梅雨らしい雨も降らないのに山では夏蝉のジーという声が聞こえ始めました。
小鳥たちの鳴き声もそろそろ終わり、もう少し雨が降ったらいいなというこの頃。
6月末にもお天気を心配する中、すごく心地のよい空気と冷たい風にあたりながらグループトレッキングクラスを開催できました。
なぜトレッキングクラスをしているのか?
トレッキングクラスとは犬と山を歩くクラスです。
実は家庭犬のトレーニングスクールを始めたときは、犬と山を歩くことなどあまりにも普通のことだと思っていました。
ところが、クラスを通して犬のことを飼い主さんにお伝えしていく中で、犬と山を歩くことを知らない飼い主がほとんどだということがわかったのです。
そこで「犬と山を歩くクラス=トレッキングクラス」を作りました。
グッドボーイハートが福岡市博多区から唐津市七山に移転したことで、犬と自然についての学びはどんどん深まり、トレッキングクラスの内容もかなり変化してきました。
犬が人のそばで果たしてくれる本当の役割とは
今言えることは、犬は人と自然をつないでくれるガイド役として私たちのそばにいてくれるということです。
人は自然なしでは生きていけません。
人という動物も自然のひとつであるし、水や風、新鮮な空気、土、そして多くの人から嫌われる昆虫だって、現代の文明のある生活を支えています。
ところが人工的な都市生活の中では、自然とのつながりが途絶えてしまいます。
人と人の間だけで起きていることに執着すると、人や病んでいくような気がするのです。
それを助けてくれているのが、犬という存在です。
犬の存在によってたくさんの人々の心が救われているのが、犬が癒しの存在であるからですが、それは単にかわいいという単純な作用ではありません。
犬が自然の一部として人のそばにいるからです。
犬を人にしてしまうと病気になるって知ってますか?
その犬を自然から切り離して人の方に寄せすぎてしまうと、犬は病気になります。
人の方に寄せすぎるとは、犬を人として育てることです。
もしくは犬を人のように扱うことです。
身体の病気になることもあるし、感覚や行動の病気になることもあります。
病気になった犬たちは病院かドッグスクールに行くことになるでしょう。
ストレス行動が繰り返されることもまた犬の精神が少し病んでしまった証拠なのです。
犬が犬として健康であるためのトレッキングクラス
トレッキングクラスは犬が自然とのつながりを忘れずにいるための時間です。
同時に、自然とのつながりを人に教えてくれるガイド役として活躍する場でもあります。
トレッキングクラスは人が犬に何かを教えるためのクラスではありません。
トレッキングクラスでは他のクラスと同じようにおりこうさんとほめる必要もありません。
むしろ人の方が「上手に歩けたおりこうさん」と犬からほめてもらうことくらいでしょう。
いっしょにがんばった、犬を通して何かを感じた、共感できた、気持ちよかった。
そんな時間を持つことがトレッキングクラスの目的です。
グループトレッキングは来月も開催します。