グッドボーイハートでトレーニングやヒーリングを受けてくださる生徒さんたちは、たくさん犬のことを考えられているのでいつも頭の下がる思いです。
犬のためにこうしてほしい、ああしてほしいと自分なりにいろいろとお願いしたいことがあるのですが、犬を飼う環境もそれぞれですし必要以上の口出しもできません。
特に室内装備のこととなると人側の過ごし方の快と不快にもつながります。
・犬はつるつるした床が苦手
空間を整えるうえで一番大切だけどなかなか難しいのが床面の整備です。
今ではほとんどのお部屋が掃除がしやすいフローリングやコーティングされた床面になっています。
広さによってはクイックルワイパーのようなもので掃除すれば済む手頃な広さの部屋も多くなっています。
ルンバなどの自動の掃除機を使う場合にも凹凸のない床面が好まれます。
ですがこのつるつるした床が犬はにとっては大の苦痛となります。
犬は爪を立てるようにして地面に立ち上がりまた歩くのです。
床面は地面のように安定しているけれど爪の食い込みの余裕のあるものが最適です。
フローリングやビニールシートの床ではなかなかそうはいきません。
つるつるとした床面ですべりながら歩いている犬を見ると心が痛くなってしまいます。
・整備された床面に感動
ところが、こちらから提案するまでもなく床面にきれいにじゅうたんを敷いてあるご家庭もあります。
そのじゅうたんを見たときに、この方は犬の立場になって考えることができる方なのだと感動してしまいます。
そして、これから犬のことを学ばれていると今以上に犬の気持ちになってコミュニケーションがとれるようになり犬をサポートされることもわかるのでとてもうれしい気持ちになります。
じゅうたんをきちんと敷いている飼い主さんに「じゅうたんは犬のために敷かれたのですね。」とお尋ねするとみなさんそうだといわれます。
前の犬が老犬になって滑っているのを見て敷いたのですが、子犬のころから敷いてあげればよかったと今でも思っているというお話も聞いたことがあります。
犬たちは自分から「滑るからなんとかしてほしい」ということはできません。
でもよく見ているとつるつるした床で用心しながら歩いている犬たちがたくさんいます。
滑る床は相当の負担がかかると思ってください。
私たちだったらスケートリンクのような氷の上に生活しているようなものです。
足腰が悪くなるのも当然なのです。
お写真ははじめからじゅうたんを敷いていらしたご家庭で撮影しました。
本当に完璧に敷いてあるのですが、部分的に変えることもできるじゅうたんだということで感動ものでした。
かなりお値段は高いものらしいんのですが、犬との生活は10年は続きますのでぜひ早いうちに整備してあげてください。