今日は晴れるな・・・。
朝、庭に出るとなんとなくですが、お天気のことがわかるようになりました。ちょっとうれしい。
とゆっくりとしている場合ではなく、今日は午前中がトレッキングクラス
午後が犬語セミナーと、珍しく1日が目まぐるしい日なのです。
午前中のトレッキングクラスは「わんこ山」で開催。
猪さんたちも元気なこの時期なので、山奥に入るのはやめて
わんこ山の敷地のなかでゆっくりと過ごすことになりました。
「お洋服をきせている犬は脱がせてくださーい。」ダニには効果ないし、草負けを心配されるんだったら強くなるしかないし
ほこりはつかないし、土はついた方がいいんです。
体にとっていらないものを落としてくれるんですよ。
ほーら、やっぱり自然の中では本当の姿の方がうつくしいです。
お洋服を脱いだわんこも満足げ。
今日のパン焼きのために昨日から私の気合いが入り過ぎて、オポもちょっと興奮気味でした。
あいかわらず、3才を迎える男子はオポにひっついては離れ
女子はごあいさつ・・。
とあちらこちらでそれぞれに関係づくりも行われています。
さらに、今日のトレッキングではすばらしい事が起こりました。
あるわんこの飼い主さんのお母様。
いつもトレッキングクラスにご一緒されても車でおまちなので
「いっしょに歩きませんか?」とお誘いしても、ご病気で思うように動けないからと
ずっと動かずに待っていらっしゃったあのお母様が、
「私も山にのぼろうかな。」と、わんこ山の頂上に向かって歩きだされたのです。
それもほとんど休憩なしに、人の手も借りずに一歩ずつのぼっていかれました。
他の生徒さんたちも後押しをするように後ろについてくださって、温かく見守ってくださっています。
もちろん、犬たちも周囲をいったり来たりしながら一緒にのぼっていきます。
そして、ついには頂上まで!
お母様を動かす何かがあったんですね。
先月はドギー・ナイトにご参加になってシュラフで寝たりヒーリングを受けて帰られたりと、少しずつクラスへのご参加も始まっていました。
今日はこんな形で一歩を歩みだされたことを心からお祝いしながら
また、その行動の素晴らしさに感謝の気持ちがあふれました。
娘さんが私に向かって「先生、奇跡です!」とおっしゃいました。
私はここで何度も奇跡をみています。
だから、驚いたりはしません。すべて、その方の力。
その動物の奥深くにしまいこまれた本来の力で、誰が与えたものでもありません。だから、奇跡ではないのです。本当の姿なんです。
その方の力は周りが決めるものではありません。
危ないからやめた方がいいよ、とか、無理しない方がいいよ、とか他人の価値観はちょっととなりにおいておき
失敗してもいいじゃないですか、途中でやめてもいいんです。
できることをできるところまでやって、再チャレンジ。
また、いっしょにわんこ山にのぼりましょうね。
お昼休憩開始。GBHでランチを召し上がられた方にはデザートに焼いたパンがあります。失敗作だったのに「おいしい」と食べていただき恐縮です。
できたてはなんでもおいしいことに今回は救われました。
さあ、お腹いっぱいで眠気と戦うセミナー開始。
「犬語のセミナー」と称して、ビデオをみながら犬のこと、コミュニケーション
その他いろいろと感じていただき、気付きを得ていただくセミナーです。
今日は解説をちょっとプラスしたりと指向を変えてやってみました。
それぞれに「おもしろみ」を感じられるようになられたんですね。
“犬”という異文化に触れる時間なんですから、この「おもしろみ」を感じてくるとますますお勉強にも熱が入るというものです。
お勉強には終わりがないんですよ。
私なんかずーっと学んでいるのに、まだまだ学んでいるのです。
もう、勉強しているとは思っていません。
この学びは毎日の生活の一部になってしまっています。
何回同じビデオをみても、毎回新しい発見があります。
みんなと一緒にみていてセミナー中に気づくこともたくさんあるんですよ。
奥が深い!
だからこそ、知りたくなるというものですよね。不思議な世界です。
今回のセミナーのスペシャルは最後に出てきたひとつのビデオ。
ここ七山GBHにてオポと社会性の練習のために対面したわんこのビデオでした。
なぜ、私がデイケアよりもこの環境を数倍大切にしているのかビデオを見て下さった方には少し感じていただけたかなぁ。
人の都合だけで犬の成長を促すことなんかできません。
また自分の都合だけで、自分が成長することもできません。
謙虚でありたいと思っているうちは、まだ謙虚でない証拠ですが、
寛大な犬たちの前に、あらためてそう思う1日でした。
さて、犬語のセミナーは次は6月に開催を予定しています。
梅雨の時期には急きょクラスを変更するなどして、今までみたビデオもくりかえし見るセッションも交えていきましょうね。