家庭訪問トレーニングに伺っている子犬ちゃんのお庭に、手作りの小屋が完成していました。
以前飼っていた犬が使っていた犬小屋らしいのですが、とても頑丈につくってあり、まだまだ使えるということで設置していただきました。
子犬ちゃんは将来はお庭で完全に生活していくために、環境を整えているところです。
屋外飼育の犬も子犬の時期は感染症のことなどを考えて、室内飼育から始められるご家庭が増えています。
子犬を引き取った生後2ケ月齢のころは完全室内飼育から始まりますが、できるだけ早い時期に本来の屋外環境に飼育場所を整えて移行を図る必要があります。
こうした環境を整える手順と時期ですが、
何にとって大切かというとなにより子犬の発達のために大切なことです。
最近、間違った飼育方法でトラブルを発生していることが多いなと感じることがあります。
そのひとつに、屋外飼育予定の犬を生後数ヶ月になるまで、室内のサークルと室内で飼い続けることです。
結局、室内ではトイレのしつけも、コミュニケーションのしつけも、ほとんどままならないまま屋外に出される生後5ケ月の犬がどれほどのストレスを抱えているか想像できるでしょうか。
適切な環境を整えれば、室内で尾を執拗に追い回したり、自分の体を噛んだり、ケージを噛んだり、走り回ったりはしません。
子犬にとって適切な環境とは何かについて学ぶことが、飼い主の子犬のトレーニングなのです。
この環境について知ることが、犬がどのような動物であるかを知る最初の貴重な時間になります。
パピートレーニングを子犬が若い時期に始められた飼い主さんには、本当に感謝しています。
子犬に問題が起きる前に、子犬にとって必要なことを伝える時間をいただけるのですからこんなにありがたいことはありません。
子犬は成長と共にまた新しい問題を抱えます。
それは人の成長期と同じことです。
子犬の問題、青年期の問題、成熟期の問題。
発達に応じて超えていかなければいけない課題というのはあるのです。
パピートレーニングでは、今起きていること。
そして将来起こりうることについてもお話してします。
とりあえず小屋が出来て良かった。
おめでとう!