オンラインクラスなどをご利用いただいている開業されている同業者=ドッグインストラクターのある先生とお話することがありました。
先日のオンライン犬語セミナーで使用した犬の行動を撮影した動画を見たことで、大きな気づきを得られたというお話を伺いました。
その気づきとは簡単に言えば「犬のしつけとは何か?」という気づきだったそうです。
人に「犬のしつけ方」について教える立場である私たちドッグインストラクターだからこその悩みというものがあります。
それは他の専門業種の方々が自分の取り組んでいるものに対して悩むのと同じことです。
医者であれば治療の方針や方法について、農家であればより良い農作物をつくるために何ができるか、教師であれば何をどのようにして伝えたらよいのかなどと同じように。
飼い主に対して「犬のしつけ」を教えるために私たちは様々なことを飼い主に教えたり伝える仕事をしています。
ただその内容はドッグインストラクターとかドッグトレーナーという職についている人によってそれぞれです
また、私というひとりのドッグインストラクターであっても、自分の学びや成長と共に飼い主さんに伝えるべき最大に重要なことはこれだと思うことが変化しています。
例えば、飼い主がより分かりやすく簡単にできる方法で犬にオスワリを教えることを伝えるのか。
報酬による条件付け学習の陽性強化トレーニングを学び取り組んだこともありました。
クリッカートレーニングにも真剣に取り組みました。
アメリカで開催されたセミナーにも参加してとことんまで学びやり方を習得してそれを犬のしつけにどのように活用できるのかを模索してチャレンジしてきたこともあります。
しかし、今となっては犬のしつけに「報酬と罰」はほとんど必要がないと思うようになりました。
少なくとも自分が犬と暮らす上では全く必要がなかったことにも気づきました。
なぜ報酬や罰を用いてトレーニングをしなければいけないような状態に犬が陥っているのだろうかという考えに転ずることができたことで犬のしつけ方に対する考え方が大きく変わったのです。
大きなきっかけは七山にグッドボーイハートを移転させたことでしたが、その中で学んだことは彼らのフィールドである山という場所で、犬の行動をずっと観察する時間を得られたことです。
犬と犬が、犬と人が、関わるということ、関係性を築き上げていくということがどういうことなのかを学ぶたくさんの時間をいただきました。
これはドッグインストラクターという仕事をしている自分にとって素晴らしい時間でしたが、何よりもオポの飼い主である自分にとってもっと素晴らしい時間になりました。
その気づきを元にして今のトレーニングクラスを作り上げていくようになり、口で伝えられることは伝え、飼い主自身に気づいてほしいことは気づくための時間を使っていただくようにしています。
犬との山歩きとは体感しながらそのきっかけをえるためのチャンスであり、また犬語セミナーは考えながら気づきを得るためのチャンスなのです。
先へ進もうとしている人はやはり先に進まれるのだと感じたミーティングになりました。
12月の犬語オンラインセミナーは以下の予定です。
12月15日20時~21時 ※延長の可能性ありですが途中退出も自由です。
定員5名 おひとり2000円
1名でも開催いたします。お気軽にご連絡下さい。