先日七山にトレッキングに来られた生徒さんと預かりの犬ちゃんを対面させるシーンを生徒さんが写真に撮られたのでいただきました。
その画像で簡単ですが犬語セミナーやってみたいと思います。
以下の画像の前に準備運動がたくさんした上での対面の画像です。
はじめは大きな犬ちゃんの方が興奮してしまい、小さな犬ちゃんが近づくこともできなかったのです。
準備運動の後は大きな犬ちゃんも落ち着きを取り戻し、そのことが小さな犬ちゃんにも近づいて、ゆっくりとでしたが鼻先でお互いに臭いとりをしました。
大きな犬ちゃんの方がハンディキャップをもった姿勢で相手の落ち着きを引き出すと小さな犬ちゃんもバランスよく近付いてきたました。
お互いに臭いを取り合ったあとも走り出したり逃げ出す激しさはなく、しばらくお互いに伏せたままじっとしていました。
大きな犬ちゃんにはリードをつけていますが、立ち上がって動くことはできるような状況です。
今飼い主さんと社会化勉強中なのですが、毎日よく犬に向き合っているのを感じられるほど変化がみられています。
小さな犬ちゃんの方は少し幼稚性を残す性質ではありますが、ガマンする強さと一緒にいる楽しさを覚えているので大きな犬ちゃん相手にしっかり対応している状態です。
大きな犬ちゃんの方はリードを引っ張られたら男性でも引きずられるほどの力があります
飼い主さんとしっかりとした服従関係を築いてお互いの信頼を高めることが、お互いの安全と安心を作ることになります。
ここまで読まれると準備運動は何なのかをとても気になることでしょうが、日々みなさんにお願いしていることで特別なことではありません。
どの犬にでもできることで、どの犬にも必要なこと。すごく単純なことです。
なのにこの単純なことを犬ができないことで、社会化というのは難しくなっているのです。
小さな犬ちゃんは1才少し、大きな犬ちゃんは数年前に成犬で保護されているので年齢がわかりませんが4才くらいでしょうか。
どちらもまだ十分に若い年齢ですが、それでも3歳を過ぎるとかなり大変です。
犬の社会化とはたくさんの犬や人と会わせることだという情報がまだ出回っています。
自分だったらどうでしょうか。
あなたが人を信頼できるようになったのは、たくさんの人に出会ったからでしょうか。
それとももっと違う理由からでしょうか。
100人の友達がいるという人と、5人の友達がいるという人、どちらが社会的な強さがあるでしょうか。
犬も人も社会的な構造はあまり変わらないのです。
犬は人よりももっと縦社会だという風にとらえるともっとわかりやすくなります。
生徒さんにビデオも撮影していただきました。
次回の犬語セミナーで使いたいと思います。新型コロナウィルスが落ち着いたころかなと思っています。