犬のゴハンにまつわるトラブルといえば、ゴハンの前や最中や後に犬がかみつきをするというものが昔は多かったと思います。
ところが、最近のゴハンにまつわるトラブルは、どちらかというとゴハンを食べないということです。
犬はバクバクとゴハンを食べるのが当たり前だと思われているのに、ゴハンを食べないということがあることすらあまり知られていません。
食べるのが当たり前だと思われている犬がゴハンを食べないのですから、飼い主としては心配なところです。
ドッグフードや手作りゴハンをいろいろと変えながら、犬が食べそうな食べ物を探していきますが、フードジプシーなるものに陥ってしまうこともあります。
ゴハンを美味しく食べることができない理由のひとつめは、ドライフードに添加物が多すぎることでおきます。
添加物は化学薬品と同じようなものなので人工的な臭みがあります。
この薬剤の臭いを嗅ぎつけると動物は自然に拒否を示します。
小さな犬の中にはドライフードが大きすぎてかみ砕けないことがあります。
噛み合わせが悪くてかたいものを食べられない犬もいます。
自然な素材で本犬の口のサイズや形にあったものであれば、犬は喜んで食べてくれるでしょう。
そうであっても食べないということであれば、犬の活動量などの生活習慣を見直してみましょう。
屋外でしっかりと活動すればお腹がすくのでゴハンを食べたくなります。
お散歩の時間が長くても、緊張した不安な散歩を続けると逃走モードが高まってしまい胃が委縮してしまうので食事を受け付けることができません。
食事は受け付けないばかりでなく、ストレスがかかると食欲が過剰になります。
ストレスで乱れた食欲による食事は満たされることがなく、食べても食べても次が食べなくなる食事になります。
このあたりは人と同じですから思い当たることがあるかもしれません。
ストレスによって胃酸が過多になったり足りなくなったりするのです。
犬のストレスは生活環境によって生じます。
犬からしてみれば普通のことが、今の都会の生活では得られにくいからです。
太陽とか土とか風とか、そうした普通のことが得られなくなっています。
それが犬の最大のストレスなのです。
もしこうした自然と接しないことを犬がなんとも思わなくなってしまったら、犬は本当にバカになってしまったのだと、人がバカにさせてしまったのであるということでしょう。
自然とのつながりをくれるのが犬という動物です。
犬の食事が上手くいかなかったら、生活全体を見直してみることをおすすめします。