毎日がウイルスとの戦いの日々となってしまった「マスクをする動物」である人間たちを犬がどう思っているのかと考えています。
先日、訪問レッスンのときに小学生から質問を受けました。
「犬がかかってはいけない一番怖い病気ってなんなの?」
という質問でした。
そうだね、一番怖い病気は狂犬病だね。
質問者はどうやら狂犬病のことを学校で聞いたことがあるらしく「噛みついてくるようになる病気があるんだって」と言っていました。
そうそう、その噛みついて狂ったようになる病気のことを狂犬病というです。
狂犬病になってしまうと100%死んでしまうという恐ろしい病気なのだということを説明しました。
同時に、狂犬病には予防するワクチンがありすべての飼い犬が接種することが法律で義務付けられています。
定期的なワクチン接種で狂犬病の感染を予防することが可能で、人を守る法律であると同時に犬を守るワクチンでもあります。
狂犬病は犬からすべての哺乳類に感染するため、ネコなどが感染していても決して不思議ではありません。
人に蔓延したすべての感染症は野生動物から始まっているということらしいのですが、犬は野生動物とは見られないため、クリーンだと思い込みすぎなのはあまりにも危険です。
もちろん犬は適切な管理で、人に感染する病気を予防し、衛生に保つことで共に生活をすることができます。
人間との生活も長く、人にも自然と犬がもつ細菌にたいする抗体もついてくるでしょう。
それでも赤ちゃんや小さな子供さんとの接触には十分に注意してほしいのです。
ただし、人の生活に犬を組み込むために必要以上のシャンプや被毛の刈り込み、消臭剤の利用、投薬のし過ぎやお洋服や靴下、マナーパッドなどなど、動物の尊厳を奪うようなものを使用することはやめましょう。
お互いに尊重と敬意を持つことができる距離とそれに必要な環境があることがまず優先事項なのです。
今回の質問を受けたことで感じたこと。
感染しないようにする行動を教育することが、子供に対して病気について考えを巡らせることになっているのだなということ。
自分の周囲にあるものに対して小さな疑問を抱くことはとても大切なことで、次は正しく理解することです。
正しく恐れるということが大切なのでしょうが、動きのわからないウイルスについては専門家の方々もそれぞれ意見が違います。
あとは最後には自分自身で考えるという姿勢は絶対に必要だと思います。
犬のしつけ方についても同じです。
いろんな方法や考え方があるけれど、最後は自分でも考えることを忘れないでください。