先日、はじめての体験お泊りかつ長期のお預かりクラスに来ていた犬ちゃんのご自宅に家庭訪問に伺いました。
お預かりクラスの後はご自宅でいろいろな変化が起きる可能性があり、ワクワクドキドキの家庭訪問クラスとなりました。
変化の中には、飼い主さんのいう「良くなった」というのもあるし、反動として「難しくなった」というものもあります。
どちらも成長過程の一つでアップダウンしているだけですが、飼い主さんの方は長い見通しがたたないため、上がれば嬉しいし下がれば残念と思うのも仕方ありません。
今回の犬ちゃんはどうだったのかな?
「帰宅されたから何か変化がありましたか?」とお尋ねする前に、生徒さんの方から「お預かりから帰ってすごく変わったんです!!」とご報告がありました。
ご報告の感じからすると「いいこと」のようですね。
その犬ちゃんに起きた変化とは身体的変化でした。
「すごく動きが俊敏になったんです!左右に体を振って動くようになったんです!」ということでした。
なるほど、それなら納得できます。
体は大きいのに、むしろ大きすぎる自分の体をどのように動かしていいのかわららない若者のような犬ちゃんは結構あちこちにぶつかったり、階段が登れないとか、左右に転げそうとかいろいろとありました。
お預かりクラス中はかなり急坂に立ち止まっていたり、待たせられたりしていましたので、体のバランスをとる力が身に付いたのだと思います。
それで俊敏な動きになったのであることは間違いありません。
「人のものをとったときも動きが早くて捕まらないんです…」
というのは良い行動とはいえませんが、以前よりも早く動けるようになったことで犬は自信をつけたことでしょう。
さらに「フェイントをかけて投げるふりをしたボールを以前はないのに追いかけたのですが、今はフェイントだと見破ります。」
これもお預かりクラスで環境をよく観察するという学習をした成果ですね。
そして最後にもうひとつありました。
レッスン中にテーブルでお話する際に「足元に伏せてマテをさせてください」とお願いしたのですが、なんとちゃんと伏せて待っています。
いままでは立ち上がろうとしたり飼い主さんにまとわりついたりとごねていた「ゴンタくん」だったのですが、ちゃんと伏せて待っているではありませんか。
「なんだかすごく落ち着いていますね。」と私も驚きました。
お預かりクラスはトレーニングのためのクラスではありません。
犬のしつけはあくまで飼い主さんがというのがグッドボーイハートのポリシーだからです。
ただ、お預かりクラスではわたしが飼い主さんの立場となって犬と向き合います。
普段のご家庭ではできないような体験学習を通して犬の脳に刺激を与えていきます。
脳が若く柔らかいほど吸収が早く変化も訪れることは否定しません。
この犬ちゃんの脳の中にもなんらかの経験が学習として入りそれが根付きそうにあるのかと思うと心からワクワクします。
お預かりクラスで起きた変化を飼い主さんが大切にしてくださることで家庭訪問レッスンがまた生かされていきます。
次回の訪問レッスンもまた楽しみです。