今日は梅雨の晴れ間にタイミングよくトレッキングデビューした犬ちゃんがいました。
年齢は9歳。
大型犬の9歳というと年を取っていると感じる方もいらっしゃるでしょう。
4つ足の動物は10年生きれば御の字ですから9歳は若いとは言えません。
人生のどのタイミングでも変化を求めるのに諦める年齢ではないと思います。
もし私が80才とか90才であっても残されたあと数日の人生の中であっても自分の中にあるひとつの扉が開く機会があるのであればそれを開けたいと思うでしょう。
犬の方はもっと前向きです。
犬は残りの人生を憂えたり計算したりすることがないからです。
しかも犬の一年は人間の7年分です。
犬の1ケ月は人の半年以上です。
犬の1日は人の一週間に相当する時間です。
高齢でトレーニングを始めるのは子犬でトレーニングを始めるのとは確かに違います。
家庭訪問トレーニングのクラスと併用して七山のトレッキングクラスに参加される犬ちゃんの多くは中高年以上です。
トレッキングクラスは家庭訪問トレーニングで環境を整えつつも、ひとつでもできることを進めたいという飼い主さんの気持ちを支えるでしょう。
ご自宅では犬の管理練習から始まるため、今まで犬と日常的にやっていたようなコミュニケーションが減ってしまい飼い主としては物足りなさを感じることもあるでしょう。
でも犬の方は今、飼い主の満足を満たせるような状態ではないのです。
少し犬の立場に立ってみたり考えたりできるようになると今までと違った世界が見えてくるようになり、犬に対して自分ができることの方向性も変化してきます。
トレッキングクラスには飼い主の学びもたくさん詰まっています。
ただ山で時間を過ごすというそれだけのことなのに、何か違いを感じられるようになったら本当の変化が生まれます。
結果よりも過程が大切。
楽しかった時間、癒された時間、共有する時間を大切にするだけです。