子犬のトイレトレーニングについて昨日の記事「子犬のトイレトレーニングは生活管理と行動管理が重要※ごほうび・罰は不要です!」の続きです。
子犬のトレーニング(パピートレーニング)の基本は「管理」から始まります。
子犬が家に来たばかりなのに、ほめたり叱ったりして子犬を傷つけてはいないでしょうか。
良かれと思ってやっていることが実は子犬にとってストレスを与えています。
まだ環境に馴れていない子犬に、物事を分かるようにと要求するのはあまりにも酷なことです。
子犬にとってストレスになるばかりでなく、子犬の成長は阻む接し方です。
子犬にとって最初に大切な事は「適切な環境を整えて管理すること」です。
人間の赤ちゃんと同じことです。
人間の赤ちゃんもコミュニケーションを覚えつつも、まずは生活の管理から始まりますね。
何時になったら寝せる、何時になったらお乳を与える、排泄をする、毎日の管理を通して赤ちゃんの生活のリズムがつかめるようになってくるでしょう。
子犬の場合にも同じです。
子犬の生活をきっちりと管理することがトイレトレーニングの成功につながります。
そのため家庭訪問レッスンでは「子犬の生活管理表」の作成をお願いしています。
今回は柴犬のはるちゃんの生活管理表の写しをいただきましたのでご紹介します。
とてもよくできていて、月齢と共に生活が整ってくるのがわかります。
はるちゃんは2月2日生まれです。
一枚目はこちらです。お家に来てまもないころにトレーニングを開始しました。
トレーニング初回のときに管理表の作成をお願いしたのでそのころのものです。
ピンクはクレートの中
△がトイレの失敗、〇はトイレの成功ですが、このころはまだ排泄場所が室内にありました。
室内のトイレトレーでさせているために、成功は多いけれど回数もとても多くなっています。
管理表がバージョンアップしました。
このあたりから排泄場所としてテラスを利用していたころですが、サークルを完全に撤去できたところです。
テラスに行く手前にもトイレシーツがあり、まだ排泄回数が多めですね。
最近の管理表です。
排泄場所は室内のものは撤去してお庭だけになってひと月以上がたちました。
排泄はすべて成功。
散歩も始まり、散歩中にも適切に排泄を行っています。
トイレの回数は大が2回くらい、小が4,5回くらいです。
はるちゃんは今生後4ケ月半になりますが、この程度が普通の回数です。
子犬の生活管理は飼い主さんがどのくらいの時間、子犬のお世話ができるかどうかでその進行度合いは変わってきます。
当然ですが、飼い主さんが自宅にいて管理ができる方が子犬の行動は安定します。
留守番の長い子犬は安定するまでにかなりの時間を必要とします。
だからといって子犬を毎日他の犬のいる幼稚園に預けるような生活はおすすめしません。
子犬はたくさんの犬に囲まれて成長するとテリトリーの形成が不安定になります。
それぞれの環境での子犬の育てなので、皆が同じようにできるとは限りませんが、生活管理表の作成は、子犬を適切に管理できているかを客観的に見ることができる道具です。
お写真のシートを参考にしてご自分なりの子犬の管理チェック表を作成してみてください。