毎日が休憩時間となるような時間しかないことがわかってきます。
近くに山や自然の広がる公園があるとしたら本当にその犬と飼い主は幸運です。
犬のことをよく学んだ飼い主の多くは、犬を連れて週末に山にいったり自然に触れるための時間を作ることを楽しみにして下さいます。
自然との接触は、犬のための時間のように思えるのですが、実は犬に連れられて私たち人間が動物であることを忘れないようにするために自然に触れる機会をいただいているのだと考えるべきです。
自然から遠ざけられると人は原始脳が閉じていきます。脳の中心にある部分ですから大脳皮質の基盤になる脳です。そこが閉じていくと不安を抱えやすい性質になるのではないでしょうか。
私自身も都会育ちで、小さなことで不安を抱えやすい性質ではないかと自己分析しています。
自分のためにも自然と触れ合う時間が大切なのですが、それを犬たちが支えてくれています。
七山もずいぶんと寒くなりました。外にいるのがつらいと感じられるときもあります。
そんなときは犬といっしょに走るしかありません。
武田先生のYouTube動画、幸せの砂時計で検索して番組をご覧になって下さい。
グループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。
今月もグループトレッキングクラスを開催しました。
みなで歩く山歩き、すでに紅葉も終わってしまい冬の風景に近づいた七山です。
唐津市から参加された生徒さんも到着すると「やっぱり七山寒い…」と。
同じ地域でもこの七山の谷間を吹き抜ける風は特別なのでしょうね。
チワワサイズの犬ちゃんも参加していましたが、まだまだ頑張れそうですね。
写真にすべての犬が移っていなくてすみません。
落ち着かない犬たちも参加するたびに上手にトレッキングができるようになっていて、飼い主さんとの足並みもよくそろっています。
大きな犬たちもいますが、みな山の風景になじんでいます。
山でみる犬はどの犬も美しいです。
山の風景の色にマッチしています。
動物みたいだと思われかもしれませんが、犬は動物ですからね。
休憩場所でフセをしている犬たちです。6頭いますがわかるでしょうか。
土の色といっしょ、上手にカモフラージュしています。
トレッキングクラスをなんのためにやっているのかと尋ねられるのですが、これはひとつの集団行動です。
同じ方向を向いていっしょに歩いていっしょに停止して、いっしょに休憩してまたいっしょに歩く。
単純な集団行動は私たちも小さいころからやっています。
幼稚園に入ったらだれでも集団行動は続けてきたと思います。
犬もヒト以上に社会的な動物で集団での移動行動を習性としています。
散歩はこれの一番小さい単位です。
普段なら散歩以上の集団行動はないはずですが、この散歩の大きな集団になったのがトレッキングクラスです。
以前グッドボーイハートで学ばれた生徒さんが、こんなことを言われたことがあります。
犬が亡くなったあとに、犬といった山にひとりでいってみたけど、その登山はとてつもなく疲れたのだそうです。
犬といっしょに歩いたらあんなにサクサクと歩けたのに、どうしてひとりだと足取りが重いのか不思議だと言われていました。
本当にそのとおりです。
山歩きの歩きを軽くしてくれているのは犬たちですし、それが集団になるとより軽くなるのです。本当に不思議ですよ。
トレッキングクラス、グループの大きなクラスは12月18日のオポディトレッキングが今年の最終クラスです。
犬語セミナーは今月で今年は終了しました。
またセミナーの内容は後日ブログにアップいたします。
<受講生のコトバ>犬にしつけをしたつもりだったけど間違いに気づきました。
グッドボーイハートでトレーニングクラスを受講された飼い主さんからの感想をいただきました。
今回は、柴犬の4歳オス犬のもんたくんの飼い主さんからいただいた感想です。
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トレーニングの相談のきっかけは、咬みつきが出てきたからです。
ネット検索でこちらの学校を見つけて電話で問い合わせしました。
相談した内容は、犬の機嫌の上下でだんだん触ることができなくなってきたことです。
次第に咬みつくようになり、手に負えなくなってしまったので、トレーニングをお願いすることにしました。
トレーニングクラス受けて気づいたことは、今まで間違ったしつけをしていたということです。
以前にも犬を飼ったことがありしつけをしていたつもりでした。
犬のしつけの大事さも勉強させていただきました。
トレーニングクラスを通して、もんたの表情が穏やかになり、散歩の訓練で徐々に基本的な動作ができるようになりました。
トレーニングの大切さを実感し、トレーニングで犬が変わることを体感することができました。
今後は、もんたといつまでも一緒に、穏やかに過ごしていけたらと思っています。
本当にありがとうございました。
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もんたくんは、少し臆病なところがあるよくいる柴犬です。
生後6ケ月くらいから飼い主さんと暮らし始めて可愛がっていただき、特別問題となるようなことは感じられなかったということです。
ですがそれは飼い主さんにとって問題として感じられなかっただけで、実際にはもんたくんの中では小さな不安が少しずつ積み重なっていたのでしょう。
その小さな不安とは、自分の飼い主さんはとても優しいけれど弱いと感じてしまうことです。
特にオス犬の場合には集団の力を必要としていて、飼い主さんは自分の群れの大将となるべき存在です。
優しいお母さんがボスとしては力弱いと感じ、自分を防衛する力が強くなっていったようです。
もんたくんを攻撃したのは人でも犬でもなく、自然という大きな力でした。
雷や大雨、風といったものを犬が怖がるようになることがあります。
人だって雷は怖いです。
科学的に解明されているものであっても、自分に対してやってくる自然の力は恐るべきものです。
そんな力にもんたくんは防衛を強めてしまい、最後には飼い主さん対しても自分を防衛するようになりました。
トレーニングクラスで立て直したいのは、人と犬の自然な関係です。
それはお互いを可愛がる関係ではなく、お互いを尊重しあい結束の高い服従関係を結ぶことです。
柴犬らしい性格のもんたくんは、トレーニングを通して飼い主さんの合図に対する反応を高め、散歩のときには飼い主さんの後ろについて歩けるようになりました。
結果、飼い主さんが近づいても反応しなくなり、自分から寄ってきてコミュニケーションを求めるようになりました。
ご相談にはなかったのですが、毛つやが悪いのが気になりごはんのことをお尋ねしました。
食欲にむらがありあまり食べないとのことでしたので、手作りごはんに変えていただきました。
もりもりとごはんを食べて活力があがり、ブラッシングもできるようになりぴかぴかのもんたくんになりました。
最初に見たときには行き詰ったつらそうな表情でしたが、私を認識してくれるようになり到着しても吠えず、飼い主さんのいう穏やかな表情を見せてくれるようになりました。
4歳という厳しい年齢で、毎日の散歩や練習をよく頑張られたと思います。
どの犬であっても、どんな問題であっても、犬の立場にたって考えられる飼い主は問題を解決するために困難を超えていきます。
トレーニングクラスでは環境の変化をご提案しますが、変化のために犬にも戸惑いが起きることは当然のことです。
そこを飼い主さんがしっかりとした心で立ち向かわれることで結果が生まれます。
私自身も飼い主さん頼みのトレーニング。
ドッグトレーナーとしてではなく、飼い主さんと二人三脚で歩むドッグインストラクターとして飼い主さんの頑張りに寄り添うことしかできません。
もんたくんのこれからの成長がまだまだ楽しみです。
犬により良い老後を送ってもらうためにも、まだまだ一歩前進という気持ちで犬と一緒に歩んでいってください。