今回は特別なクラスを開催しました。
生後1歳未満の犬たちの数頭だけでトレッキングクラスを開催したのです。
いつもは成犬たちの中でおとなしく歩く年少の犬たちですが、1歳未満の犬たち同士となるとどのような行動をとるのかの観察も楽しみでした。
若い犬は生後4ケ月から年上の犬は生後8ケ月までと、人の年齢に例えるなら小学生低学年から中学生くらいまでの年齢の犬たちがいっしょになったのです。
まだまだ好奇心がいっぱい、でも若い脳は吸収力が早いですね。
深い山を飼い主と歩くトレッキング時の行動も、どちらかというと抑えの利かなくなった成犬よりはずっと落ち着いているようにみえます。
少なくともどの犬たちも、コンクリートの雑然とした空間を歩いているときよりはずっと安定して歩けています。
山は犬という動物が本来過ごしてきた場所ですから、都会の街中よりもずっと社会化しやすい場所です。
たくさんの獣の匂いがある山の中で、フグフグと匂いを嗅ぎながら歩いている若い犬たち。
一時停止のオスワリもとても上手にできていました。
子犬の一番の変化は、生後6ケ月に乳歯が永久歯に生え変わるときです。
それまでは素直に飼い主のいうことを聞いていた犬も反抗期を迎えて主張が強くなります。
生後6ケ月齢までに甘え行動を抑えきれなかった犬は、キャンキャン、キュンキュンの鼻慣らしなどの要求行動が以前よりも増えると同時に、唸るや吠えるなどの要求も増してきます。
トレッキングの後はオポ広場で恒例の対面クラスも開催しました。
犬は生後4ケ月齢で社会化期が終わると簡単に馴れていたものに対して、対立や警戒の方が高まるようになります。
特に若い犬同士といっても生後2ケ月齢で対面させたときとは少し違う行動をするようになります。
おおよその予測通りの行動をする子犬を微笑ましく思えますが、飼い主さんの方は頭を抱えてしまう時期でもあります。
「どんな犬とも仲良く優しく穏やかに接してほしい…」
おそらく多くの飼い主が自分の犬に対してそう期待しているでしょうが現実は甘くありません。
参加した子犬のお供できていた成犬のゆいちゃんにもたくさんのお手伝いをしてもらいました。
また来月も機会があれば若い犬だけのトレッキングクラスを開催したいと思います。